著者はもしかしたら大変真面目だけど他人の悪意や皮肉に気づかない鈍感な人ではないかと思う。
途中に出てくる吉野俊彦氏による回顧なんてなんとも皮肉っぽく著者を評価してるように感じる。
本人は満更でもないが。

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強い円強い経済 単行本 – 2005/2/1
速水 優
(著)
日銀マン、商社経営者、経済同友会代表幹事として、戦後復興から昨今の金融危機までを体験してきた著者が、その体験を交えつつ、「強い円」こそ日本経済が目指す道と説いた回顧録。
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104492394370
- ISBN-13978-4492394373
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登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 219ページ
- ISBN-10 : 4492394370
- ISBN-13 : 978-4492394373
- Amazon 売れ筋ランキング: - 870,718位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 73,477位ビジネス・経済 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月17日に日本でレビュー済み
本書を購入したのは確か06年位と記憶しているが、当時市場は拡大方向に向かう途上で日銀のバブル崩壊不況への取り組みをを読んでもあまり実感も緊迫感もなく、その時は途中で読むのを辞めてしまった。しかしつい最近バブル後の日銀対応を批判をしていた08年ノーベル経済学賞受賞者が”世界不況になった今各国も結局はどこも同じ対応になっている”として以前の批判を謝罪したとのニュースを見て、再度本書を読み直すことにした。前回は心に響かなかった本書だが、バブル崩壊とその時の日銀の対応等、今ある世界同時不況をなぞっているようで時事ニュースさながらの緊迫感を持って読めました。同書を読む事は、現在の不況に対する世界の中央銀行の対応と今後を占う上でも参考になります。 ただ1部と4部は少し違うトピックになっているので、読み物程度にしかならない事と、速水氏が03年に日銀総裁を退任している関係で、取り組みの結果が最後まで読み取れない点に残念な所を感じます。 同書曰く「赤字国債による公共投資の増加にはもはや限界があり、景気を押し上げてゆくものは民間の設備投資」。私も同感で世界各国の政府が現在おこなっている巨額な景気押し上げが限界に達する時までに、本当の景気回復につながる形での政府の対応(投資)を期待します。再評価されて良い書籍と思います。
2006年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第1,3部の部分は、日銀を中心とする中央銀行の動きを理解するのに、歴史面、今後の課題を明確にするという意味で、ライブ感覚で読破することが出来ました。第2部については、著者の「中央銀行の独立性」で述べられていることを、さらに贅肉を落として記述されていますが、斜め読みでイメージをつかめました。
全体として米国、EU、日本の基軸通貨覇権争いの部分と、協調介入の適否、まさ実際の為替判断については、著者の並々ならぬ宗教観上の、頑なさがつい先頃のゼロ金利解除に繋がったことが、よく理解できた、戦後経済ショックの総まとめといった感じで、初心者にも分かり易いかも…。
全体として米国、EU、日本の基軸通貨覇権争いの部分と、協調介入の適否、まさ実際の為替判断については、著者の並々ならぬ宗教観上の、頑なさがつい先頃のゼロ金利解除に繋がったことが、よく理解できた、戦後経済ショックの総まとめといった感じで、初心者にも分かり易いかも…。
2005年2月23日に日本でレビュー済み
円高が善か円安が善か。問題は円高か円安かのどちらにもない。
問題は「日本の外国金融資産の多くがドル建て」だからではないでしょうか。その意味で、米国債を円建てで持っているという上の議論が必要でしょう。
今ドル安で日本の金融資産の時価が減っているのは、米国債がドル建てで買われているからです。当然価値は下がる。円建てだったら、ドルの価値が下がっている現在、日本の金融資産は膨らんでおり、それを再投資に利用するなどで、日本はもっと豊かなはず。ところが、現在は円高を食い止めるために、財務省が巨額の介入を続けて日本の借金を増やし続けて米国債を買い支えている。
だから最も悪い人はたぶん大蔵省の中の役人でしょう。「円建て」で米国債を買うのではなく、ドル建てで買うように行政指導した人です。
速水氏は、その辺を理解した上で本書の円高論を提唱されているのかは分かりませんが、アメリカ帝国には刃向かったような人でしょうね。ゼロ金利を解除したのですから。
それから、本書の読み物としては、速水氏の宗教的信念を語る部分が面白い。日本のキリスト者の有力者にはろくな人がいませんが、この人は例外にはいるのかも知れません。
問題は「日本の外国金融資産の多くがドル建て」だからではないでしょうか。その意味で、米国債を円建てで持っているという上の議論が必要でしょう。
今ドル安で日本の金融資産の時価が減っているのは、米国債がドル建てで買われているからです。当然価値は下がる。円建てだったら、ドルの価値が下がっている現在、日本の金融資産は膨らんでおり、それを再投資に利用するなどで、日本はもっと豊かなはず。ところが、現在は円高を食い止めるために、財務省が巨額の介入を続けて日本の借金を増やし続けて米国債を買い支えている。
だから最も悪い人はたぶん大蔵省の中の役人でしょう。「円建て」で米国債を買うのではなく、ドル建てで買うように行政指導した人です。
速水氏は、その辺を理解した上で本書の円高論を提唱されているのかは分かりませんが、アメリカ帝国には刃向かったような人でしょうね。ゼロ金利を解除したのですから。
それから、本書の読み物としては、速水氏の宗教的信念を語る部分が面白い。日本のキリスト者の有力者にはろくな人がいませんが、この人は例外にはいるのかも知れません。
2008年12月23日に日本でレビュー済み
2008年12月16日、アメリカは事実上の「ゼロ金利」に突入した。政策金利についても、16年ぶりに日米が逆転している。アメリカは「量的緩和」も導入するというから、よほど「日本の教訓」が効いているらしい。
日本で2000年に「ゼロ金利」を解除し、批判されることも多いのが、第28代日本銀行総裁の速水優氏だ。速水氏は、1998年3月から2003年3月まで日銀総裁を務めた。
速水氏は退任後に本書の中で、「ゼロ金利」解除は正しい判断だったと述べている。むしろ、当時ブームだったIT産業の特殊性(ブームの上昇・下降スピードが速い)を考えれば、「ゼロ金利」解除をもう少し早く実施しておくべきだったとしている。
いずれにしろ、その後、日銀は再び金融緩和に転じ、日本経済が回復する一助となった。日本はまだ完全にデフレを脱してはいないが、金融緩和が全面的な金融危機を回避させ、近年の景気を下支えしたことは完全には否定できないのではないだろうか。
日本で2000年に「ゼロ金利」を解除し、批判されることも多いのが、第28代日本銀行総裁の速水優氏だ。速水氏は、1998年3月から2003年3月まで日銀総裁を務めた。
速水氏は退任後に本書の中で、「ゼロ金利」解除は正しい判断だったと述べている。むしろ、当時ブームだったIT産業の特殊性(ブームの上昇・下降スピードが速い)を考えれば、「ゼロ金利」解除をもう少し早く実施しておくべきだったとしている。
いずれにしろ、その後、日銀は再び金融緩和に転じ、日本経済が回復する一助となった。日本はまだ完全にデフレを脱してはいないが、金融緩和が全面的な金融危機を回避させ、近年の景気を下支えしたことは完全には否定できないのではないだろうか。
2005年2月21日に日本でレビュー済み
こんな本を出してよいのだろうか。しかし、思わず読んでしまった。すごい。すごすぎる・・・商社経営者時代、日銀マン時代と、時代の荒波を作ったのはむしろ著者自身なのではないか。「強い円」の信念を持つのは結構だが、その信念が、日本人をどのくらい痛めつけたのだろうか。いい加減、悟りを開いて反省してもらいたいものだ。これじゃあ免罪符にもなりませんぜ。