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健康格差 あなたの寿命は社会が決める (講談社現代新書) 新書 – 2017/11/15
NHKスペシャル取材班
(著)
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私たちは不健康・不摂生な人々に対して安易に「自己責任論」を振りかざしてしまいがちですが、現在ひそかに進行しているのは、所得や家庭環境などにより自らの健康を維持する最低限の条件すら蝕まれつつあるという異常事態です。まさに《命の格差》とも言うべき「健康格差」の危機的な実態に、NHKスペシャル取材班が総力を挙げて迫ります。
低所得の人の死亡率は、高所得の人のおよそ3倍―――。
「健康格差」は、健康に対する自己管理能力の低さが原因ではなく、生まれ育った家庭環境や地域、就いた職業や所得などが原因で生じた、病気のリスクや寿命など、私たち個人の健康状態に気づかぬうちに格差が生まれてしまうことを指します。
私たちは不健康・不摂生な人々に対して安易に「自己責任論」を振りかざしてしまいがちですが、現在ひそかに進行しているのは、所得や家庭環境などにより自らの健康を維持する最低限の条件すら蝕まれつつあるという異常事態です。まさに《寿命の格差》とも言うべき「健康格差」の危機的な実態に、NHKスペシャル取材班が総力を挙げて迫ります。
「健康格差」を放置していると、将来的に社会保障費が爆発的に増大していく。私たちが「健康格差」に無関心ではいられないのは、膨張する社会保障費への対策は喫緊の課題だからです。そして、私たちの誰もが健康を損なう事態になりかねないからです。
年金・雇用・介護・少子化など、NHKスペシャル取材班は様々なテーマを取り扱ってきましたが、「健康格差」はこれらのすべての根本に結びつく問題であることがわかりました。社会と健康の問題を深く考えるうえで必携の1冊です。
<目次>
はじめに
第1章 すべての世代に迫る「健康格差」
第2章 秋田県男性が短命な「意外な理由」
第3章 イギリスの国家的対策と足立区の挑戦
第4章 「健康格差」解消の鍵は?
第5章 白熱討論! 「健康格差」は自己責任か
第6章 拡大する日本人の「命の格差」
おわりに
低所得の人の死亡率は、高所得の人のおよそ3倍―――。
「健康格差」は、健康に対する自己管理能力の低さが原因ではなく、生まれ育った家庭環境や地域、就いた職業や所得などが原因で生じた、病気のリスクや寿命など、私たち個人の健康状態に気づかぬうちに格差が生まれてしまうことを指します。
私たちは不健康・不摂生な人々に対して安易に「自己責任論」を振りかざしてしまいがちですが、現在ひそかに進行しているのは、所得や家庭環境などにより自らの健康を維持する最低限の条件すら蝕まれつつあるという異常事態です。まさに《寿命の格差》とも言うべき「健康格差」の危機的な実態に、NHKスペシャル取材班が総力を挙げて迫ります。
「健康格差」を放置していると、将来的に社会保障費が爆発的に増大していく。私たちが「健康格差」に無関心ではいられないのは、膨張する社会保障費への対策は喫緊の課題だからです。そして、私たちの誰もが健康を損なう事態になりかねないからです。
年金・雇用・介護・少子化など、NHKスペシャル取材班は様々なテーマを取り扱ってきましたが、「健康格差」はこれらのすべての根本に結びつく問題であることがわかりました。社会と健康の問題を深く考えるうえで必携の1冊です。
<目次>
はじめに
第1章 すべての世代に迫る「健康格差」
第2章 秋田県男性が短命な「意外な理由」
第3章 イギリスの国家的対策と足立区の挑戦
第4章 「健康格差」解消の鍵は?
第5章 白熱討論! 「健康格差」は自己責任か
第6章 拡大する日本人の「命の格差」
おわりに
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/11/15
- 寸法10.6 x 1 x 17.4 cm
- ISBN-104062884526
- ISBN-13978-4062884525
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商品の説明
著者について
NHKスペシャル取材班
2016年9月19日に放送された「#健康格差 -あなたに忍び寄る危機-」は、日本社会で、職業、経済力、家族構成や地域などによって、病気のリスクや寿命に格差が生じる「健康格差」の問題が深刻化していることを浮き彫りにし、高い視聴率を獲得。放送直後から大きな反響を呼んだ。
番組では、所得や働き方の違いが命をも脅かす現場と実態を取材。このままでは社会全体の活力が失われ、医療費や介護費のさらなる増加にもつながる恐れがあるとして、根底にある雇用や貧困問題に向き合うだけでなく、国内外で始まっている先進的な取り組みや、専門家と市民の討論から具体案を提示した。「健康管理は自己責任か、社会の問題か」といった話題を中心に、放送中からツイッターなどのSNSには1万件に迫る投稿が集まり、トレンドの上位に入るなど話題になった。本書は同番組を書籍化したもの。番組では取り上げることができなかった取材成果も多数盛り込んだ。
2016年9月19日に放送された「#健康格差 -あなたに忍び寄る危機-」は、日本社会で、職業、経済力、家族構成や地域などによって、病気のリスクや寿命に格差が生じる「健康格差」の問題が深刻化していることを浮き彫りにし、高い視聴率を獲得。放送直後から大きな反響を呼んだ。
番組では、所得や働き方の違いが命をも脅かす現場と実態を取材。このままでは社会全体の活力が失われ、医療費や介護費のさらなる増加にもつながる恐れがあるとして、根底にある雇用や貧困問題に向き合うだけでなく、国内外で始まっている先進的な取り組みや、専門家と市民の討論から具体案を提示した。「健康管理は自己責任か、社会の問題か」といった話題を中心に、放送中からツイッターなどのSNSには1万件に迫る投稿が集まり、トレンドの上位に入るなど話題になった。本書は同番組を書籍化したもの。番組では取り上げることができなかった取材成果も多数盛り込んだ。
著者について
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1980年、東京都生まれ。早稲田実業学校高等部、早稲田大学卒業後、NHK入局。静岡局、制作局を経て、放送総局 大型企画開発センター・ディレクター。これまで「トップランナー」「パフォー!」「大!天才てれびくん」「ドキュメント20min.」「おやすみ日本 眠いいね!」「しあわせニュース」など若者・家族向け番組を制作。現在は「NHKスペシャル」などの大型特番を担当する。
2010年制作「こころの遺伝子 ~あなたがいたから~ 器の大きなピアニストになれ 辻井伸行」、2011年制作「旋律よ"殿堂"に響け 〜ピアニスト・辻井伸行 自作曲に挑む」の2本のドキュメンタリー番組をもとに初の著書を執筆。文庫化にもなる。
趣味・特技はテニス。14歳以下、16歳以下ジュニア日本代表の実績を持つ。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月22日に日本でレビュー済み
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大学からの課題図書で購入。わかりやすく現代描写されており、学び大きい書物でし た。
2022年4月6日に日本でレビュー済み
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健康にも格差があるってのは当たり前だけど、改めて気付かされました。
2018年1月24日に日本でレビュー済み
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皆保険の日本でもそうなのかと考えさせられる衝撃的な内容でした。
2018年3月24日に日本でレビュー済み
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都道府県別で、3歳の平均寿命の差が出ている。
これは、結構、衝撃的な数字ではないだろうか。
日本では、地域・個人レベルでの「健康格差」が広がっている。
WHOは健康格差が生まれる要因を、所得、地域、雇用形態、家族構成と指摘している。
ぶしつけに言えば、所得が低く、地域GDPも平均より低く、雇用形態も非正規・無職、
家族もいないならば、短命になるということだ。
最終章は、「健康格差」は、「自己責任か」というテーマで、
一般人や俳優、専門家の意見交換がある。
いまだに、健康は、自己責任によるものだと意識が強いと感じた。
健康格差が広がると、社会保障費が増えるということは、
想像がつく。これは財政問題として国が解決しなければいけない。
なぜなら、今でも社会保障費は、膨れ上がっているからだ。
ただ、「今あなたの状態は、全てあなたの責任です」という、
冷酷な意識が日本を支配している。
税金を投入しての健康格差対策は、国民の支持を得られるのは、
かなり難しいだろうと思う。
この本では東京都の足立区の例があるが、
これから、地域の財政は間違いなくひっ迫する。
特に東京は、この20年で140万人高齢者が増加する。
その中で、「地域の健康」にどれくらい優先順位があるのか、
指導者達は、よくよく考えてもらいたい。
なぜなら、現在の健康格差は、ある面では、国が作り出したからだ。
経済格差が広がっている現在の日本は、
健康の格差も、急速に進んでいる。
これは、結構、衝撃的な数字ではないだろうか。
日本では、地域・個人レベルでの「健康格差」が広がっている。
WHOは健康格差が生まれる要因を、所得、地域、雇用形態、家族構成と指摘している。
ぶしつけに言えば、所得が低く、地域GDPも平均より低く、雇用形態も非正規・無職、
家族もいないならば、短命になるということだ。
最終章は、「健康格差」は、「自己責任か」というテーマで、
一般人や俳優、専門家の意見交換がある。
いまだに、健康は、自己責任によるものだと意識が強いと感じた。
健康格差が広がると、社会保障費が増えるということは、
想像がつく。これは財政問題として国が解決しなければいけない。
なぜなら、今でも社会保障費は、膨れ上がっているからだ。
ただ、「今あなたの状態は、全てあなたの責任です」という、
冷酷な意識が日本を支配している。
税金を投入しての健康格差対策は、国民の支持を得られるのは、
かなり難しいだろうと思う。
この本では東京都の足立区の例があるが、
これから、地域の財政は間違いなくひっ迫する。
特に東京は、この20年で140万人高齢者が増加する。
その中で、「地域の健康」にどれくらい優先順位があるのか、
指導者達は、よくよく考えてもらいたい。
なぜなら、現在の健康格差は、ある面では、国が作り出したからだ。
経済格差が広がっている現在の日本は、
健康の格差も、急速に進んでいる。
2021年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マクロ的な公助やミクロ的な自助があってこその対策であると思われますが、
徹底してない事柄です。収入差などの社会的格差が健康格差につながるとは…。
局所的な対策で成果があがっているので希望はあるとは感じます。
徹底してない事柄です。収入差などの社会的格差が健康格差につながるとは…。
局所的な対策で成果があがっているので希望はあるとは感じます。
2018年1月17日に日本でレビュー済み
「わたしたちは不安の時代に突入しています―経済の不安、身体の不安、政治の不安などなど。わたしたちの大部分がまだこのことに気づいていないという事実は、何の慰めにもなりません―」トニー・ジャット『 荒廃する世界のなかで 』(森本醇訳,みすず書房,2010年)p.18
本書は、2016年9月19日にNHK総合で放送された「私たちのこれから ♯健康格差 ~あなたに忍び寄る危機~」(Nスペ)を中心に、さらに追加取材等を加えて構成されている。当書は、第1章が「雇用と所得」、第2章が「地域における健康格差」、第3章が「打開策」、第4章が「処方箋」、第5章が「番組で行われた討論の再現」、第6章が「ハーバード大学公衆衛生大学院イチロー・カワチ教授へのインタビュー」と、全6章で成り立っている。多様な切り口から「健康格差」の問題に光を当てている訳だが、まず私が驚かされたのは第5章における「スタジオ討論」であった。
そこでは本書を取り纏めたNHKスペシャル取材班の腑分けに従うと、「健康」について「自己責任で解決すべき派」と「社会の問題として考える派」に分かれた、という。今や、日本では「所得格差」「教育格差」等あらゆる「格差」が「自己責任」の名の下に括られようとしているが、とうとう「健康」までが「自己責任」論で片付けられようとしている事実に些か唖然としてしまう。無論、「自分の身体(健康)は、究極的には自分で管理すべきだ」というフレーズは正しい。全く正しいが、そこには「同じスタートラインに立つのなら」という前提がすっぽりと抜け落ちている。
そうした「健康=自己責任」派の討論参加者に対して、評論家の宇野常寛さんや作家の平野啓一郎さんなどの所見は正鵠を射ている。そして、千葉大学教授の近藤克則さんが指摘するように「健康は個人の努力だけでは守れません。いわば、社会の上流にある要因によって、自分だけではどうにも変えられない問題がある」ということ。さらに本書に即して言えば「「健康格差」の問題で私たちが問われているのは、格差の存在ではなく格差の大きさであり、強いていうと「命に関わる格差の拡大」まで本当に「自己責任」論で押し切っていいのか」という点で、まさにその通りである。
第5章の「スタジオ討論」に関しては、まだまだ評釈したいが、ここは一呼吸置き、「健康格差」に係る「そもそも論」を少し見てみたい。まず、第2章で食生活など生活習慣の地域差などを論じているけれども、このことはTVのワイドショー等でも面白可笑しく伝えていたりしているので割愛する。何より「健康格差」のポイントは「貧困」などの問題と密接不可分の関係にある、ということだ。WHO(世界保健機関)では「健康格差」を生み出す要因として「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4要因を挙げているようだ。私が特に、注目するのは「所得」と「雇用形態」である。
これら「所得」や「雇用形態」の問題について、いろいろ語りたい部分もあるけれど、残念ながら別の機会に譲りたい。何はともあれ「健康格差」は「医療・福祉・雇用・労働・教育・子育てなど、日本が抱える様々な問題の根本に結びつく」ことは間違いなく、さらに放置すれば「医療費や介護費の増大を招くだけでなく」、国家財政を圧迫し、保険料引き上げや増税といった形で「国民全員が負担を強いられることになる」のは火を見るより明らかだ。今、日本はバブル崩壊後、寿命の延びるペースが頭打ちだという。最後に、前述のカワチ教授へのインタビュー記事は大いに参考となる。
Amazonで購入
「わたしたちは不安の時代に突入しています―経済の不安、身体の不安、政治の不安などなど。わたしたちの大部分がまだこのことに気づいていないという事実は、何の慰めにもなりません―」トニー・ジャット『 荒廃する世界のなかで 』(森本醇訳,みすず書房,2010年)p.18
本書は、2016年9月19日にNHK総合で放送された「私たちのこれから ♯健康格差 ~あなたに忍び寄る危機~」(Nスペ)を中心に、さらに追加取材等を加えて構成されている。当書は、第1章が「雇用と所得」、第2章が「地域における健康格差」、第3章が「打開策」、第4章が「処方箋」、第5章が「番組で行われた討論の再現」、第6章が「ハーバード大学公衆衛生大学院イチロー・カワチ教授へのインタビュー」と、全6章で成り立っている。多様な切り口から「健康格差」の問題に光を当てている訳だが、まず私が驚かされたのは第5章における「スタジオ討論」であった。
そこでは本書を取り纏めたNHKスペシャル取材班の腑分けに従うと、「健康」について「自己責任で解決すべき派」と「社会の問題として考える派」に分かれた、という。今や、日本では「所得格差」「教育格差」等あらゆる「格差」が「自己責任」の名の下に括られようとしているが、とうとう「健康」までが「自己責任」論で片付けられようとしている事実に些か唖然としてしまう。無論、「自分の身体(健康)は、究極的には自分で管理すべきだ」というフレーズは正しい。全く正しいが、そこには「同じスタートラインに立つのなら」という前提がすっぽりと抜け落ちている。
そうした「健康=自己責任」派の討論参加者に対して、評論家の宇野常寛さんや作家の平野啓一郎さんなどの所見は正鵠を射ている。そして、千葉大学教授の近藤克則さんが指摘するように「健康は個人の努力だけでは守れません。いわば、社会の上流にある要因によって、自分だけではどうにも変えられない問題がある」ということ。さらに本書に即して言えば「「健康格差」の問題で私たちが問われているのは、格差の存在ではなく格差の大きさであり、強いていうと「命に関わる格差の拡大」まで本当に「自己責任」論で押し切っていいのか」という点で、まさにその通りである。
第5章の「スタジオ討論」に関しては、まだまだ評釈したいが、ここは一呼吸置き、「健康格差」に係る「そもそも論」を少し見てみたい。まず、第2章で食生活など生活習慣の地域差などを論じているけれども、このことはTVのワイドショー等でも面白可笑しく伝えていたりしているので割愛する。何より「健康格差」のポイントは「貧困」などの問題と密接不可分の関係にある、ということだ。WHO(世界保健機関)では「健康格差」を生み出す要因として「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4要因を挙げているようだ。私が特に、注目するのは「所得」と「雇用形態」である。
これら「所得」や「雇用形態」の問題について、いろいろ語りたい部分もあるけれど、残念ながら別の機会に譲りたい。何はともあれ「健康格差」は「医療・福祉・雇用・労働・教育・子育てなど、日本が抱える様々な問題の根本に結びつく」ことは間違いなく、さらに放置すれば「医療費や介護費の増大を招くだけでなく」、国家財政を圧迫し、保険料引き上げや増税といった形で「国民全員が負担を強いられることになる」のは火を見るより明らかだ。今、日本はバブル崩壊後、寿命の延びるペースが頭打ちだという。最後に、前述のカワチ教授へのインタビュー記事は大いに参考となる。
2017年11月22日に日本でレビュー済み
健康格差は、所得や家庭環境などのせいだと本書は書いている。
「あなたの寿命は社会が決める」とは、大衆への迎合だ。大衆は、健康の責任を社会に転嫁したいのだ。
本書は、そんな大衆に迎合して、売ろうとした本だ。
個人の健康について、日本人は国を当てにする人が多すぎると思う。
寿命だけが伸びて、個人の意識は殆ど成長していない。
本人が健康について責任を持つのが基本であり、国はその補助をするにすぎない。
長野県は、予防医療を勧め、住民の意識を変えることで、医療費を減らす事に成功した。
食生活や生活習慣などの改善は、今すぐに国民が個人で出来る事で、確実な見返りがある。
『健康貯金』という言葉があるかは知らないが、余分なカネがなくてもできる事は多い。
適度の食事。適度の運動。適度の睡眠。
また、本書もそうだが、日本では高齢化を悲観的に捉える人が多い。
が、元気に働ける期間が長くなったという事なので、支え手を増やせばいいのだ。
70歳の元気な高齢者が、コンビニやファストフードで働ける社会にすればいいのだ。
「あなたの寿命は社会が決める」とは、大衆への迎合だ。大衆は、健康の責任を社会に転嫁したいのだ。
本書は、そんな大衆に迎合して、売ろうとした本だ。
個人の健康について、日本人は国を当てにする人が多すぎると思う。
寿命だけが伸びて、個人の意識は殆ど成長していない。
本人が健康について責任を持つのが基本であり、国はその補助をするにすぎない。
長野県は、予防医療を勧め、住民の意識を変えることで、医療費を減らす事に成功した。
食生活や生活習慣などの改善は、今すぐに国民が個人で出来る事で、確実な見返りがある。
『健康貯金』という言葉があるかは知らないが、余分なカネがなくてもできる事は多い。
適度の食事。適度の運動。適度の睡眠。
また、本書もそうだが、日本では高齢化を悲観的に捉える人が多い。
が、元気に働ける期間が長くなったという事なので、支え手を増やせばいいのだ。
70歳の元気な高齢者が、コンビニやファストフードで働ける社会にすればいいのだ。
2017年12月24日に日本でレビュー済み
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わたしは、生活習慣病も肥満も自己責任であり、自己管理不足が招いた結果、だという考え方の持ち主の医療従事者です。社会学的には、上記考えは古いようなので、最近の動向を知りたくて読みました。
読み終えた結果、確かに全てを自己責任といえことも出来ないことも理解できましたし、ポピュレーションアプローチや、ソーシャル・キャピタルの必要性についても異論はありません。
しかし、これまで出会ったワガママかつ傲慢で医療者の言うことを、全くきかずに、どんどん、悪化していく糖尿病患者(透析導入後は多額の医療費が無料になる)や、100キロ超えの急性心筋梗塞患者(発症原因は明らか。ベッド上安静の時期なんて介助する方が体を壊しそう。)、なかには「俺らが病気になったからお前らは給料貰えて飯食えてんだから、俺達に感謝しろ。」なんて、言われることもあるため、健康弱者と言われる人々に対し、肯定的な見方が出来ないのも事実。
本当に困ってる人のため、自分ももしかしたら困る立場になるかもしれない、と思いながら多額の税金を納めているつもりなのに、上記のような輩に多額に分配されると思うと、なんのための税金なのか、なんのための社会保障なのかと、ため息の連続です。そんな人達の意識や性分を変えることなんて出来ないと分かってはいるんですけどね。
なんだか話が逸れましたけど、本はわかりやすいです。
ただ、健康弱者すべてが良民ではない以上、病気になったのなんて自分のせいだろ!甘ったれんなー!と、言いたくなる医療現場の人間の気持ちも分かってもらえると嬉しいです。
読み終えた結果、確かに全てを自己責任といえことも出来ないことも理解できましたし、ポピュレーションアプローチや、ソーシャル・キャピタルの必要性についても異論はありません。
しかし、これまで出会ったワガママかつ傲慢で医療者の言うことを、全くきかずに、どんどん、悪化していく糖尿病患者(透析導入後は多額の医療費が無料になる)や、100キロ超えの急性心筋梗塞患者(発症原因は明らか。ベッド上安静の時期なんて介助する方が体を壊しそう。)、なかには「俺らが病気になったからお前らは給料貰えて飯食えてんだから、俺達に感謝しろ。」なんて、言われることもあるため、健康弱者と言われる人々に対し、肯定的な見方が出来ないのも事実。
本当に困ってる人のため、自分ももしかしたら困る立場になるかもしれない、と思いながら多額の税金を納めているつもりなのに、上記のような輩に多額に分配されると思うと、なんのための税金なのか、なんのための社会保障なのかと、ため息の連続です。そんな人達の意識や性分を変えることなんて出来ないと分かってはいるんですけどね。
なんだか話が逸れましたけど、本はわかりやすいです。
ただ、健康弱者すべてが良民ではない以上、病気になったのなんて自分のせいだろ!甘ったれんなー!と、言いたくなる医療現場の人間の気持ちも分かってもらえると嬉しいです。