犯人とそのトリック、分かっていても(かなり前に、別の方の訳で読みました)読みごたえがありました。
読み手にそれと悟られないように、作者が細心の注意を払いながら書き進めているのが、今回再読してみてよく分かりました。
あたかも峠の細い道を、一歩一歩、終局に向けて上り詰めて行くかのよう。しかも作者クリスティーは、その困難な道程を楽しみながら、わくわくしながら書いていってるように感じました。
ラスト二行。ある人物の述懐は、今回もしみじみ、胸に響くものでした。
羽田詩津子(はた しずこ)の訳文が、いいっすね。著者の意を汲(く)んだ、実に注意の行き届いた訳文になっていて、素晴らしかったです。
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アクロイド殺し (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 3) 文庫 – 2003/12/15
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- ISBN-104151300031
- ISBN-13978-4151300035
- 出版社早川書房
- 発売日2003/12/15
- 言語日本語
- 本の長さ445ページ
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著者について
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1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
イメージ付きのレビュー

4 星
本書の中で必要な手がかりがすべて与えられているにも関わらず、最期の衝撃の事実にはやられました。
「オリエント急行殺人事件」や「そして誰もいなくなった」と並びクリスティの傑作として挙げられる本書は、名探偵ポアロが活躍するシリーズの3作目。イギリスのとある小さな村キングス・アボットに住むフェラーズ夫人が、ある日死体で発見されるところから物語は始まります。検視を行ったシェパード医師は当初、フェラーズ夫人の死を睡眠薬の過剰摂取によるものと判断しました。ところが、彼女の婚約者である村の富豪ロジャー・アクロイド氏より、フェラーズ夫人が1年前に夫を毒殺したという衝撃の事実を告白されたことで、事態は一気に殺人事件へと急展開。ここでようやくポアロが登場、アクロイド氏の姪の依頼により事件の捜査を開始することになります。今作では、これまで相棒として行動を共にしてきたヘイスティングがなぜか遠く離れた地にいるため不在です。代わりにポアロは、フェラーズ夫人の検死を行ったジェームズ医師に協力を仰ぐことになり、物語はこのジェームズ医師の視点で語られます。舞台となるキングス・アボットは小さな村ですが、宿泊客や隣人、メイドなど、ポアロがリストアップした潜在的な容疑者はいずれも怪しい人物ばかり。しかも容疑者たちは皆一様にお金の問題を抱えており、それぞれ十分な動機を持っているというからなおさら厄介という・・・。クリスティは本書の中で読者に必要な手がかりをすべて与えており、事実ポアロは複雑な陰謀を暴き、最終的に犯人を突き止めます。私も最後の最後まで犯人を推測したのですが、それにもかかわらず見事にしてやられてしまいました。衝撃の事実は本当に予想外で、前代未聞のまさに見事なもの。100年近く前に書かれた本作ですが、今でも色あせない叙述トリックは必見です。
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2023年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の状態が良かったです。まだ読んでいる途中でした。
2023年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の最後にどんでん返しが起きて本当に驚いた。結末を知った上で最初から読み直したら、伏線がはっきり見えてくると思った。
2022年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恥ずかしながらいまさらこの有名な作品を読んだ。
結末についての前情報を一切仕入れずに、まっさらな状態で読むことが出来たのは情報社会の現代では幸運なことだろう。
そして当時はかなり衝撃的だったという結末まで読み終えて思うのは、クリスティの犯人を彼にしようという発想力は勿論なのだが……きゃ、キャロライン〜! 彼女の存在の重要性だ。
キャロラインは厄介なレベルの噂好きのおばさんとして作中に登場し、舞台である田舎のキングズアボット村中の噂を収集しまくり拡散しまくる。(村の噂好き双璧、ガネットばあさんも存在する)身近にいたら絶対に面倒だと確信させるクリスティの筆力。ある程度の規模の集団になると、こういう人ひとりはいるかもねっていう解像度でお届けしてくる。つまりはウヘェっとなる。キャロラインの好感度は最初はどん底だ。
読み進めていくうちに、彼女の好感度が上がっていく……ということも特にない。噂好き過ぎて、空回りしているところはちょっと可愛いなと思ったりもするが、相変わらず面倒なできれば関わりたくないひとである。
しかし結末の寸前、キャロラインの好感度は爆上がりする。(した。個人的に)
村の特大スクープを前にして、なんとあれだけ大好きだった噂収集を放り出すのだ。そしてただ、目の前にいる泣く女性を優しく慰める。
そして弟から語られる、”キャロラインはとても思いやりのある人間なのだ”。という文章。
不意にこれまでのそれとなく書かれていた姉弟の日常描写が、瑞々しさを得る。
そして、あの結末に説得力を持たせるのだ。
結末についての前情報を一切仕入れずに、まっさらな状態で読むことが出来たのは情報社会の現代では幸運なことだろう。
そして当時はかなり衝撃的だったという結末まで読み終えて思うのは、クリスティの犯人を彼にしようという発想力は勿論なのだが……きゃ、キャロライン〜! 彼女の存在の重要性だ。
キャロラインは厄介なレベルの噂好きのおばさんとして作中に登場し、舞台である田舎のキングズアボット村中の噂を収集しまくり拡散しまくる。(村の噂好き双璧、ガネットばあさんも存在する)身近にいたら絶対に面倒だと確信させるクリスティの筆力。ある程度の規模の集団になると、こういう人ひとりはいるかもねっていう解像度でお届けしてくる。つまりはウヘェっとなる。キャロラインの好感度は最初はどん底だ。
読み進めていくうちに、彼女の好感度が上がっていく……ということも特にない。噂好き過ぎて、空回りしているところはちょっと可愛いなと思ったりもするが、相変わらず面倒なできれば関わりたくないひとである。
しかし結末の寸前、キャロラインの好感度は爆上がりする。(した。個人的に)
村の特大スクープを前にして、なんとあれだけ大好きだった噂収集を放り出すのだ。そしてただ、目の前にいる泣く女性を優しく慰める。
そして弟から語られる、”キャロラインはとても思いやりのある人間なのだ”。という文章。
不意にこれまでのそれとなく書かれていた姉弟の日常描写が、瑞々しさを得る。
そして、あの結末に説得力を持たせるのだ。
2024年1月7日に日本でレビュー済み
内容自体は問題ないが
巻末にある解説が蛇足にもほどがあった
そもそも解説と言うが書かれているのは作品に対する個人的な感想にすぎず
またその中身も自分の感想が正しくそうでないのは間違っているという
およそ本に載せるにはふさわしくない子供の駄々であり
自分の言葉では無く海外の有名人の尻馬乗り正しさを主張するとはいかがな物か
名作を凡人が邪魔するのは勘弁してほしいものである
巻末にある解説が蛇足にもほどがあった
そもそも解説と言うが書かれているのは作品に対する個人的な感想にすぎず
またその中身も自分の感想が正しくそうでないのは間違っているという
およそ本に載せるにはふさわしくない子供の駄々であり
自分の言葉では無く海外の有名人の尻馬乗り正しさを主張するとはいかがな物か
名作を凡人が邪魔するのは勘弁してほしいものである
2023年10月5日に日本でレビュー済み
「オリエント急行殺人事件」や「そして誰もいなくなった」と並びクリスティの傑作として挙げられる本書は、名探偵ポアロが活躍するシリーズの3作目。イギリスのとある小さな村キングス・アボットに住むフェラーズ夫人が、ある日死体で発見されるところから物語は始まります。検視を行ったシェパード医師は当初、フェラーズ夫人の死を睡眠薬の過剰摂取によるものと判断しました。ところが、彼女の婚約者である村の富豪ロジャー・アクロイド氏より、フェラーズ夫人が1年前に夫を毒殺したという衝撃の事実を告白されたことで、事態は一気に殺人事件へと急展開。ここでようやくポアロが登場、アクロイド氏の姪の依頼により事件の捜査を開始することになります。
今作では、これまで相棒として行動を共にしてきたヘイスティングがなぜか遠く離れた地にいるため不在です。代わりにポアロは、フェラーズ夫人の検死を行ったジェームズ医師に協力を仰ぐことになり、物語はこのジェームズ医師の視点で語られます。舞台となるキングス・アボットは小さな村ですが、宿泊客や隣人、メイドなど、ポアロがリストアップした潜在的な容疑者はいずれも怪しい人物ばかり。しかも容疑者たちは皆一様にお金の問題を抱えており、それぞれ十分な動機を持っているというからなおさら厄介という・・・。
クリスティは本書の中で読者に必要な手がかりをすべて与えており、事実ポアロは複雑な陰謀を暴き、最終的に犯人を突き止めます。私も最後の最後まで犯人を推測したのですが、それにもかかわらず見事にしてやられてしまいました。衝撃の事実は本当に予想外で、前代未聞のまさに見事なもの。100年近く前に書かれた本作ですが、今でも色あせない叙述トリックは必見です。
今作では、これまで相棒として行動を共にしてきたヘイスティングがなぜか遠く離れた地にいるため不在です。代わりにポアロは、フェラーズ夫人の検死を行ったジェームズ医師に協力を仰ぐことになり、物語はこのジェームズ医師の視点で語られます。舞台となるキングス・アボットは小さな村ですが、宿泊客や隣人、メイドなど、ポアロがリストアップした潜在的な容疑者はいずれも怪しい人物ばかり。しかも容疑者たちは皆一様にお金の問題を抱えており、それぞれ十分な動機を持っているというからなおさら厄介という・・・。
クリスティは本書の中で読者に必要な手がかりをすべて与えており、事実ポアロは複雑な陰謀を暴き、最終的に犯人を突き止めます。私も最後の最後まで犯人を推測したのですが、それにもかかわらず見事にしてやられてしまいました。衝撃の事実は本当に予想外で、前代未聞のまさに見事なもの。100年近く前に書かれた本作ですが、今でも色あせない叙述トリックは必見です。

「オリエント急行殺人事件」や「そして誰もいなくなった」と並びクリスティの傑作として挙げられる本書は、名探偵ポアロが活躍するシリーズの3作目。イギリスのとある小さな村キングス・アボットに住むフェラーズ夫人が、ある日死体で発見されるところから物語は始まります。検視を行ったシェパード医師は当初、フェラーズ夫人の死を睡眠薬の過剰摂取によるものと判断しました。ところが、彼女の婚約者である村の富豪ロジャー・アクロイド氏より、フェラーズ夫人が1年前に夫を毒殺したという衝撃の事実を告白されたことで、事態は一気に殺人事件へと急展開。ここでようやくポアロが登場、アクロイド氏の姪の依頼により事件の捜査を開始することになります。
今作では、これまで相棒として行動を共にしてきたヘイスティングがなぜか遠く離れた地にいるため不在です。代わりにポアロは、フェラーズ夫人の検死を行ったジェームズ医師に協力を仰ぐことになり、物語はこのジェームズ医師の視点で語られます。舞台となるキングス・アボットは小さな村ですが、宿泊客や隣人、メイドなど、ポアロがリストアップした潜在的な容疑者はいずれも怪しい人物ばかり。しかも容疑者たちは皆一様にお金の問題を抱えており、それぞれ十分な動機を持っているというからなおさら厄介という・・・。
クリスティは本書の中で読者に必要な手がかりをすべて与えており、事実ポアロは複雑な陰謀を暴き、最終的に犯人を突き止めます。私も最後の最後まで犯人を推測したのですが、それにもかかわらず見事にしてやられてしまいました。衝撃の事実は本当に予想外で、前代未聞のまさに見事なもの。100年近く前に書かれた本作ですが、今でも色あせない叙述トリックは必見です。
今作では、これまで相棒として行動を共にしてきたヘイスティングがなぜか遠く離れた地にいるため不在です。代わりにポアロは、フェラーズ夫人の検死を行ったジェームズ医師に協力を仰ぐことになり、物語はこのジェームズ医師の視点で語られます。舞台となるキングス・アボットは小さな村ですが、宿泊客や隣人、メイドなど、ポアロがリストアップした潜在的な容疑者はいずれも怪しい人物ばかり。しかも容疑者たちは皆一様にお金の問題を抱えており、それぞれ十分な動機を持っているというからなおさら厄介という・・・。
クリスティは本書の中で読者に必要な手がかりをすべて与えており、事実ポアロは複雑な陰謀を暴き、最終的に犯人を突き止めます。私も最後の最後まで犯人を推測したのですが、それにもかかわらず見事にしてやられてしまいました。衝撃の事実は本当に予想外で、前代未聞のまさに見事なもの。100年近く前に書かれた本作ですが、今でも色あせない叙述トリックは必見です。
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2022年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい小説でした。
翻訳も分かりやすく楽しめました!
さすがアガサクリスティー
翻訳も分かりやすく楽しめました!
さすがアガサクリスティー
2021年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アガサ・クリスティのエルキュール・ポアロシリーズ。読んだことはなくても、有名なのでオチだけは知っているかもしれない。
翻訳も素晴らしく、最後まで推理小説の楽しさは失われない。テンポもよくあっという間に読めてしまう。
大変満足できた。素晴らしい本。
翻訳も素晴らしく、最後まで推理小説の楽しさは失われない。テンポもよくあっという間に読めてしまう。
大変満足できた。素晴らしい本。