なんていうか、どんな映画だったかときかれてもうまく説明のしようがない、まずは観てもらうしかない。驚天動地の映像体験であり、なおかつ堂々とした○○○○ー・パニック映画(一応、伏せ字にしておきます…)の新たな傑作でもある『クローバーフィールド』のノベライズがこれだ。
とにかく、できるだけ予備知識なしで、からだ全部でカオスの中へ飛び込んでいくように“体験”した、というのが、オレの鑑賞時の実情であり、実際それでよかったのだと思ってはいるけど、その結果として、いろんな「情報」が抜けてしまったり、よくわからないままだったりして、そういうのはどうも、精神衛生上よろしくない気がして(どうも字幕にもいろいろ問題がありそうだったし)、自分なりにこの本でフォローしてみることにしたのだった。
すると、実際読みやすいし面白いし、登場人物たちの関係の推移なんかもしっかり把握できたし、頭の中のモヤモヤが、読んだらかなりスッキリしてくれて、ありがたかった。
映画本編のあちこちに横溢している、われらが東宝特撮映画へのオマージュは、このノベライズの文中において、さらにエスカレートしているかのようにもとれ、そこがまた興味深い。
巻頭にはカラー口絵が8ページある他、カバー裏にもちょっとした「お楽しみ」あり。
いずれにしても、映画そのものを観て…というか“体験”してから読まれることをおすすめしたい。

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クローバーフィールド/HAKAISHA (竹書房文庫 DR 206) 文庫 – 2008/4/3
ドリュー・ゴッダード
(著),
入間眞
(翻訳)
その時、何が起きたのか?
『LOST』の製作者が贈る“究極”の パニック!
全米興行歴代新記録樹立の話題作を完全小説化!
★日本での小説版発売にあたって、プロデューサーのJ.J.エイブラムスよりスペシャルフォトが提供! カバー裏面にはNYを壊滅させた“何か”の正体が!?
★未公開の場面写真も多数収録!
これは、合衆国国防省デジタル記録
#USGX-8810-B467
暗号名“クローバーフィールド事件”の
複数の目撃例の一つである。
かつて「セントラルパーク, N.Y.」と呼ばれていた場所
“U-447”地区で起こった事件に遭遇した人々の記録である。
彼らは、“何を見、どんな体験”をしたのか?
ニューヨーク、ダウンタウンのアパート。日系企業<タグルアト社>への赴任が決まったロブ・ホーキンスの送別会が盛大に開かれ、皆が彼の新しいポストを祝福する。だが、学生時代からの友人であり、密かに想いを寄せるベスの存在に、ロブの心は揺れていた。その時、突然の地響きがマンハッタンを襲う。TVのニュース速報を見た一同は、被害状況の確認のため、アパートの屋上に上がる。彼らの目に飛び込んできたのは、摩天楼の合間から炸裂する巨大な火の玉だった。次いで起こる停電にパニックに陥り、通りへと駆け出すロブたち。暗闇の中、大勢の人々の悲鳴に混じって聞こえてきたのは、人間のものとは思えない不気味な唸り声だった……。正体不明の〝何か〟に蹂躙されるニューヨークの街。そして、極限状態に置かれた人々の運命は……!?
『LOST』の製作者が贈る“究極”の パニック!
全米興行歴代新記録樹立の話題作を完全小説化!
★日本での小説版発売にあたって、プロデューサーのJ.J.エイブラムスよりスペシャルフォトが提供! カバー裏面にはNYを壊滅させた“何か”の正体が!?
★未公開の場面写真も多数収録!
これは、合衆国国防省デジタル記録
#USGX-8810-B467
暗号名“クローバーフィールド事件”の
複数の目撃例の一つである。
かつて「セントラルパーク, N.Y.」と呼ばれていた場所
“U-447”地区で起こった事件に遭遇した人々の記録である。
彼らは、“何を見、どんな体験”をしたのか?
ニューヨーク、ダウンタウンのアパート。日系企業<タグルアト社>への赴任が決まったロブ・ホーキンスの送別会が盛大に開かれ、皆が彼の新しいポストを祝福する。だが、学生時代からの友人であり、密かに想いを寄せるベスの存在に、ロブの心は揺れていた。その時、突然の地響きがマンハッタンを襲う。TVのニュース速報を見た一同は、被害状況の確認のため、アパートの屋上に上がる。彼らの目に飛び込んできたのは、摩天楼の合間から炸裂する巨大な火の玉だった。次いで起こる停電にパニックに陥り、通りへと駆け出すロブたち。暗闇の中、大勢の人々の悲鳴に混じって聞こえてきたのは、人間のものとは思えない不気味な唸り声だった……。正体不明の〝何か〟に蹂躙されるニューヨークの街。そして、極限状態に置かれた人々の運命は……!?
- 本の長さ235ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2008/4/3
- ISBN-10481243436X
- ISBN-13978-4812434369
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2008/4/3)
- 発売日 : 2008/4/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 235ページ
- ISBN-10 : 481243436X
- ISBN-13 : 978-4812434369
- Amazon 売れ筋ランキング: - 464,787位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年4月26日に日本でレビュー済み
2019年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
劇場公開してから十数年。
DVDのレンタルやストリーミングで安価に提供されるようになった本作。
映像として鑑賞するハードルはとても低いものとなっている。
その中であえて小説を読みたいと思う読者は、2種類いるだろう。
POV形式の映像が苦手だが、作品を知りたいと思った者。
あるいは、クローバーフィールドの謎を解き明かそうとする者ではないか。
前者であれ、後者であれこのノベライズは満足できる作品だ。
前者であれば、主要な物事や登場人物の動きは文章で網羅されている。
文章になっただけで、POV形式で目立った混乱は軽減されていた。
9.11以降の再開発されたニューヨークとは若干異なる。
しかし、巻頭の地図と照らし合わせれば主人公たちの動きがわかるはずだ。
問題は後者を求めてきた読者だ。
簡潔に言えば、求めている答えはプロローグとエピローグが全てだ。
それ以上でも、それ以下でもないだろう。
後者が求める情報は、文章ではなく映像に秘められていると考える。
だが、ノベライズでは映像で伝わらない「匂い」に関する表現があった。
キャラクターからどんな匂いがしたかなどの情報だ。
ノベライズは、事件を事後に調べる分析官の話と当事者の話。
映像はわからなかった「思考」と「匂い」を保管するストーリーだった。
DVDのレンタルやストリーミングで安価に提供されるようになった本作。
映像として鑑賞するハードルはとても低いものとなっている。
その中であえて小説を読みたいと思う読者は、2種類いるだろう。
POV形式の映像が苦手だが、作品を知りたいと思った者。
あるいは、クローバーフィールドの謎を解き明かそうとする者ではないか。
前者であれ、後者であれこのノベライズは満足できる作品だ。
前者であれば、主要な物事や登場人物の動きは文章で網羅されている。
文章になっただけで、POV形式で目立った混乱は軽減されていた。
9.11以降の再開発されたニューヨークとは若干異なる。
しかし、巻頭の地図と照らし合わせれば主人公たちの動きがわかるはずだ。
問題は後者を求めてきた読者だ。
簡潔に言えば、求めている答えはプロローグとエピローグが全てだ。
それ以上でも、それ以下でもないだろう。
後者が求める情報は、文章ではなく映像に秘められていると考える。
だが、ノベライズでは映像で伝わらない「匂い」に関する表現があった。
キャラクターからどんな匂いがしたかなどの情報だ。
ノベライズは、事件を事後に調べる分析官の話と当事者の話。
映像はわからなかった「思考」と「匂い」を保管するストーリーだった。
2008年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先に劇場で見てきた自分としては
やはり先に劇場で観る事をオススメ。
映画は次から次へとトラブルが起き、
観てる側にすら『実際に現場にいるような臨場感や危機感』を与えるほど
引き込まれますが、小説はどうしても俯瞰的になってしまうので。
今一つな点:
・物語を『過去に起きた事件の記録映像を観る』形で始まって終わっているのに、
物語の途中には閲覧者の分析やコメントが映画と同じように全く入らない点。
別にこれが原作、というわけではないんですから
映画とノベライズの差を見せて欲しかったところですね。
お粗末<(_ _)>
やはり先に劇場で観る事をオススメ。
映画は次から次へとトラブルが起き、
観てる側にすら『実際に現場にいるような臨場感や危機感』を与えるほど
引き込まれますが、小説はどうしても俯瞰的になってしまうので。
今一つな点:
・物語を『過去に起きた事件の記録映像を観る』形で始まって終わっているのに、
物語の途中には閲覧者の分析やコメントが映画と同じように全く入らない点。
別にこれが原作、というわけではないんですから
映画とノベライズの差を見せて欲しかったところですね。
お粗末<(_ _)>
2008年4月14日に日本でレビュー済み
「映画」と呼んでいいのか少し疑問を抱く。
最初から最後までビデオで撮影している映像が流されるだけ。解説もエピローグもない。
ピンぼけの画像に映し出される逃げまどう人々と襲いくる得たいの知れない「破壊者」
揺れ動く映像は緊張感を表すけれど、同時に強い不快感も抱く。
激しい車酔いの症状に注意。という警告もうなづける。
映画では破壊者に対してあまりに力のない米国軍隊に対しがっかり。
「破壊者」は映画では、正体が写っているけど、映像が見えず、頭の中でそれぞれが
想像をめぐらす小説の方が恐怖感は感じとれるはず。
映像にすると、人間の想像力の限界を見せられるようで少しがっかり。
映画を基に作られた小説なので、内容はほぼ一致しているはず。最後のエンディングも
まったく同じだった。
続編があるというけど、破壊者に壊されたマンハッタンのその後の世界は覗いてみたい
けど、破壊者と戦う地球防衛軍的なものは見たくはない。
最初から最後までビデオで撮影している映像が流されるだけ。解説もエピローグもない。
ピンぼけの画像に映し出される逃げまどう人々と襲いくる得たいの知れない「破壊者」
揺れ動く映像は緊張感を表すけれど、同時に強い不快感も抱く。
激しい車酔いの症状に注意。という警告もうなづける。
映画では破壊者に対してあまりに力のない米国軍隊に対しがっかり。
「破壊者」は映画では、正体が写っているけど、映像が見えず、頭の中でそれぞれが
想像をめぐらす小説の方が恐怖感は感じとれるはず。
映像にすると、人間の想像力の限界を見せられるようで少しがっかり。
映画を基に作られた小説なので、内容はほぼ一致しているはず。最後のエンディングも
まったく同じだった。
続編があるというけど、破壊者に壊されたマンハッタンのその後の世界は覗いてみたい
けど、破壊者と戦う地球防衛軍的なものは見たくはない。
2008年4月7日に日本でレビュー済み
映画は、米国防総省がニューヨークのセントラルパークで回収したビデオカメラに
入っていた映像を再生するところから始まる、解説などは皆無でビデオを撮影している
目線で映画を見ている人もまるで現場の事件に同行しているかのような不思議な感覚の
まま逃げるように地下鉄の構内に避難するのですが、なんとここにも・・・・
手ぶれがひどく映画館の前方で見ると酔う可能性があると、事前に説明されていたので
後方の席で見ましたが、最新鋭のVFXをあえて家庭用ビデオカメラで撮ったような編集で
見せるという暴挙といわれる可能性もある挑戦がある意味、成功した稀有な作品です。
細かい説明はこの映画をこれから見る方に失礼なので遠慮しますが、リアルな○○映画
あーここを書いたら、ねたばれになるので書けませんが凄い映画であることに変わりは
ありません、是非映画館で体験して欲しい作品です。
入っていた映像を再生するところから始まる、解説などは皆無でビデオを撮影している
目線で映画を見ている人もまるで現場の事件に同行しているかのような不思議な感覚の
まま逃げるように地下鉄の構内に避難するのですが、なんとここにも・・・・
手ぶれがひどく映画館の前方で見ると酔う可能性があると、事前に説明されていたので
後方の席で見ましたが、最新鋭のVFXをあえて家庭用ビデオカメラで撮ったような編集で
見せるという暴挙といわれる可能性もある挑戦がある意味、成功した稀有な作品です。
細かい説明はこの映画をこれから見る方に失礼なので遠慮しますが、リアルな○○映画
あーここを書いたら、ねたばれになるので書けませんが凄い映画であることに変わりは
ありません、是非映画館で体験して欲しい作品です。
2008年4月7日に日本でレビュー済み
自由の女神の頭部が無くなっている衝撃的な写真を見せつつ、映画の内容がさっぱりわからない宣伝スタイルをとった映画の小説版。脚本から小説に起こしたという。
読んだ結果、あー、なるほど・・・、と。
日本人にとってはよくある話であるが、米国人にとっては新鮮なのかもしれません。
小説自体は、平易な日本語で訳されており、スラスラ読めました。
通勤の往復で読み終えてしまった。ただ、NYの破壊シーンに重点が置かれているために、詳細が明らかにされないまま終わってしまった部分がある事が残念。
続編ができるらしいので、明らかにされる事を期待。
読んだ結果、あー、なるほど・・・、と。
日本人にとってはよくある話であるが、米国人にとっては新鮮なのかもしれません。
小説自体は、平易な日本語で訳されており、スラスラ読めました。
通勤の往復で読み終えてしまった。ただ、NYの破壊シーンに重点が置かれているために、詳細が明らかにされないまま終わってしまった部分がある事が残念。
続編ができるらしいので、明らかにされる事を期待。