難しい裁判劇をうまく取り入れています。
こうしたドラマは裁判員各自の裁判への思いを深く描くと深みがでてきます。
とくに裁判官の描き方にも気をいれてみましょう。
よくぞ挑戦したと思い評価します。

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サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 上 (アクションコミックス) コミック – 2008/10/28
郷田 マモラ
(著)
2009年からスタートする≪裁判員制度≫。それは、抽選で決まった一般国民が、殺人などの重大犯罪の裁判の審理に参加する制度である。フリーターの相羽圭一は、裁判員に選出された。ネット難民となってしまった人生を変えるべく、圭一は法廷へ!!≪裁判員制度≫は、彼の人生にいかなる影響を与えるのか!?死刑制度の問題点を描ききった『モリのアサガオ』で、文化庁メディア芸術祭大賞を受賞した郷田マモラが、死刑裁判に巻き込まれていく一般国民の苦悩、そして希望を描ききる!!
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2008/10/28
- ISBN-104575835420
- ISBN-13978-4575835427
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
郷田さんの作品は新作が出ると必ず読んでいますが、
いつもその題材には驚かされます。
これからの人生でひょっとしたら
自分がなるかもしれない裁判員ということで
なるほど!と思いながら熟読しました。
下巻が楽しみです。
いつもその題材には驚かされます。
これからの人生でひょっとしたら
自分がなるかもしれない裁判員ということで
なるほど!と思いながら熟読しました。
下巻が楽しみです。
2011年3月29日に日本でレビュー済み
まず、この作者の絵が苦手であることを書いておく。10年以上前、ドラマ『
きらきらひかる DVD BOX
』があまりにも素晴らしかったので、原作に挑戦しようとしたが、絵で挫けてしまった。それでも、題材を知り、挑戦する気になった。
ニートの青年が3人を殺害した事件の裁判の裁判員として主人公は選ばれる。主人公自身も、ネットカフェ難民であり、事件の直前に犯罪の誘惑にかられている。主人公は自分と境遇が似ており、趣味も同じ被告に興味をいだく。ただ、被告は自供しており、物証も揃っているので、裁判そのものは単純に思われたが…。
最終盤において、謎解きミステリの様相となるが、やはり裁判員裁判そのものがこの作品の主眼だろう。裁判員の選定過程や審理・評議・採決などが丁寧に描かれている。現実とどの程度の差異があるのかは不明だが、取材が丁寧にされていることも含め、十分に信頼できると思われる。
本書のように「死刑」を争う裁判の裁判員に選ばれる確率は、それほど高くない。しかし、どんな事件にしても裁判員に選ばれた時点で、人を「裁く」ことの重圧と対峙しなければいけないことは間違いない。だからこそ、裁判員だけでなくプロである裁判官・弁護士・検察官もそれぞれの立場で悩み苦しむ姿が浮き彫りにされているのだろう。
裁判員制度の知識を得ると同時に、人を「裁く」ことについて考えさせられる作品である。
ニートの青年が3人を殺害した事件の裁判の裁判員として主人公は選ばれる。主人公自身も、ネットカフェ難民であり、事件の直前に犯罪の誘惑にかられている。主人公は自分と境遇が似ており、趣味も同じ被告に興味をいだく。ただ、被告は自供しており、物証も揃っているので、裁判そのものは単純に思われたが…。
最終盤において、謎解きミステリの様相となるが、やはり裁判員裁判そのものがこの作品の主眼だろう。裁判員の選定過程や審理・評議・採決などが丁寧に描かれている。現実とどの程度の差異があるのかは不明だが、取材が丁寧にされていることも含め、十分に信頼できると思われる。
本書のように「死刑」を争う裁判の裁判員に選ばれる確率は、それほど高くない。しかし、どんな事件にしても裁判員に選ばれた時点で、人を「裁く」ことの重圧と対峙しなければいけないことは間違いない。だからこそ、裁判員だけでなくプロである裁判官・弁護士・検察官もそれぞれの立場で悩み苦しむ姿が浮き彫りにされているのだろう。
裁判員制度の知識を得ると同時に、人を「裁く」ことについて考えさせられる作品である。
2009年2月22日に日本でレビュー済み
今年2009年から導入される「裁判員制度」。実施に先がけて、その「光と闇」を描くというテーマで執筆された本作。主人公のフリーターが、自分と境遇の重なる殺人事件の被告に複雑な思いを抱きながら、裁判員制度を通して「何が本当の悪なのか?」と向き合う、という形でストーリーが進行しています。
この上巻を読んだ限りでは、伏線が目立ちすぎていて、なんとなく結末が見えてしまっている印象があるのですが、良い意味で裏切ってくれることを楽しみに、続刊を待ちたいと思います。
この上巻を読んだ限りでは、伏線が目立ちすぎていて、なんとなく結末が見えてしまっている印象があるのですが、良い意味で裏切ってくれることを楽しみに、続刊を待ちたいと思います。