エンパワーメントとは人が本来持っている能力や熱意を引きだすということです。そのエンパワーメントの方法を3段階のステップに分けて説明している本なのですが、その第一のステップが「情報共有」でした。
一見簡単そうな事に思いますが、経営トップが経営に直接関する情報も包み隠さず従業員に共有しろという事ですので話は簡単ではありません。ただよくよく考えてみると経営者が情報を渡さないのは、その情報を従業員がどのように扱うか心配=従業員を信頼していない証拠であり、信頼感のない所に人の熱意を引きだすような事は出来ないというわけです。
情報共有を多く持っているからこそ、何をするのが最善なのか従業員が自主的に判断出来るのです。本書の実例でとあるレストランのオーナーが従業員に売上1ドルに対してどの位の利益が出ているのかを問う場面がありました。
従業員は売り上げの半分くらいは利益になっていると考えていたのですが、オーナーから利益率が8%だと伝えられた事に衝撃を受け、食材のロスや食器を割る事がどれだけ利益を圧迫するか理解し、従業員の意識が一変に変わったと書かれています。
日本のようなピラミッド型組織では、トップ層が情報や権限を握りがちです。従業員の力を生かした組織と口で言うのは簡単ですが、そう簡単ではないしまずは情報を共有するといった行動の改革が必要な点はよく理解出来ました。

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1分間エンパワーメント: 人と組織が生まれ変わる3つの秘訣 単行本 – 1996/3/1
個々のパワーを最大限に引き出し、利益の向上につなげるには何が必要か。ストーリーを追うごとに実践法が身につく管理者必携書。
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日1996/3/1
- ISBN-104478350396
- ISBN-13978-4478350393
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
エンパワーメントとは、人にパワーを与えることではなく、人に本来そなわっているパワーを引き出すことである。社員個々の能力を引き出し、勝てる企業に変わる方策を示す。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (1996/3/1)
- 発売日 : 1996/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 180ページ
- ISBN-10 : 4478350396
- ISBN-13 : 978-4478350393
- Amazon 売れ筋ランキング: - 369,861位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 408位企業革新
- - 16,402位投資・金融・会社経営 (本)
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2013年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年4月24日に日本でレビュー済み
社員の力で最高のチームをつくる―――〈新版〉1分間エンパワーメント
というタイトルでKindle版も出ています。
コレクターでもない限り、このような値段で買う必要は無いと思います。5000円って。。
というタイトルでKindle版も出ています。
コレクターでもない限り、このような値段で買う必要は無いと思います。5000円って。。
2010年6月22日に日本でレビュー済み
「星野リゾートの教科書」での紹介を受け、探しましたが、国内ではすでに絶版となっており、法外な値段の中古本しか流通していなかったため、原著で読みました。
「不信」ベースのマネジメントから「信頼」ベースのマネジメントへの転換とまとめられます。
【不信ベースのマネジメント】一部の有能な人間が脳となり大勢のスタッフを手足とする形態
【信頼ベースのマネジメント】全スタッフそれぞれの知識・経験を最大限活用する形態
エンパワーメントされた組織を作り上げるためのポイントは以下の3つ。
1.仕事に必要な情報を提供し、責任を持って働く気持ちにすること
2.仕事の目的、目標などを明確にし、自分で管理する領域を作ること
3.階層化した組織を改め、自分たちで統率するチームに変えること
ぜひ日本語訳の復刊を望みます。
「不信」ベースのマネジメントから「信頼」ベースのマネジメントへの転換とまとめられます。
【不信ベースのマネジメント】一部の有能な人間が脳となり大勢のスタッフを手足とする形態
【信頼ベースのマネジメント】全スタッフそれぞれの知識・経験を最大限活用する形態
エンパワーメントされた組織を作り上げるためのポイントは以下の3つ。
1.仕事に必要な情報を提供し、責任を持って働く気持ちにすること
2.仕事の目的、目標などを明確にし、自分で管理する領域を作ること
3.階層化した組織を改め、自分たちで統率するチームに変えること
ぜひ日本語訳の復刊を望みます。
2005年10月18日に日本でレビュー済み
エンパワーメント、ちょっと聞きなれない言葉です。辞書で調べてみると、
1 権限を与えること。
2 社会福祉政策において、従来のサービスを提供するやり方とは別に、受益者に直接手渡す補助金を増やして、それを選択する権利を与え、政府の介入や裁量を減らそうという考え。
とあります。
ここでは、1番の権限を与える事を取り上げています。
管理された組織からの脱却を目指し、エンパワーメントを推進しているある会社の社長が主人公。
しかし、単に管理階層を減らしたり、呼びかけるだけで、今までと何ら変わりのない状態から、エンパワーマネジャーの指導を受け、徐々にエンパワーの魅力に取り付かれていくというストーリーです。
組織の変化が、物語で序々に進行して、変化していく様が、まるで組織の成長をみていくかのようで、面白い。
まず、エンパワーメントすると宣言するだけでは、以前の管理体制が残り、各個人にもどう動いていいのかわからない。
一番最初は、管理者の強力なリーダーシップを発揮し、段階を経てサポート役に移行する事が重要。
書いてある事を、本当に実行できれば、理想の組織が出来上がるのではないでしょうか?
出来れば・・・ですが。
最後に、言葉だけの意味ではなく、この本の考え方として、エンパワーマネジャーの一節を紹介します。
エンパワーメントとは、人にパワーを与える事ではありません。
人には本来、知識や意欲という形のみなぎるパワーが備わっていて、最高の仕事をしようとするものです。
エンパワーメントとは、このパワーを引出すことです。
1 権限を与えること。
2 社会福祉政策において、従来のサービスを提供するやり方とは別に、受益者に直接手渡す補助金を増やして、それを選択する権利を与え、政府の介入や裁量を減らそうという考え。
とあります。
ここでは、1番の権限を与える事を取り上げています。
管理された組織からの脱却を目指し、エンパワーメントを推進しているある会社の社長が主人公。
しかし、単に管理階層を減らしたり、呼びかけるだけで、今までと何ら変わりのない状態から、エンパワーマネジャーの指導を受け、徐々にエンパワーの魅力に取り付かれていくというストーリーです。
組織の変化が、物語で序々に進行して、変化していく様が、まるで組織の成長をみていくかのようで、面白い。
まず、エンパワーメントすると宣言するだけでは、以前の管理体制が残り、各個人にもどう動いていいのかわからない。
一番最初は、管理者の強力なリーダーシップを発揮し、段階を経てサポート役に移行する事が重要。
書いてある事を、本当に実行できれば、理想の組織が出来上がるのではないでしょうか?
出来れば・・・ですが。
最後に、言葉だけの意味ではなく、この本の考え方として、エンパワーマネジャーの一節を紹介します。
エンパワーメントとは、人にパワーを与える事ではありません。
人には本来、知識や意欲という形のみなぎるパワーが備わっていて、最高の仕事をしようとするものです。
エンパワーメントとは、このパワーを引出すことです。