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三匹の蟹 (講談社文芸文庫) 文庫 – 1992/4/28
衝裏の出発から25年の眼で新集・三匹の蟹衝裏の出現の際の“大型新人”は“本物”だった。この『三匹の蟹』は出発以後25年を経た作家の眼で新たに編集されたもので、本格女性作家初期の精選短篇群です
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1992/4/28
- ISBN-104061961756
- ISBN-13978-4061961753
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1992/4/28)
- 発売日 : 1992/4/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 332ページ
- ISBN-10 : 4061961756
- ISBN-13 : 978-4061961753
- Amazon 売れ筋ランキング: - 479,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年3月26日に日本でレビュー済み
戦後を代表する女流作家だった大庭みな子氏の鮮烈なデビュー作。
1960年代後半、ベトナム戦争まっただ中のアメリカ。
主人公由梨とその夫が属するアラスカのインテリ達の会話のやりとりは
見事な戯曲のように洗練されていながら空疎である。
アメリカでの生活の閉塞感に苦しむ由梨が、行きずりの男との不倫に走る、
という(当時の日本としては)衝撃的な内容ばかりが取りざたされたが、
実は本作は、人間と自然との共生・文明への懐疑といった
テーマを含む実に先見的な作品だったことを改めて感じる。
作品世界が丹念に構築されていることも再読して初めて気づかされた。
表題作以外の短編もそれぞれに美しい。
素晴らしい日本語で綴られたリービ英雄氏の解説が秀逸。
このリービ氏の解読には実に教えられることが多かった
(水田宗子さんの解説も読みごたえがある)。
国際派であり、同時にしっかりと日本の伝統にも根を下ろしていた
優れた作家の芥川賞受賞作は、グローバリズムという
不安の時代に生きる現代の読者にも感銘を与えるのでは、と思う。
1960年代後半、ベトナム戦争まっただ中のアメリカ。
主人公由梨とその夫が属するアラスカのインテリ達の会話のやりとりは
見事な戯曲のように洗練されていながら空疎である。
アメリカでの生活の閉塞感に苦しむ由梨が、行きずりの男との不倫に走る、
という(当時の日本としては)衝撃的な内容ばかりが取りざたされたが、
実は本作は、人間と自然との共生・文明への懐疑といった
テーマを含む実に先見的な作品だったことを改めて感じる。
作品世界が丹念に構築されていることも再読して初めて気づかされた。
表題作以外の短編もそれぞれに美しい。
素晴らしい日本語で綴られたリービ英雄氏の解説が秀逸。
このリービ氏の解読には実に教えられることが多かった
(水田宗子さんの解説も読みごたえがある)。
国際派であり、同時にしっかりと日本の伝統にも根を下ろしていた
優れた作家の芥川賞受賞作は、グローバリズムという
不安の時代に生きる現代の読者にも感銘を与えるのでは、と思う。
2001年6月18日に日本でレビュー済み
表題作「三匹の蟹」は、アメリカ(多分)で生活する日本人の家族。主人公は、主婦の由梨。閉塞感というよりは、だらしなさが濃くて、気持ち悪くなるくらい。特に夫婦のやりとりが。 最近書かれた作品を言われても違和感がないくらい現代的で、昭和40年代前半に書かれたと思えないくらいです。