南洲翁遺訓と同時に読むが、現代人にも是非購読して欲しい1冊だ!
西郷に関しては、テロリストとか不学の人とか批判がある。
時代に流されたとは言え、清廉潔白で人間力豊かな西郷の遺訓は示唆に富む本だ。

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西郷隆盛『南洲翁遺訓』2018年1月 (100分 de 名著) ムック – 2017/12/25
先崎 彰容
(その他)
我を愛する心を以て人を愛する也
質素に暮らした「封建士族の棟梁」のように、古色蒼然たる人物としてイメージされがちな西郷隆盛。しかし、実際の彼は世界情勢に敏感で開明的な「近代人」だった──。強く自己規律を求めるゆえ、説教じみた内容と思われている『遺訓』の言葉を思想史の観点から読み直し、新たな西郷像を提示する刺激的な試み!
質素に暮らした「封建士族の棟梁」のように、古色蒼然たる人物としてイメージされがちな西郷隆盛。しかし、実際の彼は世界情勢に敏感で開明的な「近代人」だった──。強く自己規律を求めるゆえ、説教じみた内容と思われている『遺訓』の言葉を思想史の観点から読み直し、新たな西郷像を提示する刺激的な試み!
- 本の長さ116ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2017/12/25
- 寸法14.8 x 0.7 x 21 cm
- ISBN-104142230824
- ISBN-13978-4142230822
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2017/12/25)
- 発売日 : 2017/12/25
- 言語 : 日本語
- ムック : 116ページ
- ISBN-10 : 4142230824
- ISBN-13 : 978-4142230822
- 寸法 : 14.8 x 0.7 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 302,646位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 177位NHK系の本
- - 48,322位ノンフィクション (本)
- - 49,642位雑誌 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の状態は説明通りでした。配達日も予定通りに届きました。
2018年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだパラパラと目を通しただけで、じっくりと読んではいませんが教育テレビの番組テキストというより、
文字がたくさん詰まった文献といった印象で読み応えはあるかもしれませんが、軽い気持ちで買ってしまったので気後れしてしまいました。
もっと初心者が興味を持てるような入りやすい構成にできなかったのでしょうか。
TV番組の方はとても判りやすいですし、他のこのシリーズ本はもっと読み易かったように思います。
文字がたくさん詰まった文献といった印象で読み応えはあるかもしれませんが、軽い気持ちで買ってしまったので気後れしてしまいました。
もっと初心者が興味を持てるような入りやすい構成にできなかったのでしょうか。
TV番組の方はとても判りやすいですし、他のこのシリーズ本はもっと読み易かったように思います。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テレビ+テキストという形態で名著を読み解くと更に内容が理解できる。テレビと連動しているので、分かりやすかった。
2018年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キリスト者内村鑑三は、その著『代表的日本人』のなかで、幕末における
ペリーと西郷隆盛の存在を「正義と神の必然のはからい」と評価している。
ペリーは黒船でもって日本を覚醒させた「宣教師」。西郷は、純粋な意志力と
道徳的偉大さでもって、日本をまとめ、日本の近代化を推し進めた「原動力」。
西郷さんのことを悪く言う人はあまりいない。西南戦争でさえ、政府に反抗的な
不満分子をまとめてかたずけて、大久保利通らの近代化路線をやりやすくして
やったと評価されるくらい。それに西郷さんには私欲がない。天の使命に従って
行動するのみ。その非業の死ともあいまって西郷さんの人気はおとろえない。
『南洲翁遺訓』は西郷の名誉回復後、1890年に庄内藩の君主や家老が西郷の教え
(国家や施政者の あるべき姿や社会で活躍する心構え)をまとめたメモ。
たった43か条だから、それで西郷の考えがすべてわかるわけではない。
だから読む人の立場や考え方によっていろんな読み方ができる。
著者の先崎彰容氏は、東北大震災を実経験した立場で彼なりの読み解き方を
指南してくれる。
どうも私たちは、長いものには巻かれろと忖度にあけくれて、私利私欲ばかりを
追求しているわけだけれど、西郷さんの遺訓は鏡のようなもの。自分の姿をそこに
写して眺めることで、自分の生きざまや座標軸ははたしてこれでいいのかと見つめ
直すよすがになると感じた。
ペリーと西郷隆盛の存在を「正義と神の必然のはからい」と評価している。
ペリーは黒船でもって日本を覚醒させた「宣教師」。西郷は、純粋な意志力と
道徳的偉大さでもって、日本をまとめ、日本の近代化を推し進めた「原動力」。
西郷さんのことを悪く言う人はあまりいない。西南戦争でさえ、政府に反抗的な
不満分子をまとめてかたずけて、大久保利通らの近代化路線をやりやすくして
やったと評価されるくらい。それに西郷さんには私欲がない。天の使命に従って
行動するのみ。その非業の死ともあいまって西郷さんの人気はおとろえない。
『南洲翁遺訓』は西郷の名誉回復後、1890年に庄内藩の君主や家老が西郷の教え
(国家や施政者の あるべき姿や社会で活躍する心構え)をまとめたメモ。
たった43か条だから、それで西郷の考えがすべてわかるわけではない。
だから読む人の立場や考え方によっていろんな読み方ができる。
著者の先崎彰容氏は、東北大震災を実経験した立場で彼なりの読み解き方を
指南してくれる。
どうも私たちは、長いものには巻かれろと忖度にあけくれて、私利私欲ばかりを
追求しているわけだけれど、西郷さんの遺訓は鏡のようなもの。自分の姿をそこに
写して眺めることで、自分の生きざまや座標軸ははたしてこれでいいのかと見つめ
直すよすがになると感じた。
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、鹿児島旅行を機に大河ドラマ「西郷どん」を見て西郷隆盛に関心が強くなり、同氏の遺訓である本書が気になり購入。ウクライナ戦争・コロナや経済社会のデジタル化など、変化の激しい時代だからこそ西郷の信条・思想の根源を知りたいと思って期待したものの、本書内容は現代に生きる我々が日々の生活で活かせるほどの深い考察・分析・提言など皆無でした。特にいらなかったのは、本論とは関係の薄い、過剰な過去の歴史の詳細情報。お勉強好きな学者が自身の知識を長々と講釈する「説明のための説明」が多くてウンザリでした。おおよそ多くの人は「天」や「道」という言葉について、それらの学術的な定義・説明・正確性なんかどうでもよく、実際にどのように自身の精神/思想面で自立・ぶれない軸を作るべきか、という、意味のある説明を求めて古典に当たるんですよ。また、西郷の思想を説明するために、今の時代にわざわざ三島由紀夫の話なんかだらだらと説明する必要なんかないです。西郷の信条・思想の根源や、彼の遺志を真に識り己の人生の糧として日々の生活に役立てるには、もっと意味・価値のある他書が必要と痛感しました。
2024年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一昔前まで西郷隆盛を書くにはもっと覚悟が必要だった気がする。この本のように事実や細かい思想論理や研究成果に基づいて西郷を分析しても何も伝わらない。著者さんなりの西郷愛に敬意を表して⭐︎二つ。
2018年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かに西郷は「大人物」であったろう。
270年続いた江戸幕府の世を終わらせ、当時、山城の国の領主に過ぎなかった天皇を持って国家元首に据える
という大革命と言える明治維新は、
人格者たる「大西郷」なしでは考えられないであろうし、
今に至る多くの日本人の彼への思慕も、彼の「人徳」を証明して余りある事実であろう。
しかし、僕が期待していたのは、
日本思想史上の謎である「征韓論」について、
西郷の思想上の位置付けを明確化したものであった。
南洲翁遺訓にその何らかの答えを期待したのであった。
残念ながら、著書は、
征韓論に関しては、
毛利敏彦の「明治六年政変」という著作を援用して、
西郷は征韓論には直接関与せず、
権力闘争を有利に運ぼうとした大久保の陰謀論として片付けようとしている。
大久保が西郷の追い落としのために征韓論を利用したに過ぎないと。
西郷の朝鮮に対する本当の想いは、
遺訓第11条
「未開の国に対しては慈愛を本として、懇々と説諭し」
に書かれている通りである、と。
イザヤ・ベンダサン(山本七平)著作の「日本人と中国人」には、
江戸時代に育まれた、日本発生としては唯一の政治思想である「尊王思想」が
日本と中国の歴史的関係の中でどのように生まれ、
そして変容し、
元々「尊“中国“思想」であったのが「尊王思想」へと転化してゆく流れの中に
「征韓論」をとらえ、
それゆえに、一見稚拙に見える征韓論がなぜ日本で力を持ったのかを論じ、
その結果として、征韓論で敗れた西郷は下野(げや)、隠退までせねばならなかったこと、
尊王思想は西郷の西南戦争での敗死で一旦幕を閉じたように見えたが、
2・26事件、日支事変として蘇ったとしている。
このような日本人全体としての思想の中で、
多くの日本人に慕われた「大西郷」
の思想をとらえ直す
(多くの日本人が共感を示す西郷という人間の思想の分析、すなわち日本人思想そのものの分析)
という中身を期待していたのであった。
単に、西郷はいかに非のない素晴らしい人物であったか、
を共感したい方にはよい著作かもしれないが、
そのような意図で組まれた著作であるならば、
現在やっている大河ドラマを観れば充分である、
と、自分には思われた。
270年続いた江戸幕府の世を終わらせ、当時、山城の国の領主に過ぎなかった天皇を持って国家元首に据える
という大革命と言える明治維新は、
人格者たる「大西郷」なしでは考えられないであろうし、
今に至る多くの日本人の彼への思慕も、彼の「人徳」を証明して余りある事実であろう。
しかし、僕が期待していたのは、
日本思想史上の謎である「征韓論」について、
西郷の思想上の位置付けを明確化したものであった。
南洲翁遺訓にその何らかの答えを期待したのであった。
残念ながら、著書は、
征韓論に関しては、
毛利敏彦の「明治六年政変」という著作を援用して、
西郷は征韓論には直接関与せず、
権力闘争を有利に運ぼうとした大久保の陰謀論として片付けようとしている。
大久保が西郷の追い落としのために征韓論を利用したに過ぎないと。
西郷の朝鮮に対する本当の想いは、
遺訓第11条
「未開の国に対しては慈愛を本として、懇々と説諭し」
に書かれている通りである、と。
イザヤ・ベンダサン(山本七平)著作の「日本人と中国人」には、
江戸時代に育まれた、日本発生としては唯一の政治思想である「尊王思想」が
日本と中国の歴史的関係の中でどのように生まれ、
そして変容し、
元々「尊“中国“思想」であったのが「尊王思想」へと転化してゆく流れの中に
「征韓論」をとらえ、
それゆえに、一見稚拙に見える征韓論がなぜ日本で力を持ったのかを論じ、
その結果として、征韓論で敗れた西郷は下野(げや)、隠退までせねばならなかったこと、
尊王思想は西郷の西南戦争での敗死で一旦幕を閉じたように見えたが、
2・26事件、日支事変として蘇ったとしている。
このような日本人全体としての思想の中で、
多くの日本人に慕われた「大西郷」
の思想をとらえ直す
(多くの日本人が共感を示す西郷という人間の思想の分析、すなわち日本人思想そのものの分析)
という中身を期待していたのであった。
単に、西郷はいかに非のない素晴らしい人物であったか、
を共感したい方にはよい著作かもしれないが、
そのような意図で組まれた著作であるならば、
現在やっている大河ドラマを観れば充分である、
と、自分には思われた。