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イメージ付きのレビュー
P83やP84ページあたりにマネーロンダリングの登場人物の秋生とマコトのことが書かれてあった。
この物語のあらすじは、元大手弁護士事務所に勤めていて現在は辞めて世界各地を転々と移動して暮らしている真鍋恭一を主人公とする話です。真鍋恭一は、アメリカを含む多くの国々で滞在日数が半年以内なら居住者とみなされどこにも税金を納める必要のない永遠の旅行者（PT)としてハワイに住んでいた。以前、困り事を助けたことがある風俗店経営している堀川健二から金井健太郎という人物が真鍋恭一に頼み事があるとの情報を聞く。その頼み事とは、麻生興産という会社の創業者の麻生騏一郎が孫娘の麻生まゆに全財産の約２０億円を非課税で相続させたいという内容でした。麻生まゆの父親の麻生悠介は失踪して行方不明で母親の麻生由布子は殺害されている状態でした。その依頼を受け真鍋恭一は日本に戻ってくる。麻生騏一郎は入院生活をしており麻生まゆは、家に引きこもり状態で精神的に病んでいた。また親戚の権田という企業ヤクザの人物がいて麻生まゆの後見人になり麻生騏一郎の財産を狙っていた。失踪している麻生まゆの父親の麻生悠介は１５０億円の借金をしておりその借金を取り立てるべく債権回収会社の新人の長井も麻生騏一郎の家の周りで張り込んでいた。この債券回収会社というのは債務者が払えなくなった借金を債権者（銀行）から安い金額で買う。それを債務者に買った金額より高い金額で売ることを生業としている会社です。債権者（銀行）はこの債券回収会社に債券を売る事により損金で計上出来るので税金を安くする仕組みになっている。真鍋恭一は、この債券回収会社の長井の上司の神崎課長とも連絡を取り情報を得る。真鍋恭一は、麻生まゆの後見人として前に勤めていた弁護士事務所の同僚の御堂智子を選んだ。相続税に対する一般的な考え方は、5,000万円までは基礎控除で法定相続人一人あたり1,000万円控除や1億6,000万円を上限とする配偶者控除、死亡保険金・死亡退職金の非課税枠などが普通の相続に関する控除です。応用編として孫を養子にして基礎控除枠を広げる方法もあります。しかし現在では実子がいる場合は一人で実子がいない場合は二人しか養子を法定相続に加えることが出来なくなりました。また相続時の預金や株や債券を不動産に変えて相続する方法も良いとされてます。不動産は、路線価で評価されるので路線価は公示地価の八割なので相続税評価格が二割下がりお得です。また相続した不動産を三年以内に売却すれば不動産取得価格に相続税額を加算することが出来て相続税額が不動産の譲渡所得を超えるなら含み益のある不動産を実質無税で換金できます。また市場で評価の定まらない資産の自社株を活用する方法も良いです。麻生騏一郎は相続税を一切払わないで麻生まゆに相続したいと真鍋恭一に依頼して来た。麻生騏一郎は、日本国を恨んでいたのだ。第二次世界大戦後にソ連（ロシア）に捕虜として働かされたことに対して日本国に恨みを持っていたのだ。この捕虜時代に麻生騏一郎と金井健太郎が交流があったものと考えられる。またシベリア収容所でカリスマ的な指揮官だった吉原という人物がいなくなってかた麻生騏一郎いう人物が現れたことから同一人物を思わせる節もある。これらの謎は下巻に続く。この本を読んでの感想ですが以前 橘玲さんの著書でマネーロンダリングという小説を読んだのですがその中に登場する秋生とマコトという人物の情報が書かれていたのは面白かったです。P83やP84ページあたりにマコトが作った金融関係のホームページに金融知識が格段に凄い秋生という人物の書き込みがあったとの内容は良かったです。
