原作を読みたいと思いました。家族に「何もない日常が一番ありがたいのだ」と伝えるために虫になったのか?悲し過ぎる。それまでにも家族のために頑張ってきたのに…。
このやり場のない「報われない感」はどのように処理すればいいのでしょうか?

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変身 (まんがで読破) 文庫 – 2008/4/1
カフカ
(著)
ある朝、布地屋のセールスマン・グレーゴルが奇妙な悪夢から目を覚ますと、 自分が大きな虫に変身していることに気づく。 突如の異変に家族は困惑するが、グレーゴルが変身した謎を明かそうとする者は存在せず、 奇妙な日常がただひたすら続いていく。 100年以上経た現在でも色あせない、不条理文学の傑作を漫画化
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2008/4/1
- ISBN-104872579119
- ISBN-13978-4872579116
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登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2008/4/1)
- 発売日 : 2008/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 186ページ
- ISBN-10 : 4872579119
- ISBN-13 : 978-4872579116
- Amazon 売れ筋ランキング: - 229,957位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 133位まんがで読破
- - 1,253位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 9,767位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作を昔読んだが、あれ?こんな感じだった?という印象を抱きつつ本作を読んだ。自分の読解力が悪かったかと思ったが、どうやら本作は原作とちょっと違うらしい。でも摩訶不思議な原作の意図はこういう解釈も有るのだと納得した。
2014年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画だから小一時間もかからず読み切れた
不条理の悲しい物語だが、原作と比べないとわからない
不条理の悲しい物語だが、原作と比べないとわからない
2008年9月12日に日本でレビュー済み
私は原作より先にこのマンガを読み、かなり面白いと
思ったので原作を読んだわけですが……。
ストーリー違うじゃないですか!
例えば、原作には彼女(みたいな人)は存在しません。
よって、マンガの最後に出てくる彼女の台詞もありません。
正直、私の読んだ原作は大幅に省略してあるんじゃないかと疑ったほどです。
(私が読んだ原作は岩波文庫の変身と断食芸人が一冊になっている本・108pです)
これを読んだ人は絶対原作も読んだ方がいいと思います。
万が一この作品が会話に出たとき、マンガの知識でしゃべると恥をかくと
思うので。
思ったので原作を読んだわけですが……。
ストーリー違うじゃないですか!
例えば、原作には彼女(みたいな人)は存在しません。
よって、マンガの最後に出てくる彼女の台詞もありません。
正直、私の読んだ原作は大幅に省略してあるんじゃないかと疑ったほどです。
(私が読んだ原作は岩波文庫の変身と断食芸人が一冊になっている本・108pです)
これを読んだ人は絶対原作も読んだ方がいいと思います。
万が一この作品が会話に出たとき、マンガの知識でしゃべると恥をかくと
思うので。
2017年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恐らくいつの時代でのどのような地域でもこういう状況があったのだと推測出来るが、それらを人が虫のような扱いになった、と表現したのだろうか。1800年代後半から1900年代前半のヨーロッパにおけるこのような一つの家族のありふれた光景というものは現代でも数多く存在していると思う。現代や江戸時代やそれ以前にも、不本意に引きこもりになってしまった者は世界中にいるだろう。それにしても、ユダヤ人、ユダヤ系という定義はアジア人からは曖昧に思える。カフカがプラハ出身でドイツ語を話すユダヤ系で自身を半ドイツ人としていたそうだが、そういう要因が作品に大きく影響しているのかもしれない。今作のザムザの顔がカフカによく似ているがこの原作自体が本人の実体験又は近しい出来事を描いたのだろうからこれでよし。
2019年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫本でも、「変身」は読んだことがあります。
今回、同じ作品を、マンガにておよそ20年ぶりに読むことができました。
ユニークで面白かったです。少し笑えました。人情味も、日本人である自分でも、感じられました。
コンパクトで奇妙な人生のストーリーをありがとうございました。
今回、同じ作品を、マンガにておよそ20年ぶりに読むことができました。
ユニークで面白かったです。少し笑えました。人情味も、日本人である自分でも、感じられました。
コンパクトで奇妙な人生のストーリーをありがとうございました。
2009年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台はプラハ(当時のオーストリアの属領ボヘミア王国)専制政治末期のユダヤ人
のお話。父親は職を失い家族の収入は激減する。
そこで息子のグレーゴルが父親の分まで働き家族を養おうと決心する。
最初から主人公グレーゴルの頬がこけているのが印象に残った。裕福な暮らしを
していて真面目で家族思い。今で言うなら草食系男子と言ったところか。そんな
男が家族の為にがむしゃらに働き心労を重ね「虫」になってしまう。
はっきりいってグレーゴルは根が優しすぎる人間なのだろう。仕事で成果を上げ
ても父親の叱責をまともに受け止める性格。そりゃ虫にはならなくとも倒れちゃ
いますよ・・・
父親も根は悪く無い様だが、いかんせん口が悪い。かといって母親も口出しできず。
典型的な亭主関白で核家族のようで、近くに助けてくれる人間もいないから
一人に問題が起きると家族全体が悪循環に陥ってしまう。
今の日本の話みたいです。年老いた老人、病気になった家族、引きこもりの子供・・・
家族のバランスが崩れる問題なんて無数にありますが、その脆さという点では
いつの時代も同じようです。昔は姥捨て山なんてのもあったようですし・・・
ラストでの家族の笑顔が、家族関係の非情さ、ともとれるし家族再生の為の一歩とも
とれるんですよね。いろいろ考えさせられる作品です。
のお話。父親は職を失い家族の収入は激減する。
そこで息子のグレーゴルが父親の分まで働き家族を養おうと決心する。
最初から主人公グレーゴルの頬がこけているのが印象に残った。裕福な暮らしを
していて真面目で家族思い。今で言うなら草食系男子と言ったところか。そんな
男が家族の為にがむしゃらに働き心労を重ね「虫」になってしまう。
はっきりいってグレーゴルは根が優しすぎる人間なのだろう。仕事で成果を上げ
ても父親の叱責をまともに受け止める性格。そりゃ虫にはならなくとも倒れちゃ
いますよ・・・
父親も根は悪く無い様だが、いかんせん口が悪い。かといって母親も口出しできず。
典型的な亭主関白で核家族のようで、近くに助けてくれる人間もいないから
一人に問題が起きると家族全体が悪循環に陥ってしまう。
今の日本の話みたいです。年老いた老人、病気になった家族、引きこもりの子供・・・
家族のバランスが崩れる問題なんて無数にありますが、その脆さという点では
いつの時代も同じようです。昔は姥捨て山なんてのもあったようですし・・・
ラストでの家族の笑顔が、家族関係の非情さ、ともとれるし家族再生の為の一歩とも
とれるんですよね。いろいろ考えさせられる作品です。
2009年2月13日に日本でレビュー済み
他のレビュアーの方も書いておられるとおり
この本自体のエッセンスが多くて原作とはかけ離れてしまった展開かもしれません。
(このシリーズ全般に言えますことですが)
ですが現代社会における病理を追求したような展開で
一気に読め、暗然たる思いを持ちました。
人間は稼ぎがなければ人として認められないのでしょうか?
そして役立たずになれば家族からも抹殺され
死んで清々するとまで言われるのです。
あれだけ必死になって家族を支えてきた主人公が人をやめてからの展開は
用無しは死ね!!と言っている今の社会そのものの病理です。
正直言ってこのシリーズの「蟹工船」よりも悲惨な労働者の姿です。
「蟹工船」には救いはありましたが、この本の主人公はまったく救いがないのです。
原作とは切り離して・・・というよりも
カフカの「変身」を下敷きにした寓意として読んでみてください。
この本自体のエッセンスが多くて原作とはかけ離れてしまった展開かもしれません。
(このシリーズ全般に言えますことですが)
ですが現代社会における病理を追求したような展開で
一気に読め、暗然たる思いを持ちました。
人間は稼ぎがなければ人として認められないのでしょうか?
そして役立たずになれば家族からも抹殺され
死んで清々するとまで言われるのです。
あれだけ必死になって家族を支えてきた主人公が人をやめてからの展開は
用無しは死ね!!と言っている今の社会そのものの病理です。
正直言ってこのシリーズの「蟹工船」よりも悲惨な労働者の姿です。
「蟹工船」には救いはありましたが、この本の主人公はまったく救いがないのです。
原作とは切り離して・・・というよりも
カフカの「変身」を下敷きにした寓意として読んでみてください。