コミカルに描かれていた部分もあるが、これは立派な資料として扱える作品と思える。
時は1960年代、学生運動盛んな日本。そんな時代に既にゲイボーイは存在していたのには驚きだ。
近親相姦・性的虐待・母親からの虐待・過去へのトラウマを抱え、ゲイバーで働きナンバーワンの主人公。
そこにマリファナに薬物乱用、乱交など、さまざまなサブカルチャーが入り混じる。
私自身も虐待を家族から受けていた身で、精神疾患を抱えていて、性的マイノリティな存在であるが、
作品を見ながら、うんうんと頷ける部分が沢山あった。
グロテスクな部分も多々あったが、そこがまた、アンダーグラウンドさを醸し出していて、たまらない。
私の大好きな、エロ・グロでございます。
性的マイノリティは、今も昔も変わらない。だから、より多くの方に私は見て頂きたい作品です。