経済評論家・山崎元が個人投資家向けに書き起こした
アドバイス集である。業者に騙されず、余分なコストを使わず、
透明性の高い資産運用を冷静に行うよう、懇切に説いている。
こうした観点から本書では、日本で個人投資家向けに発売
されている多くの金融商品、例えば生命保険、住宅ローン、
毎月分配型外債ファンド、株式投信、外貨預金、株式チャート、
プライベートバンク、個人向けヘッジファンド、デリバティブ等々が
「買うべからざる金融商品」としてメッタ斬りにされている。
それではどう個人資産を運用したらいいのか?
それは自己責任で考えるしかない、というのが著者の基本的な
スタンスだが、取っかかりとなるアイディアが具体的に示されて
いるので、投資初心者はヒントにすればよいだろう。
このように本書は資産運用を安全かつ割安に行うための
実用的な指針を伝えるとともに、著者の辛口の語りを
楽しみながら読む本でもある。例えば、
素人の女性(株や債券)とつき合うことができるのに、大枚をはたいて
わざわざホステス(投資信託)とつき合う必要があるのだろうか?
チャート分析を使えばバカでも意見が持てるようになる
マンション投資は「長期間の信用取引のようなもの」
といった調子である。
簡単で楽な金儲けがしたい人にはこの本は向かないが、本気で
資産を増やしたい個人投資家にはお勧めである。山崎の激辛な
助言を読んで、損をしない資産運用を心がけるとよいだろう。
金融業者は「あなたを」儲けさせるためではなく
「あなたから」儲けるために商売をしているのですから。

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「投資バカ」につける薬 (講談社BIZ) 単行本(ソフトカバー) – 2006/4/21
山崎 元
(著)
投資で損をしないために何をすべきなのか。「投資信託は安心」「日本破綻に備えて外貨を」「ドルコスト平均法が有利」…と、一見もっともらしい金融機関のウソに切り返し、大切なお金を守るルールを教える
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/4/21
- ISBN-104062820102
- ISBN-13978-4062820103
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商品の説明
出版社からのコメント
投資で損をしないために何をすべきなのか。「投資信託は安心」「日本破綻に備えて外貨を」「ドルコスト平均法が有利」…と、一見もっともらしい金融機関のウソに切り返し、大切なお金を守るルールを教える
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/4/21)
- 発売日 : 2006/4/21
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 246ページ
- ISBN-10 : 4062820102
- ISBN-13 : 978-4062820103
- Amazon 売れ筋ランキング: - 302,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 756位一般・投資読み物 (本)
- - 1,148位株式投資・投資信託
- - 29,902位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商 事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経て現職に至る。現在 は、コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務める(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お金とつきあう7つの原則』(ISBN-10:4584132135)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごいですよ、この本。
今ある金融商品をほぼ全否定している。
保険商品も投資信託もみなぼったくり。
こんなに高い手数料とられてはまともな資産運用はできないと、
金融商品の儲けの構造を解き明かし、
金融機関のセールストークのおかしなレトリックを、見事に論破している。
これだけ本音を書けるのはすごいんですよ。
というのはね、エコノミストも評論家もファイナンシャルプランナーも、
みんな今、金融機関の片棒担ぎをして、金儲けしているから、
現金融商品を否定したくても誰も否定できないわけですよ。
しかしこの人、ほぼ全否定している。
これはすごい勇気ある発言。
金融機関が「これが儲かるからぜひ」と勧められたら、
「なぜあなたは儲かるのに買わないのか?」と聞いたらいいという一言が、
すべてを物語っている。
金融機関は手数料で大儲けしている。
その金融商品のパフォーマンスがどうなろうが関係ないわけです。
特に団塊世代は、金融機関からこの本に出てくるような、
さまざまなセールストークで愚かな資産運用をして、
引っかかってしまっているに違いない。
ぜひこの本、読んでみてください。
いかに今の金融商品がぼったくりであるかが明確にわかります。
ただこの本の著者は「だから、国債と個別銘柄の株式投資をするべきだ」というのが、
結論らしいが、それはちょっとどうかと思うけど。
今ある金融商品をほぼ全否定している。
保険商品も投資信託もみなぼったくり。
こんなに高い手数料とられてはまともな資産運用はできないと、
金融商品の儲けの構造を解き明かし、
金融機関のセールストークのおかしなレトリックを、見事に論破している。
これだけ本音を書けるのはすごいんですよ。
というのはね、エコノミストも評論家もファイナンシャルプランナーも、
みんな今、金融機関の片棒担ぎをして、金儲けしているから、
現金融商品を否定したくても誰も否定できないわけですよ。
しかしこの人、ほぼ全否定している。
これはすごい勇気ある発言。
金融機関が「これが儲かるからぜひ」と勧められたら、
「なぜあなたは儲かるのに買わないのか?」と聞いたらいいという一言が、
すべてを物語っている。
金融機関は手数料で大儲けしている。
その金融商品のパフォーマンスがどうなろうが関係ないわけです。
特に団塊世代は、金融機関からこの本に出てくるような、
さまざまなセールストークで愚かな資産運用をして、
引っかかってしまっているに違いない。
ぜひこの本、読んでみてください。
いかに今の金融商品がぼったくりであるかが明確にわかります。
ただこの本の著者は「だから、国債と個別銘柄の株式投資をするべきだ」というのが、
結論らしいが、それはちょっとどうかと思うけど。
2006年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本で言う「バカ」とは、「つまらない目に遭う」とか「損をする」という意味だ。
他人よりも投資に関心があり、マネー雑誌などをせっせと読んで、投資信託を買っているような意志の高い人こそが、実はバカをみていると、筆者はいう。
どのような金融商品にしろ、売り手にとっては、利益のもとであり、売り手はその利益でもって生計を立てている。
みんなが、投資信託を買い、株に投資することで、売り手はうまいものが食べられるわけだ。
金融商品も、商品である以上は、売り手が儲かるような構造になっている。
で、この本では、売り手の側から見て、各種金融商品がもうかる仕組みをあばいている。
また、売り手の戦略を知ることで、売り手とどのように応対すべきかというコツも書かれている。
売り手の視点から、書かれた方が出版されるということは、とても有意義であると思う。
実際、マネー雑誌にせよ、投資本にせよ、ほとんどは、金融商品の購入をすすめるような宣伝媒体になっているのだから。
この本でしくみをあばかれる金融商品として、投資信託、株の長期投資、株のチャート分析、長期投資、生命保険、賃貸マンション、毎月分配型ファンド、成功報酬型ファンド、外貨貯金、金投資などたくさんの商品をやり玉に挙げている。
しくみを知ることで、金融商品と、上手に付き合うことができるようになるだろう。
それにしてもほとんどの金融商品は、投資した瞬間に、買い手にとって、損をかかえるということわかる。
購入した時点から挽回して、もうかるようになるまでには、かなりうまく運用しなければならないだろう、ということが実感できる。
本文の情報は充実しているが、コラムも有益だ。
たとえば、ライブドア事件に象徴されるように、投資のプロといわれる人たちが、必ずしも、正しい方向に動けるとは限らないこともあらためて知ることができた。
他人よりも投資に関心があり、マネー雑誌などをせっせと読んで、投資信託を買っているような意志の高い人こそが、実はバカをみていると、筆者はいう。
どのような金融商品にしろ、売り手にとっては、利益のもとであり、売り手はその利益でもって生計を立てている。
みんなが、投資信託を買い、株に投資することで、売り手はうまいものが食べられるわけだ。
金融商品も、商品である以上は、売り手が儲かるような構造になっている。
で、この本では、売り手の側から見て、各種金融商品がもうかる仕組みをあばいている。
また、売り手の戦略を知ることで、売り手とどのように応対すべきかというコツも書かれている。
売り手の視点から、書かれた方が出版されるということは、とても有意義であると思う。
実際、マネー雑誌にせよ、投資本にせよ、ほとんどは、金融商品の購入をすすめるような宣伝媒体になっているのだから。
この本でしくみをあばかれる金融商品として、投資信託、株の長期投資、株のチャート分析、長期投資、生命保険、賃貸マンション、毎月分配型ファンド、成功報酬型ファンド、外貨貯金、金投資などたくさんの商品をやり玉に挙げている。
しくみを知ることで、金融商品と、上手に付き合うことができるようになるだろう。
それにしてもほとんどの金融商品は、投資した瞬間に、買い手にとって、損をかかえるということわかる。
購入した時点から挽回して、もうかるようになるまでには、かなりうまく運用しなければならないだろう、ということが実感できる。
本文の情報は充実しているが、コラムも有益だ。
たとえば、ライブドア事件に象徴されるように、投資のプロといわれる人たちが、必ずしも、正しい方向に動けるとは限らないこともあらためて知ることができた。
2007年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結論からいうと、投資信託、生命保健、外貨預金、マンション投資、REIT、毎月分配ファンド等
あらゆる金融商品を否定し、また投資本も否定、そして、国債だけを肯定するといった内容です。
投資初心者なら、知らない事ばかりだと思います。非常に参項になると思います。資産運用というのは、そういったデメリットも理解した上でやっていくものだと思います。そしてアセットアロケーションを組むというふうになっていきます。
金融商品のメリットは利殖できる可能性がある事です。逆に、デメリット(リスク)があるのも事実です。そのデメリットを簡単にわかりやすく書かれています。投資初心者にはおすすめ
あらゆる金融商品を否定し、また投資本も否定、そして、国債だけを肯定するといった内容です。
投資初心者なら、知らない事ばかりだと思います。非常に参項になると思います。資産運用というのは、そういったデメリットも理解した上でやっていくものだと思います。そしてアセットアロケーションを組むというふうになっていきます。
金融商品のメリットは利殖できる可能性がある事です。逆に、デメリット(リスク)があるのも事実です。そのデメリットを簡単にわかりやすく書かれています。投資初心者にはおすすめ
2006年6月26日に日本でレビュー済み
百円均一ショップがはやる。どうしてこんなモノが100円!
世界にでると100円がどれだけの価値があるか、知らないんだ。
これまでもいろんな金融商品が、詐欺だった。
でも、今でも野放しにされている金融商品がある。
まず見よう。手数料。まず聞こう、なぜそんなにお勧めですか?
そして、同じことを自分でやってみるとどの程度かかるか調べよう。
金利や為替レートが変わったときにどうなるか、計算してみよう。
買い物は、よく考え、よく調べて、本当に必要かどうか
判断して、それから、買いましょう。
この本には、巷でよく見かける商品がいかに「不良品」か
きちんと説明してくれます。
金融商品を買う前に、損してあとで嘆くよりも、ご一読を。
世界にでると100円がどれだけの価値があるか、知らないんだ。
これまでもいろんな金融商品が、詐欺だった。
でも、今でも野放しにされている金融商品がある。
まず見よう。手数料。まず聞こう、なぜそんなにお勧めですか?
そして、同じことを自分でやってみるとどの程度かかるか調べよう。
金利や為替レートが変わったときにどうなるか、計算してみよう。
買い物は、よく考え、よく調べて、本当に必要かどうか
判断して、それから、買いましょう。
この本には、巷でよく見かける商品がいかに「不良品」か
きちんと説明してくれます。
金融商品を買う前に、損してあとで嘆くよりも、ご一読を。
2007年11月1日に日本でレビュー済み
投資バカにつける薬とはとても挑戦的なタイトルですね。コストの安い日本株や個人国債を買うことがそんなに素晴らしく、投信を買うことはそんなにバカなのでしょうか。
私は、投信を買った、投資経験も人生経験も豊かなシルバー層の方々の見識の高さに敬意を表したいと思います。
世界には魅力的な投資対象がたくさんあるにもかかわらず、最も利回りの低い日本国債と最も上昇しなかった日本株に投資をしたら賢い選択だったのでしょうか。
金利も高く、通貨も上昇した外債ファンド、成長著しい中国株、インド株ファンド、日本株よりも上昇した外国株ファンドに投資したシルバー層の方々のほうが賢い選択をしたと言えるのではないかと思います。
筆者は、本当にコストの安いネット証券で、日本株を買って儲かったでしょうか。今度、セミナーでお目にかかったら是非とも質問してみたいと思います。
でも、投信批判本は売れ行きが良いので、筆者は極めて賢い投資(著作)行動を行ったといえましょう。
それでは、薬が必要な投資バカとはいったい誰のことなのでしょうか・・・・・・・。
私は、投信を買った、投資経験も人生経験も豊かなシルバー層の方々の見識の高さに敬意を表したいと思います。
世界には魅力的な投資対象がたくさんあるにもかかわらず、最も利回りの低い日本国債と最も上昇しなかった日本株に投資をしたら賢い選択だったのでしょうか。
金利も高く、通貨も上昇した外債ファンド、成長著しい中国株、インド株ファンド、日本株よりも上昇した外国株ファンドに投資したシルバー層の方々のほうが賢い選択をしたと言えるのではないかと思います。
筆者は、本当にコストの安いネット証券で、日本株を買って儲かったでしょうか。今度、セミナーでお目にかかったら是非とも質問してみたいと思います。
でも、投信批判本は売れ行きが良いので、筆者は極めて賢い投資(著作)行動を行ったといえましょう。
それでは、薬が必要な投資バカとはいったい誰のことなのでしょうか・・・・・・・。