物語は静かな語り口で進んでいくのだが、その中にいつも濃厚なエロティシズムと、つぎに何が起こるかわからない不安が途切れることなく混在していた。そして最後はタイトル同様に「切羽」で、主人公が踏みとどまり(本意ではなくめぐりあわせにもせよ)、終わった。私は、ほっとした。
登場人物一人一人の個性が、くっきりと描き出されていて、目に見えるようだ。
舞台が、廃坑の跡が残る離島の小学校という設定もよかった。大人たちの業が渦巻く背景に、こどもたちの呼び交わす声が、きよらかにひびいていた。
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切羽へ 単行本 – 2008/5/1
井上 荒野
(著)
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購入オプションとあわせ買い
夫以外の男に惹かれることはないと思っていた。彼が島にやってくるまでは……。
静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。
静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2008/5/1
- 寸法19.1 x 13.2 x 2.3 cm
- ISBN-104104731021
- ISBN-13978-4104731022
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2008/5/1)
- 発売日 : 2008/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 204ページ
- ISBN-10 : 4104731021
- ISBN-13 : 978-4104731022
- 寸法 : 19.1 x 13.2 x 2.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 186,994位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,683位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞し、デビュー。2004年『潤一』(新潮文庫)で第11回島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』(新潮社)で第139回直木賞を受賞。『あなたがうまれたひ』(福音館書店)など絵本の翻訳も手掛けている。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年2月10日に日本でレビュー済み
何か事件や、センセーショナルな出来事が起こる物語ではない。
恋愛小説なのか、純文学なのか、とにかく静かな動きで物語が進む。
一人の女性を主人公にそれをとりまく、夫や同僚、そして、新しくやってきた男。
その間で、惹かれそうで惹かれているのかわからない主人公。
はっきりとはしないが、その予感だけで、最後まで突き進んだ感がある。
そのギリギリ感はリアルと言えるかもしれない。
心情の繊細さ、島独特の空気感など、小説でしか表現できなニュアンスが沢山あった。
でも、面白かったかと問われれば、うーんと唸ってしまう。
恋愛小説なのか、純文学なのか、とにかく静かな動きで物語が進む。
一人の女性を主人公にそれをとりまく、夫や同僚、そして、新しくやってきた男。
その間で、惹かれそうで惹かれているのかわからない主人公。
はっきりとはしないが、その予感だけで、最後まで突き進んだ感がある。
そのギリギリ感はリアルと言えるかもしれない。
心情の繊細さ、島独特の空気感など、小説でしか表現できなニュアンスが沢山あった。
でも、面白かったかと問われれば、うーんと唸ってしまう。
2023年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本棚整理中に、読まずに積んであった「切羽へ」を発見し読了。
じれったい感じと展開がどうなるんだろう?という想いでぐんぐん読めた。
セイが、石和聡と一線を越えないで物語が終わり、ホッとした半面、
なぜ、二人は、突き進めず、切羽でとどまったのだろうか?と強く思った。
夫は、妻の心の揺れを感じているのに何も言わず、静かに見守るだけの
切なさ。分かっているけど、止められぬ気持ち。
でも、ギリギリの所で留まった事に、意義があるのでしょうね~~~
ゆったりとした柔らかい文章であるが、どうなる感が強くて、大変面白く読めた。
じれったい感じと展開がどうなるんだろう?という想いでぐんぐん読めた。
セイが、石和聡と一線を越えないで物語が終わり、ホッとした半面、
なぜ、二人は、突き進めず、切羽でとどまったのだろうか?と強く思った。
夫は、妻の心の揺れを感じているのに何も言わず、静かに見守るだけの
切なさ。分かっているけど、止められぬ気持ち。
でも、ギリギリの所で留まった事に、意義があるのでしょうね~~~
ゆったりとした柔らかい文章であるが、どうなる感が強くて、大変面白く読めた。
2013年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
直木賞作品ということと、夫がいるのに違う男に惹かれていく、
というこの2つを楽しみに読み進めてしまったがために・・・
「えっ?以上?!」みたいな気持ちで消化不良~
俗物の私には寝る前にすやすや眠る子供たちの隣で
何を期待して読んでたんや!!!と自分を恥ずかしく思った。。。
というこの2つを楽しみに読み進めてしまったがために・・・
「えっ?以上?!」みたいな気持ちで消化不良~
俗物の私には寝る前にすやすや眠る子供たちの隣で
何を期待して読んでたんや!!!と自分を恥ずかしく思った。。。
2012年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台は小さな島、小学校の養護教諭であるセイは画家の夫と暮らしてる。
奔放な同僚の女教師、島の主のうような老婆、無邪気な子供たち、平穏
な日々、ある日新任教師として赴任してきた石和の存在がセイの心を揺
さぶる、夫を愛してるのに彼に惹かれていく。進展がないまま別れがく
るが、夫は妻の石和にたいする想いに気付いてるが言葉にださない、石和
と別れた次の月には書かれてないが、そこに多くの心情を獲得しており、
作者の真骨頂であり、書くより書かないことの大切さが伝わってくる作品
です。
奔放な同僚の女教師、島の主のうような老婆、無邪気な子供たち、平穏
な日々、ある日新任教師として赴任してきた石和の存在がセイの心を揺
さぶる、夫を愛してるのに彼に惹かれていく。進展がないまま別れがく
るが、夫は妻の石和にたいする想いに気付いてるが言葉にださない、石和
と別れた次の月には書かれてないが、そこに多くの心情を獲得しており、
作者の真骨頂であり、書くより書かないことの大切さが伝わってくる作品
です。
2015年1月16日に日本でレビュー済み
作品だと思いました。私は自分のそれの貧弱さを思い知らされました。
他の方の書評にこの作品の本質を教えてもらった感じです。
何度も読んで奥深さを感じたいと思います。
他の方の書評にこの作品の本質を教えてもらった感じです。
何度も読んで奥深さを感じたいと思います。
2014年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小さな島の小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。
ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。
ねたばれすまんですが、宿命の出会いのセイと石和は心は揺れても、
二人の間には何にも起きません(笑)
しかし、不倫相手が毎月訪ねてくる、それを島の人はみんな知っている
奔放な同僚の女教師と石和はできちゃいます。
島の主のような老婆はボケて淫夢の中を漂います。
と、書くとなんかすごく隠微な世界のようですが、
なぜかあっけらかんとしているのですよ。。。
小さな静かな島でのほんの一年間の純愛・・・なのか?
妻の心が揺れているのを感じながらも知らんぷりしながら
妻を見守る夫の心の闇はどんくらい深いのか?
それすらも島の静かな日常に埋もれて・・・
正直、なぜこれが直木賞かよくわかりません。
あ、悪い意味ではなく観念的な純文学で直木賞は珍しいから。
で。
おもしろいかどうかはとにかくとして、
妙に心に残る小説でした。
ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。
ねたばれすまんですが、宿命の出会いのセイと石和は心は揺れても、
二人の間には何にも起きません(笑)
しかし、不倫相手が毎月訪ねてくる、それを島の人はみんな知っている
奔放な同僚の女教師と石和はできちゃいます。
島の主のような老婆はボケて淫夢の中を漂います。
と、書くとなんかすごく隠微な世界のようですが、
なぜかあっけらかんとしているのですよ。。。
小さな静かな島でのほんの一年間の純愛・・・なのか?
妻の心が揺れているのを感じながらも知らんぷりしながら
妻を見守る夫の心の闇はどんくらい深いのか?
それすらも島の静かな日常に埋もれて・・・
正直、なぜこれが直木賞かよくわかりません。
あ、悪い意味ではなく観念的な純文学で直木賞は珍しいから。
で。
おもしろいかどうかはとにかくとして、
妙に心に残る小説でした。
2018年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に、コレが直木賞? 読み始めたが、先になれば気が入れるかとページを進めたが、あまりにも薄っぺら過ぎて途中で時間がもったいなくなり、初めて本をゴミ箱に棄てた。