元恋人に撮らせた裸の写真が流出してしまった女子。いわゆるリペンジポルノものであり、娘を持つ自分としては怒怒怒となる作品である。
初々しい学生時代の交際を経て別々の道を歩んだ男女。恋愛の引きずり方の男女差は共感できなくもない。晒された女子の苦悩がリアルでそれを知った父親の気持ちも痛々しい。
元恋人は、過去の戯れを、何故、時を経てデジタルタトウー化してしまったのか?逞しい女子とヘナチョコ男の結末は、真相が判明する途中経過を含めて、なんだか期待してたものと違うのだった。読後感は悪くはないのだけど…。

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さらさら流る 単行本(ソフトカバー) – 2017/8/17
柚木 麻子
(著)
あの人の中には、淀んだ流れがあった――。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許した裸の写真が、
ネットにアップされていることを偶然発見する。恋人の名は光晴といった。
光晴はおどけたりして仲間内では明るく振る舞うものの、どこかそれに無理を感じさせる、
ミステリアスな危うさを持っていた。しかし、なぜ6年も経って、この写真が出回るのか。
菫は友人の協力も借りて調べながら、光晴との付き合いを思い起こす。
飲み会の帰りに渋谷から暗渠をたどって帰った夜が初めて意識した時だったな……。
菫の懊悩と不安を追いかけながら、魂の再生を問う感動長編。
ネットにアップされていることを偶然発見する。恋人の名は光晴といった。
光晴はおどけたりして仲間内では明るく振る舞うものの、どこかそれに無理を感じさせる、
ミステリアスな危うさを持っていた。しかし、なぜ6年も経って、この写真が出回るのか。
菫は友人の協力も借りて調べながら、光晴との付き合いを思い起こす。
飲み会の帰りに渋谷から暗渠をたどって帰った夜が初めて意識した時だったな……。
菫の懊悩と不安を追いかけながら、魂の再生を問う感動長編。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2017/8/17
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104575240524
- ISBN-13978-4575240528
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商品の説明
著者について
1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業。
2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。
受賞作を含む連作短編集『終点のあの子』でデビューした。15年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞を受賞。
また、13年に刊行された『ランチのアッコちゃん』は“読むと元気になるビタミン小説"として発売直後から人気を集め、
単行本、文庫あわせて26万部のヒット作に。続刊の『3時のアッコちゃん』『幹事のアッコちゃん』もヒットした。
他の著書に『伊藤くんA to E』『本屋さんのダイアナ』『あまからカルテット』『早稲女、女、男』『その手をにぎりたい』など。
今年発売された『BUTTER』も話題を呼んでいる、当代人気作家のひとり。
2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。
受賞作を含む連作短編集『終点のあの子』でデビューした。15年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞を受賞。
また、13年に刊行された『ランチのアッコちゃん』は“読むと元気になるビタミン小説"として発売直後から人気を集め、
単行本、文庫あわせて26万部のヒット作に。続刊の『3時のアッコちゃん』『幹事のアッコちゃん』もヒットした。
他の著書に『伊藤くんA to E』『本屋さんのダイアナ』『あまからカルテット』『早稲女、女、男』『その手をにぎりたい』など。
今年発売された『BUTTER』も話題を呼んでいる、当代人気作家のひとり。
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2017/8/17)
- 発売日 : 2017/8/17
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4575240524
- ISBN-13 : 978-4575240528
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 779,686位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 18,259位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月1日に日本でレビュー済み
冒頭は大学のサークル仲間の男女が、真夜中に東京の暗渠をたどって帰宅する場面を描きます。
このあたりはこれから何かが始まる期待感があり、本当に素敵です。
しかし・・・・。
タイトルにも清涼感を感じたし、
読み始めたころはみずみずしい恋愛小説なのかな~と思ってたけどとんでもない!!
まさかの真逆!リベンジポルノで地獄に落とされる女性の物語でしたぁ・・・。
けど、苦い経験をした女性を応援する作品でもなければ、
ネット社会の怖さに警笛を鳴らしてるとも言い難く、作者の意図がうまく読み取れない作品という印象です。
今はいつでも誰でも気軽に写真を撮れて、それをネットにアップして、
知人はもちろん世界中のまったく知らない人たちともその写真を共有できる時代。
あまりに気軽すぎてネットの怖さってついつい忘れがちだけど、あらためて怖いなと感じました。
一般人でも写真一枚で人生狂っちゃうのね・・・。
でも、主人公に素直に同情はできません。
被害者なのかもしれないけど、そんな写真を撮らせるなんて自業自得でしょって思っちゃう。
主人公には親友(美術教師)がいて、彼女の助けによって主人公は前向きになっていきます。
この親友の存在がどれほど大きかったか!そしてこの親友の素敵さよ!
だけどなんだかな~。
少しネタバレになっちゃいますけど、
彼女の絵のヌードモデルをやることによって主人公が立ち直っていくって展開が私にはまったく意味不明。
いくら親友でも、作品が完成すればみんなにみられるヌードでしょ?
逆に傷を深くしちゃいそうで怖いし、そんな立ち直り方は気持ち悪い。ありえない。
でもいちばん気持ち悪いのは、写真を拡散させた犯人か。
なんなんだろ、あの人。人としてサイテー。
このあたりはこれから何かが始まる期待感があり、本当に素敵です。
しかし・・・・。
タイトルにも清涼感を感じたし、
読み始めたころはみずみずしい恋愛小説なのかな~と思ってたけどとんでもない!!
まさかの真逆!リベンジポルノで地獄に落とされる女性の物語でしたぁ・・・。
けど、苦い経験をした女性を応援する作品でもなければ、
ネット社会の怖さに警笛を鳴らしてるとも言い難く、作者の意図がうまく読み取れない作品という印象です。
今はいつでも誰でも気軽に写真を撮れて、それをネットにアップして、
知人はもちろん世界中のまったく知らない人たちともその写真を共有できる時代。
あまりに気軽すぎてネットの怖さってついつい忘れがちだけど、あらためて怖いなと感じました。
一般人でも写真一枚で人生狂っちゃうのね・・・。
でも、主人公に素直に同情はできません。
被害者なのかもしれないけど、そんな写真を撮らせるなんて自業自得でしょって思っちゃう。
主人公には親友(美術教師)がいて、彼女の助けによって主人公は前向きになっていきます。
この親友の存在がどれほど大きかったか!そしてこの親友の素敵さよ!
だけどなんだかな~。
少しネタバレになっちゃいますけど、
彼女の絵のヌードモデルをやることによって主人公が立ち直っていくって展開が私にはまったく意味不明。
いくら親友でも、作品が完成すればみんなにみられるヌードでしょ?
逆に傷を深くしちゃいそうで怖いし、そんな立ち直り方は気持ち悪い。ありえない。
でもいちばん気持ち悪いのは、写真を拡散させた犯人か。
なんなんだろ、あの人。人としてサイテー。
2021年3月20日に日本でレビュー済み
アッコちゃんシリーズも、その他の作品も多く柚木作品は読んできました。とても好きな作品が多く、私は柚木先生のお話が好きです。
しかし、butterと同様であまりこの手のお話は向いてないのでは...?と思います。
くどいし、途中もよくわからず読む気がなくなります。被害者側の菫にも共感できないし、光晴の自分本位の態度にも嫌悪感。
あまりどの登場人物も好きにならないまま終わりました。
川のくだりや、コロコロ変に変わる視点、時制。いまいちな印象でした。
しかし、butterと同様であまりこの手のお話は向いてないのでは...?と思います。
くどいし、途中もよくわからず読む気がなくなります。被害者側の菫にも共感できないし、光晴の自分本位の態度にも嫌悪感。
あまりどの登場人物も好きにならないまま終わりました。
川のくだりや、コロコロ変に変わる視点、時制。いまいちな印象でした。
2017年10月1日に日本でレビュー済み
冒頭の東京の街を歩いてまわるシーンが、地方在住の私にとっては入ってこなかったのですが…。
主人公の菫と光晴の関係性くらいから面白くなってきました。
家族に愛されて育ち、自分の存在に迷いがなく、いつでもどこででも自分でいられる菫と、そんな菫に憧れ、嫉妬し、苛立ち、執着する自称複雑な家庭に育った男・光晴。
菫の自然と明るいほうへ行こうとする強さは、それをもたない者に対して遠慮しなきゃいけないものなのだろうか?
恵まれた家庭で、家族に愛されて育った者は、そうでなかったと卑屈になる人の前で気を遣い、不自由なく育ったことに肩身の狭い思いをしなきゃいけないものなのか?
読んでいて、苦しくなった。
また、本当は気が進まないのに、彼に嫌われたくなくて、裸の写真を撮らせたときのことを「尊厳を捨てた」瞬間と表現されていたのが心に残った。
主人公の菫と光晴の関係性くらいから面白くなってきました。
家族に愛されて育ち、自分の存在に迷いがなく、いつでもどこででも自分でいられる菫と、そんな菫に憧れ、嫉妬し、苛立ち、執着する自称複雑な家庭に育った男・光晴。
菫の自然と明るいほうへ行こうとする強さは、それをもたない者に対して遠慮しなきゃいけないものなのだろうか?
恵まれた家庭で、家族に愛されて育った者は、そうでなかったと卑屈になる人の前で気を遣い、不自由なく育ったことに肩身の狭い思いをしなきゃいけないものなのか?
読んでいて、苦しくなった。
また、本当は気が進まないのに、彼に嫌われたくなくて、裸の写真を撮らせたときのことを「尊厳を捨てた」瞬間と表現されていたのが心に残った。
2019年6月28日に日本でレビュー済み
切っても切れない人格形成と家庭の関係、家族との時間。家がどんなものであると良いのかな、と子育て中の自分たちと重ねて読みました。自分本位な光晴が最後に自分をやっと見つめる事ができてどうか光晴のその後の人生が光射す大海原までたどり着けますように、と読み終わりました。
2018年5月31日に日本でレビュー済み
柚木さんの本はほぼ読んでる。
女性のドロドロした妬み僻みを開けっ広げに書いてくれるので読んだ後スッキリする。
どの主人公も悩み苦しみ同じ女性として共感できる。
柚木さんの読者層は私と同じような方が多いのではないか。恋愛に失敗した人。仕事がうまくいってない人。とにかく劣等感があり自分が普段言えないようなことを柚木さんの書の中で同じような女子が叫びまくってくれるので安心して読めるのではないか。
その観点から言えばこの本は難しい。
昔の恋愛を鮮明に思い出してしまう。
元カレが自分の元カレのように思えてきて胸くそ悪い。
主人公がよいこちゃん過ぎるのも読んでて辛い。
読み出して止まらなかった作品で星を5個付けたいけれど、昔の恋愛を振り返るには重すぎる。
本棚に置くのは止めたい1冊。
女性のドロドロした妬み僻みを開けっ広げに書いてくれるので読んだ後スッキリする。
どの主人公も悩み苦しみ同じ女性として共感できる。
柚木さんの読者層は私と同じような方が多いのではないか。恋愛に失敗した人。仕事がうまくいってない人。とにかく劣等感があり自分が普段言えないようなことを柚木さんの書の中で同じような女子が叫びまくってくれるので安心して読めるのではないか。
その観点から言えばこの本は難しい。
昔の恋愛を鮮明に思い出してしまう。
元カレが自分の元カレのように思えてきて胸くそ悪い。
主人公がよいこちゃん過ぎるのも読んでて辛い。
読み出して止まらなかった作品で星を5個付けたいけれど、昔の恋愛を振り返るには重すぎる。
本棚に置くのは止めたい1冊。
2020年10月7日に日本でレビュー済み
画像流出後の結末だけが知りたくなり、細かい描写はほとんど飛ばして読んでしまいました。実際にありそうなことを題材にした作品だったと思います。会社の先輩に打ち明け、理解を得られなかった気持ちや日々の苦悩、主人公が自分の気持ちを周りに伝え懸命に生きる姿は共感できました。街の風景を描いた部分は、自分にとって必要以上に長く感じました。
2020年1月16日に日本でレビュー済み
読まなきゃよかったと思うぐらい胸糞悪い小説でした。
裸の画像が元彼によって拡散されているようだと知った瞬間、主人公の家族・親友が結束する
のもなんだか気持ち悪いし、元彼を追い詰め(殴るのは犯罪!)、
最後に親友にヌードを描いてもらい尊厳を取り戻す。
う~ん意味不明です。まだ不幸な元彼のほうが共感できる、
かわいそうな生い立ちの人はいつまでも傷ついたまま、救われないんだなと
悲しくなりました。私は女ですがリベンジポルノは全部すべて男が悪い、それを面白って広める醜い心が悪い、
って価値観もちょっと理解できませんでした。この作家の本は初めて読みましたがもう読みたくありません。
裸の画像が元彼によって拡散されているようだと知った瞬間、主人公の家族・親友が結束する
のもなんだか気持ち悪いし、元彼を追い詰め(殴るのは犯罪!)、
最後に親友にヌードを描いてもらい尊厳を取り戻す。
う~ん意味不明です。まだ不幸な元彼のほうが共感できる、
かわいそうな生い立ちの人はいつまでも傷ついたまま、救われないんだなと
悲しくなりました。私は女ですがリベンジポルノは全部すべて男が悪い、それを面白って広める醜い心が悪い、
って価値観もちょっと理解できませんでした。この作家の本は初めて読みましたがもう読みたくありません。