タリバン政権下のカブールに生きる女の子パヴァーナの物語。父親は逮捕され、家に残るのは母親と姉と幼い妹たち。
母親や姉は男の同伴なしに外出もできない。パヴァーナは髪を切り男の子の格好をして商売を始める。
作者は訪れた難民キャンプで見た子どもたちの姿などから、女性の権利に関して活動してきた視線で、タリバン政権下のアフガンの女の置かれている状況をニュースや資料とは違うフクション化された世界で生々しく描きます。
出版が2000年、書かれた時点ではこれはある種情報小説であり、私たちは彼女たちへのタリバン政権の抑圧を読みとるのですが、2001年、アメリカなどによる報復テロによってタリバンが崩壊した後に私たちは読んでいるわけです。そうすると、その情報は価値が今でもあるのか? 状況の情報としてはもう古びていますし、それはこうした物語の抱えている宿命です。逆に言うと「新しい」時はとても価値がある。
ただし、状況の情報としてそれを読むのをやめたとき、サバイバーとしてのパヴァーナが浮上してきます。
報復テロの中、パヴァーナは生き延びたのでしょうか?
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生きのびるために 単行本 – 2002/1/1
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- 本の長さ167ページ
- 言語日本語
- 出版社さ・え・ら書房
- 発売日2002/1/1
- ISBN-104378007665
- ISBN-13978-4378007663
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
タリバン政権下のアフガニスタン。家族を飢えから救うため、11歳の少女パヴァーナは髪を切り、少年となって働き始める。難民キャンプで取材したアフガン女性の話を元に、カブールの町の様子と人々の暮らしを克明に描く物語。
登録情報
- 出版社 : さ・え・ら書房 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 167ページ
- ISBN-10 : 4378007665
- ISBN-13 : 978-4378007663
- Amazon 売れ筋ランキング: - 496,993位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 679位ノンフィクション・伝記 (本)
- - 6,646位英米文学
- - 7,344位日本文学研究
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月7日に日本でレビュー済み
タイトルがあまりにも直接的で、
読まなければと思いつつもいつも腰が引けて、なぜか敬遠してきた1冊です。
食わず嫌いを反省。
この春(2013.4)に日本では第4部が出版されたのですね。
本書はシリーズ『生きのびるために』の第1巻。
(作者の本は『 Xをさがして (外国の読みものシリーズ) 』に続いて2冊目です。)
作者デボラ・エリスさんは、1997年と1999年、
パキスタンのアフガン難民キャンプを訪れ、多くの女性や子どもたちから、
タリバン支配下のアフガニスタンについて綿密な聞きとり調査をし、
事実を元に2000年に本書を発表しました。
アフガニスタンは、このときすでに20年以上も戦争が続いていたそうです。
主人公の少女パヴァーナは11歳、
父がタリバン兵に連れ去られ、一家を支えるため、彼女は髪を切り、
少年となってカブールの市場で、生活の糧を得るために働きます。
少年になったパヴァーナとショーツィアの会話(p133)
「たぶん、だれかがでっかい爆弾一個落として、最初からやり直すのね」
「それなら、もうやってるじゃないの」「でもよけいに悪くなっただけだわ」
予言のように2001年9月の同時多発テロ後、報復の名のもとに、
アフガニスタンは、アメリカによって爆撃されましたが、
その後平和への道のりはまだまだ遠いようです。
歴史の教師だったパヴァーナの父は、
「宗教とは、どうすれば良い人になれるのか、親切な人になれるのかを教えるものだ」(p10)、
「われわれアフガン人は、お客をよろこばせるためなら、なんだってする。」(p24)、
また、1880年イギリス人との戦争に勝利をもたらせた、
勇敢なアフガンの少女マラーリの話などを聞かせます。
正座して伺うような気持ちになります。
一方、(パヴァーナの兄は地雷で命を落としてしまったそうですが、)
義足が市場で売られているという話
(タリバンが女性を家の中で生活するように命じたため夫が妻の義足を取り上げ売りに出した)や
無学なタリバンの兵士の横暴さ、
骨をお墓から掘り返して売る仕事(ニワトリのえさ、食用油、スープ、ボタンを作る)の話、
毎金曜日に犯罪者を公開で処刑するなど、信じられない事実に出くわします。
アフガンの現状を世界に知らせようと雑誌を発行したり、
秘密の学校を運営するアフガン女性たちによる
地下組織の存在がどのように歴史を導いていかれたのか、
あるいは、そうでないのか
パヴァーナの成長を追っていきながら、
順に読んでいこうと思います。
読まなければと思いつつもいつも腰が引けて、なぜか敬遠してきた1冊です。
食わず嫌いを反省。
この春(2013.4)に日本では第4部が出版されたのですね。
本書はシリーズ『生きのびるために』の第1巻。
(作者の本は『 Xをさがして (外国の読みものシリーズ) 』に続いて2冊目です。)
作者デボラ・エリスさんは、1997年と1999年、
パキスタンのアフガン難民キャンプを訪れ、多くの女性や子どもたちから、
タリバン支配下のアフガニスタンについて綿密な聞きとり調査をし、
事実を元に2000年に本書を発表しました。
アフガニスタンは、このときすでに20年以上も戦争が続いていたそうです。
主人公の少女パヴァーナは11歳、
父がタリバン兵に連れ去られ、一家を支えるため、彼女は髪を切り、
少年となってカブールの市場で、生活の糧を得るために働きます。
少年になったパヴァーナとショーツィアの会話(p133)
「たぶん、だれかがでっかい爆弾一個落として、最初からやり直すのね」
「それなら、もうやってるじゃないの」「でもよけいに悪くなっただけだわ」
予言のように2001年9月の同時多発テロ後、報復の名のもとに、
アフガニスタンは、アメリカによって爆撃されましたが、
その後平和への道のりはまだまだ遠いようです。
歴史の教師だったパヴァーナの父は、
「宗教とは、どうすれば良い人になれるのか、親切な人になれるのかを教えるものだ」(p10)、
「われわれアフガン人は、お客をよろこばせるためなら、なんだってする。」(p24)、
また、1880年イギリス人との戦争に勝利をもたらせた、
勇敢なアフガンの少女マラーリの話などを聞かせます。
正座して伺うような気持ちになります。
一方、(パヴァーナの兄は地雷で命を落としてしまったそうですが、)
義足が市場で売られているという話
(タリバンが女性を家の中で生活するように命じたため夫が妻の義足を取り上げ売りに出した)や
無学なタリバンの兵士の横暴さ、
骨をお墓から掘り返して売る仕事(ニワトリのえさ、食用油、スープ、ボタンを作る)の話、
毎金曜日に犯罪者を公開で処刑するなど、信じられない事実に出くわします。
アフガンの現状を世界に知らせようと雑誌を発行したり、
秘密の学校を運営するアフガン女性たちによる
地下組織の存在がどのように歴史を導いていかれたのか、
あるいは、そうでないのか
パヴァーナの成長を追っていきながら、
順に読んでいこうと思います。
2004年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女性がブルカをかぶって全身を覆い隠すことが哀れみの象徴とされることが多いが、それは私たちの文化から見た偏見が混じっている。
欧米や日本の女性は、女性らしさや美しさを前面に出して強調することで魅力をアピールしているが、アフガニスタンを始めとするイスラーム文化は、女性の美しさを隠すことによってその魅力を自覚し、誇りを持っているのだと思う。
しかし、タリバン政権は誇り高き人々の文化・生活を、ことごとく潰してしまった。少女パヴァーナとその家族の懸命な生きざまは、誇りと尊厳を持って生きられない人々が実際にいることを思い知らされ、身につまされる。
欧米や日本の女性は、女性らしさや美しさを前面に出して強調することで魅力をアピールしているが、アフガニスタンを始めとするイスラーム文化は、女性の美しさを隠すことによってその魅力を自覚し、誇りを持っているのだと思う。
しかし、タリバン政権は誇り高き人々の文化・生活を、ことごとく潰してしまった。少女パヴァーナとその家族の懸命な生きざまは、誇りと尊厳を持って生きられない人々が実際にいることを思い知らされ、身につまされる。
2022年3月9日に日本でレビュー済み
物語仕立てにしたノベライズド・ノンフィクション.
ターリバーン占領下のカーブルでの,「国内難民」女性の生活を活写.
▼
女性の原則外出禁止に伴い,市場で売られる女性の義足.
スパイの可能性もある「隣人」.
逮捕されて連れ去られる父親.焚書するターリバーン.
外出もままならず,汚れ物も洗濯できない,女性だけの世帯.
男装して市場へ物売りに出かける少女.
墓場から人骨を掘り起こして生計を立てる男装少女.
1週間にたった数時間だけしか授業ができない,ターリバーンの目を逃れながらの「秘密学校」
▼
大したページ数でもないのに,話の後半を別の本にしている理由,謎.
用語解説の項,チャダルとチャダリーの区別が書かれていないので,後々混乱を起こす人も出るかも.
▼
読めば?
【関心率2.353%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】
ターリバーン占領下のカーブルでの,「国内難民」女性の生活を活写.
▼
女性の原則外出禁止に伴い,市場で売られる女性の義足.
スパイの可能性もある「隣人」.
逮捕されて連れ去られる父親.焚書するターリバーン.
外出もままならず,汚れ物も洗濯できない,女性だけの世帯.
男装して市場へ物売りに出かける少女.
墓場から人骨を掘り起こして生計を立てる男装少女.
1週間にたった数時間だけしか授業ができない,ターリバーンの目を逃れながらの「秘密学校」
▼
大したページ数でもないのに,話の後半を別の本にしている理由,謎.
用語解説の項,チャダルとチャダリーの区別が書かれていないので,後々混乱を起こす人も出るかも.
▼
読めば?
【関心率2.353%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】