埴谷雄高の文学を存在論の見地から読み解く著作。埴谷の『死霊』は前半と後半とでトーンが異なることはよく指摘されることであるが、著者はその理由を「存在」の意味の変遷、具体的には、「である」としての存在から「がある」としての存在へと次第に重心が移り行くこととなったことによるものとする。
本著の秀逸な点は、埴谷理解の一助となるのは言わずもがな、埴谷の文学を知らずとも「存在論」なるものが如何なるものかを知ることができるという点にあると思う。

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埴谷雄高と存在論: 自同律の不快・虚体・存在の革命 (平凡社選書 209) 単行本 – 2000/10/1
鹿島 徹
(著)
- 本の長さ342ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2000/10/1
- ISBN-104582842097
- ISBN-13978-4582842098
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「自同律の不快」を噛みしめ「存在への問い」へと読む者を促し、社会革命の彼方に「存在の革命」を企てた埴谷文学。その未完の可能性を初発のモチーフから変質への転移にまで辿り、思想的ポテンシャルの救出を試みる。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2000/10/1)
- 発売日 : 2000/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 342ページ
- ISBN-10 : 4582842097
- ISBN-13 : 978-4582842098
- Amazon 売れ筋ランキング: - 774,487位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 96,860位ノンフィクション (本)
- - 126,918位文学・評論 (本)
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