でもやっぱり大傑作ですよ、これは。
今度の見どころはまあたくさんありますけど、個人的には玉枝さんが病床で糸子につぶやく勘助のこと。
思った通りだ。でも今まで朝ドラでここまで戦争犯罪に突っ込んだセリフがあったかなあ。
せっかく憧れのサエに会えたのに取り乱して自殺未遂まで起こそうとしたことや二度目の
出征のとき「自分には(糸子に)会う資格がない」と言い残してゆくことからも、
先に戦地で何をしたのか(させられたのか)が分かりそうなもの。この壮絶さは計り知れない。
とても戦後生まれの人が書いたセリフとは思えない、いや例え戦争体験者でも今の世の中ここまでは書かないだろう。
作者のポリシーというか覚悟が伝わるシーンでした。
主役交代は正直戸惑いましたが、プロデューサー氏の「この最後の一か月こそが一番描きたかったところ」という言葉を
信じて(現時点で)残り3週を楽しみたい。そこにはきっと「尾野糸子」ではなく「夏木糸子」でなくてはならない理由が
あるものと思っています。そして尾野さんは本当にお疲れ様でした。見てるこっちも相当体力要りましたが、演じてる方は
さぞかし大変だったことでしょう。
ところで一部月刊番組誌には情報が洩れてますが、最後の2週に大仕掛けがあるようです。
更に私の勘では、それに絡めてその洩れた情報以外に少なくとももうひとつあるような気がします。
第130回の糸子と里香の会話にそのヒント=伏線が張られているように思うのですが、
もしこれが現実になったら、それこそ圧倒的な破壊力を持って涙腺をこじあけてくることは間違いないでしょう。
ここまで想像力かきたてるドラマってぇのもすごいんですが。録画してる方はチェックしてみてくださいね。
もっとも当たっていればですけど・・・。だから言いませんけど。
↑で、結果ははずれ。まあ当たり前といえば当たり前。そんな素人ごときが考えそうなことをねえ・・・。
(因みに考えたのは奈津の臨終のときに、泰蔵そっくりの里香の先輩に引き合わせる、だったんですが)
ただ、25週の最後二話は本当に圧巻でした。あそこで見せた糸子の包容力こそが主役交代の根拠だったと思います。
やはり「夏木糸子」は大正解でした。
そして最終回、メインタイトル、サブタイトルの出し方のタイミングは完璧。
そして放送中の朝ドラの最終回でその朝ドラの第一回を見るという離れ業に驚愕!見事に第一回と
ループしました。
見ていたのは「奈津」なんだろうなあ、やっぱり。