金融の歴史を扱った貴重な一般書。古代メソポタミアにおける金融の発祥から、日本の1989年バブルや現代ポートフォリオ理論など近年の金融理論の展開など様々なテーマについてかいつまんで書かれており、戦前日本の投資の状況など、金融系の書籍やサイトでは一般的にはあまり見ない貴重なデータも見ることが出来る。金融史を知ったとしても株価予測やバブルの回避などに直接繋がるわけではないが、金融というツールが歴史上連綿と受け継がれ進化してきたという事実は、投資家、とくに長期目線の投資家に自信を与えるし、過度なリスクを取ったり新奇な投資に傾倒したりすることへの貴重な警鐘になると感じる。金融市場の発達と長寿化の時代にあって、誰もが金融とは無縁ではいられない現代、必要な教養を得られる貴重な一般書だと思う。
内容について大きな不満はないし勉強にもなった。最後のあたりは実務家として多少アクティブ運用を擁護したい心持ちを多少感じたし(当のバフェットが低コストインデックスファンドを介した株式保有を推奨していることは書いても良かったはず)、自分とは意見が異なると思った部分もあったが、明らかにおかしいというレベルの偏りなどを感じることはなかった。
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金融の世界史 (新潮選書) 単行本(ソフトカバー) – 2013/5/24
板谷 敏彦
(著)
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購入オプションとあわせ買い
金融の歴史とは、お金に変えた人間の欲望か、それとも叡智の足跡か――シュメール人が発明した文字は貸借記録の必要に迫られたものだった。ルネサンス期に生まれた銀行・保険業と大航海時代は自由な金融市場をもたらし、国家間の戦争は株式・債券の基を創った。そして今日、進化したはずの国際市場では相変らずデフレ・インフレ・バブルが繰り返される……人間の営みとしての「金融」を通史として俯瞰する試み。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2013/5/24
- 寸法12.8 x 1.9 x 19.1 cm
- ISBN-104106037289
- ISBN-13978-4106037283
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金融の世界史―バブルと戦争と株式市場― | 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち― | 国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯 上 | 国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯 下 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
202
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5つ星のうち4.5
132
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価格 | ¥1,925¥1,925 | ¥1,870¥1,870 | ¥2,750¥2,750 | ¥2,750¥2,750 |
【新潮選書】板谷敏彦 作品 | シュメール人が発明した文字は貸借記録の必要に迫られたものだった。ルネサンス期に生まれた銀行・保険業と大航海時代は自由な金融市場をもたらし、国家間の戦争は株式・債券の基を創った。そして今日、進化したはずの国際市場では相変らずデフレ・インフレ・バブルが繰り返される……人間の営みとしての「金融」を通史として俯瞰する試み。 | 「戦費調達」の絶対使命を帯び欧米に向かった高橋是清と深井英五。彼らを待ち受けたのは、急速に進化した20世紀初頭の金融マーケットであった。未だ二流の日本国債発行を二人はいかに可能にしたのか? 当時の市場の動きを辿ることで外債募集譚を詳細に再現し、全く新たな日露戦争像を示す――これはもう一つの「坂の上の雲」だ! | 奴隷、芸者のヒモ、相場師などの紆余曲折を経て、日露戦争の資金調達で国を救った男の前半生。従来の是清像を塗り替える圧倒的評伝! | 昭和初期の激動の中で金融の舵取りを担い、2・26事件の凶弾に斃れた男の後半生。その財政家としての真価を問い直す画期的評伝! |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2013/5/24)
- 発売日 : 2013/5/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4106037289
- ISBN-13 : 978-4106037283
- 寸法 : 12.8 x 1.9 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,426位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 196位銀行・金融業 (本)
- - 245位金融・銀行
- - 1,399位その他のビジネス・経済関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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兵庫県西宮市生まれ、関西と首都圏半々で育つ、造船会社から証券会社へ、ウォール・ストリートに6年、その後も東京を中心に世界中、日本中を飛び回った。船舶全般/国内外株式/デリバティブス/ストラクチャー/投資ストラテジー/投資理論/金融史/軍事史に強み
週刊エコノミストに『コレキヨ 小説高橋是清』連載中、週刊金融財政事情、週刊新潮に書評および株式関連の記事執筆。早稲田大学社会人講座講師
共同翻訳に「プログラム・トレーディング入門」日本経済新聞社1989年
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月10日に日本でレビュー済み
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2022年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルのまま金融の歴史の全てをまとめた一冊
メソポタミア文明まで遡りシュメール文字の発祥が金融と共にあったことから始まり古代から現代までの金融に関わるあらゆる発明や変化が書かれている
歴史書なのでどちらかと言えば教科書的で著者の私見は少なく中立的で金融史を網羅的に学びたい人には最適な一冊だろう
既に金融史や経済に予備知識のある私個人的には著者独自の見解や新しい知見を示して欲しかったところでもある
一つ、本質的で素晴らしい内容があったので抜き出しておく
資本主義は利潤の追求であり、利潤は差異から生まれる
時間や距離などの差異は発明や技術によって埋められる
資本主義では利潤の源泉である差異を創造する必要がある
メソポタミア文明まで遡りシュメール文字の発祥が金融と共にあったことから始まり古代から現代までの金融に関わるあらゆる発明や変化が書かれている
歴史書なのでどちらかと言えば教科書的で著者の私見は少なく中立的で金融史を網羅的に学びたい人には最適な一冊だろう
既に金融史や経済に予備知識のある私個人的には著者独自の見解や新しい知見を示して欲しかったところでもある
一つ、本質的で素晴らしい内容があったので抜き出しておく
資本主義は利潤の追求であり、利潤は差異から生まれる
時間や距離などの差異は発明や技術によって埋められる
資本主義では利潤の源泉である差異を創造する必要がある
2022年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金融は人の経済活動の潤滑油である。歴史的に社会に豊かさをもたらした一方で、インフレ、バブル崩壊などの問題を起こしてきた。これらのコントロールが人類の課題である。
2021年5月2日に日本でレビュー済み
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学生です。保険のことや株式のことの基礎知識があれば、歴史を知るということで読み応えがあると思いますが、全く知識が無いという場合は少し厳しいかなと思います
2021年6月2日に日本でレビュー済み
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どこかの新聞に寄稿したものを再編集してまとめたものがこの本で、年代順にまとめてある。統一感は感じないかもしれない。
2020年3月8日に日本でレビュー済み
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古代から近代まで金融史がわかりやすく網羅されている。歴代ごとの国際的な勢力図が興味深い。
1490大航海時代を経て、西洋はダイバーシティ(多様な意思決定)を可能とした。結果、西洋>東洋の構図となる。
歴史上「禁止されていたもの」つまり「激しく流行していたもの」と捉えると歴史事象の点が面となる。
近代金融理論の歴史。
1952年ハリーのポートフォリオ選択。投資家の立場から。
1958年ミラーのMM理論。経営者の立場から。
1964年シャープのCAPM。リスクをすべてβで評価。
1965年ユージン&ファーマのランダムウォーク。
1490大航海時代を経て、西洋はダイバーシティ(多様な意思決定)を可能とした。結果、西洋>東洋の構図となる。
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2021年2月19日に日本でレビュー済み
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そもそも、利子って何?
もともと株って何だったの?
利子・債券・株などの当たり前の金融の「そもそも」「もともと」を知ることで、複雑な社会が単純に見えてきます。
もともと株って何だったの?
利子・債券・株などの当たり前の金融の「そもそも」「もともと」を知ることで、複雑な社会が単純に見えてきます。
2020年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はとても良いと思いました。
ただ、年代がかなり混在しており、(読み進むにつれ大筋としては現代へ近づいていってるのですが)、途中で迷走することが多々ありました。
ただ、年代がかなり混在しており、(読み進むにつれ大筋としては現代へ近づいていってるのですが)、途中で迷走することが多々ありました。