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園芸家12カ月 改版 (中公文庫 チ 1-2) 文庫 – 1996/3/18
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1996/3/18
- ISBN-10412202563X
- ISBN-13978-4122025639
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月9日に日本でレビュー済み
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園芸好きな人には割と読まれていると思っていたんですよね。だから、一度は読んでおきたいと思いました。
が、出身のチェコという気候風土での内容では、私には満足感がなかった。当たり前ですね。
が、出身のチェコという気候風土での内容では、私には満足感がなかった。当たり前ですね。
2017年10月19日に日本でレビュー済み
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自分も多少庭いじりするものです。
植物男子ベ○ンダーの中で扱われた本なので興味を持って拝読しました。
書かれた時代はずいぶん古いものなのですが、今に通じる新しさを感じました。
園芸家の悲喜こもごもは大げさにいうと時代を超越しているのかなと。
それから思うのですけど、植物にとって100年や200年はたいして長い年月ではないのかもしれません。
そんな植物時間を体現できる園芸家は幸せです。
植物男子ベ○ンダーの中で扱われた本なので興味を持って拝読しました。
書かれた時代はずいぶん古いものなのですが、今に通じる新しさを感じました。
園芸家の悲喜こもごもは大げさにいうと時代を超越しているのかなと。
それから思うのですけど、植物にとって100年や200年はたいして長い年月ではないのかもしれません。
そんな植物時間を体現できる園芸家は幸せです。
2018年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評判がとてもいいので買って読み始めたが・・・なんだかなあ。面白くはないなぁ。最後まで読んだらまた書きますけど。
2015年11月22日に日本でレビュー済み
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園芸と一口に言ってもその対象とする植物の範囲は広く、バラやキクなどの花き類、モミジやツツジなどの樹木類、ウメ、カキ、ブルーベリーなどの果樹から野菜やハーブなども園芸といえば園芸でしょう。その中でチャペックが最も入れ込んでいたのは花き類(要するに草花)のようで、本書に登場する植物は、訳者の数えたところによると(いや、ホント、ごくろうさまです)280種近くに上るとか。バラやダリアやサルビア、クロッカス、ジャーマンアイリスにアマリリスなどこんにちの日本でもメジャーなものから、見たことも聞いたこともないような高山植物まで、時にそれらの植物名がずらっと羅列されて読む気が失せてしまうこともありますが、ユーモラスな文章とほのぼのとしたイラストはすぐに読む者の気持ちを和ませてくれます。本書の刊行は1929年頃。当時のチェコは労使紛争が絶えず暗澹とした社会状況で、本書はそんな世の中に背を向けたのん気(?)な内容との印象を持ちますが、時に「労働の日は、正しく労働をすることを心得ている熟練と手ぎわのあざやかさを祝うことをもって主眼とすべきだ」など、当時の社会に対するチャペックの注意深い批判精神も垣間見ることができます。実は本書のスパイスとなっているのが時折披瀝されるこのようなチャペック独特の格言であり、それがユーモラスな雰囲気の中に一種の深みを与えています。園芸マニアの苦労はチェコも日本も同じようでもあり違うようでもあり、少なくともチェコでは蚊に悩まされることはないようで(チャペックは蚊については何も書いていない!)、園芸を趣味とする一日本人にとっては羨ましい限り。チェコに蚊はいないのでしょうか?
2012年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
<デンエン マサニ アレナントス ナンゾ カエラザル>―洋の東西そして時代を越えて、この人ならきっと陶淵明先生とマブダチになれたんじゃないだろうか?―『ロボット』『山椒魚戦争』などの小説で知られるチェコの作家カレル・チャペックの園芸エッセイ。1月から12月まで1か月くぎりで1年間、素人園芸家チャペックの平凡にして偏執狂的な庭生活を描いています。
「うちのがね、ほんと可愛いんですよ・・でも暑い日なんか続くと心配で・・何といっても繊細ですからね・・毎日ちゃんと世話して・・この時期はとくにしっかり水分取らせないとね・・ああ、君は我が家の幸せの泉だよ、ぼくのかわいこちゃん!」
「おやおや、随分な入れ込みようですな。犬ってそんなに可愛いもんですか?おたくのはなんでしたっけ、プードル?パピヨン?」
「いやだなあ、パピヨンだなんて!花の話ですよ!ああ、ぼくのいとしいいとしいニオイアラセイトウちゃん!!」
そんな感じの本です。庭への異常ともいえる打ち込みぶりを見ると、まるで独身男性のような雰囲気ですがチャペックはこんなんでも家庭を持っています(奥さんのオルガさんが理解のあるえらい人なんでしょうね・・と思ったら、本書執筆が1929年、オルガさんとの結婚が1936年なので、執筆当時チャペックは独身貴族でした!まあ・・家庭持ちの暮らしじゃないですもんね・・。)。マーク・トウェインもそうですが、物事を大げさに語るという方法は、古典的でベタですがしかし鉄板のユーモアスキルだよなあと思います。チャペックの軽妙でユーモアたっぷりの文章は私の知る作家の中ではドイツのエーリヒ・ケストナーと似ていますが、本書の訳者さんはケストナーの本も訳しておられるようです。
それはともかくこの本は、庭仕事をこよなく愛するチェコ随一の詩人作家による、この世の美しさといのちの神秘への感動に満ち溢れた、最高に愉快な詩であり、庭仕事への讃歌といえるでしょう。
庭仕事の楽しさ、チャペックのユーモアある文章を味わうのはもちろんのこと、土に触れることは自然のリズムを感じ、そのリズムの中で生きる知恵を学ぶことであり、思うままにならない天候や天災が人間に忍耐を教え、謙虚な気持ちにさせるのだということを、一切説教臭のしない恐ろしく楽しい語り口で思い出させてくれます。学生時代、大好きな博物館学の先生が「こんなに緑豊かな環境にいながら、自然から学ぼうともしないなんて、愚かだなあ」と超かっこいい感じで言われたものですが、チャペックさんからは庭いじりに対する激しい憧れをまんまと植えつけられそうです。
「もし園芸家が<楽園>に行ったなら、知恵の実なんかには目もくれず、神さまに向かってここの肥沃な土を自分の庭に分けてほしいと言いだすに違いない」―もはや神聖さのレベルにまで園芸を引き上げかねない勢いで聖書の逸話を引用しながら、チャペックの筆がユーモアたっぷりに描き出す素人園芸家のその異常なまでの園芸熱、園芸家という特殊な種族の生態と本能、生育の苦労と一体となった庭仕事の深い喜びの様子が、とにかく無類に面白いのです。余りにも面白くて、読み終わってすぐもう一度読み返しました(笑)。
チャペックはあと少し長生きしていれば確実にノーベル文学賞を取った作家だと言われていますが、やはりノーベル文学賞作家で詩人のヘルマン・ヘッセも『庭仕事の楽しみ』という本を書いています。
チャペックが活躍した時代の不穏な政治状況下で、このような一見のんきな園芸の本が書かれたことは不思議かもしれませんが、絶望しそうな苦しい状況だからこそ<生の喜び>や<世界の美しさ>を歌いあげることは価値あることですし、また園芸という自然との歩みを<物質文明><能率、成果、スピード至上主義>のアンチテーゼとして暗に示したのかも知れない、などとも思います。
「ノーベル文学賞クラスの作家の本て、なんか堅そう」と思っておられる方がいらしたら、この本を読んでそんな心の垣根を吹き飛ばしてください。
もちろん園芸好きの方にもお勧めです。
「うちのがね、ほんと可愛いんですよ・・でも暑い日なんか続くと心配で・・何といっても繊細ですからね・・毎日ちゃんと世話して・・この時期はとくにしっかり水分取らせないとね・・ああ、君は我が家の幸せの泉だよ、ぼくのかわいこちゃん!」
「おやおや、随分な入れ込みようですな。犬ってそんなに可愛いもんですか?おたくのはなんでしたっけ、プードル?パピヨン?」
「いやだなあ、パピヨンだなんて!花の話ですよ!ああ、ぼくのいとしいいとしいニオイアラセイトウちゃん!!」
そんな感じの本です。庭への異常ともいえる打ち込みぶりを見ると、まるで独身男性のような雰囲気ですがチャペックはこんなんでも家庭を持っています(奥さんのオルガさんが理解のあるえらい人なんでしょうね・・と思ったら、本書執筆が1929年、オルガさんとの結婚が1936年なので、執筆当時チャペックは独身貴族でした!まあ・・家庭持ちの暮らしじゃないですもんね・・。)。マーク・トウェインもそうですが、物事を大げさに語るという方法は、古典的でベタですがしかし鉄板のユーモアスキルだよなあと思います。チャペックの軽妙でユーモアたっぷりの文章は私の知る作家の中ではドイツのエーリヒ・ケストナーと似ていますが、本書の訳者さんはケストナーの本も訳しておられるようです。
それはともかくこの本は、庭仕事をこよなく愛するチェコ随一の詩人作家による、この世の美しさといのちの神秘への感動に満ち溢れた、最高に愉快な詩であり、庭仕事への讃歌といえるでしょう。
庭仕事の楽しさ、チャペックのユーモアある文章を味わうのはもちろんのこと、土に触れることは自然のリズムを感じ、そのリズムの中で生きる知恵を学ぶことであり、思うままにならない天候や天災が人間に忍耐を教え、謙虚な気持ちにさせるのだということを、一切説教臭のしない恐ろしく楽しい語り口で思い出させてくれます。学生時代、大好きな博物館学の先生が「こんなに緑豊かな環境にいながら、自然から学ぼうともしないなんて、愚かだなあ」と超かっこいい感じで言われたものですが、チャペックさんからは庭いじりに対する激しい憧れをまんまと植えつけられそうです。
「もし園芸家が<楽園>に行ったなら、知恵の実なんかには目もくれず、神さまに向かってここの肥沃な土を自分の庭に分けてほしいと言いだすに違いない」―もはや神聖さのレベルにまで園芸を引き上げかねない勢いで聖書の逸話を引用しながら、チャペックの筆がユーモアたっぷりに描き出す素人園芸家のその異常なまでの園芸熱、園芸家という特殊な種族の生態と本能、生育の苦労と一体となった庭仕事の深い喜びの様子が、とにかく無類に面白いのです。余りにも面白くて、読み終わってすぐもう一度読み返しました(笑)。
チャペックはあと少し長生きしていれば確実にノーベル文学賞を取った作家だと言われていますが、やはりノーベル文学賞作家で詩人のヘルマン・ヘッセも『庭仕事の楽しみ』という本を書いています。
チャペックが活躍した時代の不穏な政治状況下で、このような一見のんきな園芸の本が書かれたことは不思議かもしれませんが、絶望しそうな苦しい状況だからこそ<生の喜び>や<世界の美しさ>を歌いあげることは価値あることですし、また園芸という自然との歩みを<物質文明><能率、成果、スピード至上主義>のアンチテーゼとして暗に示したのかも知れない、などとも思います。
「ノーベル文学賞クラスの作家の本て、なんか堅そう」と思っておられる方がいらしたら、この本を読んでそんな心の垣根を吹き飛ばしてください。
もちろん園芸好きの方にもお勧めです。
2016年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
園芸をなさりたい向け。
感性で自由に心に浮かんだまま素人菜園している自分には不向きだった。
頭で考え理屈でやると、楽しい園芸が台無しになる。
わたくしが30年以上、ベランダで種を蒔き、葉野菜やハーブや花を育て続けてきたのは、理屈でかんじからめになった頭をほぐし、社会の決まりから自由になる時間をもつためでもあるので、この本は眠れない夜に少しずつ読む予定。第1章まで読んだところで本棚行き。
感性で自由に心に浮かんだまま素人菜園している自分には不向きだった。
頭で考え理屈でやると、楽しい園芸が台無しになる。
わたくしが30年以上、ベランダで種を蒔き、葉野菜やハーブや花を育て続けてきたのは、理屈でかんじからめになった頭をほぐし、社会の決まりから自由になる時間をもつためでもあるので、この本は眠れない夜に少しずつ読む予定。第1章まで読んだところで本棚行き。