帯に書いてある『読み進むほどに濃厚な味が広がる』一冊。
前半は主人公と容疑者のやりとりが主に書かれていて、休み休み読んでいました。容疑者の聴き取りを仕上げて犯行を明らかにするのかと安易にとらえていました。けれど、途中、主人公の親友の奇行がはじまったあたりから、グッと内容の厚みが増しました。犯行告白が主の単純な作りではなく、複数の複雑な人間心理と成長が丁寧に表現された濃厚な一冊で、後半はイッキ読みしました。登場人物それぞれの抱える問題をときほぐし前進させるきっかけが、結果的に容疑者の言動であったような、不思議な感覚があとを引きました。
とても良い作品だと思います。
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BUTTER 単行本 – 2017/4/21
柚木 麻子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
木嶋佳苗事件から8年。獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていく――。男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。
- 本の長さ460ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/4/21
- ISBN-104103355328
- ISBN-13978-4103355328
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/4/21)
- 発売日 : 2017/4/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 460ページ
- ISBN-10 : 4103355328
- ISBN-13 : 978-4103355328
- Amazon 売れ筋ランキング: - 35,272位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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5 星
柚木麻子さんの代表作!
「BUTTER」(柚木麻子著:新潮文庫)現実に起こった事件に題材を取り、数奇なる女性の奥深い闇を鮮やかに描き出した傑作。何処にでもいそうなおばさん・カジマナの恐ろしき半生記。一見平凡な女は、何故男も食材も料理してしまったのか。☆ ☆ ☆ ☆下世話な表現で恐縮なのだが、下手な〈婚活本〉を読むよりは、この小説を読む方が、よっぽど女子力、否、男性を魅了する魔性の力を身に付ける事が出来るのではないか?梶井真奈子の欲望を達成する為のレシピにより、男共は、次々と絡みとられ、誑かされ、振り回されて、まるでヤシの木の周りをグルグル回り続ける虎達の様にトロけさせられるのである。鳥肌ものの指南書として読むのも一興。
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2024年3月22日に日本でレビュー済み
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人の心理状態がわかったとき、それは自分の心理になってることではないのか。でも楽しく読ませてもらいました。
2022年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段本を読まない人にも読みやすい文章。
そして実際に起きた事件が題材になっているので想像しやすくリアルなストーリーでとても面白かった。
エシレに行っておいしいバターを買いたくなった。
そして実際に起きた事件が題材になっているので想像しやすくリアルなストーリーでとても面白かった。
エシレに行っておいしいバターを買いたくなった。
2024年3月7日に日本でレビュー済み
結局、ゴシップ記者がどうなるのかという話でした。
いろんな料理の解説もあって、いかにも記者っぽく書いてありますが、私にとってはクドいし、どーでもいいので、ほぼ飛ばして読みました。
これがなければ、もっと簡潔に終わってます。
結局、なんなのかよくわかりません。
バターは美味しそうでしたが、ゴシップ追いかける記者って、やっぱり感覚がおかしいと思いました。
読んでよかったとは思いません。
いろんな料理の解説もあって、いかにも記者っぽく書いてありますが、私にとってはクドいし、どーでもいいので、ほぼ飛ばして読みました。
これがなければ、もっと簡潔に終わってます。
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バターは美味しそうでしたが、ゴシップ追いかける記者って、やっぱり感覚がおかしいと思いました。
読んでよかったとは思いません。
2022年8月13日に日本でレビュー済み
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柚木さんの小説は、ランチのアッコちゃんのようなホワイトで元気がもらえるストーリーと、ナイルパーチの女子会のようなブラックな心をぞわぞわさせるストーリーがあります。どちらなのか知らずに読みましたが、ストーリーはブラックなのですが、食べ物に関する描写はアッコちゃんのような感じで、自分も作ってみたい、食べてみたい!と思ってしまう文章でした。ちびくろさんぼも、小説の元になった事件もすぐピンと来る世代の女です。現代の女性について、深く考えたり共感できたりする物語を書くのが上手い作者だなぁと思います。
男性はこの小説を読んでどんな風に思うのか知りたい。
男性はこの小説を読んでどんな風に思うのか知りたい。
2024年3月20日に日本でレビュー済み
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すがすがしい読後感の人間ドラマ。冗長に感じる部分もあったが、食べ物や料理の描写がよかった。
2022年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰もが知る事件をイメージする序章から始まりますが、バターと熱を軸に展開してゆくストーリーに惹き込まれ、一気に読みこんでしまいました。『自分を粗末にすることは、誰かに怒りをぶつけていることだと思う』という言葉が、印象深い。
2022年8月29日に日本でレビュー済み
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柚木さんの本は初めて読みましたが、とても面白かったです。結構な長編ですが、続きが気になってすぐに読み切ってしまいました。女性であることについて、いろんな角度から考えさせられる物語でした。