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サイレント・ブレス 単行本 – 2016/9/8
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命の終りを真摯に見つめる現役医師による、感涙のデビューミステリ。
現代の終末期医療の在り方を問う、渾身の書き下ろし。
大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への“左遷"を命じられた37歳の水戸倫子。そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる“謎"を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、静かな決断を下す――。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか……?
「サイレント・ブレス」とは
静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉です。多くの方の死を見届けてきた私は、患者や家族に寄り添う医療とは何か、自分が受けたい医療とはどんなものかを考え続けてきました。人生の最終末を大切にするための医療は、ひとりひとりのサイレント・ブレスを守る医療だと思うのです。 著者
6人の患者に秘められた、切なすぎる謎とは―—?
ブレス1 スピリチュアル・ペイン 知守綾子(45歳) 乳癌末期
延命治療を頑に拒否する綾子の元を頻繁に訪れる謎のスキンヘッドの男。家族が誰も知らないその男に綾子が託した思いが、彼女が死を迎えるとき明らかになる。
ブレス2 イノバン 天野保(22歳) 筋ジストロフィー
介護が必要な息子を置いて、母親は家を出てしまった。自分で介護のボランティアを募り、楽しく生活していた保だが、なぜ、最期の夜だけ誰も呼ばなかったのか?
ブレス3 エンバーミング 古賀芙美江(84歳) 老衰
一度は胃瘻を拒否し、穏やかな最期を選んだ芙美江だが、息子の懇願で翻意する。しかしその胃瘻がもとで苦しんで逝ってしまう。そして、彼女の遺体が消えたが、それは息子の企みだった。
ブレス4 ケシャンビョウ 高尾花子(推定10歳) 言語障害
高尾山に捨てられていた美少女・花子。土産物店の初老夫妻が面倒を見るが、一切、言葉を話さない。ある日、花子は突然卓上の料理を投げ捨て逃げ出し、妻はその後、急激に体調を崩し緊急搬送されてしまう。
ブレス5 ロングターム・サバイバー 権藤勲(72歳) 膵臓癌
消化器癌の権威・権藤教授が末期の膵臓癌に侵されたが、積極的な延命治療を拒絶した。そして、競馬場、巣鴨、動物園……と謎の外出を繰り返す。癌治療の名医が人生の最期に知りたかったこととは?
ブレス6 サイレント・ブレス 水戸慎一(78歳) 脳梗塞
倫子の父・慎一は、8年前に脳梗塞で寝たきりになり、今は一切意思の疎通が図れない。父はこの状況を望んでいたのか? 几帳面な父が、なぜ「遺志」を残していなかったのか疑問に思う倫子は、母の行動に疑いを持つ。
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2016/9/8
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.1 cm
- ISBN-104344029992
- ISBN-13978-4344029996
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
患者の死を看取りながら成長する医師を描く
「サイレント・ブレス」というのは〈穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉〉だそうだ。その題名どおり、本書は訪問診療を受ける終末期の患者たちの死をめぐる物語である。
主人公の水戸倫子は医療技術の研鑽がすべてと信じる大学病院の女医。ある日突然訪問クリニックに異動させられる。左遷だと思って落胆するが、訪問先で死を待つ患者と向き合ううちにサイレント・ブレスを守る医療の大切さに気付いていく物語だ。倫子の進むべき道を示すようにあらわれる教授の一言がいい。「死は負けじゃない。安らかに看取れないことこそ、僕たちの敗北だからね」
百人いれば百通りの死があるように、ここにもさまざまな死がある。「私、医者なんて全然信じてないから」と言い放つ乳がんの女性ジャーナリスト。母親の失踪後も穏やかに暮らす筋ジストロフィーの青年。息子の頼みを聞き入れ胃瘻をする老母。消化器がん専門の名誉教授は、自らの死を覚悟すると一切の治療を拒否……。大学病院では見ることがなかった患者たちだ。最終話は、脳梗塞で意思疎通がはかれない父親の介護のため休職をする倫子が、死に向かう人間の家族という当事者となって苦悩する。
面白く読んだといえば失礼だが、死という重いテーマがやさしく説得力のある文章で書かれたことで、より深く死を考えさせる。小説でありながら、あまりにもリアルすぎるのは、著者が現役の終末期医療専門の医師だからだろう。ここに登場する患者は、きっと実在したんだろうな、と思いながら読んでいた。
現在は、治る可能性にかけて最後まで治療する時代から、死を静かに受け入れる時代への過渡期にある。倫子は、そんな時代の変わり目を背負った私たち自身でもあるのだろう。人は誰もが死ぬ。だが、死ぬときは安らかに死にたい。誰もがそう思っていることを、一番忘れてはならない医師にこそ読んでほしい。
評者:奥野 修司
(週刊文春 2016.11.08掲載)著者について
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2016/9/8)
- 発売日 : 2016/9/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4344029992
- ISBN-13 : 978-4344029996
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 397,930位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,491位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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イメージ付きのレビュー

-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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きっかけとなりとても参考になりました。
死への恐怖や他者を大切に思う気持ちを感じさせ、現実は追ってくるぞと覚悟をするダークな活力の出る本でした。
ネガティブで正義感のある方におすすめです。
中断した時は、早く続きが読みたくてウズウズしてました。
これはおすすめです。面白いと言うか、とても興味深い本でした。
しかも作家は現役医師。
僕は医者でもないし身内を目の前で亡くした経験も無いので、描写のリアリティーについては特に言うことはありません。
そんな僕にも、作品のテーマや内容は普遍的であるがゆえに、感情移入できるものでした。
しかし「小説」としてどうかという点においては、面白みや深みに欠けると言わざるをえません。
「行間」が無いというか「書いてあることが全て」という感じ。
「映画」じゃなくて「テレビドラマ」みたいな感じ。
面白くないわけじゃないけれど心揺さぶられることはない感じ。
うまく言えないけれど、それは僕にとっての小説の愉しみが欠如しているということになります。
テーマが良いだけに、そこが残念。