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凶犬の眼 単行本 – 2018/3/30
購入オプションとあわせ買い
捜査のためなら、俺は外道にでもなる。
所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。
警察vsヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/3/30
- 寸法13.6 x 2.6 x 19.5 cm
- ISBN-104041049555
- ISBN-13978-4041049556
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
ヤクザの〈仁義なき戦い〉と警察小説が融合した『孤狼の血』シリーズ第2弾
昭和最後の年を舞台に、広島抗争を彷彿させるヤクザの〈仁義なき戦い〉と警察小説を見事に融合させた『孤狼の血』。日本推理作家協会賞を受賞し、映画の公開も間近で話題を呼んでいる。本書はそれに続くシリーズ第二弾だ。
平成二年、前作で広島県警呉原(くれはら)東署暴力団係として鮮烈な印象を残した日岡秀一巡査は、僻地の駐在所勤務になっている。懲罰人事だ。何の刺激もない毎日に倦(う)んでいたとき、日岡は偶然、指名手配中のヤクザ・国光寛郎と出会った。ところが国光は、まだやることが残っているので時間が欲しいと日岡に告げる。それが済んだら日岡に手錠を嵌(は)めてもらうから、と。
後日、国光はゴルフ場開発の工事責任者・吉岡として再び日岡の前に姿を現した。いつでも逮捕できると踏んだ日岡は、そのまま国光を泳がせるが……。
住人皆が顔なじみという牧歌的な田舎が舞台ではあるが、その背後ではヤクザ同士の命をとったとられたの闘いがヒートアップしている。そんな中で国光が何をしようとしているのか。日岡はそれにどうかかわるのか。先を知りたくてどんどんページをめくった。
前作が広島抗争なら、今度は暴対法成立前夜の山一抗争がモデルだ。そして国光寛郎の造形は当時の実在人物からインスパイアされたものだという。
この国光が実に魅力的なのだ。筋を通し、決して信念を曲げない強さ。私利私欲ではなく、義を貫く姿。ヤクザなのだから決して正義ではない。だが、仁義である。そこに痺れる。
この〈正義と仁義〉というのが本書のテーマだ。正義とは何か。仁義とは何なのか。国光は作中で、敵対組織の幹部を殺したのはヤクザとしてやらなければならない当然のことだが、亡くなった人たちの冥福は祈る、と語る。それが仁義というものだと。
日岡も正義と仁義の間で揺れ、ある決心をする。その決意が行動として発揮されるクライマックスは興奮の一言。日岡は前作で大上という個性的な刑事と出会い、本書では国光と出会うことで、それぞれから大きな影響を受け、変わっていく。このシリーズは日岡の成長物語でもあるのだ。本書単体で読んでも十分楽しめるが、彼の変化を味わうためにも、ぜひ前作と併せてお読みいただきたい。
そうそう、各章の冒頭に載せられている週刊誌の記事にも注目。読者に届く報道は、決してすべてを伝えるものではないという皮肉がここにある。見えない部分にこそドラマがある。柚月裕子は、その見えないドラマを紡いでいるのだ。
評者:大矢 博子
(週刊文春 2018年05月17日号掲載)登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2018/3/30)
- 発売日 : 2018/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4041049555
- ISBN-13 : 978-4041049556
- 寸法 : 13.6 x 2.6 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,898位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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1作目よりは、落ちましが、日岡に、次の暴虎の牙迄の間に経験をつませる為の存在と思えば納得がいきます。
完結編の暴虎の牙が、凄く楽しみになりました。
仁義に生きた漢の生き様の物語でした。
一作読むともう止まらず、三冊全て読んでしまった。素晴らしい。ガミさんから受け継いだ精神を忘れずに難事件に挑んでいく主人公に脱帽した。柚木氏の作品には私が、読んだ限りハズレというものがない。
まだ読んでない読者の方は、是非とも手に取って貰いたいものだ。貴方も゙作品の虜になる事は間違いない。
映画化に当たっては本作「凶犬の眼」にインスパイアされたのか。映画で松坂桃李さん演じる日岡と敵対する鈴木亮平さん演じる最低最悪のヤクザは“凶犬”ならぬ“狂犬”、“眼”は言わずもがなで彼の特異な攻撃は“目”を狙ったもの。とはいえオリジナルでそこまで残酷にする必然性が見当たない。
ともあれ、本作に直接繋げられないためのワンクッションとして映画を撮ったなら、本作の映画化も視野に入れている筈。早くもそのキャスティングが気になるところ。国光は誰が演じるのか?
あらすじを読んでガミさんくらいの年齢かと思い、役所広司さんに匹敵するような役者を考えていたが、35歳とのこと。日岡と大して違わない。そうなると松坂さんよりちょっと年上で彼よりも存在感を示すことができる俳優は誰か。
本シリーズにヤクザ役で既に出ている役者を除いて(これでかなり候補者が減った)真っ先に浮かんだのは長谷川博己さん。国光としては線が細い気がするも敢えてチャレンジして欲しい。あとは設定年齢より上がるが「初恋」の権藤役が印象的だった内野聖陽さん。
眼力がある俳優ということでは、やはり若干年上だが「相棒」の冠城役が定着している反町隆史さんと若干若いが家庭持ちで落ち着きがある柳楽優弥さん。山田孝之さんは年齢的にもぴったりか(追記)。
いずれにせよ日岡は主人公でありながら、より大きな存在があってこそその光で耀く恒星に対する惑星のような存在だ。従って主演の松坂さんもそのような役回りになってしまう。
今回の映画も“日岡の負け戦”を描いたとのことだが、いみじくも松坂さん自身“(日岡は)狼(=大上)に育てられた犬”と言っている。
少なくとも三部作中日岡が決して大上を越えられないように、このシリーズ中松坂さんは役所さんを越えられないだろう。勿論松坂さんは非凡な俳優であり、役所さんくらいの年代になった時どのような俳優になっているかとても楽しみだ。
尚個人的には“祥子”役は「モネ」の清原果耶さんに演じて欲しい。
映画の話ばかりになってしまったが、本作について少々。作品の世界に引き込まれて一気に読んだが常に違和感を拭い去ることはできなかった。それは国光(及びその兄弟分達)を美化し過ぎている点。いくら何でも警察の日岡が兄弟の盃を交わすのはやり過ぎ。最後の一線は越えられないということで断っても良かったように思う。いわゆる教育的配慮で星3つ。
とはいえ作者は国光に対し“任侠”や“仁侠”という言葉は使っていない。これぞ作者の本懐か。
行動を睨まれて田舎の駐在さんとして無聊を託っている。ただ、真面目過ぎる男であった日岡も大上の影響を
受け、この作品では最初からヤクザへの接触も厭わないヤクザっぽい警官の雰囲気を醸し出している。そして、
彼の前に現れた超大物ヤクザ国光。彼らの友情にも等しい仁義を通じて、日岡が成長していく過程を描いた
作品である。日岡は、その国光と盃を分かち合い、刑事でありながらヤクザと兄弟分となる。日岡のその
変わりようには些か驚いてしまう。だが、一つのキャラクターとして非常に魅力的になって来たことも事実。
この二作の後、「暴虎の牙」と言う作品が出て、三部作となるそうである。日岡がこのまま順調に警察と
いう組織で何事もなくやっていけるとは誰も思わないだろう。大上のような悲劇を迎えるのか、あるいは
それを乗り切るのか、楽しみである。