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性格スキル 人生を決める5つの能力(祥伝社新書) (祥伝社新書 530) 新書 – 2018/2/2
鶴 光太郎
(著)
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大人になってからも、伸ばすことができるスキル
最近の研究では、学力や偏差値のような「頭の良さ」(認知スキル)だけでなく、むしろテストでは測れない「性格 スキル」が人生の成功に影響することがわかっている。
成績が悪くても、人生は挽回可能なのだ。
「性格スキル」にはビッグ・ファイブと呼ばれる5つの要素「開放性」「真面目さ」「外向性」「協調性」「精神的安定性」がある。中でも、「真面目さ」は人生のどの側面にも圧倒的に重要だ。
また、「性格スキル」は「認知スキル」に比べ、大人になっても伸ばすことができる。では、このスキルをいかに して鍛えるべきだろうか?
充実した人生を送るための、必読の書。
【目次】
第1章…性格スキルは学歴や職業人生を左右する
●第1節…「性格スキル」とは何か?
●第2節…就活の成功は何で決まる?
●第3節…性格はスキルのように伸ばせるか?
●第4節…学歴や職業人生は性格スキルで決まるって本当?
第2章…ビッグ・ファイブが人生を決める--5つの能力の影響
●第1節…性格スキルを構成するビッグ・ファイブ
●第2節…ビッグ・ファイブでみた性格スキルの人生への影響
●第3節…性格スキルと学歴・成績・学力テストの関係は?
●第4節…性格スキルは人生でどのように変化していくか
●第5節…ビッグ・ファイブで最も重要なのは?
第3章…性格スキルを伸ばす家庭環境と教育
●第1節…幼少期の家庭環境の影響
●第2節…就学期の学校(教室)での取り組みの影響
●第3節…就学期の課外活動が性格スキルを鍛える
●第4節…日本における家庭環境の影響は?
●第5節…家庭環境が恵まれていなくても、人生は取り戻せる
第4章…性格スキルを鍛える職場と就業支援
●第1節…徒弟制度でみる性格スキルの鍛え方
●第2節…職場で鍛えることのできる性格スキル
●第3節…日本的雇用システムにおける性格スキルの位置づけ
●第4節…性格スキルを鍛える職業教育・訓練
第5章…性格スキル向上への挑戦--少人数大学教育(ゼミ)の現場から
●第1節…ゼミを始めるに当たって考えたこと
●第2節…性格スキルを伸ばすためのキーワード--「成長」
●第3節…職業人生に必要なことがすべて詰まっているプレゼンテーション
●第4節…どんな想いを抱いてゼミに入ってきたのか
●第5節…ゼミで得たものは何か
●第6節…再び教育とは
最近の研究では、学力や偏差値のような「頭の良さ」(認知スキル)だけでなく、むしろテストでは測れない「性格 スキル」が人生の成功に影響することがわかっている。
成績が悪くても、人生は挽回可能なのだ。
「性格スキル」にはビッグ・ファイブと呼ばれる5つの要素「開放性」「真面目さ」「外向性」「協調性」「精神的安定性」がある。中でも、「真面目さ」は人生のどの側面にも圧倒的に重要だ。
また、「性格スキル」は「認知スキル」に比べ、大人になっても伸ばすことができる。では、このスキルをいかに して鍛えるべきだろうか?
充実した人生を送るための、必読の書。
【目次】
第1章…性格スキルは学歴や職業人生を左右する
●第1節…「性格スキル」とは何か?
●第2節…就活の成功は何で決まる?
●第3節…性格はスキルのように伸ばせるか?
●第4節…学歴や職業人生は性格スキルで決まるって本当?
第2章…ビッグ・ファイブが人生を決める--5つの能力の影響
●第1節…性格スキルを構成するビッグ・ファイブ
●第2節…ビッグ・ファイブでみた性格スキルの人生への影響
●第3節…性格スキルと学歴・成績・学力テストの関係は?
●第4節…性格スキルは人生でどのように変化していくか
●第5節…ビッグ・ファイブで最も重要なのは?
第3章…性格スキルを伸ばす家庭環境と教育
●第1節…幼少期の家庭環境の影響
●第2節…就学期の学校(教室)での取り組みの影響
●第3節…就学期の課外活動が性格スキルを鍛える
●第4節…日本における家庭環境の影響は?
●第5節…家庭環境が恵まれていなくても、人生は取り戻せる
第4章…性格スキルを鍛える職場と就業支援
●第1節…徒弟制度でみる性格スキルの鍛え方
●第2節…職場で鍛えることのできる性格スキル
●第3節…日本的雇用システムにおける性格スキルの位置づけ
●第4節…性格スキルを鍛える職業教育・訓練
第5章…性格スキル向上への挑戦--少人数大学教育(ゼミ)の現場から
●第1節…ゼミを始めるに当たって考えたこと
●第2節…性格スキルを伸ばすためのキーワード--「成長」
●第3節…職業人生に必要なことがすべて詰まっているプレゼンテーション
●第4節…どんな想いを抱いてゼミに入ってきたのか
●第5節…ゼミで得たものは何か
●第6節…再び教育とは
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2018/2/2
- 寸法11 x 1 x 17.2 cm
- ISBN-10439611530X
- ISBN-13978-4396115302
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登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2018/2/2)
- 発売日 : 2018/2/2
- 言語 : 日本語
- 新書 : 219ページ
- ISBN-10 : 439611530X
- ISBN-13 : 978-4396115302
- 寸法 : 11 x 1 x 17.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 331,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
性格、とは明るい、暗い、外向的、内向的といったものを想起させるが、ここで言う性格とは、人の持つ特徴、であろうか。最も重要な、真面目さ、という言葉も、やり抜く力と言えば、分かりやすい。これから社会へ出る若い世代こそ読んでほしい本。
2024年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
協調性について知りたかったのでこの本を買いましたが、あっさりとしか書いていませんでした。でも性格の勉強にはなったかなと思いました。
2020年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子育てにも活用できる内容が沢山詰まっておりました。大人もまだまだ間に合う!ビック5の伸ばせる部分をもっと伸ばして行こう〜!国によって、好まれる性格スキルが違う、という点も面白かった。
2018年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『性格スキル』というワードが新鮮でしたが、
内容についてはあまり新鮮ではなかったですね。。。
この内容をわざわざ『性格スキル』と表現する必要があったのかな?と思ってしまいました。
読むタイミングが悪かったのか、
たまたま内容の近しい本を読んだ後だったからなのか、
期待を外した一冊となってしまいました。。。
内容についてはあまり新鮮ではなかったですね。。。
この内容をわざわざ『性格スキル』と表現する必要があったのかな?と思ってしまいました。
読むタイミングが悪かったのか、
たまたま内容の近しい本を読んだ後だったからなのか、
期待を外した一冊となってしまいました。。。
2018年3月5日に日本でレビュー済み
子育てをする親、就職が視野にある学生、社会人になりたての若者。彼らには、どんな風に頑張れば「できる評価される人になれるのか」という視点でぜひ読んで欲しい本だ。
また、ある程度、社会人としての蓄積を積んだ人には、自分の歩いてきた職業人生が、まんざら間違ったものではなかったと振り返るために、またそれを要約して後続に示すために、使える本だろう。
人間の人生は頭脳(≒認知能力)で全てが決まるわけではない。それ以外の能力=非認知能力がどのように人生において影響してくるのか。ノーベル経済学賞を受賞したヘックマンは、非認知能力の中核でもある5要素「ビッグ5」などが、その後の人生のパフォーマンスにどのようなの影響を及ぼすのかを明確に解き明かした。その詳細を事例・データ・理論そして、著者の人生観などから軽妙洒脱に開設しているのがこの本だ。
ビッグ5とは、「開放性」「真面目さ」「外向性」「協調性」「精神の安定性」を言う。
①開放性は、好奇心と知的欲求、柔軟性など、「外の情報を積極的に取り入れる」ことを示す。
②真面目さとは、計画的・責任感・勤勉・自律的・忍耐・粘り強さ・熟慮・努力、など多々説明用語が並ぶが、ようは、目標に対して「まじめ」であり、それをやり切る力、と考えればよいだろう。
③外向性は、社交性、積極性、冒険心、活動性、など、「外に向かう力」と私は解釈した。①の開放性は、外を受け入れる力であり、こちらは外に向かっていく力、と対比すればよいのではないか。
④⑤は概ね日本語でそのまま理解して相違ない。
この本は、5つの要素が必要ということを、同様の類似研究でも示し、それが国や性別が異なっても(「協調性」などに若干の差異はあれど、概ね)同じように重要性を持つことを、まずは示している。そして、それがどんな場面で培われるのか、幼少期、学業期、社会人に分けて示している。
ここで一つ、この本のすばらしさを書いておこう。このビッグ5は総じて、社会人になってからも伸ばせる、ということを、データ、研究、そして社会経験からの説明と三重に示しているのだ。もちろん、幼少期、ついで学業期が大切なことは百も承知でそう書く。何歳の人が読んでも「今から始めよう」という気にさせるのだ。
なぜ、青年期以降もこれらの力が伸びるのか。本書内容と、それとは別の心理学的要素から後述したい。
ただ、5つの要素でも、業界や職種、国や性別を問わず、成功に大きく寄与するのは、「真面目さ」だという。
その多くを占める「やり切る力」とは、「情熱×粘り強さ」であり、そこに出てくる「情熱」とは、「興味×「目的」で示される。
とすると、興味関心を強く持つ事象があり、そこで何を成し遂げたいか、明確に目的を持てた人間は、「やり切る力」を手にいれられる、ということになるだろう。趣味でもスポーツでも何でもいい。没頭して、何かを極めた人間は、そこから「やり切る力」を手に入れ、それを今度は他の分野にも転用していくことで、次々に成功を勝ち取る。そう、親や教師が子供にさせるべきこととは、これなのではないか。
会社や授業やスポーツなどで、「修羅場」をかいくぐらせて、「やり切る力」を他律的に身に着けさせる、という方法も紹介されている。こちらは、他者が用意した環境の中で行われる訓練なのだが、そもそも、「好きな会社」「好きなサークル」など自分の選択が起点となっており、また、活動中に自己の役割意識の芽生えや他者からの承認なども起こり、次第に自律的な動きとなって来る。だから、「修羅場」をくぐった人間は「やり切る力」を身に付けて行くのだろう。
1960年代のアメリカ産業組織心理学会では、「グレートマンズ・セオリーの破綻」が騒がれた。世の偉人たちの資質・特性を分析したものだが、そこには共通性が見られず、結局「リーダーに種はなし」という結論に至ったのだ。そこから産業組織心理学は曲がり角を迎え、「カリスマ・リーダーシップ」「ビジョナリー・リーダーシップ」「コンティンジェンシー・プラン」など、業界や企業ステージを区切ったミクロな世界でのみ通用す方向へとリーダーシップ理論は変化していった。
こうした経過を知っているHRM系の人からすると、「どこでも共通で必要となるビッグ5」という話には、違和感がもたれそうだ。ただ、ビッグ5はあくまでも、マス向けの話であり、一部のグレートリーダーになるためのものではない。しかも、これさえあれば、というものでもなく、これが「最低線必要だ」という必要条件でしかない。
スポーツ・研究者・芸能・一般企業・・・どの社会でも通用する「必要条件」=OSであり、あとは、スポーツ界であれば筋力や持久力、研究者であれば知力、芸能であれば表現力など別のアプリケーションが当然必要になる。それを兼ね備えた人が一流になっていく。往々にして、才能に富むのに鳴かず飛ばずで終わる人とは、つまり、アプリケーションはいいものを持っているのに、OSがダメだった、ということで説明すればわかりやすいだろう。
こんな、誰にでもどこででも通用する、まさにマス向けの必要条件を示したのが、本書なのだ。一方、リーダーシップ理論は「グレートマン」になるためのもので、ミクロ中のミクロの研究に他ならない。この「視座」の差が結論の差だったのだろう。
蛇足となるが、1950年代までのアメリカ産業組織心理学は、モチベーション理論や動因研究など、マス向けのもので光る成果が多かった。60年代以降になると、リーダーにばかり偏り出して、何か腑に落ちないものになっていく。
一方、産業組織心理学と発達心理学の端境にある「キャリア論」では、個人に目を向け続けている。その世界では、キャリア大成のためのセオリーがいくつか示されてもいる。その代表が、クランボルツの計画的偶発性、だろう。これは以下の5つの条件からなる。
①好奇心 ②継続性 ③柔軟性 ④楽観性 ⑤冒険心
この5条件を子細に調べてビッグファイブと詳細比較すると、「実によく似ている」とわかる。
結局、アプローチは違えど真理を追究すれば、自ずから結論は一緒になる、という良い事例だろう。
また、ある程度、社会人としての蓄積を積んだ人には、自分の歩いてきた職業人生が、まんざら間違ったものではなかったと振り返るために、またそれを要約して後続に示すために、使える本だろう。
人間の人生は頭脳(≒認知能力)で全てが決まるわけではない。それ以外の能力=非認知能力がどのように人生において影響してくるのか。ノーベル経済学賞を受賞したヘックマンは、非認知能力の中核でもある5要素「ビッグ5」などが、その後の人生のパフォーマンスにどのようなの影響を及ぼすのかを明確に解き明かした。その詳細を事例・データ・理論そして、著者の人生観などから軽妙洒脱に開設しているのがこの本だ。
ビッグ5とは、「開放性」「真面目さ」「外向性」「協調性」「精神の安定性」を言う。
①開放性は、好奇心と知的欲求、柔軟性など、「外の情報を積極的に取り入れる」ことを示す。
②真面目さとは、計画的・責任感・勤勉・自律的・忍耐・粘り強さ・熟慮・努力、など多々説明用語が並ぶが、ようは、目標に対して「まじめ」であり、それをやり切る力、と考えればよいだろう。
③外向性は、社交性、積極性、冒険心、活動性、など、「外に向かう力」と私は解釈した。①の開放性は、外を受け入れる力であり、こちらは外に向かっていく力、と対比すればよいのではないか。
④⑤は概ね日本語でそのまま理解して相違ない。
この本は、5つの要素が必要ということを、同様の類似研究でも示し、それが国や性別が異なっても(「協調性」などに若干の差異はあれど、概ね)同じように重要性を持つことを、まずは示している。そして、それがどんな場面で培われるのか、幼少期、学業期、社会人に分けて示している。
ここで一つ、この本のすばらしさを書いておこう。このビッグ5は総じて、社会人になってからも伸ばせる、ということを、データ、研究、そして社会経験からの説明と三重に示しているのだ。もちろん、幼少期、ついで学業期が大切なことは百も承知でそう書く。何歳の人が読んでも「今から始めよう」という気にさせるのだ。
なぜ、青年期以降もこれらの力が伸びるのか。本書内容と、それとは別の心理学的要素から後述したい。
ただ、5つの要素でも、業界や職種、国や性別を問わず、成功に大きく寄与するのは、「真面目さ」だという。
その多くを占める「やり切る力」とは、「情熱×粘り強さ」であり、そこに出てくる「情熱」とは、「興味×「目的」で示される。
とすると、興味関心を強く持つ事象があり、そこで何を成し遂げたいか、明確に目的を持てた人間は、「やり切る力」を手にいれられる、ということになるだろう。趣味でもスポーツでも何でもいい。没頭して、何かを極めた人間は、そこから「やり切る力」を手に入れ、それを今度は他の分野にも転用していくことで、次々に成功を勝ち取る。そう、親や教師が子供にさせるべきこととは、これなのではないか。
会社や授業やスポーツなどで、「修羅場」をかいくぐらせて、「やり切る力」を他律的に身に着けさせる、という方法も紹介されている。こちらは、他者が用意した環境の中で行われる訓練なのだが、そもそも、「好きな会社」「好きなサークル」など自分の選択が起点となっており、また、活動中に自己の役割意識の芽生えや他者からの承認なども起こり、次第に自律的な動きとなって来る。だから、「修羅場」をくぐった人間は「やり切る力」を身に付けて行くのだろう。
1960年代のアメリカ産業組織心理学会では、「グレートマンズ・セオリーの破綻」が騒がれた。世の偉人たちの資質・特性を分析したものだが、そこには共通性が見られず、結局「リーダーに種はなし」という結論に至ったのだ。そこから産業組織心理学は曲がり角を迎え、「カリスマ・リーダーシップ」「ビジョナリー・リーダーシップ」「コンティンジェンシー・プラン」など、業界や企業ステージを区切ったミクロな世界でのみ通用す方向へとリーダーシップ理論は変化していった。
こうした経過を知っているHRM系の人からすると、「どこでも共通で必要となるビッグ5」という話には、違和感がもたれそうだ。ただ、ビッグ5はあくまでも、マス向けの話であり、一部のグレートリーダーになるためのものではない。しかも、これさえあれば、というものでもなく、これが「最低線必要だ」という必要条件でしかない。
スポーツ・研究者・芸能・一般企業・・・どの社会でも通用する「必要条件」=OSであり、あとは、スポーツ界であれば筋力や持久力、研究者であれば知力、芸能であれば表現力など別のアプリケーションが当然必要になる。それを兼ね備えた人が一流になっていく。往々にして、才能に富むのに鳴かず飛ばずで終わる人とは、つまり、アプリケーションはいいものを持っているのに、OSがダメだった、ということで説明すればわかりやすいだろう。
こんな、誰にでもどこででも通用する、まさにマス向けの必要条件を示したのが、本書なのだ。一方、リーダーシップ理論は「グレートマン」になるためのもので、ミクロ中のミクロの研究に他ならない。この「視座」の差が結論の差だったのだろう。
蛇足となるが、1950年代までのアメリカ産業組織心理学は、モチベーション理論や動因研究など、マス向けのもので光る成果が多かった。60年代以降になると、リーダーにばかり偏り出して、何か腑に落ちないものになっていく。
一方、産業組織心理学と発達心理学の端境にある「キャリア論」では、個人に目を向け続けている。その世界では、キャリア大成のためのセオリーがいくつか示されてもいる。その代表が、クランボルツの計画的偶発性、だろう。これは以下の5つの条件からなる。
①好奇心 ②継続性 ③柔軟性 ④楽観性 ⑤冒険心
この5条件を子細に調べてビッグファイブと詳細比較すると、「実によく似ている」とわかる。
結局、アプローチは違えど真理を追究すれば、自ずから結論は一緒になる、という良い事例だろう。
2018年7月9日に日本でレビュー済み
第1章から3章までありきたりのことばかりで、GRIT等の本がある中でなぜこの本を書いたのかと感じていました。
しかし第4章は極めて独特であり、日本の悪しき労働習慣を褒め称える内容です。具体的には
・家族も巻き込む理不尽な転勤
・職務規程のない無制限責任の労働契約
・徹夜を伴うレベルの長時間労働
・パワハラや上司からの理不尽な命令
このあたりが「性格スキル」を鍛える上で必要不可欠だという、とんでもない結論を主張しています。
ちなみに著者は内閣関連で「雇用ワーキンググループ座長」を務めていましたが、本当に不安になります。
著者は一般読者の方を向いて書いたわけではなく、時代の当然の流れで苦しんでいるブラック企業経営者に向けた応援として書いたならわかるのですが、だったらそういうタイトルにしてほしいです。
しかし第4章は極めて独特であり、日本の悪しき労働習慣を褒め称える内容です。具体的には
・家族も巻き込む理不尽な転勤
・職務規程のない無制限責任の労働契約
・徹夜を伴うレベルの長時間労働
・パワハラや上司からの理不尽な命令
このあたりが「性格スキル」を鍛える上で必要不可欠だという、とんでもない結論を主張しています。
ちなみに著者は内閣関連で「雇用ワーキンググループ座長」を務めていましたが、本当に不安になります。
著者は一般読者の方を向いて書いたわけではなく、時代の当然の流れで苦しんでいるブラック企業経営者に向けた応援として書いたならわかるのですが、だったらそういうタイトルにしてほしいです。
2018年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が大学のゼミで性格スキルを育成する取り組みを行ったとのことでしたが、その結果はゼミ卒業生のコメントの紹介のみでした。
Big Fiveに合わせて性格スキルの育成を試みたのであれば、Big Fiveのアンケートをとって前後を比較したり、統計をとって結果を示したりしていただきたかったですが、そのようなことは一切記載されていませんでした。
Big Fiveに合わせて性格スキルの育成を試みたのであれば、Big Fiveのアンケートをとって前後を比較したり、統計をとって結果を示したりしていただきたかったですが、そのようなことは一切記載されていませんでした。
2018年2月20日に日本でレビュー済み
以前『人材覚醒経済』を読んだとき、7章の性格スキルが面白かった印象がありました。
「真面目さ」はどうやって獲得するのか?という読書中に立てた私の問いに対して、
企業内で獲得・鍛えるという記述に留まったので、今度は7章の内容を掘り下げて1冊にすればいいのに。という感想がありました。
そして、このたび私のリクエストが叶った感じがして嬉しかったでした。
------
性格スキルを高めることで職業人生が開いていく。
日本的雇用慣行では性格スキルの「真面目さ」と「やり抜く力(=情熱*粘り強さ)」が重要。
就労以降では職場環境が変わったときが性格スキルを伸ばす転機。
性格スキルを伸ばすには、過去の自分に比べて成長できたことを自分自身で実感すること。
成長体験が「真面目さ」を身につけることに繋がる。
その成長を実現するためには、本当の自分を知る事即ち「自分は大したものでは無い」と認識・自覚することから始まり、ちっぽけなプライドを粉砕することが大切。
もう1つは、自分で自分の限界を作らないこと。
と言う感じでしょうか?
あと、『やり抜く力 GRID―~』の引用から、
「真面目さ」の同意語である「やり抜く力(=情熱*粘り強さ)」も重要。
「情熱(=興味*目的)」とは、自分にとってかけがえのない1つの事に打ち込み取り組むこと。
目的とは、人生の哲学というべき大きな目標のこと(人の役に立ちたい)で、「情熱」を持つために必要なもの。
と、紹介されてました。
人の役に立ちたい一心で困難にもあきらめずに1つの事に打ち込み続ける。
という事でしょうか?
------
タイトル・帯の内容から自己啓発書とするのは誤解です。
各種調査結果から結論を導き出してるし、筆者の現在までの自伝的内容から後進に向けた教訓を共有しようとしてるのだと思います。
「真面目さ」はどうやって獲得するのか?という読書中に立てた私の問いに対して、
企業内で獲得・鍛えるという記述に留まったので、今度は7章の内容を掘り下げて1冊にすればいいのに。という感想がありました。
そして、このたび私のリクエストが叶った感じがして嬉しかったでした。
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性格スキルを高めることで職業人生が開いていく。
日本的雇用慣行では性格スキルの「真面目さ」と「やり抜く力(=情熱*粘り強さ)」が重要。
就労以降では職場環境が変わったときが性格スキルを伸ばす転機。
性格スキルを伸ばすには、過去の自分に比べて成長できたことを自分自身で実感すること。
成長体験が「真面目さ」を身につけることに繋がる。
その成長を実現するためには、本当の自分を知る事即ち「自分は大したものでは無い」と認識・自覚することから始まり、ちっぽけなプライドを粉砕することが大切。
もう1つは、自分で自分の限界を作らないこと。
と言う感じでしょうか?
あと、『やり抜く力 GRID―~』の引用から、
「真面目さ」の同意語である「やり抜く力(=情熱*粘り強さ)」も重要。
「情熱(=興味*目的)」とは、自分にとってかけがえのない1つの事に打ち込み取り組むこと。
目的とは、人生の哲学というべき大きな目標のこと(人の役に立ちたい)で、「情熱」を持つために必要なもの。
と、紹介されてました。
人の役に立ちたい一心で困難にもあきらめずに1つの事に打ち込み続ける。
という事でしょうか?
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タイトル・帯の内容から自己啓発書とするのは誤解です。
各種調査結果から結論を導き出してるし、筆者の現在までの自伝的内容から後進に向けた教訓を共有しようとしてるのだと思います。