Killing jokeは昔から大好きなバンドの一つで、1stから現在に至る迄、全てのアルバムは聞いている。しかし、どれがベストか?となれば難しい。killing jokeの音楽性は常に変化し続けて来たし、今もそうだ。それがバンドのあるべき姿でもある。が、単刀直入に言うと、どのアルバムにも駄作と言える曲が何曲か入っている。
アルバムによれば、その中の1・2曲だけ…と言う事も有り得る。一般に代表作とされる1stや2ndでも、"the Wait""Wardance"、"Requiem"又"follow the leader"等は郡を抜いて素晴らしいが故に、他の曲が色褪せて聞こえてしまうのだ。
ベスト盤はDVDも出ているライヴアルバム"Gathering"が一番彼ららしい。初心者の人は、この中から気に入った曲が入っているアルバムを購入する事を薦める。
本作"Extremity〜"は余程のファンでもなければ知らないであろう。と言うのもこの一枚のみ、レコード会社が違うのだ。この頃はメタル寄りインダストリアルバンドが増えて来た頃で、それらのバンドが皆killing jokeからの影響を公明していた為、本家のお出ましとなった訳だ。
内容は初期から現在迄の集大成的な感じで、一曲目の"Money is not our god"等、彼らのベストトラックと言える程にカッコイイ。全体的にアグレッシブかつメロディアスな曲が並んでおり、テクノ臭いノリは無い。"Brighter than〜"をアグレッシブにした様な内容で、初心者にも聞きやすい、非常に良くまとまったアルバムだと言える。