「百億・千億」以前の萩尾先生の作品。
未だ自らの「運命」を受け入れるしか出来なかった頃の少年達がここに居る。
(「百億。。。」以降は、運命に抗い闘う人物が描かれる事が多くなったからだ)
連載当時のカラー頁も掲載されていて、一気に子供だった頃の自分にタイムスリップしてしまった。やはり一流の作品は、どれだけ時間が経過しても古臭さを感じさせない。
当時は、「なぜ、実写映画でこれだけのストーリー構成を持ったSF作品が作られないのか」不思議に思ったものだが、今にして思えば「それも」当然なのかもしれない。
「それは」萩尾望都にしか描けない、繊細で透明な世界だからだ。
アニメ映画は製作されたが、やはり「これは」コミックでしか表現できない世界なのだ。
同時に続編も収録されているが、こちらは幾らか趣が異なってくる。
「運命」に抗えなかった四世に王様が叫ぶ。「私は嫌だ!」
そう、甘んじて「運命」を受け入れていた「彼ら」は大人になって、自らの「運命」と闘っていかなければならないのだ。
長年のファンも、近年の萩尾望都しか知らない読者も、彼女の世界を存分に楽しめる一冊。
ゼヒ「買い!」だっ。

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11人いる! 萩尾望都Perfect Selection 3 (フラワーコミックススペシャル) コミック – 2007/8/24
萩尾望都
(著)
雑誌連載時のカラーページを再現した完全版!! 続編「東の地平 西の永遠」「スペース ストリート」も収録。特別付録SF・カラー絵ハガキ
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/8/24
- ISBN-104091312098
- ISBN-13978-4091312099
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小学生の時に読んだこの漫画、大人買いしました。
話の構成も、絵の巧みさも素晴らしく、何度も読み返しました。
大学生の息子と娘にも勧めたところ、面白かったと言っていました。
若い人にも是非読んで欲しい究極のSF漫画です。
話の構成も、絵の巧みさも素晴らしく、何度も読み返しました。
大学生の息子と娘にも勧めたところ、面白かったと言っていました。
若い人にも是非読んで欲しい究極のSF漫画です。
2011年4月17日に日本でレビュー済み
カラーもあるし、本も大きいので読みやすいです(*^_^*)♪
中島らもさんのエッセイは載ってなかったですが、保存版としてはオススメです。
タダとフロルがかわいい。
中島らもさんのエッセイは載ってなかったですが、保存版としてはオススメです。
タダとフロルがかわいい。
2011年6月20日に日本でレビュー済み
おそらく、作品集版の版下を使い回しており、潰れた線を非常に綺麗に印刷しております。CD用のマスターでDVD-Audioを作るようなものです。
なぜか90年代に再版された、旧装丁の第1期作品集(「サルまん」の白井さんが発行人)がありますので、そちらがお薦め。
なぜか90年代に再版された、旧装丁の第1期作品集(「サルまん」の白井さんが発行人)がありますので、そちらがお薦め。
2007年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「11人いる!」は、確か当初前編・後編の2回のはずだったのが、急遽3回になったものだったと思います。実際別コミへの掲載は3回に分かれていました。
本書にはこの3回目の扉絵が掲載されておらず、「惜しい!」の一言。これがあればパーフェクトだったのになぁ。残念です。ちなみに101ページが2回目の最後のページです。
それでも、カラーページは再現されているし、大きさも良いのでお勧めといえます。
本書にはこの3回目の扉絵が掲載されておらず、「惜しい!」の一言。これがあればパーフェクトだったのになぁ。残念です。ちなみに101ページが2回目の最後のページです。
それでも、カラーページは再現されているし、大きさも良いのでお勧めといえます。
2009年5月5日に日本でレビュー済み
萩尾SFの原点といえる作品。作者にはその後の作品にも「百億の昼と千億の夜」とか「スター・レッド」といった大傑作があるし、近年では日本SF大賞を受賞した「バルバラ異界」もあるが、私にとって萩尾SFといえば、やはりこの作品をまず思いつく。
内容は、主人公のタダトス・レーンたちが宇宙大学の最終試験に乗り込んだ宇宙船に、テスト生は10人のはずがなぜか11人いて、誰が11人目なのか、またその目的が何かが不明なまま様々なアクシデントに見舞われるというもので、今読んでも古さを感じさせない。まぁ、さすがに描かれている計器類には「旧式」の感があるが。(笑)
本書はカラー・ページがすべて再現されており、「続・11人いる!」「スペース・ストリート」もすべて掲載されているので、ファンなら絶対「買い」だと思う。
ところでそろそろ作者には、初作の発表から既に30年以上経った今、タダやフロルたちの子供たちを主人公にした「新・11人いる!」を描いてくれてもいいと思うのだが。(子供たち11人でサッカー・チームを作る話じゃないよ(笑)、もちろん)
内容は、主人公のタダトス・レーンたちが宇宙大学の最終試験に乗り込んだ宇宙船に、テスト生は10人のはずがなぜか11人いて、誰が11人目なのか、またその目的が何かが不明なまま様々なアクシデントに見舞われるというもので、今読んでも古さを感じさせない。まぁ、さすがに描かれている計器類には「旧式」の感があるが。(笑)
本書はカラー・ページがすべて再現されており、「続・11人いる!」「スペース・ストリート」もすべて掲載されているので、ファンなら絶対「買い」だと思う。
ところでそろそろ作者には、初作の発表から既に30年以上経った今、タダやフロルたちの子供たちを主人公にした「新・11人いる!」を描いてくれてもいいと思うのだが。(子供たち11人でサッカー・チームを作る話じゃないよ(笑)、もちろん)
2007年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫版では、白黒だけで、読みにくい頁もあったけれど、これは、カラー頁の故だったのですね。このカラー頁を見るだけでも、買うべきではないでしょうか。なお、2枚のカラーはがきが付録の形で、ついています。