漫画で押川さんのことを知り、本書を手に取りました。
いろんなレビューがありますが、最後の部分を読んで「今の社会の問題点を的確に指摘している」と、首がもげるくらい頷きたくなった次第です。
当方、精神疾患を患っていた母を持っていたので子供の立場なのですが、土台この国の精神疾患に対する偏見は強すぎますし、深刻化したらどこに頼っていいのかさっぱり分かりません。
昔よりも今はマシになったように見受けられますが、精神疾患に関しては深刻化すればするほど、本人や家族が声をあげなければ見えにくくなるし、
精神疾患者が攻撃的になればなるほど、周りからは「異常者」のレッテルを貼られて腫れ物あつかいされ、避けられます。
残念ながら、社会はいまだに前者を「個人の責任」で片付けているのが現状です。
そんななか、最後の章ラストで押川さんの提示した未来へのビジョンは「勇気と覚悟と信念」がないと掲げられないものだと感じました。
悲惨かつ凄惨な現場を見てきて、見て見ぬふりをせずにこんな厄介な問題に立ち向かう押川さんの志に拍手を送りたいです。
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「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫) 文庫 – 2015/6/26
押川 剛
(著)
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自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いしてゴミに埋もれて生活する娘……。究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。
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- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/6/26
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101267618
- ISBN-13978-4101267616
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「子供を殺してください」という親たち | 子供の死を祈る親たち | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.1
404
|
5つ星のうち4.3
181
|
価格 | ¥693¥693 | ¥1,550¥1,550 |
【新潮文庫】押川剛 作品 | 妄想、妄言、暴力……息子や娘がモンスター化した事例を分析することで育児や教育、そして対策を検討する衝撃のノンフィクション。 | 刃物を振り回し親を支配下におく息子、薬と性具に狂う娘……。親の一言が子の心を潰す。現代日本の抱える闇を鋭く抉る衝撃の一冊。 |
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
共感しながら読む部分もありました。定型発達ではない子を家庭内で育てながら途方に暮れ…今もぬかるみに足を取られたり思い直したりしながらの毎日ですがもっと筆舌に尽くしがたいほどのケースを知り…その苦悩を思い暗澹たる思いになりました。
2023年11月7日に日本でレビュー済み
漫画からこちらの原作本に来ました。タイトルがすごいです。
当方子育て中の親ですが、
子育てが終わる前にこの本を読むことができてよかったです。
これを読むと、どんなに高学歴・高収入でも
子供の育て方を誤ると、
こんなにも取り返しのつかないことになるのかと
次から次へと出てくる不幸なエピソードの連続に
陰鬱な気持ちになります。
この本に出てくる親子の中には、
医療につなげられても救われない親子もいて
元凶は親の育て方のせいだとはいえ、
あまりに悲惨な時を過ごしているので、
一読者としては、その後親も子も心穏やかに過ごせていたらいいのにと
思わずにいられません。
当方子育て中の親ですが、
子育てが終わる前にこの本を読むことができてよかったです。
これを読むと、どんなに高学歴・高収入でも
子供の育て方を誤ると、
こんなにも取り返しのつかないことになるのかと
次から次へと出てくる不幸なエピソードの連続に
陰鬱な気持ちになります。
この本に出てくる親子の中には、
医療につなげられても救われない親子もいて
元凶は親の育て方のせいだとはいえ、
あまりに悲惨な時を過ごしているので、
一読者としては、その後親も子も心穏やかに過ごせていたらいいのにと
思わずにいられません。
2017年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私自身、何度もうつで入院したが、此処で言うタイプの人はいなかった。
DVや本人の心の騒乱に対処するには、精神病棟がふさわしいのか考える。
実際、精神病棟はこれらの対応が出来ていない。
なにか、他の施設などが必要なのかもしれない。
著者も仕事でやっているのだから、その辺の事情はわかっているはず。
これらのタイプは、新しい居場所が必要なのかもしれない。
DVや本人の心の騒乱に対処するには、精神病棟がふさわしいのか考える。
実際、精神病棟はこれらの対応が出来ていない。
なにか、他の施設などが必要なのかもしれない。
著者も仕事でやっているのだから、その辺の事情はわかっているはず。
これらのタイプは、新しい居場所が必要なのかもしれない。
2017年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は親と絶縁しました。自分なりに良く考え、実行したことだけど時々間違った判断だったのではないかと不安になり自分を責めてしまうときがあるのです。(非常識だとか、良かった時期もあったのにとか…)
でもこの本を読んで自分の判断と、自分自身を肯定できました。
この本に出てくる、親に「死んでほしい」と思われる子供も、きっと私と同じ(ただし、生育歴や親が子供に何をしてきたか?など細かい描写があまりない。おそらく親と子の中立目線を保つため?)。
モンスターと化した子供たちと私の共通点に感じた部分です。
・精神的な虐待(暴言、愚痴を延々聞かされる。学歴プレッシャー。)
・独自性の否定(意見を尊重されない。軽々しく否定される。承認されない。親の為に良い子であろうという努力も「当たり前」とし、まるでなかったことのような扱い。親の感情、都合に振り回されても「子供は親に従って当然。育ててやってるんだから。」)
・世間体と見栄が何よりも大切と考える両親。(子供のことではなく、自分がどう社会の中でみられるかが重要。)
一つ一つは社会的に見て「大したことのない些細な事」。
しかし本人にとって安らぎの場所であるはずの家庭内で毎日こんな感じで、しかも外に心を開ける友人や没頭できる趣味に出会えなかったらモンスターになってしまうかもしれないと、子供の目線に非常に共感してしまったのです。
しかも子供は逃げられない。選択肢が大人に比べて極端に少ない。そんな状態で社会に出られる最低年齢の高校卒業まで18年ほどかかる。感受性豊かなこの時間、そんな抑うつされた状態、生き地獄を経験したら、壊れてしまう人間も必ず一定数いると思うのです。
もちろん、そんな環境でも立派に自立し、家庭を持ち、新しい自分の人生を築ける人間もいる。私もその一人です。
そのうえで、自分の「親との絶縁」という判断と行動を肯定できるようになりました。
・親のすねをかじらず、一人暮らしをして独立した。当然仕事をし、税金も納めてきた。
・結婚し、パートナーとの関係は良好。
・過去家庭内暴力も警察に厄介になることもなかった。
「それが当然でしょ?」「そっちの人のほうが割合的に多いんだから。」と言われるかもしれませんが、この本に書かれているようなケースは「ゼロ」ではないのです。押川さんには今後もぜひ頑張ってほしい。
親との関係に悩んでいる子供さんや、もちろん子供との関係に悩んでいる親御さんにもお勧めしたい一冊です。
具体的な親子関係修復のきっかけにはならないかもしれません。ここに書いてあるのは一般的な例から大きく外れているので。(それでも、私のようなこれに比べたら低レベルな親子の確執にも響く言葉は多々ありましたが。)
著者も予想外でしょうが、読む人によっては行動するきっかけになったり、私のように自己肯定感につながったりなど予想外のポジティブな効果があるかもしれません。(内容は結構暗くてきついですが。)
最後に、ここに出てくる子供は自分だったかもしれない。
親も子供に感謝しなくてはいけないと思う。「普通に育って自立する」ことは決して当たり前ではない。お前らの育て方が良かったんじゃない。子供ががんばったんだ。親は自分が完璧ではないことをいい加減に自覚し、子供にこんな大変な時代に普通に育ってくれてありがとうと感謝すべき‼絶対‼
【追記】
いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)
↑この本オススメです。
教育における感情の重要性を「犯罪者の更生」を通じて説いています。(ハウツー本ではないので具体的な方法ではありませんが、教育方針における感情の重要性を確信させてくれると思います。)
教育に悩んでいる親や、私のような毒親育ちに。ぜひ読んで見てください。
お子さんや、自分を犯罪者にしないために。「感情」の大切さを確信させてくれる稀有な本と思う。
でもこの本を読んで自分の判断と、自分自身を肯定できました。
この本に出てくる、親に「死んでほしい」と思われる子供も、きっと私と同じ(ただし、生育歴や親が子供に何をしてきたか?など細かい描写があまりない。おそらく親と子の中立目線を保つため?)。
モンスターと化した子供たちと私の共通点に感じた部分です。
・精神的な虐待(暴言、愚痴を延々聞かされる。学歴プレッシャー。)
・独自性の否定(意見を尊重されない。軽々しく否定される。承認されない。親の為に良い子であろうという努力も「当たり前」とし、まるでなかったことのような扱い。親の感情、都合に振り回されても「子供は親に従って当然。育ててやってるんだから。」)
・世間体と見栄が何よりも大切と考える両親。(子供のことではなく、自分がどう社会の中でみられるかが重要。)
一つ一つは社会的に見て「大したことのない些細な事」。
しかし本人にとって安らぎの場所であるはずの家庭内で毎日こんな感じで、しかも外に心を開ける友人や没頭できる趣味に出会えなかったらモンスターになってしまうかもしれないと、子供の目線に非常に共感してしまったのです。
しかも子供は逃げられない。選択肢が大人に比べて極端に少ない。そんな状態で社会に出られる最低年齢の高校卒業まで18年ほどかかる。感受性豊かなこの時間、そんな抑うつされた状態、生き地獄を経験したら、壊れてしまう人間も必ず一定数いると思うのです。
もちろん、そんな環境でも立派に自立し、家庭を持ち、新しい自分の人生を築ける人間もいる。私もその一人です。
そのうえで、自分の「親との絶縁」という判断と行動を肯定できるようになりました。
・親のすねをかじらず、一人暮らしをして独立した。当然仕事をし、税金も納めてきた。
・結婚し、パートナーとの関係は良好。
・過去家庭内暴力も警察に厄介になることもなかった。
「それが当然でしょ?」「そっちの人のほうが割合的に多いんだから。」と言われるかもしれませんが、この本に書かれているようなケースは「ゼロ」ではないのです。押川さんには今後もぜひ頑張ってほしい。
親との関係に悩んでいる子供さんや、もちろん子供との関係に悩んでいる親御さんにもお勧めしたい一冊です。
具体的な親子関係修復のきっかけにはならないかもしれません。ここに書いてあるのは一般的な例から大きく外れているので。(それでも、私のようなこれに比べたら低レベルな親子の確執にも響く言葉は多々ありましたが。)
著者も予想外でしょうが、読む人によっては行動するきっかけになったり、私のように自己肯定感につながったりなど予想外のポジティブな効果があるかもしれません。(内容は結構暗くてきついですが。)
最後に、ここに出てくる子供は自分だったかもしれない。
親も子供に感謝しなくてはいけないと思う。「普通に育って自立する」ことは決して当たり前ではない。お前らの育て方が良かったんじゃない。子供ががんばったんだ。親は自分が完璧ではないことをいい加減に自覚し、子供にこんな大変な時代に普通に育ってくれてありがとうと感謝すべき‼絶対‼
【追記】
いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)
↑この本オススメです。
教育における感情の重要性を「犯罪者の更生」を通じて説いています。(ハウツー本ではないので具体的な方法ではありませんが、教育方針における感情の重要性を確信させてくれると思います。)
教育に悩んでいる親や、私のような毒親育ちに。ぜひ読んで見てください。
お子さんや、自分を犯罪者にしないために。「感情」の大切さを確信させてくれる稀有な本と思う。
2015年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先日、知り合いの男性が世を去りました。
50代なかば。
アルコール中毒症を患い、最後は廃人のようになって病院で亡くなってしまった。
荷物に埋もれた自宅で、長年母親と二人暮らし。
残された母親の寂しさはどれほどだろうと想像しましたが、
母親は、むしろせいせいしたような表情で、涙ひとつこぼさず、形だけの葬儀をおこなっていました。
息子を亡くしたその母親の、さっぱりした表情が不思議、というよりむしろ不気味で、とてもやりきれない思いになったのでした。
が
この本を読み、そうだったのか…と気づきをもらいました。
具体的なケースを取り上げた一章は
(この手の本にありがちな)対象者を突き放し、別の次元から観察する書き方ではなく
書き手の目線が対象者にぐんぐん近づくので、
読みながら、嫌でも割り切れない当事者意識を突きつけられました。
どうして、【家族】は機能しなくなるのか。
機能していないはずの【家族】になぜ人は執着するのか。
時代とともに変わりつつある家族のカタチ、
ごく普通、むしろ経済的には恵まれてさえいる家族の中に表出する問題を、
家族の構成員それぞれの立ち位置から検証しています。
読み進めながら、ケースごとの現象は違っても、
ひずみの根源はどれも似ていることにハッとしました。
問題は点でとらえることができないもの。家庭という空間からわいてくるもの。
だから、ひずみを一身に引き受ける対象者だけではなく、
むしろ親自身が、まず己を振り返り、当事者意識をしっかり持つこと。
そこが、快復の出発点であると受け止めました。
巷に、精神分析的な本は多々ありますが、
家族の問題と向き合うための、
具体的な行動指針や方法が示してあるこの本は、
現在進行形で問題と向き合っている方々にとって、
力強い励ましとなるのではないでしょうか。
遠くない過去、家庭の中には隙間があったし
街の中にも、一見無駄と思われる隙間があったように思います。
徹底的に無駄を排除し、人間関係ですら効率と損得の物差しではかられてしまう現代社会において
【家族】という単位は、とてつもなくメンドウで、リスキーな、単なる非合理に成り下がってしまったんでしょうか。
本当は必要の無い空間なんでしょうか…。
一人ひとりが、【家族】という非合理に向き合い、どのように責任を引き受けていくのか…。
【家族】のこれからを、深く考えさせられた一冊です
50代なかば。
アルコール中毒症を患い、最後は廃人のようになって病院で亡くなってしまった。
荷物に埋もれた自宅で、長年母親と二人暮らし。
残された母親の寂しさはどれほどだろうと想像しましたが、
母親は、むしろせいせいしたような表情で、涙ひとつこぼさず、形だけの葬儀をおこなっていました。
息子を亡くしたその母親の、さっぱりした表情が不思議、というよりむしろ不気味で、とてもやりきれない思いになったのでした。
が
この本を読み、そうだったのか…と気づきをもらいました。
具体的なケースを取り上げた一章は
(この手の本にありがちな)対象者を突き放し、別の次元から観察する書き方ではなく
書き手の目線が対象者にぐんぐん近づくので、
読みながら、嫌でも割り切れない当事者意識を突きつけられました。
どうして、【家族】は機能しなくなるのか。
機能していないはずの【家族】になぜ人は執着するのか。
時代とともに変わりつつある家族のカタチ、
ごく普通、むしろ経済的には恵まれてさえいる家族の中に表出する問題を、
家族の構成員それぞれの立ち位置から検証しています。
読み進めながら、ケースごとの現象は違っても、
ひずみの根源はどれも似ていることにハッとしました。
問題は点でとらえることができないもの。家庭という空間からわいてくるもの。
だから、ひずみを一身に引き受ける対象者だけではなく、
むしろ親自身が、まず己を振り返り、当事者意識をしっかり持つこと。
そこが、快復の出発点であると受け止めました。
巷に、精神分析的な本は多々ありますが、
家族の問題と向き合うための、
具体的な行動指針や方法が示してあるこの本は、
現在進行形で問題と向き合っている方々にとって、
力強い励ましとなるのではないでしょうか。
遠くない過去、家庭の中には隙間があったし
街の中にも、一見無駄と思われる隙間があったように思います。
徹底的に無駄を排除し、人間関係ですら効率と損得の物差しではかられてしまう現代社会において
【家族】という単位は、とてつもなくメンドウで、リスキーな、単なる非合理に成り下がってしまったんでしょうか。
本当は必要の無い空間なんでしょうか…。
一人ひとりが、【家族】という非合理に向き合い、どのように責任を引き受けていくのか…。
【家族】のこれからを、深く考えさせられた一冊です
2021年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画がおもしろかったので、こちらも読みました。
批判されているレビューもあるのですが、私は読んでよかったです。
この問題は社会問題だと思います。核家族で子どもとの関わりが不十分、失敗が許されない社会、精神疾患が発症しても、家族で見切れない(この本で出てくる家族はひどいケースです)、病院でも長期療養は断られる、その結果、親は子どもに死んでくれと望む。
社会でもシステムを変えていかないと、家族の中だけでは様々な問題は解決はしないだろうと思う。
批判されているレビューもあるのですが、私は読んでよかったです。
この問題は社会問題だと思います。核家族で子どもとの関わりが不十分、失敗が許されない社会、精神疾患が発症しても、家族で見切れない(この本で出てくる家族はひどいケースです)、病院でも長期療養は断られる、その結果、親は子どもに死んでくれと望む。
社会でもシステムを変えていかないと、家族の中だけでは様々な問題は解決はしないだろうと思う。
2020年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画がとても面白かったので原作も!と思い読ませていただきました。
子育てしていくうちに、自分の幼少期がなんだかおかしいことに気づき、この手の本を読み漁っています。
ようやく、心から、私も家族もおかしかったのか、と気づき、色々納得しました。
出版が少し古いみたいなので、最新刊読んでみたいなぁ。
自分が育った家族になんとなく疑問がある方、是非一度読んでみてください。もしかしたら何か気づきがあるかもしれません。問題は気づいてからどうするかですが。ヒントはたくさんこの本に書かれてると思います。
子育てしていくうちに、自分の幼少期がなんだかおかしいことに気づき、この手の本を読み漁っています。
ようやく、心から、私も家族もおかしかったのか、と気づき、色々納得しました。
出版が少し古いみたいなので、最新刊読んでみたいなぁ。
自分が育った家族になんとなく疑問がある方、是非一度読んでみてください。もしかしたら何か気づきがあるかもしれません。問題は気づいてからどうするかですが。ヒントはたくさんこの本に書かれてると思います。