Covid-19が流行し始めた2020年1月。
マスクが無い、消毒液が無い…徐々に日用品や食料品が街中から消えた際に
「あれ?デジャヴ?どこかで似たような出来事を読んだなぁ…」
しばらく書名を思い出せず、今更やっと本書を再読。
高校時代、校長先生の推薦図書として
『大人が読むリアリティある経済小説
オイルショックを知らない君たちに薦めます
人間の愚かさ、弱さ、国家や官僚組織がリアルに描かれています
私たちの生活は実に脆く弱い』
というような紹介文だったと記憶しています。
先に本書を読了した男子たちが
「スゴいリアルで面白い」
「じわじわ怖い」
と、私にも薦めてきたので借りて拝読。
(ちょっと前の平成の米騒動みたい。みんな、パニくると怖いよねー。人間が一番ヤバいかも?)
とふんわりとした他人事な女子高生としての当時の感想 (汗
しかし、描写がリアルで印象に残っておりました。
あれから数十年。
実際にCovid-19が流行し、本書の描写と現実が酷似しているなぁと改めて驚きました。
国家や官僚など、前例のない災難に対する遅々とした対応、そして国民からの非難。
市中では医療崩壊、物不足、失業…本書が1975年に世に出たとは思えない!
再び本書に巡り合えて良かったです。
読了後、自分の身の回りがあまりにも石油に依存していることに悪寒を感じました。
Kindle 価格: | ¥550 (税込) |
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油断! (文春文庫 193-1) Kindle版
ある日、突然、中東からの石油が断たれた!エネルギー源の多くを石油に頼り、その石油のほとんどを輸入に頼る日本は、なすすべもなく崩壊してゆく……。日本のたどる道を生々しく描写してセンセーションを巻き起こした本書は、現実の政府プロジェクトによる調査レポートの結果を踏まえて書かれている。今でもわが国のエネルギー供給構造は当時と変わらず、石油が政治的にも地域的にも著しく偏在した資源であることにも変わりはない。……欠乏の恐怖は依然として身近にある。
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1978/3/25
- ファイルサイズ1178 KB
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登録情報
- ASIN : B009HO586Q
- 出版社 : 文藝春秋 (1978/3/25)
- 発売日 : 1978/3/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1178 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 306ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 223,249位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家、元経済企画庁長官。1935年大阪府生まれ。60年東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。62年の通商白書で「水平分業論」 を展開して注目され、70年には日本万国博覧会を手がけた。78年同省を退官し、作家としての執筆活動を開始。98年7月から2000年12月まで、小渕 恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁長官を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『東大講義録 文明を解く』(ISBN-10:4532195632)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1975年に書かれた本とのこと。古さを感じさせない内容でした。
今日(2019/9/17)もサウジアラビアの石油関連施設への攻撃により原油価格急伸といったニュースが出ています。
日本の置かれてる立場、エネルギー政策のあり方、将来に向けて何をどう考えてどう行動せねばならぬのか?といったことを考えさせられる内容だと思いました。
面白いというより怖い内容ですので、あまり人には勧められませんし、また読みたいとも思わないので星は4つ。
国家とは何なのか?といったことも考えないといけませんね。
今日(2019/9/17)もサウジアラビアの石油関連施設への攻撃により原油価格急伸といったニュースが出ています。
日本の置かれてる立場、エネルギー政策のあり方、将来に向けて何をどう考えてどう行動せねばならぬのか?といったことを考えさせられる内容だと思いました。
面白いというより怖い内容ですので、あまり人には勧められませんし、また読みたいとも思わないので星は4つ。
国家とは何なのか?といったことも考えないといけませんね。
2014年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1970年代日本の石油備蓄が枯渇するというシミュレーション小説である。
第4次中東戦争後、中東は再び戦火の危機にあり、日本経済の要である石油輸入に危機感が走っていた矢先に戦争が勃発し、輸入が完全にストップする。
わずか60日分の備蓄しかない日本は世界的に見て極端に備蓄量が少なかった。
石油使用量の統制に始まり様々な手を打つが全て後手に回り日本は壊滅的危機に陥っていく。
決して夢物語、空想小説ではなく現実として今にも起こり得る衝撃的な内容である。
一般文学通算1201作品目の感想。2014/05/09 21:45
第4次中東戦争後、中東は再び戦火の危機にあり、日本経済の要である石油輸入に危機感が走っていた矢先に戦争が勃発し、輸入が完全にストップする。
わずか60日分の備蓄しかない日本は世界的に見て極端に備蓄量が少なかった。
石油使用量の統制に始まり様々な手を打つが全て後手に回り日本は壊滅的危機に陥っていく。
決して夢物語、空想小説ではなく現実として今にも起こり得る衝撃的な内容である。
一般文学通算1201作品目の感想。2014/05/09 21:45
2012年4月5日に日本でレビュー済み
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<現在>世界が抱えている深刻な石油問題について、1978年の時点で明確に予言なさっている。 その眼力に脱帽しました。 小説で描かれているような状況がいつ到来しても不思議ではない。 畏怖の念を覚えます。
(なお、恋愛的な部分は不要/無用だったように思います。)
(なお、恋愛的な部分は不要/無用だったように思います。)
2006年1月19日に日本でレビュー済み
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本書が書かれたのは1975年で30年後に加筆されたものが今回出版されているのだけれど、本書にも書かれているようにこの本は世界初の予測小説です。予測小説とは仮想でもなくノンフィクションでもなく、あるデータや研究に基づいた上で小説化されたものです。ご存知のように堺屋さんは官僚出身で、この本の基データは実際に堺屋さんたちの研究結果でもあります。日本に石油が無くなったら、たった1年足らずで何百万人もの命と何百年もかけて近代化してきた文明が音を発てて崩れ落ちていく恐怖心に襲われました。本書を読んでいて、ふと顔を上げると、いつも通りの石油エネルギーのある現実にホッとしたということが何度もありました。それくらいリアリティのある本です。
2019年5月28日に日本でレビュー済み
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平和ボケして久しい日本の一般庶民。国が何とかするだろうという考えは十分すぎるほど蔓延している。石油だけでなくあらゆる危機に直面した時、我々は冷静に判断し我慢できる一人ひとりでいなければならない。
2014年5月19日に日本でレビュー済み
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忘れかけていた、原油依存体質の日本の脆弱さを思い出させて貰った。原発反対の声が多い中、本当の安心、安全とは何か真摯に考え直す必要があるのではと痛感した。