題名に惹かれて購入すると後悔すると思います。
なぜならこの本は文藝春秋のコラム「説得名人」を文庫本化したものだからです。
そのためグッとくる言葉は載ってはいますが、主な内容はグッとくる言葉を話した偉人達がいかに「説教名人」だったかを著者の目線で解説したものです。
様々な分野の著名人の「はげまし」言葉を取り上げているので、知らない事も多く面白くはありましたが、自己啓発系の本のように何かしらの活力を得られるわけではないのでご注意を。

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グッとくる「はげまし」言葉 (文春文庫 さ 38-5) 文庫 – 2007/1/10
齋藤 孝
(著)
坂口安吾からアントニオ猪木まで、「こんな説教なら受けてみたい」名セリフ集。生きる力に溢れた本物の言葉が勇気を与えてくれる
- 本の長さ275ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/1/10
- ISBN-104167717190
- ISBN-13978-4167717193
著者について
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1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。 (写真提供:草思社)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろなジャンルの世界で著名な方々の生きざま、ものの見方がとても興味深いものがあります。目から、うろこ!!なんて言葉もあります。
2010年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、齋藤さんの他の本を購入する時に、題名につられて中身を見ないで購入しました。他者をはげますだけでなく、自分自身をはげましてもらいたいなどと思いまして。そういう目的においては期待していた内容と少し違っていたのですが、購入したことは満足しています。齋藤さんの本はどれもとても読みやすいですが、この本も例外ではありません。先人達がみずからの人生を通して「体現」した珠玉の言葉の数々を紹介してくれています。「はげます」だけではなく、がーんと驚かされたり、痛いところをつかれて一瞬むっときたり、しんみりと自分を振り返るきっかけをも与えてくれます。
1人あたり6ページで40名分、一気に通読することもできますが、読み通した後にその辺に置いておいて、気に入ったところを読み返すのにも適した体裁です。安易に知っているつもりだった人の、知らなかった一面を見出す驚きと喜びを与えてくれます。また、他のレビュアーの方も触れられておりましたが、この本は引用がしっかりしているので読書案内としても有用だと思います。571円は安いですよ。
1人あたり6ページで40名分、一気に通読することもできますが、読み通した後にその辺に置いておいて、気に入ったところを読み返すのにも適した体裁です。安易に知っているつもりだった人の、知らなかった一面を見出す驚きと喜びを与えてくれます。また、他のレビュアーの方も触れられておりましたが、この本は引用がしっかりしているので読書案内としても有用だと思います。571円は安いですよ。
2007年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が今まで読んできた本の中から「グッとくる」言葉を紹介した一冊です。
中には独善的で強引としか思えない「はげまし」もないこともないのですが、いくつかの出典には興味を覚えました。
新しい本との出会いを仲介する「読書案内」としてなら面白いでしょう。
中には独善的で強引としか思えない「はげまし」もないこともないのですが、いくつかの出典には興味を覚えました。
新しい本との出会いを仲介する「読書案内」としてなら面白いでしょう。
2007年1月19日に日本でレビュー済み
本書はさまざまな分野で活躍する著者が週刊文春に連載していた「説教名人」を1冊にまとめたものです。
ニーチェから星一徹まで古今東西あらゆる人の名言を引き合いにだし、それがなぜ説教たりえるかを解説してあります。
ちなみに個人的にウンウンと頷いてしまった「説教」は以下2編です。
「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです。
散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ。」-ジョージ秋山『浮浪雲』-
「自分をいかしてくれる職場?学んだことを活かせる企業?冗談を言っちゃあいけない。そんなもの、この日本には、満に一つもあるはずがないのだ。
もし面接試験で、そんなおとぎ話を口にしたとしたら、落とされて当たり前。僕だって不採用にする。
…甘い。現実の社会はそれだけシビアだということも学ばずに、君たちはいったい大学で何を学んだというのだ。」-大島渚-
就職も就職活動もまともにしないで、社会に適合できないと家でメソメソしていた自分には耳の痛い言葉でした。
大島は「闘って鍛えて社会とのかかわりを築け」と言います。社会の居場所は探すのではなく、自分で築くものだと。厳しすぎて憂鬱になるような言葉ですが、
真実には違いありません。この言葉を胸に抱きつつ、今日も私は履歴書を書きます。
ニーチェから星一徹まで古今東西あらゆる人の名言を引き合いにだし、それがなぜ説教たりえるかを解説してあります。
ちなみに個人的にウンウンと頷いてしまった「説教」は以下2編です。
「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです。
散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ。」-ジョージ秋山『浮浪雲』-
「自分をいかしてくれる職場?学んだことを活かせる企業?冗談を言っちゃあいけない。そんなもの、この日本には、満に一つもあるはずがないのだ。
もし面接試験で、そんなおとぎ話を口にしたとしたら、落とされて当たり前。僕だって不採用にする。
…甘い。現実の社会はそれだけシビアだということも学ばずに、君たちはいったい大学で何を学んだというのだ。」-大島渚-
就職も就職活動もまともにしないで、社会に適合できないと家でメソメソしていた自分には耳の痛い言葉でした。
大島は「闘って鍛えて社会とのかかわりを築け」と言います。社会の居場所は探すのではなく、自分で築くものだと。厳しすぎて憂鬱になるような言葉ですが、
真実には違いありません。この言葉を胸に抱きつつ、今日も私は履歴書を書きます。