とらドラ!DVD4巻目。学園ラブコメでは必須とも言える文化祭編中心。
クラスの出し物による演劇風味のプロレスショーだったりミスコンが開かれたり、雰囲気を見てるだけでも楽しくなれる。
が、もちろんそこは「とらドラ!」、一筋縄ではいかない心情の交差が水面下でいろいろと行われてたりする。
本当の見所はそこだと思う。
この巻では「とらドラ!」のテーマの一つだと思われる「家族」、とりわけ「親」についての描写が多く描かれる。
大河の元に彼女の父親がひょっこりと戻ってくるのである。今まで彼女の事を放置していた父親が。
竜児には父親がいない。それ故に父親に愛情を受けた記憶もない。
そんな竜児だからこそ、大河の元に再び現れた、身勝手とも言える父親だとしても応援し、大河を説得しようとしてしまう。
大河も竜児に対する信頼と、彼の気持ちを判っているが故に説得に応じた。
で、そんな父親のことを知っている櫛枝は二人を許さなかった。
結局のところ誰も間違ってはいないし、それぞれに正しい。
だからこそ見てるこっち側も次々に生じるいざこざやわだかまりに胸を熱くする。
この3話はラブコメというよりも長編の学園ドラマを見ている感覚に近い。
恋愛抜きで、友情や絆を感じさせてくれるような。 言葉にするとクサイが、実際見てみると非常に思いやりが感じられていいです。
ちなみにこの巻から川嶋がフォロー役に回ることが多くなる。「一歩先を歩いていくよ」と彼女が宣言する場面は名シーンだと思う。
表現すべきテーマを3話の中で見事にまとめた4巻目。これ単体で見ても面白いかもしれない。
北村の出番が少ないが、よく見ると5巻の展開に繋がると思われる箇所がチラホラと。
ちなみに特典映像は・・・これまた壊れすぎ(笑)
相当めちゃくちゃで本遍とはえらい差だ。