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世界一の職人が教える仕事がおもしろくなる発想法: 結果が出ない人はいない 単行本 – 2006/8/1

5つ星のうち4.5 6

商品の説明

出版社からのコメント

73歳の今も現役で機械の前に立ちながら、全国を講演で飛び回る岡野さん。取材中も、ひっきりなしに講演・取材・テレビ収録の依頼電話が舞い込みます(そういう中に、今年一月の小泉首相の工場視察や、トヨタの奥田さんの訪問がありました)。
 NASAからも注文が来るという世界一の技術を持ちながら、話術、コミュニケーション術も絶品! 講演は時間が進むにつれ皆さん笑い通し、まるで名人の落語を聴くようで、録音した音が笑い声で割れてしまっていました。「玉ノ井」で一流芸人たちに囲まれて育ったというのが良くわかります。
 お話を伺ううちに、技術だけでなく、その「発想」が大変面白いと思いました。そのため今回のテーマは、これまでの岡野さんの「技術」「ものづくり」をメインにした本とは視点を変えて、文系の方でも読みやすいように、発想法にしました。「特許は必ず大企業と連名で取る」「嫌なやつも使いよう」「”沈黙は金”なんて嘘、10のものを100に膨らませてアピールしろ」マニュアルを持たずに”アドリブ”でやるほうがアイデアが出る」など、伺いながら、今の自分に出来ることで、これまで全くお留守になっていたことが山ほどあると痛感することしきりでした。「真面目にやるだけじゃだめなんだ! 人、情報、お金をフルに生かすためにできることを考えろ」……超一流の技術と、人を惹きつけてやまないコミュニケーション術を併せ持った稀有な職人・岡野さんの発想のエッセンスを、どうぞお楽しみ下さい。

抜粋

はじめに
 今、自動車メーカーさんから頼まれて、メタノールで走る自動車のエンジン部分の仕事をやっている。これがなかなかむずかしいんだが、おもしろくてたまらない。ものづくりというのは奥が深くて、やればやるほどじわじわとおもしろさが増していくんだ。
もちろん、「これでOK」というところに達するまでは、もう失敗の連続だよ。「痛くない注射針」だって、量産化に成功するまでには何百回もやり直した。「これは大変だぞ」と思ったけど、「あそこをこうやって丸めると、こうできるんじゃないか」「こうやって温度を一定にすれば、量産できるな」といった試行錯誤をくり返していくと、いろいろな「気づき」があって、「そうだったのか!」とか、「ここは間違いなくこれでいい」「じゃ、このやり方であれもできるんじゃないか」とピンとくる。発想がどんどん広がっていくんだよ。
今までずっと、「減点主義」じゃなくて、自分にも社員にも「加点主義」でやってきた。プロセスの失敗なんてどんどんすればいいんだ。いや、しなきゃだめだ。その中から、「ここをこう変えればいいんじゃないか」という改善点が見つかっていくんだから。それを楽しんじゃえばいいんじゃないかな、自由にね。俺の場合は、ジャズでいう“アドリブ”みたいな感覚だけども。
今日だって、手元にあるのはポケットの中の切れっぱしのメモだけだ。図面なんて引かない。図面を引くのは常識と思っている人が多いかもしれないけどね。かえってそれに縛られて発想が広がらないことがあるんだ。
メモをスタートとして、あとはアドリブで余計な枠をつくらずに「ああでもない、こうでもない」と考えていく。「あぁ、俺は今たしかに生きてるんだな」とワクワクしながら実感できる時間だ。アイデアもいろいろと湧いてきて、いいサイクルが生まれる。楽しいよ。
若いころから、「ほかの誰にもできない仕事」と「安すぎて人が敬遠する仕事」をモットーとしてやってきた。こう言うと、「自分は“誰にもできない仕事”をする技術なんて持ってない」と思う人もいるかもしれない。でも、俺だって最初から技術なんて持ってたわけじゃないし、持てた今だからこそつくづく思うのは、「技術だけじゃうまくいかないな」ということなんだ。
もちろん技術の向上にも発想力はいる。それに加えて、技術以外のこと、たとえばその技術を誰にどうアピールするか、誰と組むか、仕事の大勢を決める大事な情報を取るためにどうお金を使うかなどの“人、お金、情報のマネジメント”が本当に大切で、それにも発想力が必要になるんだよ。知恵といってもいい。車の両輪みたいなもんだよ。
たとえばうちは、同じことは三年以上やらない。値段が下がり始めたころには別のことをしている。特許は個人で取っても潰されるだけだから、必ず企業と連名で取る。仕事っていうのはきれいごとじゃない。世の中には、足を引っ張るやつ、人のアイデアを盗もうとするやつなど、いろんなのがいるんだからね。こういうことは、昔から意識して“たえず人づきあいをする”中で学んできた。それが今の仕事にどれほど役に立っているかわからないよ。
俺の育った向島は、昔は今の歌舞伎町や六本木みたいな繁華街だった。だからそこで「玉ノ井」という赤線街のおねえさんやお兄さんたちにお使いに出されたりしながら、ずいぶん遊んでもらった。そのなかで人づきあいや、学校じゃ教えてくれない世間の裏表や、人情の機微をリアルに教わった。ふつうじゃ経験できないようなことをさせてもらったよ。俳優や落語家、画家など一流の芸能人のところにお使いに行ってその人の素顔に接したり、世の中にある本当にすぐれたもの、一流のものを見たり食べたりさせてもらった。それが今、すぐれたものをつくろうとするときに、そのままヒントとして生きている。ありがたい話だよ。
こんなことを言うと、「今からそんな遊びをするなんて、お金もかかるし無理」って思うだろう? でもお金じゃないんだよ。いいリーダーとつきあっていれば、その人が別世界を、一流の世界を見せてくれる。だからそういうリーダーを見つければいい。そこで学ぶものがきっと仕事の発想のタネになるはずだよ。
 今日も機械の前に立って金型を削ってきた。「もっといいものを」、「俺にしかできないことを」、そればかり考えている。皆さんが、自分にしかできない仕事をされるヒントになれば、こんなに嬉しいことはない。おもしろく楽しく、頑張ってください。 岡野雅行

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青春出版社 (2006/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 213ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4413036042
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4413036047
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.5 6

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岡野 雅行
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