昨年末、新作発表がなく、寂しい正月を迎えた方は多かったのではないだろうか。
原書でも、「いつものペース」で出版されていないことは知っていて、
新シリーズ、しかも男性を主人公とした作品を発表したものの、
アメリカのamazonの評価は最悪だった。
「普段は批判的なレビューを書かないが、
読み終えた瞬間、本を壁に向かって投げたくなった」
など、恐ろしいレビューも見受けられた。
最近、ものすごく減速していく、コーンウェル作品。
ファンがかわいそうである。
さて、内容としては、いまいちであった。
掲載ものだから、字数(ページ数)に縛りがあり、自由に書くことができない。
とはいっても、
「次章から、盛り上がってくるのか???」と期待しつつ読み進め、
ついには「訳者あとがき」…っておい!
コーンウェル作品にしては、めちゃくちゃ薄いし、
コーンウェル作品だから、値段がするし、
待ちに待った新作(それも新シリーズ)がこんなのでいいの??
ものすごい肩透かしを食らった気がします。
欲求不満というか、不完全燃焼というか…
相変わらず、緻密な描写で、イメージが膨らむのだが、
イメージだけ膨らんで、終わってしまうなんて!
推理をする暇もない(いわゆる「ジェットコースター」ものではない)、この作品。
次作はいつ発売なのだろうか?
次作はたしか、「スカーペッタ」シリーズのはずだが。

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捜査官ガラーノ (講談社文庫) 単行本 – 2007/8/11
秀麗、明敏、謎に包まれた生い立ち 新ヒーロー誕生!
犯罪撲滅のための新たな構想とは何か?
褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。秀でた容姿と確かな手腕を持つウィンストン・ガラーノは、20年前の老女殺害事件を再捜査するよう命じられる。だが、彼が動き出そうとした矢先に、脅迫と不吉な予言がなされる。バーボンを愛しハーレーを駆るニューヒーロー誕生! コーンウェルの新シリーズ開幕!
犯罪撲滅のための新たな構想とは何か?
褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。秀でた容姿と確かな手腕を持つウィンストン・ガラーノは、20年前の老女殺害事件を再捜査するよう命じられる。だが、彼が動き出そうとした矢先に、脅迫と不吉な予言がなされる。バーボンを愛しハーレーを駆るニューヒーロー誕生! コーンウェルの新シリーズ開幕!
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/8/11
- ISBN-10406275813X
- ISBN-13978-4062758130
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/8/11)
- 発売日 : 2007/8/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 406275813X
- ISBN-13 : 978-4062758130
- Amazon 売れ筋ランキング: - 169,209位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月29日に日本でレビュー済み
パトリシア・コーンウェルの新シリーズということで、期待一杯で読みました。
作者得意の科学捜査も織り交ぜられているのですが、残念ながら、250ページほどの中編ということもあって、全体の状況描写や登場人物の描写に深みがありません。今後、これがシリーズ化されてくれば、主人公のガラーノの全体像が見えてくるのかなという気もしますが・・・。
そういったこともあって、ありきたりのミステリー作品になってしまっています。
次作品に期待します。
作者得意の科学捜査も織り交ぜられているのですが、残念ながら、250ページほどの中編ということもあって、全体の状況描写や登場人物の描写に深みがありません。今後、これがシリーズ化されてくれば、主人公のガラーノの全体像が見えてくるのかなという気もしますが・・・。
そういったこともあって、ありきたりのミステリー作品になってしまっています。
次作品に期待します。
2007年8月15日に日本でレビュー済み
コーンウェル女史の新作。
ケイ・スカーペッタシリーズの最新刊へのレヴューに書いた、
僕の願いが届いたのだろうか、全くの新シリーズだ。
コーンウェル女史の世界には完璧な男性がたいてい一人出てくる。
今回は女性の主人公
(美貌で、中年で、有能で、政治的策略に囚われていて、不機嫌で、異性にモテる)ではなく、
今までの主人公達が「永遠の恋人」と位置づけていた「完璧な男性」
を主人公に据えているところが新しい。
今回の主人公、ウィン・ガラーノ捜査官は、
黒人とイタリア人のハーフ。美貌の、才能あふれる若者である。
今回の主人公はどのシリーズよりも魅力が無い。
無論人の好みは色々だから、最高に好きだと言う人も居るだろう。
しかし、コーンウェル女史の作品を背負って立つ強さは僕には感じられなかった。
女史の作品に共通している事は「怒り」では無いだろうか。
その怒りに共感出来た時、物語の主人公に(たいてい政治的に有力な、美貌の、中年以上の年の女性、
という自分とかけはなれた人物であるにもかかわらず)感情移入出来るのだ。
しかし今回は怒りの方向も定まらず、主人公は状況に流され、女に助けられ・・・。
マーロウだったらちょっとダサイところが愛せるが、この主人公にはそれがない。
完璧な男性だからだ。
ストーリーは起伏に富む。
というより、二つの場所を同時に追う、場面の切り替えがめまぐるしい。
事件の、主人公に取っての意味(怒りの方向性)が最後まで確定しない為、興味が持続しづらい。
コーンウェル女史らしい良さが無くはないのだろうが、
女史の作品を全て読んでいる「ファン」の一人としてはこれは全く評価に値しない。
多分女史の作品は次作も(ひょっとしたらその次も)読むだろうが、手応えが戻らない限りは
女史の本のレビューを書くのはコレが最後になるだろう。
ケイ・スカーペッタシリーズの最新刊へのレヴューに書いた、
僕の願いが届いたのだろうか、全くの新シリーズだ。
コーンウェル女史の世界には完璧な男性がたいてい一人出てくる。
今回は女性の主人公
(美貌で、中年で、有能で、政治的策略に囚われていて、不機嫌で、異性にモテる)ではなく、
今までの主人公達が「永遠の恋人」と位置づけていた「完璧な男性」
を主人公に据えているところが新しい。
今回の主人公、ウィン・ガラーノ捜査官は、
黒人とイタリア人のハーフ。美貌の、才能あふれる若者である。
今回の主人公はどのシリーズよりも魅力が無い。
無論人の好みは色々だから、最高に好きだと言う人も居るだろう。
しかし、コーンウェル女史の作品を背負って立つ強さは僕には感じられなかった。
女史の作品に共通している事は「怒り」では無いだろうか。
その怒りに共感出来た時、物語の主人公に(たいてい政治的に有力な、美貌の、中年以上の年の女性、
という自分とかけはなれた人物であるにもかかわらず)感情移入出来るのだ。
しかし今回は怒りの方向も定まらず、主人公は状況に流され、女に助けられ・・・。
マーロウだったらちょっとダサイところが愛せるが、この主人公にはそれがない。
完璧な男性だからだ。
ストーリーは起伏に富む。
というより、二つの場所を同時に追う、場面の切り替えがめまぐるしい。
事件の、主人公に取っての意味(怒りの方向性)が最後まで確定しない為、興味が持続しづらい。
コーンウェル女史らしい良さが無くはないのだろうが、
女史の作品を全て読んでいる「ファン」の一人としてはこれは全く評価に値しない。
多分女史の作品は次作も(ひょっとしたらその次も)読むだろうが、手応えが戻らない限りは
女史の本のレビューを書くのはコレが最後になるだろう。
2009年4月8日に日本でレビュー済み
コーンウェルももはや過去の人になってしまった。
こんな思いが強くなった1冊。
スカーペッタシリーズは新刊が出るのが待ち遠しかったが、
警察署長シリーズぐらいから、クオリティがガクッと落ち、
読むのをやめてしまった。
そこに新シリーズの登場である。
訳も相原真理子と来ては期待せざるを得ない。
しかし。
出だしの数ページ読んでみたが、まったく続きを読む気にならない。
コーンウェルの作品って、
翻訳ものなのにくせがなく読みやすいのが最大の売りだったのに、
これなに?
めっちゃわかりにくい。
途中、字体が変わるところがでてきて、
最初はミスプリかと思ったが、
どうやら違うらしい。
投げ出し本にしてもよかったが、
薄いわりに結構値段が高くて、
もったいないから読了。
コーンウェルにさよならできる1冊。
GOOD BY,PATRICIA CORNWELL.
もうあなたの作品を読むことはないだろう。
こんな思いが強くなった1冊。
スカーペッタシリーズは新刊が出るのが待ち遠しかったが、
警察署長シリーズぐらいから、クオリティがガクッと落ち、
読むのをやめてしまった。
そこに新シリーズの登場である。
訳も相原真理子と来ては期待せざるを得ない。
しかし。
出だしの数ページ読んでみたが、まったく続きを読む気にならない。
コーンウェルの作品って、
翻訳ものなのにくせがなく読みやすいのが最大の売りだったのに、
これなに?
めっちゃわかりにくい。
途中、字体が変わるところがでてきて、
最初はミスプリかと思ったが、
どうやら違うらしい。
投げ出し本にしてもよかったが、
薄いわりに結構値段が高くて、
もったいないから読了。
コーンウェルにさよならできる1冊。
GOOD BY,PATRICIA CORNWELL.
もうあなたの作品を読むことはないだろう。
2007年8月12日に日本でレビュー済み
パトリシア・コーンウェルの新刊は、いつも、平積みされて本屋の店頭にドーン、と並べられる。彼女の真夏の新刊は珍しい。ケイ・スカーペッタものは、たいていは、年末のお楽しみだったのだから。コーンウェルは、今まで、検屍官シリーズ以外の警察シリーズも出してきたが、ことごとく失敗しているので、今回もどうかなあという思いはあった。正直なところ、スズメバチとか、ハマー署長ものよりはましっていう感じである。スカーペッタものが、圧倒的におもしろいので、コーンウェルとしても「変なものは出せない!」という思いが強いはず、何しろ、世界中のファンが待っているのだから。この数年で非常な進歩を遂げつつあるDNA鑑定法、これをコーンウェル自身も整理したかったのだろう。そこで、このガラーノの登場、となるようだがあくまでもスカーペッタものに反映させる伏線、と考えたい。
2007年8月10日に日本でレビュー済み
「八百長疑惑」で有名になった?週刊現代に連載されていた翻訳小説です。
基本は女性の性的暴行被害を中心とした、推理サスペンスです。
事件の事実関係のみならず、人物描写や物語りの文学性も高いところが、
日本の推理小説とはひと味違うと感じました!
作家が女性ということもあり「レイプ事件」という重い話題を興味本位でなくとりあげてあり、
女性読者の一人としては好印象を受けました!
英語版も読んでみましたが英語で読むと少し印象が違います。
パトリシアコーンウェルさんの英語はとても読みやすいし簡単ですので、
日本語で読んで気に入ったかたは是非とも洋書にもチャレンジすることをお勧めします。
原題は『 At Risk 』(Sphere) Patricia Cornwell です。
CDの朗読版も出ていますので聞きながら読めば能率よく英語の勉強になるのではないでしょうか?
ディープなサスペンスファンの皆様には物足りないのでしょうか?レビューが良くないようですが、、、
素人の私には面白い小説なのですが、、、
基本は女性の性的暴行被害を中心とした、推理サスペンスです。
事件の事実関係のみならず、人物描写や物語りの文学性も高いところが、
日本の推理小説とはひと味違うと感じました!
作家が女性ということもあり「レイプ事件」という重い話題を興味本位でなくとりあげてあり、
女性読者の一人としては好印象を受けました!
英語版も読んでみましたが英語で読むと少し印象が違います。
パトリシアコーンウェルさんの英語はとても読みやすいし簡単ですので、
日本語で読んで気に入ったかたは是非とも洋書にもチャレンジすることをお勧めします。
原題は『 At Risk 』(Sphere) Patricia Cornwell です。
CDの朗読版も出ていますので聞きながら読めば能率よく英語の勉強になるのではないでしょうか?
ディープなサスペンスファンの皆様には物足りないのでしょうか?レビューが良くないようですが、、、
素人の私には面白い小説なのですが、、、
2007年10月11日に日本でレビュー済み
広く浅く、あっさりしたかんじで…登場人物にも、話にも、入り込んでいきにくかった…というのが正直な感想。
ひさびさのコーンウェル作品ということで、期待して読んでしまった(しかも、カスタマーレビュー等々、前評判を一切頭に入れないようにして、真っ白な状態で)ため、みなさんと同じく、正直…がっかりしました。
でも、スカーペッタものを初めて読んだ興奮と感激が、こんなに時間がたっても忘れられず、ゆえに、コーンウェルという書き手がやっぱり大好きなわたしは、今後に期待して…星3つにします。
ひさびさのコーンウェル作品ということで、期待して読んでしまった(しかも、カスタマーレビュー等々、前評判を一切頭に入れないようにして、真っ白な状態で)ため、みなさんと同じく、正直…がっかりしました。
でも、スカーペッタものを初めて読んだ興奮と感激が、こんなに時間がたっても忘れられず、ゆえに、コーンウェルという書き手がやっぱり大好きなわたしは、今後に期待して…星3つにします。
2007年9月4日に日本でレビュー済み
このボリュームではしかたないのかもしれませんが『広く浅くまとめて終わっちゃった』、そんな感じがしてしまいました。
ガラーノに新シリーズを引っ張っていけるだけの魅力が出てくるのかが、今後のカギかもしれませんね(読み進めながら、サイクスのほうが主人公のような気分になったのは私だけ?)。
次回作に期待して☆3つです。
ガラーノに新シリーズを引っ張っていけるだけの魅力が出てくるのかが、今後のカギかもしれませんね(読み進めながら、サイクスのほうが主人公のような気分になったのは私だけ?)。
次回作に期待して☆3つです。