この本のテーマである「異種間コミュニケーション」とは、人間以外のあらゆる生き物とも心を通わせられる
方法です。それは思い込みによるものかもしれませんが、私はそういうこともあるかもしれないと信じています。
愛犬の闘病中に私が経験したことは何だろう?と、思って本を探しているうちに手に取ったのが本書です。
本の内容より主に、私の体験したことを書きますと、
愛犬との間に不思議な安心感が生まれたことに気が付きました。
それまでは「こうあるべき」という理想像を押しつけて彼女を見ていましたが、病と知ってからは自分の
こだわりがどうでもよいものだと気が付いたのです。
出来なくなったこと、まだ出来ること、その一つ一つに優劣がなくなり彼女が何をしても生きているだけで
有り難く思えました。
その時初めて、彼女をしっかり「見た」気がしたのです。
「良い・悪い」の判断をしなくなった私の目には、知的で思いやり深い❝犬の姿をした何か❞だと映りました。
この本の著者は、自分が預かった犬がビーチで遊ぶ姿に❝宇宙の偉大なる美質が一頭のイヌを表現している❞
と書いていますが、私もそんな風に感じたのです。
私が今まで抱いていた「犬」のイメージで見なくなってからは、私達の間にあった摩擦や溝が無くなりました。
それは、私の心の状態を現していたんだと、今は思います。
一方、彼女の心はいつも開かれていたからこそ、私のこだわりやエゴが引っ込んだ時に、彼女の『真の自己』を
見ることが出来た。それに私自身も『真の自己』になっていたのでしょう。
別れの日までのわずかな時間、私は今まで感じたことがなかった安らぎや幸せでいっぱいでした。
悲しみの中にいながらも、共にいられる喜びの方を強く感じていました。
それは脳が興奮する類のものではなく、ただただ穏やかで淡い幸福感がじんわりと広がっていく。
人間と犬を対等な存在、同じ宇宙に住む仲間として見ることで、私は今を生きること調和とはどういうこと
かを彼女に教えてもらったのだと思います。
❝不思議な安心感❞は、❝仲間❞といる心地よさであり、私が『真の自己』でいれば愛犬以外の存在とも感じる
ことが出来るかもしれないものです。
でも、いざ実践となると疑問が浮かびました。
「異種間コミュニケーション」を成立させる鍵は❝尊敬❞だと著者は言いますが、この❝尊敬❞をどう表現すれば
いいのか?
自分の体験と感じたことを再現する方法に悩んでいた時、大嶋信頼先生の著書『無意識さんの力で無敵に生きる』で「リスペクト(尊敬)とは相手を裁かない、決めつけない、判断しない無の状態」であり、
「❝意識❞を捨てて無意識になったときに自然に生み出されるもの」と書かれているのを読んで、これだと
思いました。
❝無意識❞が愛犬も私も「真の自己」へと導いてくれた立役者だったのです。
「異種間コミュニケーション」に興味がある方は、併せてこちらの本も読まれると理解が深まるのではない
かと思います。
この「異種間コミュニケーション」は、犬や他の生物だけではなく人間同士にこそ適用されれば、みんなが
安心して生きられる優しい世界が築かれるのかもしれません。
本の内容は不思議な話ばかりですが、読むたびにあらゆる生き物とのつながりに心が温まるので
購読後、何年経っても愛読しています。

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動物はすべてを知っている (ソフトバンク文庫) 文庫 – 2005/6/4
ハリウッドの100万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、あらゆる生き物とコミュニケーションできることに気づいた著者がその実践を試みた驚くべき結果は? 「生命」、「生きる意味」の謎を解き明かした幻の名著。
推薦文:よしもとばなな氏。
本書は、講談社より98年に刊行されました『ヒトはイヌとハエにきけ』を文庫化したもので、「生命」、「生きる意味」の謎を解き明かした幻の名著です。著者のJ.アレン.ブーンは、新聞記者を経て、映画業界へ転身し、プロデューサーをして活躍した経歴の持ち主。しかし、前述のストロングハートとの出会いから、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークにし、様々な生き物とのコミュニケーションを計り続けました。その原点であり、集大成とも言えるのが本書です。作家のよしもとばななさんもこの作品の魅力にひかれた方の一人で、文庫化に際し、次のような文章を寄せていただきました。 「この本を読んで、これまで成したこと、成せなかったことに関して胸が切なく痛くなったのは、私だけではないだろうと思う。大きく開かれていたドアに、気づかなかったのはこちらがわなのだ。彼らはいつでもそこにいて、私たちの裸の魂を眺めていたのに」(抜粋) すべての生き物に対する見方、そして彼らとの触れあい方を、改めて考える機会を与えてくれる一冊です。
推薦文:よしもとばなな氏。
本書は、講談社より98年に刊行されました『ヒトはイヌとハエにきけ』を文庫化したもので、「生命」、「生きる意味」の謎を解き明かした幻の名著です。著者のJ.アレン.ブーンは、新聞記者を経て、映画業界へ転身し、プロデューサーをして活躍した経歴の持ち主。しかし、前述のストロングハートとの出会いから、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークにし、様々な生き物とのコミュニケーションを計り続けました。その原点であり、集大成とも言えるのが本書です。作家のよしもとばななさんもこの作品の魅力にひかれた方の一人で、文庫化に際し、次のような文章を寄せていただきました。 「この本を読んで、これまで成したこと、成せなかったことに関して胸が切なく痛くなったのは、私だけではないだろうと思う。大きく開かれていたドアに、気づかなかったのはこちらがわなのだ。彼らはいつでもそこにいて、私たちの裸の魂を眺めていたのに」(抜粋) すべての生き物に対する見方、そして彼らとの触れあい方を、改めて考える機会を与えてくれる一冊です。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社ソフトバンククリエイティブ
- 発売日2005/6/4
- ISBN-104797331488
- ISBN-13978-4797331486
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商品の説明
出版社からのコメント
ハリウッドの100万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、あらゆる生き物とコミュニケーションできることに気づいた著者。ヘビやハエとまでも実践を試みた、その驚くべき結果は? 本書は、講談社より98年に刊行されました『ヒトはイヌとハエにきけ』を文庫化したもので、「生命」、「生きる意味」の謎を解き明かした幻の名著です。著者のJ.アレン.ブーンは、新聞記者を経て、映画業界へ転身し、プロデューサーをして活躍した経歴の持ち主。しかし、前述のストロングハートとの出会いから、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークにし、様々な生き物とのコミュニケーションを計り続けました。その原点であり、集大成とも言えるのが本書です。作家のよしもとばななさんもこの作品の魅力にひかれた方の一人で、文庫化に際し、次のような文章を寄せていただきました。 「この本を読んで、これまで成したこと、成せなかったことに関して胸が切なく痛くなったのは、私だけではないだろうと思う。大きく開かれていたドアに、気づかなかったのはこちらがわなのだ。彼らはいつでもそこにいて、私たちの裸の魂を眺めていたのに」(抜粋) すべての生き物に対する見方、そして彼らとの触れあい方を、改めて考える機会を与えてくれる一冊です。
著者について
J. アレン・ブーン(J. Allen Boone)
米国出身。新聞記者として成功を収め、後に映画界へ転進し、プロデューサーとして活躍。
ハリウッドの100万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、1940年代からは、
人間はあらゆる生き物とコミュニケーションできるとして、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークとした。
訳者:上野 圭一(うえの けいいち)
1941年生まれ。早稲田大学英文科、東京衣料専門学校卒。
日本ホリスティック医学協会副会長、代替医療利用者ネットワーク(CAMUNet)副代表、日本代替・相補・伝統医療連合会議理事。
著書に『ナチュラルハイ』(ちくま文庫)、『補完代替医療入門』(岩波書店)、『ヒーリング・ボディー』(海竜社)など、
訳書に『癒す心、治る力』『人生は廻る輪のように』(ともに角川書店)など。
米国出身。新聞記者として成功を収め、後に映画界へ転進し、プロデューサーとして活躍。
ハリウッドの100万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、1940年代からは、
人間はあらゆる生き物とコミュニケーションできるとして、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークとした。
訳者:上野 圭一(うえの けいいち)
1941年生まれ。早稲田大学英文科、東京衣料専門学校卒。
日本ホリスティック医学協会副会長、代替医療利用者ネットワーク(CAMUNet)副代表、日本代替・相補・伝統医療連合会議理事。
著書に『ナチュラルハイ』(ちくま文庫)、『補完代替医療入門』(岩波書店)、『ヒーリング・ボディー』(海竜社)など、
訳書に『癒す心、治る力』『人生は廻る輪のように』(ともに角川書店)など。
著者について
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2 星
新品定価より高いが、中身は良い
638円+TAXなのに1000円で売られていました。本の天と地は17年前発売ということもあり、かなり黄ばんでいます。こんなことであれば新品を買えばよかったと思いましたが、2005年発売ということもあり、もう新品の入手は難しそうです。
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2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本が絶版になってしまっていることが残念です。
私は中古で購入しました。
全ての生命はつながっている。
あらゆる生命が知性を持っている。
人間の五感こそが邪魔をして、生命の言葉がわからなくなっている。
そこを乗り越えるには、自分自身の想念が大事なのだということが、この本でわかりました。
隠せていると思っても、全てはバレバレで、相手に伝わっているんだ!
人間同士のコミュニケーションも、目に見えるところだけではなく、自分が放っている本音、想念、だったんだ!
私はそのことをハッキリ知ることができて、この本に出会えたことに感謝しかありません。
私は中古で購入しました。
全ての生命はつながっている。
あらゆる生命が知性を持っている。
人間の五感こそが邪魔をして、生命の言葉がわからなくなっている。
そこを乗り越えるには、自分自身の想念が大事なのだということが、この本でわかりました。
隠せていると思っても、全てはバレバレで、相手に伝わっているんだ!
人間同士のコミュニケーションも、目に見えるところだけではなく、自分が放っている本音、想念、だったんだ!
私はそのことをハッキリ知ることができて、この本に出会えたことに感謝しかありません。
2022年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
638円+TAXなのに1000円で売られていました。本の天と地は17年前発売ということもあり、かなり黄ばんでいます。こんなことであれば新品を買えばよかったと思いましたが、2005年発売ということもあり、もう新品の入手は難しそうです。

638円+TAXなのに1000円で売られていました。本の天と地は17年前発売ということもあり、かなり黄ばんでいます。こんなことであれば新品を買えばよかったと思いましたが、2005年発売ということもあり、もう新品の入手は難しそうです。
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2017年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相手が哺乳類であれば交流できて当然、という感覚が今や一般的かと思いますが、本の後半、大勢のアリさんたちや一匹のハエさんとも著者は交流できたのだと知り、よしもとばななさんではないですが、私もいまやハエも蚊もゴキブリもムカデも殺すなんてことできませ~ん!
何というか、人間として生きているなかで変化してきた自分の心、子供のころは虫なんか殺すの平気だったのが中年を過ぎたころから蚊を叩いただけでも胸が痛くなり、野ネズミを誤って殺してしまったときは何週間も胸が痛んで・・・これらは私事でしたが、要するにこういう本がある、ということがこの時代には必要であり、救いであり、喜びである、と言いたかったわけです。
信じない人たちにとっては「まったくバカバカしい」お話なのでしょうが、“それ”を体験している人たちにとっては、こういう本を勇気をもって世に出す、という行為は賞賛ものです。
訳し方についてのご意見もありましたが、たしかに良い本は良い訳で読みたい、と私も思いますが、私にとっては気に障るほどではありませんでしたので☆5つにしました。
何というか、人間として生きているなかで変化してきた自分の心、子供のころは虫なんか殺すの平気だったのが中年を過ぎたころから蚊を叩いただけでも胸が痛くなり、野ネズミを誤って殺してしまったときは何週間も胸が痛んで・・・これらは私事でしたが、要するにこういう本がある、ということがこの時代には必要であり、救いであり、喜びである、と言いたかったわけです。
信じない人たちにとっては「まったくバカバカしい」お話なのでしょうが、“それ”を体験している人たちにとっては、こういう本を勇気をもって世に出す、という行為は賞賛ものです。
訳し方についてのご意見もありましたが、たしかに良い本は良い訳で読みたい、と私も思いますが、私にとっては気に障るほどではありませんでしたので☆5つにしました。
2011年1月27日に日本でレビュー済み
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人間が話してもいないのに人間の考えを理解して行動する動物の話はよく聞きます。
しかし、この本の著者は、動物の考えに耳を傾ける方法を求め続け
それを得ました。
私は、まだこういう世界を知らない頃、
犬や猫からはもちろん、蛾から言葉をはっきりともらったことがあります。
その時自分でもびっくり!というか世界観が変わった!というかで、
でも、「今私の心にはっきりと言葉が飛び込んで来たけれど、本当にこんな事があるんだろうか???」という気持ちもあったりで、
独自に調べてきました。
そして他の本や、この本にたどり着きました。
私は動物から言葉をはっきりともらったのをきっかけに
どの動物にも、虫にも、
そして植物(「あなたの細胞の神秘な力」ロバート・B. ストーン著参照)
にも、とても丁寧な言葉を使って
敬意を込めて話しかけています。
宇宙を創ってくださった神を、
植物、動物、虫やすべての生き物を創ってくださった
神を信じているから、
というのも、そうした考えに拍車をかけていると思います。
もしかしたら周りの人からは「変わってる」って
思われているかも知れませんが、
私としては「この地球に住む人間として当然のことをしている」と思っています。
この本は、私にさらに啓発を与え、ヒントを与え、
また大きな扉を開いて次の段階に進ませてくれました。
人に何かを教えようとしない著者の人柄とスタンスが心地よい読み物です。
著者は、自分が学んだことを書いているんです。
そして、動物や虫がいかに人間より物事を深く知っているかを述べ
敬意を抱かざるを得ない気持ちを綴っています。
すばらしい本です。
あっという間に読みましたし
本は赤線だらけになりました。
しかし、この本の著者は、動物の考えに耳を傾ける方法を求め続け
それを得ました。
私は、まだこういう世界を知らない頃、
犬や猫からはもちろん、蛾から言葉をはっきりともらったことがあります。
その時自分でもびっくり!というか世界観が変わった!というかで、
でも、「今私の心にはっきりと言葉が飛び込んで来たけれど、本当にこんな事があるんだろうか???」という気持ちもあったりで、
独自に調べてきました。
そして他の本や、この本にたどり着きました。
私は動物から言葉をはっきりともらったのをきっかけに
どの動物にも、虫にも、
そして植物(「あなたの細胞の神秘な力」ロバート・B. ストーン著参照)
にも、とても丁寧な言葉を使って
敬意を込めて話しかけています。
宇宙を創ってくださった神を、
植物、動物、虫やすべての生き物を創ってくださった
神を信じているから、
というのも、そうした考えに拍車をかけていると思います。
もしかしたら周りの人からは「変わってる」って
思われているかも知れませんが、
私としては「この地球に住む人間として当然のことをしている」と思っています。
この本は、私にさらに啓発を与え、ヒントを与え、
また大きな扉を開いて次の段階に進ませてくれました。
人に何かを教えようとしない著者の人柄とスタンスが心地よい読み物です。
著者は、自分が学んだことを書いているんです。
そして、動物や虫がいかに人間より物事を深く知っているかを述べ
敬意を抱かざるを得ない気持ちを綴っています。
すばらしい本です。
あっという間に読みましたし
本は赤線だらけになりました。
2017年8月31日に日本でレビュー済み
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元のタイトルはハエと犬が知っている事?という様なもので、出版にあたって変えた様ですが、色々な動物が様々出て来るのかと思いましたが、結構、ハエと犬の二種の所が長く、事実なのかという様な具体的な実証が無い、動物に対する、童話の様な内容で
そんなに私は学ぶものは無かったです。
動物との間に見えない言葉の交換が有るのは分かります。
でも極端なのは危ないです。毒があるものも愛の気持ちが交換出来れば、噛まれないとか。それを信じて、ね~噛まないよねだって愛しているからって口を近づけて、がぶっと噛まれたら危ないでしょ?
そんなに私は学ぶものは無かったです。
動物との間に見えない言葉の交換が有るのは分かります。
でも極端なのは危ないです。毒があるものも愛の気持ちが交換出来れば、噛まれないとか。それを信じて、ね~噛まないよねだって愛しているからって口を近づけて、がぶっと噛まれたら危ないでしょ?
2018年2月22日に日本でレビュー済み
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作者の方は大変柔軟に物を考える方で、常識に囚われないその思考に共感しました。犬との共同生活もユーモアにあふれていて大変面白く読ませていただきました。ハエの方も大変面白かったです。私たち人間は、他の生命が言葉を喋らないが故に、下に見ているのはおかしいと考えるようになりました。また、アニマルコミュニケーションがどういうものか、部分的に出ていて参考になりました。