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太陽の季節 [DVD]

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DVD 1枚組 ¥1,600 ¥1,240
DVD 通常版
¥11,400 ¥1,464
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フォーマット ドルビー, ブラック&ホワイト
コントリビュータ 古川卓巳, 岡田真澄, 南田洋子, 石原裕次郎, 長門裕之, 石原慎太郎
言語 日本語
稼働時間 1 時間 29 分

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商品の説明

Amazonより

様々なエピソードを生んだ映画である。ちょい役で出演した石原裕次郎が、製作の水ノ江滝子の目にとまっていちやくスターに。また太陽族の恋人同士に扮した長門裕之と南田洋子は後に結婚。現在では芸能界有数のおしどり夫婦として知られている。原作者の石原慎太郎が現東京都知事であることは言うまでもないだろう。
もとはといえば日活お得意の、湘南青春映画の1本として製作された作品である。従来のモラル観を打破する「太陽族」の生き様を描くというその衝撃性が原作同様に注目を浴びたが、今日の視点で見た場合、そうした衝撃性は時代によって大幅に薄められてしまった。むしろ主役の竜哉(長門裕之)、英子(南田洋子)ら太陽族のやりとりやファッションを楽しむ映画として捉えるのもまた新しい発見があるかもしれない。
そんな“時代に追い越されてしまった”作品だが、ラストにおける英子の葬式のくだりは確かな衝撃を残す。(斉藤守彦)

レビュー

どこにでもありそうでもどこにでもない場所で、どこかにいそうでどこにもいない人々が妙なことをやる。妙なんだけど別に突拍子もないわけではない。淡々と行為は成され事件も起こるがそれもまた仕方がないといえば仕方がないのかなあ、などと観る者を丸め込む力がたいそう強い。丸め込むための演出には細やかな配慮よりも強引な展開が大いに作用している。所々ではなく全体がいびつだからそこに入り込むとなかなか抜けたくなくなる世界が、ダイナミックに存在していたことを我々は思い知るのであった。昭和30年代の日活作品、とりわけアクション映画と青春映画の魔力は、リアリティなどというものをどうでもよいものにしてしまう。これらの作品が大量に作られていた時代の精力を考えるとそれはそれは恐ろしい。それぞれに速度は異なるがどの監督、役者も疾走していた。せざるをえなかった事情もあるだろうが、この生き急ぎ感は同時代の他社作品からは得られぬものだ。日活だけが、日活だからこそ。なにしろ裕次郎がいる旭さんがいるトニーがいるジョーさんがいるし、長門も二谷もいる和田もいる高橋英樹も杉良もいる浜田もいる。女優ときたらルリ子、小百合、洋子にいづみ、礼子に雅子に智恵子に幸代、嘉代に陽子に由美子になんたって北原三枝がいる。中原早苗に白木マリ、清水まゆみもいる。脇がまた濃い。金子信雄に殿山泰司、小沢照一に野呂圭介、高品格、西村晃、郷えい治、藤竜也、二本柳寛、藤村有弘、内田良平、岡田真澄、主役も張る川地民夫、津川雅彦もいる。しかもこうしたとんでもない人たちの演じるキャラクターがいちいち、ただではすまない。監督も監督だ。斉藤武市だ鈴木清順だ中平康だ、野口博志だ山崎徳次郎だ舛田利雄だ西河克己だ。川島雄三がいた。市川崑もいた。今村昌平、浦山桐郎、熊井啓、江崎実生、井田探、長谷部安春も。映画界全体が活況を呈していたからということもあるが、それにしてもどうして日活ばかりが、と後追いで観る者はふと考えてしまう。スマートなようでいびつ、清純なテーマでも濁りがにじみ、呆然とさせられることしばしば、陰気と陽気がマーブル模様になっている。何か深い考えあっての珍奇な演出か、と思うと「ただの思いつきです」などと鈴木清順監督はお答えになる(『関東無宿』特典映像のインタビュー参照のこと)。『太陽の季節』にしてからが、風俗映画という触れ込みの暴走する青春像を描いていると思われているが、実は音響を意図的にデフォルメした実験映画である。虚無感漂う若者の恐ろしさを描くふりをして人間のやるせない本質に至ろうとするがゆえにまぬけさを決して避けて通らぬ古川卓巳の演出は特殊だ。『シェーン』の日本版を意識した“渡り鳥”シリーズにしても『関東無宿』にしても、『狂った果実』は多少の洗練が加えられているが、後味は決していいわけではない。がそのことが映画の印象を強め「いったいこれはなんだったのだ」と再び三たび観たくてたまらなくさせるのである。あースッキリした、といいたいところだがエンド・マークを観ると逆に胸騒ぎがして仕方がない、というハメに陥る作品が1954~71年の日活には実に多い。『関東無宿』の旭さんの眉毛はいったいどうしたことか。木村威夫の引き締まった衝撃力強い美術の中で、後の『ツィゴイネルワイゼン』や『陽炎座』との共通ネタをあれこれ発見する楽しさもあるだろう。すでにDVD化されていた作品もこの“DIG THE NIPPON”シリーズに再編され新装新価格でお目見えしている。まだまだこれはほんの序ノ口。確かに日活作品はただごとではないが、他社とて手を拱いて見ていたわけではもちろんない。シャレているだけが能じゃあるまい。楽天的な不穏や明朗快活な絶望、悲哀な幸福、若々しい甘美、実直な屈折、未知のデジャヴが我らを待っている。頼むぞ邦画大復刻。 (湯浅学) --- 2002年12月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)

製作: 水の江滝子 監督・脚本: 古川卓巳 原作: 石原慎太郎 撮影: 伊佐山三郎 録音: 橋本文雄 出演: 長門裕之/南田洋子/石原裕次郎/岡田真澄
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内容(「CDジャーナル」データベースより)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988103600319
  • 監督 ‏ : ‎ 古川卓巳
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, ブラック&ホワイト
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 29 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/9/27
  • 出演 ‏ : ‎ 長門裕之, 南田洋子, 石原裕次郎, 岡田真澄
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Mono)
  • 販売元 ‏ : ‎ 日活
  • ASIN ‏ : ‎ B00006GEEU
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち3.7 32

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