阪神大震災1年後の神戸の書店の状況や、人々の本に対する思いを調査した章が、興味深かった。震災後は本を読む気が起こらなかった、本を読む集中力がなくなった、本は役に立たなかったという声がある反面、本に癒された、日常を取り戻させてくれた、本を読む間は震災を忘れられたという声もあり、それぞれなるほどと思った。何とかして書店をオープンさせようとする店主の努力も取材していた。
ライフラインや交通などの生活の基盤が整った状態で初めて人は本の世界に入っていける。
非常時には本など役に立たないのに、営業を再開した書店が歓迎されたのは、本や書店が役に立たない面を持つからだという。
なくてもいい無駄なものにこそ人を引き付ける力があるのだと。
書店は雑多な人間が時と場所を共にする「欠かせないものじゃないけどなかったらたまらなくさびしい場所」
神戸が復興する日、それは巨大なビルが完成する日ではなく、役立たずの場所が、ごく日常的にオープンし、ごく当たり前に利用される日ではないかと北尾氏は述べている。(1996年1月)
そのほか、本にまつわる謎や疑問を調査するのに、時にばかばかしくて誰もそこまで
やりそうにないことをあえてするところが、すごいと思った。

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ほんわか! 本についてわからないこと、ねほりはほり! (MF文庫ダ・ヴィンチ) 文庫 – 2008/12/20
北尾 トロ
(著)
「裁判長!」の北尾トロ、本にまつわる謎をカラダをはって調査!
「読書好きはモテるのか?」「処分された本の末路はどうなるのか?」「官能小説のタイトルは、誰がどのようにつけているのか?」本の謎、調べました!
「読書好きはモテるのか?」「処分された本の末路はどうなるのか?」「官能小説のタイトルは、誰がどのようにつけているのか?」本好きなら誰しも気になる(!?)ギモンの数々を、「裁判長!」シリーズでも人気の北尾トロがカラダをはって調査。雑誌『ダ・ヴィンチ』で創刊当初から約15年続く人気連載を、過去の170本超から厳選し14本を収録。本まわりの謎がきっと解ける(でも役立たない?)調査の数々、目撃せよ!
表紙の、坂崎千春さんのペンギンのイラストが目印。解説は『暴れん坊本屋さん』の久世番子さんです。
ほか収録予定タイトル・テーマ:「あらゆる手を尽くして、絶版本を入手せよ!」「チリ紙交換に涙の別れを」「ギャグは翻訳できるのか?」「手紙で女ゴコロはつかめるのか?」「思い出を「本」にして贈る方法」「誰も教えてくれなかった「寝室読書術」入門」「ニューヨークの読書事情を調査せよ!」「神戸復興のシンボルは書店だった!?」ほか
「読書好きはモテるのか?」「処分された本の末路はどうなるのか?」「官能小説のタイトルは、誰がどのようにつけているのか?」本の謎、調べました!
「読書好きはモテるのか?」「処分された本の末路はどうなるのか?」「官能小説のタイトルは、誰がどのようにつけているのか?」本好きなら誰しも気になる(!?)ギモンの数々を、「裁判長!」シリーズでも人気の北尾トロがカラダをはって調査。雑誌『ダ・ヴィンチ』で創刊当初から約15年続く人気連載を、過去の170本超から厳選し14本を収録。本まわりの謎がきっと解ける(でも役立たない?)調査の数々、目撃せよ!
表紙の、坂崎千春さんのペンギンのイラストが目印。解説は『暴れん坊本屋さん』の久世番子さんです。
ほか収録予定タイトル・テーマ:「あらゆる手を尽くして、絶版本を入手せよ!」「チリ紙交換に涙の別れを」「ギャグは翻訳できるのか?」「手紙で女ゴコロはつかめるのか?」「思い出を「本」にして贈る方法」「誰も教えてくれなかった「寝室読書術」入門」「ニューヨークの読書事情を調査せよ!」「神戸復興のシンボルは書店だった!?」ほか
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2008/12/20
- ISBN-104840126224
- ISBN-13978-4840126229
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商品の説明
著者について
1958年、福岡県生まれ。ノンフィクションライターとしてさまざまな分野で活躍する。主な著書に『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)、『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』(幻冬舎文庫)、『怪しいお仕事!』(新潮文庫)、『気分はもう、裁判長』(理論社)など多数。オンライン古本屋「杉並北尾堂」の店主でもある。また、2008年夏からは長野県高遠に、古本カフェ「本の家」を共同で開店。東京と長野を行き来し活動している。
登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2008/12/20)
- 発売日 : 2008/12/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 253ページ
- ISBN-10 : 4840126224
- ISBN-13 : 978-4840126229
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,361,722位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年、福岡県生まれ。フリーライターとして活躍する傍ら日本に「本の町」を作るべく活動中。長野県伊那市高遠町で、2009年よりブックフェスティバルを開催、好評を博す。また、2010年秋には“人生の役に立たない”ノンフィクション専門誌「季刊レポ」を創刊し、編集・発行人となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『テッカ場』(ISBN-10:406276749X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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