ペンギンたちは地球温暖化の被害者として登場しますが、
原因を作ったと思われる我々人類の姿は描かれてないのが
なにげに不気味です。ペンギンたちが航海でめざした各地の
理想郷はあまりにも美しい。どれも絵本の舞台として描いて欲しい
のですが、それをあえて殺伐とした世界にしてしまうという
展開の繰返しに、だんだん息苦しくなってきました。
描く方も辛かったのではないかと察します。
もう地球上に住み家はないのか・・・
彼らが現実から逃げることなく、自らの力で未来をつくろう
する姿に希望を見出しました。想いの種はいつか花開く。
そういえば、豚たちがサバイバルする絵本もありましたっけ。
水不足解消のために、氷山を引っ張ってきてしまう「Ice」。
タンポポの種が天変地異位の救いとなる「The Giant Seed」。
作者は日本でも有名なArthur Geisert。(共に文章なし)
本作との奇妙な関連性も感じられるので、合わせて読むと
より楽しめるかもしれません。

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ペンギンかぞくのおひっこし 単行本 – 2017/3/2
刀根 里衣
(著)
小さな子どもにもわかる環境を考える絵本
イタリア在住で、世界で活躍する刀根里衣さんの新刊絵本。
刀根里衣さんのこのシリーズは、動物の家族・兄弟が主人公の幼児向けのストーリー絵本です。
「うさぎ」「ひつじ」「カエル」に続き、今回は「ペンギン」のお話です。
ペンギンの家族は、住んでいる氷が狭くなってきたので、もっとすてきな場所を探してお引っ越しすることにしました。
「南の方にきれいな海があるって聞いたよ!」
「よおし、いってみよう」
ところが、そこには、真っ黒な海しかありません。
「北の方に・・・・・」
どこに行っても、すてきな場所は、どこにもありません。
さあ、ペンギンの家族は、どうするのでしょうか?
住むのにぴったりなすてきな場所を見つけることができるのでしょうか?
物語に登場する84羽のペンギンは、1997年に開かれた地球環境を考える国際会議で採択された京都議定書に署名した84か国を象徴しています。
小さな子どもたちにも理解できる言葉で語りかけます。
【編集担当からのおすすめ情報】
小さな子どもたちにも、わかりやすく語りかける環境テーマの絵本です。
イタリア在住で、世界で活躍する刀根里衣さんの新刊絵本。
刀根里衣さんのこのシリーズは、動物の家族・兄弟が主人公の幼児向けのストーリー絵本です。
「うさぎ」「ひつじ」「カエル」に続き、今回は「ペンギン」のお話です。
ペンギンの家族は、住んでいる氷が狭くなってきたので、もっとすてきな場所を探してお引っ越しすることにしました。
「南の方にきれいな海があるって聞いたよ!」
「よおし、いってみよう」
ところが、そこには、真っ黒な海しかありません。
「北の方に・・・・・」
どこに行っても、すてきな場所は、どこにもありません。
さあ、ペンギンの家族は、どうするのでしょうか?
住むのにぴったりなすてきな場所を見つけることができるのでしょうか?
物語に登場する84羽のペンギンは、1997年に開かれた地球環境を考える国際会議で採択された京都議定書に署名した84か国を象徴しています。
小さな子どもたちにも理解できる言葉で語りかけます。
【編集担当からのおすすめ情報】
小さな子どもたちにも、わかりやすく語りかける環境テーマの絵本です。
- 本の長さ32ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2017/3/2
- 寸法24.8 x 0.9 x 18.8 cm
- ISBN-104097266306
- ISBN-13978-4097266303
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2017/3/2)
- 発売日 : 2017/3/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 32ページ
- ISBN-10 : 4097266306
- ISBN-13 : 978-4097266303
- 寸法 : 24.8 x 0.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 691,031位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
5グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月16日に日本でレビュー済み
なによりも、ここには個を超えて地球を見据えようと説くファンタジーが作られている。
ペンギンといえば南極、そこから無理やり世界各地へと拉致され、動物園などに押し込まれて人の目と心を楽しませている。
そして、極寒に耐える生、その中に育まれる命、その誕生と慈しむ親たちなどイメージが語られる。猛スピードで力強く水中を泳ぐ姿も目を見晴らせる。動物園では、苦手なはずの地上を列になって歩く姿がカワイイと人気者だ。
この本はそんな姿とは大違い、ペンギンが荒れ果てた地球を東西南北、自ら引越すよう「余儀なくされ」る様子がこれでもかと続く、しかも地球だけではなく月にまで。しかも何やら人間に都合の良い「心温まる」お定まりの大団円ではなく、安楽への逃避からの方向転換というか、地球に取り組もうと決意するのだ。
確かに息苦しいところはある。しかし、居場所を失って漂うペンギンたちの乗った氷は現代の「ノアの箱舟」かもしれない。
そして、この大きな物語の世界は、刀根さんが「わたし、お月さま」で青山七恵さんと取り組み結晶させたコラボ(と言っていいんでしょうね)と照らし合うものを持っている。注目して行きたい。
ペンギンといえば南極、そこから無理やり世界各地へと拉致され、動物園などに押し込まれて人の目と心を楽しませている。
そして、極寒に耐える生、その中に育まれる命、その誕生と慈しむ親たちなどイメージが語られる。猛スピードで力強く水中を泳ぐ姿も目を見晴らせる。動物園では、苦手なはずの地上を列になって歩く姿がカワイイと人気者だ。
この本はそんな姿とは大違い、ペンギンが荒れ果てた地球を東西南北、自ら引越すよう「余儀なくされ」る様子がこれでもかと続く、しかも地球だけではなく月にまで。しかも何やら人間に都合の良い「心温まる」お定まりの大団円ではなく、安楽への逃避からの方向転換というか、地球に取り組もうと決意するのだ。
確かに息苦しいところはある。しかし、居場所を失って漂うペンギンたちの乗った氷は現代の「ノアの箱舟」かもしれない。
そして、この大きな物語の世界は、刀根さんが「わたし、お月さま」で青山七恵さんと取り組み結晶させたコラボ(と言っていいんでしょうね)と照らし合うものを持っている。注目して行きたい。