1994年初版。EM(有用微生物群)効果の実証例を沢山掲げている本です。
しかし留意したい処は、1994年の発刊、つまり日本が未だ宮崎県のBSEの洗礼や1995年の阪神淡路大震災を引き起こした大地震による災害を経験する前のEM効果である、と言う事です。
この本に掲載されているのは、生ゴミボカシ和えを家庭菜園に活用したり家庭内の清掃にEMを利用し、公的機関もその汚水浄化・その浄化された水の再利用をし、更にはプロ農家も消費者にも、生産者にも安全で美味しい野菜や果実を作り、プロ酪農・畜産農家も臭いや蠅等による地域住民との軋轢を解消し、病気やアレルギーを持つ人達も食べられる畜産物を産出し、家畜糞尿をさえ、農作物の肥料としての商品にまで向上させる、と言う段階です。これだけでも十分凄い、とは思いますが。
要するに、EM(有用微生物群)はそうした汚染源になる様な厄介なものが大好物なので、第一次産業の今迄の深刻な悩みを解消し、それが全国に広がりつつある段階の本なのです。この段階で既にEMはアジアや世界へ広まりつつあり、YouTube動画を見て頂ければ分かる様にアメリカ、フランス、ロシア、南米諸国の個人やプロが受け入れています。
一方、批判する方々は夫々の理由を以て、胡散臭いとか、怪しげで有る、と言う事を書かれています。人はそれぞれの体験した事を基にしてしか、理解出来ないのは分かります。理解するまで本当に時間が掛かるものです。先ず、個人差はありますが、そして、時間はある程度かかりますが、EMを使っても、使わなくても、各自治体が頭を悩まし、住民がほぼ無視し続けている、ご自宅の生ごみ処理に取り組まれては如何でしょうか?自治体はゴミの量だけでパンク寸前ですから、ゴミの総量を減らす為にはどうしたら良いか?に個人個人が取り組まなければならなくなるのも、そう遠い日の事ではないでしょう。
其処を体験し、譬え違う方法で有ったとしても、ご自身が当事者になる事で、体験せずして行う無責任な批判は一所懸命に取り組まれる人達に大変失礼である事がお分かり頂ける、と思います。
60代後半になり、時間も出来、出来るだけ循環型の生活をしたいと考えましたが、何処から手を付けて良いのか分かりませんでした。そこで、小さな庭ですが、自分が食べるモノを少しでも安全に、また経済が大きく影響する青果物に対する自衛手段として、必死ではなく、真剣に、且つ面白く取り組みたい、と考え、出来るだけ安価で失敗の確率が少ないものとしてEMを選びました。
EM生活を始めたばかりで、未だ確りとした結果を出した訳ではありません。しかし、手応えは徐々に感じています。積年の汚れの付いた処等、化学洗剤の原液でも落ちなかった処がEMの活性液に浸ける事で簡単に落ちたり、金属の錆が落ちたりするので、掃除の苦手な私は大変に助かっています。食べられない植物に興味を持たなかった私が、綺麗な花を咲かせて、少しでも我が家の玄関先に訪れる方の気持ちを和らげる事が出来れば、と励んでいます。
未だ分からないながらも自分が未体験の事に関しては、各方面で一般市民の活動として実践されている方々の行動を批判する事は絶対に避けたいと考えています。
初年度よりは、2年目。2年目よりは3年目により確実な結果が出る…これは実践された農家の方たちがビデオでも仰られています。どの様な農法でも安定した結果が出るまでに、微生物の働きに依る効果が出るまでに、費やした量と時間が掛かります。そして、失敗例の原因もまた費やした量と時間にあるようです。
実は私も20数年前に、船井氏の本でEMを知り、”効果の高い、良い事尽くめの肥料”と言う感覚で、飛びついて実践しましたが、生き物として微生物をとらえて居なかったのです。色々な事情で挫折致しました。其の時に、比嘉氏が「微生物を生きているものとして扱わないと失敗する」、と仰られているのを読み、「まぁ、何とご都合の良い事を言う人なんでしょう!」と真剣に思いました。「怪しい!」とさえ思いました。
その後、何故か微生物と関わって来ました。パンは水と小麦を混ぜるだけで空気中の微生物が入り込み発酵します。味噌や醤油と言った発酵調味料も、漬物や酒類も同じです。土中微生物群の力無くしては野菜は与えられた肥料も吸収できません。人間の食の歴史の中で小さな微生物が如何に大きな働きをし、必要であったか、と言う事は自分で体験しなければ、比嘉氏の仰る事が腑に落ちる様にはならなかった、と確信しております。それを理解する為に遠回りをして来たのかな、と感じています。

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地球を救う大変革 (2) 単行本 – 1994/7/20
比嘉 照夫
(著)
次つぎ実証されるEM効果
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社サンマーク出版
- 発売日1994/7/20
- ISBN-104763190954
- ISBN-13978-4763190956
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
生ゴミが肥料になる。汚水が真水になる。昨年の凶作にも平年以上の米の収穫など、今回は環境や農業・畜産分野を中心に、海外での事例もまじえて、EM技術の驚異を全公開。ベストセラーの前著の第2弾。
登録情報
- 出版社 : サンマーク出版 (1994/7/20)
- 発売日 : 1994/7/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4763190954
- ISBN-13 : 978-4763190956
- Amazon 売れ筋ランキング: - 482,302位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
口舌の徒の空理空論。読むに値しない内容だった。星一つもつけたくない。
2014年6月3日に日本でレビュー済み
私は震災後南相馬で、二年程酪農の手伝いをしておりました。 その際、EM復興支援プロジェクトからEM資材の無料提供を受け、牛に飲ませたり畜舎にスプレーする事が出来ました。 その結果、畜舎の臭いが無くなり、ハエもずっと少なくなりました。 水に少し混ぜて飲ませるのも、喜んで飲んでくれて、フンが臭わずにそのまま畑に入れても害が出ず、キノコが生えてきました。 牛の食欲も出て良く乳を出し、人になついて暴れなくなり、乳質も良くなりました。 牛は微生物の発酵機である。なんて言う人もあって、EMとの相性は抜群の様です。
既に私の故郷北海道では、EM酪農は主流に成りつつあり、規模が大きい程に、薬を減らせたり牛の寿命が延びたりで経営利益がはっきり出ています。 何よりも臭がられずに済み、堆肥が最高級資材として売れる点が有りがたい様です。
これは「現代農業」でも度々取り上げられており、プロは年取って廃牛となった牛を引き取り、EMボカシなどを食べさせて元気にし、また子供を産ませる。なんていうスゴ業も載ってました。
こうして、これからの農業は間違いなく明るいものに成っていくので、若者は偏見を持たずに希望をもって参農して欲しいです。この本はその為の、最も優れた教科書だと言えます。
既に私の故郷北海道では、EM酪農は主流に成りつつあり、規模が大きい程に、薬を減らせたり牛の寿命が延びたりで経営利益がはっきり出ています。 何よりも臭がられずに済み、堆肥が最高級資材として売れる点が有りがたい様です。
これは「現代農業」でも度々取り上げられており、プロは年取って廃牛となった牛を引き取り、EMボカシなどを食べさせて元気にし、また子供を産ませる。なんていうスゴ業も載ってました。
こうして、これからの農業は間違いなく明るいものに成っていくので、若者は偏見を持たずに希望をもって参農して欲しいです。この本はその為の、最も優れた教科書だと言えます。
2008年2月13日に日本でレビュー済み
地球を救う大革命シリーズを読んで、EM活性液を作りました。
EMボカシも作りました。
とにかく、家庭菜園で大きな違いが出てきました。
連作ができるようになっただけでも、とても大きな進歩でした。
やはり微生物は何らかの有効性を生物に対して行なっているのです。
もともと知っている知識でしたが、改めて認識しました。
今度は、人間で試すために飲んでみようと思っています。
でも、EM−Xは高価なので、飲みやすいEM活性液作りを模索しています。
EMボカシも作りました。
とにかく、家庭菜園で大きな違いが出てきました。
連作ができるようになっただけでも、とても大きな進歩でした。
やはり微生物は何らかの有効性を生物に対して行なっているのです。
もともと知っている知識でしたが、改めて認識しました。
今度は、人間で試すために飲んでみようと思っています。
でも、EM−Xは高価なので、飲みやすいEM活性液作りを模索しています。
2007年12月22日に日本でレビュー済み
酸化が悪い,抗酸化がよい,それだけで書き上げてしまったような本。
読んで,「本当にこんな事ができるのかよ。」と笑い飛ばすには良い本だが,中学生程度の理科が身についている人なら分かるトンデモ本。
大学の先生という肩書きに惑わされると,痛い目を見ますよ。
読んで,「本当にこんな事ができるのかよ。」と笑い飛ばすには良い本だが,中学生程度の理科が身についている人なら分かるトンデモ本。
大学の先生という肩書きに惑わされると,痛い目を見ますよ。