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谷根千の冒険 (ちくま文庫 も 11-4) 文庫 – 2002/5/1
森 まゆみ
(著)
- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2002/5/1
- ISBN-104480037233
- ISBN-13978-4480037237
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 287ページ
- ISBN-10 : 4480037233
- ISBN-13 : 978-4480037237
- Amazon 売れ筋ランキング: - 69,736位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 258位ちくま文庫
- - 2,252位エッセー・随筆 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「谷根千」の語源となった「地域雑誌谷中・根津・千駄木」誕生から91年までの回顧録のような作品。プロジェクト開始前からその後の活動を文字で追うだけでもワクワク感が感じられました。因みに雑誌の谷根千は休刊しましたが今でも地元の書店には置いてあったりするようです。
2004年1月29日に日本でレビュー済み
地域雑誌「谷根千」に出会ったのは今から10年ほど前だっただろうか。東京ぶらり旅でふと降りたのが日暮里駅。幸田露伴旧居を通って三崎坂を下る。円朝の墓を眺めて元愛染川だったへび道を歩いていると日曜野球の子供たちが自転車で通りすぎていく。ふと地元商店街の書店に寄るとこの下町情緒溢れる地域の観光マップらしきものが載っている地域雑誌があった。これは便利、と買い求めたのが、谷中・根津・千駄木を拠点に地元を調査・記録・紹介し、果ては「歴史建造物保存運動」のパイオニアまでになる「谷根千」という雑誌だった。私は帰りの電車の中で読み返し、いっしょにバックナンバーまで買っておかなかったのをひどく後悔した。そして同時にこの雑誌に関わっている森まゆみという稀有の文章家の存在を知った。
この本は「谷根千」を1984年に発刊したあとの七年間の記録である。育ち盛りの子供を持った主婦たち三人が、一つの地域雑誌を一万部発行まで育て上げ、なおかつ、様々な運動に関わっていった経緯が書かれてある。
今回改めて「谷根千」バックナンバーを引っ張り出して読んでみた。聞き書き中心の「足で書く」文章である事、広告収入に頼らないもの申す事には堂々ともの申す「志高い」雑誌である事を再確認した。この作品は、そういう雑誌はどのように作られるのか、そして自分の住んでいる地域とどう向かい合うのか、読み方によっていろいろなアプローチの仕方がある興味深い本だと思う。
この本は「谷根千」を1984年に発刊したあとの七年間の記録である。育ち盛りの子供を持った主婦たち三人が、一つの地域雑誌を一万部発行まで育て上げ、なおかつ、様々な運動に関わっていった経緯が書かれてある。
今回改めて「谷根千」バックナンバーを引っ張り出して読んでみた。聞き書き中心の「足で書く」文章である事、広告収入に頼らないもの申す事には堂々ともの申す「志高い」雑誌である事を再確認した。この作品は、そういう雑誌はどのように作られるのか、そして自分の住んでいる地域とどう向かい合うのか、読み方によっていろいろなアプローチの仕方がある興味深い本だと思う。
2002年5月27日に日本でレビュー済み
東京の谷中がいつになく注目を集めている。
そのきっかけになったのが、著者らの発行するミニコミ誌、いや地域雑誌「谷中・根津・千駄木」略して谷根千であろう。その「谷根千」発刊の経緯と一人前になるまでの歴史が、大小さまざまなエピソードを交えて記されている。
素人の主婦とはいえ出版関係に身をおいている人間が集まり(ノウハウが皆無ではない)、事蹟の集積に事欠かない奥行きのある地域を掘り起こす雑誌作りである、これで成功しないわけがない。谷根千地域の魅力、そして取材対象の人々の魅力を的確に引き出し、読んでいて心地がよい。
この種の本は懐古趣味に走りがちではあるが、本書の発行は中曽根民活の時代。要するにバブルの真っ最中。谷根千地域も地上げの渦中にあった。そうした!吡時代への批判の目もあり、引き締まった仕上がりになっている。
本書を読み改めて都市の有機性とは何か、について考えさせられた。
そのきっかけになったのが、著者らの発行するミニコミ誌、いや地域雑誌「谷中・根津・千駄木」略して谷根千であろう。その「谷根千」発刊の経緯と一人前になるまでの歴史が、大小さまざまなエピソードを交えて記されている。
素人の主婦とはいえ出版関係に身をおいている人間が集まり(ノウハウが皆無ではない)、事蹟の集積に事欠かない奥行きのある地域を掘り起こす雑誌作りである、これで成功しないわけがない。谷根千地域の魅力、そして取材対象の人々の魅力を的確に引き出し、読んでいて心地がよい。
この種の本は懐古趣味に走りがちではあるが、本書の発行は中曽根民活の時代。要するにバブルの真っ最中。谷根千地域も地上げの渦中にあった。そうした!吡時代への批判の目もあり、引き締まった仕上がりになっている。
本書を読み改めて都市の有機性とは何か、について考えさせられた。