田舎のボンボンのシャルルが上京し、同い年のいとこポールのアパートメントで共同生活を始めた。
後に”アメリカの友人”でマフィアを演じたジェラール・ブランがシャルルを演じ、ポールは”女は女である”でエミールを演じたジャン=クロード・ブリアリ。この対照的な人物設定を最大限に表現した素晴らしい演出と演技、脚本です。
上京すると部屋を迎え入れたのは無愛想なクロヴィスだった。
シャルルとポールの対照的な運命を描いた物語ですが、このクロヴィスがキーマンとなっています。
そのクロヴィスは金を渡せば裏工作をしてくれるポールの親友。
ポールは早速シャルルをパリの街に連れ出し、案内しながら売春窟を訪れる。戦後日本の青線のような交渉してそのまま個室に上がるのではなく、もう少し男女の社交場というプロセスがあるような模写です。ここに出入りする連中はポールのパーティー仲間でもある。ポールやクロヴィスのような恋愛感情を持たずに遊ぶ層、売春婦たちは自由恋愛を楽しむ層、本気になり我を失うウブな男という層もいる。
シャルルは試験を翌日に控え追い込みをかけたいところだが、先にクロヴィスのアシストで試験をパスしていたポールは仲間を呼んで乱痴気騒ぎ。翌日、シャルルの目に映る風景は別世界だった。バルザックの話で意気投合していた本屋の店主も別人のよう。ものすごいバッドエンド。今回もクロヴィスが処理してくれるのだろう。
いとこ同志 クロード・シャブロル監督 Blu-ray
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フォーマット | 字幕付き, モノ, ブラック&ホワイト, Blu-ray |
コントリビュータ | ジュリエット・メニエル, ステファーヌ・オードラン, ジャン=クロード・ブリアリ, ジェラール・ブラン, クロード・セルヴァル, クロード・シャブロル |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 1 時間 50 分 |
【まとめ買いフェア開催中】よりどり2点以上で5%OFF
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商品の説明
斬新なイメージと疾走するストーリー、そして瑞々しい青春。鮮烈な『美しきセルジュ』から続けざまに製作されたクロード・シャブロルの初期傑作!
初ブルーレイ化。
<
b> 【内容】
片田舎の町からパリへ、法学の試験のため上京したシャルル。パリで贅沢な生活を送る同い年の従兄弟ポールのアパルトマンに同居することになった彼は、次第にポールの放埒な生活に影響されてゆく。パーティと恋愛ゲームの日々を経て、やがて試験。要領よく試験に受かったポールとは逆に、悲劇がシャルルを待ち受ける……。
【作品情報】
監督:クロード・シャブロル
製作・監督・脚本:クロード・シャブロル
撮影:アンリ・ドカエ
音楽:ポール・ミスラキ
出演:ジェラール・ブラン/ジャン=クロード・ブリアリ/ジュリエット・メニエル/クロード・セルヴァル/ステファーヌ・オードラン
【スペック】
製作国:フランス、110分(予定)、モノクロ、日本語字幕、フランス語音声、製作年:1959
4:3スタンダード
1959年 ベルリン国際映画祭金熊賞受賞
リーフレット(予定)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : フランス語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 60 g
- EAN : 4933672247700
- 製造元リファレンス : 43215-18569
- 監督 : クロード・シャブロル
- メディア形式 : 字幕付き, モノ, ブラック&ホワイト, Blu-ray
- 時間 : 1 時間 50 分
- 発売日 : 2016/12/23
- 出演 : ジェラール・ブラン, ジャン=クロード・ブリアリ, ジュリエット・メニエル, クロード・セルヴァル, ステファーヌ・オードラン
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : IVC,Ltd.(VC)(D)
- ASIN : B01M1YD6GU
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 163,457位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,008位外国の青春映画
- - 10,859位ブルーレイ 外国映画
- - 16,193位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前に観て面白かった記憶があったので購入して観ました。
やっぱり面白かったのですが、いったい何がどう面白かったのだろう・・?
器用な人間と、不器用な人間の対比?
いったい、この映画が伝えようとしてるものは何なのだろう・・
どう生きるのが正解なのかを迷わされるような映画・・?
主人公は、けして間違ってはいない・・いないとは思うけど
「なにか間違いを起こしてしまってるのか?」と思わされるようなリアルさもそこには存在する・・
やっぱり面白かったのですが、いったい何がどう面白かったのだろう・・?
器用な人間と、不器用な人間の対比?
いったい、この映画が伝えようとしてるものは何なのだろう・・
どう生きるのが正解なのかを迷わされるような映画・・?
主人公は、けして間違ってはいない・・いないとは思うけど
「なにか間違いを起こしてしまってるのか?」と思わされるようなリアルさもそこには存在する・・
2017年11月18日に日本でレビュー済み
タイトル『いとこ同士』( 原題は " いとこ " の複数形 ) から推して、ほのかな友情物語を思い描いていたが、観てみるとそこには厳しい現実と結末があった。受験を控えて田舎から従兄ポールのアパートに同宿するため、パリにやって来たシャルル。純で真面目、女も知らないらしい努力家、受験を控えてガリ勉もいとわない。異性にも不器用で好いた女性も横取りされてしまう。大都会パリは喧騒のようだ。対する従兄のポールは対照的に享楽的で女遊びや悪友を招いてのパティーで乱痴気騒ぎするのが大好き。ポールも受験を控えているのに全くと言ってもいい程、勉強をしない。とにかく今が楽しければいいのだ。観ている我々は、当然、ポールに鉄槌が下って、シャルルには勝利と栄光がもたらされることを期待する。ところが、結末が反対なのがフランス映画らしい。終末は愚かしい。この映画もヌーヴェル・ヴァーグの試みのひとつとして突き放してみたい。
2015年10月18日に日本でレビュー済み
クロード・シャブロル監督の長編第二作で、商業映画監督としての彼の名声を
決定づけた大ヒット作。 パリだけで25万8548人を動員した。 ちなみに、
シャブロルの『美しきセルジュ』の観客動員数は6万9896人、この後の
『二重の鍵』(59年)は13万370人、フランソワ・トリュフォーの『大人は
わかってくれない』は26万1145人、ゴダールの『勝手にしやがれ』は
25万9046人。
まじめで純朴な青年が田舎からパリへ上京。 いとこと一緒に住むことになる。
享楽的に生きるいとことの生き方の違いが描かれいる。 最後の救いのなさ
もすごい。
決定づけた大ヒット作。 パリだけで25万8548人を動員した。 ちなみに、
シャブロルの『美しきセルジュ』の観客動員数は6万9896人、この後の
『二重の鍵』(59年)は13万370人、フランソワ・トリュフォーの『大人は
わかってくれない』は26万1145人、ゴダールの『勝手にしやがれ』は
25万9046人。
まじめで純朴な青年が田舎からパリへ上京。 いとこと一緒に住むことになる。
享楽的に生きるいとことの生き方の違いが描かれいる。 最後の救いのなさ
もすごい。
2007年11月30日に日本でレビュー済み
ヌーベルバーグの旗手と言われたクロード・シャブロル監督の代表作。撮影は名手アンリ・ドカ、助監督は後に「まぼろしの市街戦」を監督したフィリップ・ド・ブロカ!アイ・ヴィー・シーの商品だけあって、1999年日本劇場公開時のパンフレットの抜粋が解説書として同封されており、読み応え十分。結構、価値ある商品です。
2017年11月22日に日本でレビュー済み
地方出身の生真面目な主人公がパリに出、都会育ちの気障な遊び人のいとことの葛藤に巻き込まれていく姿を描いた白黒の作品。
ラストの悲劇に導くために幾つもの伏線が引かれ、若干わざとらしい部分もある。ただし、中二階の部屋を貫く金属製の暖炉など、室内の作りや調度品はフランス映画らしいおしゃれさであり、同時にパリの風景の色濃さはヌーベルバーグが“パリの映画”であること、1930年代の人工的なセットによって特徴づけられる“詩的レアリスム”に終わりを告げた作品であることを再確認させてくれます。
ラストの悲劇に導くために幾つもの伏線が引かれ、若干わざとらしい部分もある。ただし、中二階の部屋を貫く金属製の暖炉など、室内の作りや調度品はフランス映画らしいおしゃれさであり、同時にパリの風景の色濃さはヌーベルバーグが“パリの映画”であること、1930年代の人工的なセットによって特徴づけられる“詩的レアリスム”に終わりを告げた作品であることを再確認させてくれます。
2012年12月8日に日本でレビュー済み
版権切れのため生産中止につき、在庫(と中古)のみの販売となっています(アイ・ヴィー・シーに確認済み)。2005年版、2006年版、2010年版、いずれも全く同じ内容ですから、一番安価なのをお求めになればいいです。ただし、山田宏一氏他の執筆による説明書は2010年版(赤いジャケットの廉価盤)には封入されていませんので、ご注意ください!(※なお、シャブロルの処女作『美しきセルジュ』のDVDにも、全く同じ内容の説明書が入っています。)
クロード・シャブロル第二作目の『いとこ同志』は、1959年3月に劇場公開され、パリだけで25万以上の観客を動員し(トリュフォーの『大人は判ってくれない』、ゴダールの『勝手にしやがれ』などに次ぐ動員数)、ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得しています。価格もお手頃、画質も(少し丸いゴミのようなものが見られますが)そんなに悪くなく、興味ある方にはおすすめです。
1950年代末、カルチエ・ラタン(パリの学生街)の「青春群像」とも言えるこの作品、決して観て楽しくなる映画ではありません。
それどころか、鑑賞者にとって「居心地の悪さ」はたいへんなもの。聞きたくもないことをズケズケ言われる感じです。なのに、抗いがたい魅力があるのも事実。傷口をさらに自分の指で押し広げて、その痛さを確かめるような妙な(マゾヒスティックな)快感を覚えます…。
対照的な性格のイトコどうし、都会的で背徳的、女たらしで要領よく立ち回るポール(ジャン=クロード・ブリアリ)と、純朴でまじめで不器用な「好青年」シャルル(ジェラール・ブラン)。
美しい女子学生、フロランス(ジュリエット・メニエル)に一途な恋をしたシャルルですが…。
まるで、彼の「好青年」ぶりをあざ笑うかのように、二人きりのはずのドライブは邪魔が入り、デートの約束は時間を間違えすれ違い…と何もかも上手く運ばず、結局は、ポール、シャルル、フロランスの三人の奇妙な共同生活が始まります。
パーティや悪ふざけ、異性との交遊に明け暮れるポールとその仲間たち。
定職を持たず、ポールに寄生しているクレヴィス(クロード・セルヴィル)という、怪しくイヤラシい地獄の使者のごとき中年男(←ほんとにイヤな感じです。)や、尻がるでコケティッシュな女子学生フランソワーズ(あまり出番が多くなくて残念ですが、ステファーヌ・オードランがとってもチャーミング!)ら脇役の人物造形が、背徳的なムードを助長しています。
この映画、音楽の使い方が絶妙です。
ポール・ミスラキのスコアがすばらしく、爽やかなメロディーは、躍動感あふれる映像とともに、つかのま青春の息吹を感じさせ、一転してジャジーでけだるい曲調が、彼らの「行きどころのなさ」を…。
ポール自ら要所要所でレコード盤に針を置く、モーツァルト(40番)やワーグナー(『トリスタンとイゾルデ』『ワルキューレの騎行』)は、彼らの「危うい均衡」をゆるがすように鳴り響きます…。
サスペンスとしても面白い脚本はもちろんのこと、キャスト、音楽、美術、そしてアンリ・ドカ(カメラ)の美しい映像、どれもこれもとてもいい(と思います)。
「なぜ、このような映画を作ってしまったのですか?」
と聞きたくなる不条理で、冷徹な視線を感じさせる映画ですが…。「善悪」でジャッジせず、ものごとを丸ごと映し出している感じが、なんとも魅力的です。
★ラストを知らずにご覧になった方が良いので、解説などお読みになる際はご注意を!
クロード・シャブロル第二作目の『いとこ同志』は、1959年3月に劇場公開され、パリだけで25万以上の観客を動員し(トリュフォーの『大人は判ってくれない』、ゴダールの『勝手にしやがれ』などに次ぐ動員数)、ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得しています。価格もお手頃、画質も(少し丸いゴミのようなものが見られますが)そんなに悪くなく、興味ある方にはおすすめです。
1950年代末、カルチエ・ラタン(パリの学生街)の「青春群像」とも言えるこの作品、決して観て楽しくなる映画ではありません。
それどころか、鑑賞者にとって「居心地の悪さ」はたいへんなもの。聞きたくもないことをズケズケ言われる感じです。なのに、抗いがたい魅力があるのも事実。傷口をさらに自分の指で押し広げて、その痛さを確かめるような妙な(マゾヒスティックな)快感を覚えます…。
対照的な性格のイトコどうし、都会的で背徳的、女たらしで要領よく立ち回るポール(ジャン=クロード・ブリアリ)と、純朴でまじめで不器用な「好青年」シャルル(ジェラール・ブラン)。
美しい女子学生、フロランス(ジュリエット・メニエル)に一途な恋をしたシャルルですが…。
まるで、彼の「好青年」ぶりをあざ笑うかのように、二人きりのはずのドライブは邪魔が入り、デートの約束は時間を間違えすれ違い…と何もかも上手く運ばず、結局は、ポール、シャルル、フロランスの三人の奇妙な共同生活が始まります。
パーティや悪ふざけ、異性との交遊に明け暮れるポールとその仲間たち。
定職を持たず、ポールに寄生しているクレヴィス(クロード・セルヴィル)という、怪しくイヤラシい地獄の使者のごとき中年男(←ほんとにイヤな感じです。)や、尻がるでコケティッシュな女子学生フランソワーズ(あまり出番が多くなくて残念ですが、ステファーヌ・オードランがとってもチャーミング!)ら脇役の人物造形が、背徳的なムードを助長しています。
この映画、音楽の使い方が絶妙です。
ポール・ミスラキのスコアがすばらしく、爽やかなメロディーは、躍動感あふれる映像とともに、つかのま青春の息吹を感じさせ、一転してジャジーでけだるい曲調が、彼らの「行きどころのなさ」を…。
ポール自ら要所要所でレコード盤に針を置く、モーツァルト(40番)やワーグナー(『トリスタンとイゾルデ』『ワルキューレの騎行』)は、彼らの「危うい均衡」をゆるがすように鳴り響きます…。
サスペンスとしても面白い脚本はもちろんのこと、キャスト、音楽、美術、そしてアンリ・ドカ(カメラ)の美しい映像、どれもこれもとてもいい(と思います)。
「なぜ、このような映画を作ってしまったのですか?」
と聞きたくなる不条理で、冷徹な視線を感じさせる映画ですが…。「善悪」でジャッジせず、ものごとを丸ごと映し出している感じが、なんとも魅力的です。
★ラストを知らずにご覧になった方が良いので、解説などお読みになる際はご注意を!
2012年7月7日に日本でレビュー済み
2人のいとこが同居しているのです。
そして、遊び人と生真面目で不器用な者と対照的であるのです。
大学は学士資格取得のための試験が最後にあるので、日本などよりは卒業の方がむずかしいもの。
転変ののち学生生活はどのように終るのか。
そこに焦点があります。
そして、遊び人と生真面目で不器用な者と対照的であるのです。
大学は学士資格取得のための試験が最後にあるので、日本などよりは卒業の方がむずかしいもの。
転変ののち学生生活はどのように終るのか。
そこに焦点があります。