シルミド / SILMIDO [DVD]
フォーマット | ドルビー, DTS Stereo, ワイドスクリーン, 色 |
コントリビュータ | チョン・ジェヨン, カン・ウソク, アン・ソンギ, ソル・ギョング |
言語 | 日本語, 韓国語 |
稼働時間 | 2 時間 15 分 |
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商品の説明
Amazonより
1968年4月、死刑囚ら31人の重犯罪者たちが無人島のシルミ島に送られた。そこで彼らは刑の帳消しと引き換えに、北朝鮮の最高指導者・金日成の暗殺を命じられ、極秘の暗殺部隊へと成長していく。だが政府の外交政策の転換で暗殺計画は中止。しかも政府はこの部隊の抹殺を軍に命じるのだった…。
実在した684部隊が起こした衝撃の事件をもとに作られたこの映画は、見ているだけで鼻息が荒くなるほどの怒りに突き動かされる。お国の方針変換で祖国統一のための英雄から、まるでゴミくずの扱いへと変わる兵士たち。その姿があまりにも痛々しい。いつの世も犠牲になるのは末端の人間なのだ。この映画は、上司の一言で簡単にリストラされ、政治家の判断ひとつで戦争に突入しかねない現代に、まさにピッタリの文字通りの問題作だといえる。(横森 文)
レビュー
"韓国の大統領府が襲撃されたことへの報復として、政府は密かに金日成暗殺を計画。31名の重犯罪者たちが、刑の取り消しを条件に暗殺部隊員になることに。彼らはシルミド島での過酷すぎる訓練を経て一流の兵士となるが、暗殺計画は中止となり、新政府は部隊を抹殺しようとする。30数年前に実際に起こったシルミド事件を映画化した衝撃作。深い絆で結ばれ、使命感に燃える男たちの選んだ最期に思わず涙してしまう。韓国映画史上初めて動員数1,000万人を突破、最終的には1,200万人を記録したのも納得。自分たちの国が残した恥部にスポットを当てた勇気に拍手だ。シルミド事件の背景や、映画が社会に与えた影響についてメイキングでたっぷり学んでほしい。" (米田由美) --- 2004年12月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
監督: カン・ウソク 原作: ペク・ドンホ 脚本: キム・ヒジェ 撮影: キム・ソンボク 音楽: チョ・ヨンソク/ハン・ジェグオン 出演: ソル・ギョング/アン・ソンギ/ホ・ジュノ/チョン・ジェヨン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語, 韓国語
- 梱包サイズ : 19.4 x 13.8 x 1.8 cm; 163 g
- EAN : 4527427626928
- 監督 : カン・ウソク
- メディア形式 : ドルビー, DTS Stereo, ワイドスクリーン, 色
- 時間 : 2 時間 15 分
- 発売日 : 2004/10/22
- 出演 : ソル・ギョング, アン・ソンギ, チョン・ジェヨン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 韓国語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 韓国語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : アミューズソフトエンタテインメント
- ASIN : B0001X9D4U
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,503位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 8位アジアンアクション映画
- - 63位外国のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
政治のトップが入れ替わると、その下のものにかなりの影響が行く。その時の下の者の悲哀・葛藤がよく描かれています。韓国はこれまで北朝鮮を敵とみなしてきたわけですが、ムンジェインという北朝鮮のシンパが大統領になった今現在に見ると、ある種の感慨を覚えます。
映画では死刑囚で部隊が構成されているが、実際は募集に応じた一般人だったらしい。
映画でも、一般人で部隊を構成させていたら、もっと救いのない話になったでしょう。
だって、自ら応じた一般市民を一生飼い殺しにしようとしたら反乱されたという筋になりますから。
サラリーマン世界の暗喩としてもよくできていると思います。
「泣ける」らしいです。
私は別に泣けませんでした。
多分、684部隊の隊員の、国家に利用された哀れさに同情しての落涙なのでしょうが、
そういう情緒的に過ぎる印象でこの映画を片付けてしまうのは
極めて一面的で娯楽的な楽しみ方に過ぎないと思います。
もちろん形式としては娯楽作品なので、
娯楽として私生活のストレスの浄化を目的として利用するのは結構ですし、当然だともいえます。
ですが、「泣けた」どうのという受け取り方なり表現しかできないのであれば、
この作品の本来の娯楽としての価値すら貶めてしまうのではないでしょうか。
私は男尊女卑主義者ではありませんが、大概、泣けた泣けないでしか
映画を語れない方は未成年か女性であることがしばしばのようですので、あえて申し上げたい。
(そうでない女子供の方、ごめんなさい)
女子供は映画館に足を運んで動員記録に貢献するまででその役割を終わりにして頂きたい。
内輪で「泣けた」と感想を語り合うのは結構ですが、わざわざ公衆に向かって
単に「泣けた」と発信しないでほしい。作品を単純な次元に沈めないでほしい。
長くなりましたが、以上がレビューなりこの映画に対する評判を見聞きしたうえでの感想です。
個人的には、部隊隊員の境遇には多少の同情を感じつつも、全体的には乾いた感動を抱いたという次第です。
国家は時に薄汚く、身勝手な存在になり得るものであり、
報国に身を捧げんと構えている者を一方的に切り捨てる化け物にもなりうるのだ。
誠実なる心がけで暮らしていようとも、それが報われるどころか忌むべき存在として抹殺されてしまうこともありうるのだ、
という人の運命の酷薄さ、気まぐれさを感じました。
その意味で、記録映画であると同時に
非常に人間の生の皮肉を淡々と映した作品だと言えます。
部隊員が、動機はどうであれ真剣であればあるほど
その結末の凄惨さはある種の滑稽さを増すのです。
滑稽であれ真剣であれ、いずれにせよある崇高な目的に対して文字通り身を賭して殉じようとした青年達の死には敬意を払いたい。
そんなところがこの映画に対する雑駁な印象です。
そして、ある種気疲れするような非日常的なテーマに、
見事に娯楽としての体裁を与えることに貢献したのは、映像の迫力です。
私は一時も飽きなかった。
演技も肉体も筋運びも素晴らしかった。
単に映像的な価値においても通常の作品とは一線を画すのは間違いありません。
一見の価値どころでは済まないものを内包した傑作です。
wikipediaによると、集められたのは死刑囚ではなく「実際は高額の特別報酬を提示しての募集に応じた一般市民がほとんどだった」とのこと。
逆に、彼らの末路を考えると、その方が恐い気がします。罪のない一般市民が国家の都合で消されてしまう訳ですから。
でもまあ、情報が公開されてませんから、真実は分かりません。
そんな状況でこの映画が社会に与えた影響は計り知れず、社会性という意味では高く評価をすべき作品かと。
ただ、映画作品としては単調だし、特別な感動もありませんでした。
人を、信じる心や、ひとを、見る目が、よく描かれていて、俳優達の、演技も良いですね。
面白かったけど、こんなことをした時代と韓国のお国事情が悲しい。
逆に、韓国だからこその史実だったとも感じる作品。
映画としては面白いけど、後味は悪い。
そして、元となった史実を知ると・・・もっと観た後は切ない。