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日本髪大全: 古代から現代までの髪型の歴史と結い方がわかる 単行本 – 2016/5/9
田中 圭子
(著)
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日本人は古代より独特の結髪文化を発展させてきました。
大陸文化の影響を受けた飛鳥・奈良時代、長く垂らした豊かな黒髪を愛した平安時代から室町時代、
技巧を凝らして髪を結い上げるようになった江戸時代。
時代が下るにつれてその種類は数百にのぼり、髪型を見ればその人の職業や身分、年齢、未婚か既婚かなどが
わかるようになりました。
本書は、古墳時代から現代までの日本の髪型の歴史を、時代考証をもとに再現された実際の結髪姿とともに解説します。
また、島原太夫や舞妓といった花街の女性たち、角界の力士など、現在も伝統的な日本髪を結って暮らす人々と、
その結髪文化を支える結髪師の技を、結髪プロセスやインタビューを交えて紹介し、いまに生きる日本髪の実像に迫ります。
このほか日本髪の櫛や髪飾り、家庭でも結える新日本髪も紹介。
主な内容は次の通りです。
1章 花街の髪型と結い方 〈舞妓〉
店出し/舞妓の髪型/割しのぶとその結い方/芸妓・舞妓に聞く日本髪と暮し/節分のおばけ/花かんざし/金竹堂
2章 花街の髪型と結い方 〈島原太夫〉
島原太夫の髪型/お初とその結い方/島原太夫―花街の「心」を受継ぐ/島原太夫の櫛かんざし/
ありし日の島原太夫道中/花街の髪を結う―山中美容室
3章 櫛まつりに見る日本髪の変遷
櫛まつり
《古墳時代~奈良時代 古代の結髪と大陸文化》櫛まつりに見る髪型(以下同) 古墳時代~奈良時代/
いにしえを伝える大島あんこの島田髷
《平安時代~室町時代 垂髪の時代》平安時代~室町時代/古代の髪飾り
《安土桃山時代~江戸時代初期 結髪の開花》安土桃山時代~江戸時代初期
《江戸時代中期 髱の発達》江戸時代中期/春信風島田とその結い方/鼈甲の髪飾り/磯貝べっ甲専門店
《江戸時代中期 燈籠鬢の流行》江戸時代中期(続き)/燈籠鬢丸髷とその結い方/江戸のスタイルブック『当世かもじ雛形』
《江戸時代後期 宮廷女官の結髪》江戸時代後期/葵髱下げ上げとその結い方/江戸時代後期(続き)/
江戸のスタイルブック『女子愛敬 都風俗化粧伝』/百花繚乱の髪飾り/江戸の人々を描く アニメーションの世界
《明治時代~大正時代 結髪の近代》明治時代~大正時代/移りゆく姿―高畠華宵/花嫁の髪型/花嫁の被り物/
花嫁かんざし/昭和の花嫁/風俗史家・吉川観方/日本髪の美を次代に伝える有職美容師/つげ櫛/十三や
4章 新日本髪
自分で結える新日本髪/新日本髪の結い方/大正・昭和の櫛かんざし/中原淳一と新日本髪/
中原淳一考案 花の髪・はつ春の髪の結い方/洋髪と新日本髪
ほか
大陸文化の影響を受けた飛鳥・奈良時代、長く垂らした豊かな黒髪を愛した平安時代から室町時代、
技巧を凝らして髪を結い上げるようになった江戸時代。
時代が下るにつれてその種類は数百にのぼり、髪型を見ればその人の職業や身分、年齢、未婚か既婚かなどが
わかるようになりました。
本書は、古墳時代から現代までの日本の髪型の歴史を、時代考証をもとに再現された実際の結髪姿とともに解説します。
また、島原太夫や舞妓といった花街の女性たち、角界の力士など、現在も伝統的な日本髪を結って暮らす人々と、
その結髪文化を支える結髪師の技を、結髪プロセスやインタビューを交えて紹介し、いまに生きる日本髪の実像に迫ります。
このほか日本髪の櫛や髪飾り、家庭でも結える新日本髪も紹介。
主な内容は次の通りです。
1章 花街の髪型と結い方 〈舞妓〉
店出し/舞妓の髪型/割しのぶとその結い方/芸妓・舞妓に聞く日本髪と暮し/節分のおばけ/花かんざし/金竹堂
2章 花街の髪型と結い方 〈島原太夫〉
島原太夫の髪型/お初とその結い方/島原太夫―花街の「心」を受継ぐ/島原太夫の櫛かんざし/
ありし日の島原太夫道中/花街の髪を結う―山中美容室
3章 櫛まつりに見る日本髪の変遷
櫛まつり
《古墳時代~奈良時代 古代の結髪と大陸文化》櫛まつりに見る髪型(以下同) 古墳時代~奈良時代/
いにしえを伝える大島あんこの島田髷
《平安時代~室町時代 垂髪の時代》平安時代~室町時代/古代の髪飾り
《安土桃山時代~江戸時代初期 結髪の開花》安土桃山時代~江戸時代初期
《江戸時代中期 髱の発達》江戸時代中期/春信風島田とその結い方/鼈甲の髪飾り/磯貝べっ甲専門店
《江戸時代中期 燈籠鬢の流行》江戸時代中期(続き)/燈籠鬢丸髷とその結い方/江戸のスタイルブック『当世かもじ雛形』
《江戸時代後期 宮廷女官の結髪》江戸時代後期/葵髱下げ上げとその結い方/江戸時代後期(続き)/
江戸のスタイルブック『女子愛敬 都風俗化粧伝』/百花繚乱の髪飾り/江戸の人々を描く アニメーションの世界
《明治時代~大正時代 結髪の近代》明治時代~大正時代/移りゆく姿―高畠華宵/花嫁の髪型/花嫁の被り物/
花嫁かんざし/昭和の花嫁/風俗史家・吉川観方/日本髪の美を次代に伝える有職美容師/つげ櫛/十三や
4章 新日本髪
自分で結える新日本髪/新日本髪の結い方/大正・昭和の櫛かんざし/中原淳一と新日本髪/
中原淳一考案 花の髪・はつ春の髪の結い方/洋髪と新日本髪
ほか
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社誠文堂新光社
- 発売日2016/5/9
- ISBN-104416516436
- ISBN-13978-4416516430
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商品の説明
著者について
田中 圭子:1977年生まれ。学術博士。ロンドン大学SOAS大学院修了、立命館大学大学院博士課程を満期退学。
カリフォルニアのクラーク日本美術文化研究センター、東京芸術大学大学美術館に学芸員として勤務。
現在、東京都教育庁文化財調査担当学芸員、京都造形芸術大学アートプロデュース学科講師。
専門は近代日本美術史。日本美術における女性表象を研究する。
カリフォルニアのクラーク日本美術文化研究センター、東京芸術大学大学美術館に学芸員として勤務。
現在、東京都教育庁文化財調査担当学芸員、京都造形芸術大学アートプロデュース学科講師。
専門は近代日本美術史。日本美術における女性表象を研究する。
登録情報
- 出版社 : 誠文堂新光社 (2016/5/9)
- 発売日 : 2016/5/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 4416516436
- ISBN-13 : 978-4416516430
- Amazon 売れ筋ランキング: - 320,828位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー

4 星
日本髪、今むかし
日本の結髪の歴史 といえば、資料を見ながら昔を偲ぶばかり・・と思われがちですが、そうではありません。この本には古代から明治大正までの結髪史とともに、現代も継承されている結髪文化(舞妓、島原太夫といった花街女性や相撲界)や明治以降新たに生まれた結髪文化(洋髪や洋髪の技術を応用した新日本髪)がその結い方、くしやかんざし、技術にたずさわる人々へのインタビュー(舞妓、島原太夫、現役力士へのインタビューもあります)によっていま、この世にあるものとしていきいきと浮かび上がってきます。それだけでなく、資料の中にしか存在しない・・と思われがちな 明治以前の日本髪も現代の髪結いさんたちによって復元または継承されつづけているのです。 教養と実用(素人が自分で結える結髪も載っています!) 古と現代の行き来。日本髪世界をくるっと俯瞰するのにベスト な本といえると思います。ページ数その他の事情かと思いますが、しいて難をいえば 写真が少し小さめであること 皇室のおすべらかし系の写真は全く掲載されていないこと(文章での解説のみ)、また、とくに江戸時代後半になると京大坂を中心とする西日本の髪型と江戸中心とした東日本の髪型には文化の違いがくっきり現れるのですが(鬢のカタチの違いや髷の好みなど)、そのあたりにほとんどふれていないこと(なので、日本髪として有名ないくつかが登場していません)が残念に思われました。現在、日本髪文化の継承を京都が中心にリードしているという事情もあるのかもしれません。 また、もし琉球文化の結髪にもふれていたら、日本列島全体の結髪文化をふかんする1冊にもなったとは思いますが・・。その一方で、あまりふれられることのないかつて存在した「伊豆大島の結髪文化」、そして相撲の力士に代表される男髷の結髪についてしっかり頁を割いているのがすばらしいな と思いました。女髪結いさんとは違った「床山」の、厳しい環境ながらも力士に寄り添い、淡々と技術を継承されてきた姿がここにはあります。興味があるならば、巻末に掲載されている吉川観方や江馬務の著書、または「黒髪の文化史」「結うこころ」「日本の髪型-櫛まつり作品集」「日本の髪型(南ちえ)」等の本を手にとることによって、美しい日本髪への関心がさらにさらに広がることと思います。日本髪とともにあった時代の服飾は 「日本の女性風俗史」や「日本服飾史(女性編)」等でいかがでしょうか。
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2021年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵を描くときの参考資料に買いました。時代と社会的な立場で変わる髪型は、適当に描くと描いた人物の個性や絵のストーリーがぶち壊しになるので、ちゃんと調べたいと思ってたどり着いた本です。後ろ姿や斜め後ろ姿など色々な角度から写真が載っており、また結い方や道具の説明もあるので、工程を理解して描けるのが嬉しいです。
2019年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古典的な和装婚礼の髪結い使うつもりです。伝統的な知識とカラーで見易い結いが、見るだけで楽しくなります。
2016年5月23日に日本でレビュー済み
日本の結髪の歴史 といえば、資料を見ながら昔を偲ぶばかり・・と思われがちですが、そうではありません。
この本には古代から明治大正までの結髪史とともに、現代も継承されている結髪文化(舞妓、島原太夫といった花街女性や相撲界)や
明治以降新たに生まれた結髪文化(洋髪や洋髪の技術を応用した新日本髪)が
その結い方、くしやかんざし、技術にたずさわる人々へのインタビュー(舞妓、島原太夫、現役力士へのインタビューもあります)によって
いま、この世にあるものとしていきいきと浮かび上がってきます。
それだけでなく、資料の中にしか存在しない・・と思われがちな
明治以前の日本髪も現代の髪結いさんたちによって復元または継承されつづけているのです。
教養と実用(素人が自分で結える結髪も載っています!) 古と現代の行き来。日本髪世界をくるっと俯瞰するのにベスト な本といえると思います。
ページ数その他の事情かと思いますが、しいて難をいえば 写真が少し小さめであること 皇室のおすべらかし系の写真は全く掲載されていないこと
(文章での解説のみ)、また、とくに江戸時代後半になると京大坂を中心とする西日本の髪型と江戸中心とした東日本の髪型には文化の違いがくっきり現れるのですが(鬢のカタチの違いや髷の好みなど)、そのあたりにほとんどふれていないこと(なので、日本髪として有名ないくつかが登場していません)が
残念に思われました。
現在、日本髪文化の継承を京都が中心にリードしているという事情もあるのかもしれません。
また、もし琉球文化の結髪にもふれていたら、日本列島全体の結髪文化をふかんする1冊にもなったとは思いますが・・。
その一方で、あまりふれられることのないかつて存在した「伊豆大島の結髪文化」、そして相撲の力士に代表される男髷の結髪について
しっかり頁を割いているのがすばらしいな と思いました。女髪結いさんとは違った「床山」の、厳しい環境ながらも力士に寄り添い、淡々と技術を継承されてきた姿がここにはあります。
興味があるならば、巻末に掲載されている吉川観方や江馬務の著書、または「黒髪の文化史」「結うこころ」「日本の髪型-櫛まつり作品集」「日本の髪型(南ちえ)」等の本を手にとることによって、美しい日本髪への関心がさらにさらに広がることと思います。
日本髪とともにあった時代の服飾は 「日本の女性風俗史」や「日本服飾史(女性編)」等でいかがでしょうか。
この本には古代から明治大正までの結髪史とともに、現代も継承されている結髪文化(舞妓、島原太夫といった花街女性や相撲界)や
明治以降新たに生まれた結髪文化(洋髪や洋髪の技術を応用した新日本髪)が
その結い方、くしやかんざし、技術にたずさわる人々へのインタビュー(舞妓、島原太夫、現役力士へのインタビューもあります)によって
いま、この世にあるものとしていきいきと浮かび上がってきます。
それだけでなく、資料の中にしか存在しない・・と思われがちな
明治以前の日本髪も現代の髪結いさんたちによって復元または継承されつづけているのです。
教養と実用(素人が自分で結える結髪も載っています!) 古と現代の行き来。日本髪世界をくるっと俯瞰するのにベスト な本といえると思います。
ページ数その他の事情かと思いますが、しいて難をいえば 写真が少し小さめであること 皇室のおすべらかし系の写真は全く掲載されていないこと
(文章での解説のみ)、また、とくに江戸時代後半になると京大坂を中心とする西日本の髪型と江戸中心とした東日本の髪型には文化の違いがくっきり現れるのですが(鬢のカタチの違いや髷の好みなど)、そのあたりにほとんどふれていないこと(なので、日本髪として有名ないくつかが登場していません)が
残念に思われました。
現在、日本髪文化の継承を京都が中心にリードしているという事情もあるのかもしれません。
また、もし琉球文化の結髪にもふれていたら、日本列島全体の結髪文化をふかんする1冊にもなったとは思いますが・・。
その一方で、あまりふれられることのないかつて存在した「伊豆大島の結髪文化」、そして相撲の力士に代表される男髷の結髪について
しっかり頁を割いているのがすばらしいな と思いました。女髪結いさんとは違った「床山」の、厳しい環境ながらも力士に寄り添い、淡々と技術を継承されてきた姿がここにはあります。
興味があるならば、巻末に掲載されている吉川観方や江馬務の著書、または「黒髪の文化史」「結うこころ」「日本の髪型-櫛まつり作品集」「日本の髪型(南ちえ)」等の本を手にとることによって、美しい日本髪への関心がさらにさらに広がることと思います。
日本髪とともにあった時代の服飾は 「日本の女性風俗史」や「日本服飾史(女性編)」等でいかがでしょうか。

日本の結髪の歴史 といえば、資料を見ながら昔を偲ぶばかり・・と思われがちですが、そうではありません。
この本には古代から明治大正までの結髪史とともに、現代も継承されている結髪文化(舞妓、島原太夫といった花街女性や相撲界)や
明治以降新たに生まれた結髪文化(洋髪や洋髪の技術を応用した新日本髪)が
その結い方、くしやかんざし、技術にたずさわる人々へのインタビュー(舞妓、島原太夫、現役力士へのインタビューもあります)によって
いま、この世にあるものとしていきいきと浮かび上がってきます。
それだけでなく、資料の中にしか存在しない・・と思われがちな
明治以前の日本髪も現代の髪結いさんたちによって復元または継承されつづけているのです。
教養と実用(素人が自分で結える結髪も載っています!) 古と現代の行き来。日本髪世界をくるっと俯瞰するのにベスト な本といえると思います。
ページ数その他の事情かと思いますが、しいて難をいえば 写真が少し小さめであること 皇室のおすべらかし系の写真は全く掲載されていないこと
(文章での解説のみ)、また、とくに江戸時代後半になると京大坂を中心とする西日本の髪型と江戸中心とした東日本の髪型には文化の違いがくっきり現れるのですが(鬢のカタチの違いや髷の好みなど)、そのあたりにほとんどふれていないこと(なので、日本髪として有名ないくつかが登場していません)が
残念に思われました。
現在、日本髪文化の継承を京都が中心にリードしているという事情もあるのかもしれません。
また、もし琉球文化の結髪にもふれていたら、日本列島全体の結髪文化をふかんする1冊にもなったとは思いますが・・。
その一方で、あまりふれられることのないかつて存在した「伊豆大島の結髪文化」、そして相撲の力士に代表される男髷の結髪について
しっかり頁を割いているのがすばらしいな と思いました。女髪結いさんとは違った「床山」の、厳しい環境ながらも力士に寄り添い、淡々と技術を継承されてきた姿がここにはあります。
興味があるならば、巻末に掲載されている吉川観方や江馬務の著書、または「黒髪の文化史」「結うこころ」「日本の髪型-櫛まつり作品集」「日本の髪型(南ちえ)」等の本を手にとることによって、美しい日本髪への関心がさらにさらに広がることと思います。
日本髪とともにあった時代の服飾は 「日本の女性風俗史」や「日本服飾史(女性編)」等でいかがでしょうか。
この本には古代から明治大正までの結髪史とともに、現代も継承されている結髪文化(舞妓、島原太夫といった花街女性や相撲界)や
明治以降新たに生まれた結髪文化(洋髪や洋髪の技術を応用した新日本髪)が
その結い方、くしやかんざし、技術にたずさわる人々へのインタビュー(舞妓、島原太夫、現役力士へのインタビューもあります)によって
いま、この世にあるものとしていきいきと浮かび上がってきます。
それだけでなく、資料の中にしか存在しない・・と思われがちな
明治以前の日本髪も現代の髪結いさんたちによって復元または継承されつづけているのです。
教養と実用(素人が自分で結える結髪も載っています!) 古と現代の行き来。日本髪世界をくるっと俯瞰するのにベスト な本といえると思います。
ページ数その他の事情かと思いますが、しいて難をいえば 写真が少し小さめであること 皇室のおすべらかし系の写真は全く掲載されていないこと
(文章での解説のみ)、また、とくに江戸時代後半になると京大坂を中心とする西日本の髪型と江戸中心とした東日本の髪型には文化の違いがくっきり現れるのですが(鬢のカタチの違いや髷の好みなど)、そのあたりにほとんどふれていないこと(なので、日本髪として有名ないくつかが登場していません)が
残念に思われました。
現在、日本髪文化の継承を京都が中心にリードしているという事情もあるのかもしれません。
また、もし琉球文化の結髪にもふれていたら、日本列島全体の結髪文化をふかんする1冊にもなったとは思いますが・・。
その一方で、あまりふれられることのないかつて存在した「伊豆大島の結髪文化」、そして相撲の力士に代表される男髷の結髪について
しっかり頁を割いているのがすばらしいな と思いました。女髪結いさんとは違った「床山」の、厳しい環境ながらも力士に寄り添い、淡々と技術を継承されてきた姿がここにはあります。
興味があるならば、巻末に掲載されている吉川観方や江馬務の著書、または「黒髪の文化史」「結うこころ」「日本の髪型-櫛まつり作品集」「日本の髪型(南ちえ)」等の本を手にとることによって、美しい日本髪への関心がさらにさらに広がることと思います。
日本髪とともにあった時代の服飾は 「日本の女性風俗史」や「日本服飾史(女性編)」等でいかがでしょうか。
このレビューの画像

2016年12月5日に日本でレビュー済み
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毎年お正月に日本髪を結うので、買ってみました。美容師さんとも相談できますし、今の成人式の髪型は二次会用なので、本物の日本髪の本が有りませんでした。買って良かったです。
2016年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい本です。こんなにも日本髪について歴史なども含めて、網羅した本はないと思います。花柳界にて勤めておりますが、とても勉強になりました。ありがとうございます。
2017年3月13日に日本でレビュー済み
これは図書館で見て入手しました。
以前着物から派生して日本髪にも興味が湧き、『 日本の髪形と髪飾りの歴史 』を入手したことがあったのですが、これが実際の髪型の写真や図が殆ど載ってないという代物で、予想と外れてがっくりと言うことがありました。
しかし、この本は違います!実際にちゃんと人間の髪の毛を結って、日本髪を再現しています。
内容は以下の通り
(1)花街の日本髪
(2)日本髪の歴史
(3)新日本髪
(4)男性の日本髪
花街の日本髪では、祇園の現役の舞妓、そして京都島原の現役大夫をモデルにしています。
芸妓/舞妓の髪型はよくテレビでも紹介されますが、遊郭系の髪型再現は珍しいです。実際に結える技術者も一人しかいらっしゃらないとか。
日本髪の歴史は古代から明治/大正時代まで。京都で行われる「櫛祭り」で実際に結われた様子を基本的に正面+横+後ろの3点写真で紹介しています。ごく希に1枚しか載ってない場合があるのが残念ですが。晴信風島田、灯籠鬢の丸髷、女官の葵づとは結い方も紹介。
新日本髪では、一人でも結える?新日本髪3パターンと、あの中原純一が考案したという新日本髪2パターンを実技写真も添えて紹介。戦後まもなくに女性向けに西洋文化を紹介したとして知られる中原が日本髪まで考えていたという話はファンも知らない人が多いのでは。
最後は、意外にも日本髪の歴史では割愛されることが多かった男性のちょんまげ(※但しこの本の解説によると本来の「丁髷」というのは年寄り限定の髪型をさすそうだが)。琴奨菊関をモデルにして大銀杏と丁髷の結い方を、元床山さんにより実技公開。男性の方で興味ある方はチャレンジを(苦笑)。ただ、髪型の紹介は女性に比べて殆どないです…。需要がないからだろうか…。
ちょっとお値段は張りますが、オールカラーで実際の髪型の様子がよく分かりますし、何しろ実際に結っている実演が載っている本は非常に珍しいです。また、実演されているモデルが着用している着物も実はその当時の物かと思います。『 女子宮廷服と構成技法〈和服篇〉 (1982年) 』で大正時代に女官が使っていた着物と帯を着用されているのを見つけました。日本髪の本ですが、着物や化粧などそれ以外の部分の再現もぬかりないところがすごいです。
合間合間に挟まっている関係業者の小話やコラムも中々興味深い内容です。鬢付け油の専門業者は初めて拝見しました。
著者として名前が挙がっている田中圭子氏は、本来近世日本美術史が専門で、歴史部分の解説や資料収集などを担当された物と思われます。この歴史資料も、今は無き島原の花魁道中の写真とか、伊豆大島の幻の「島田髷」とか興味深い内容です。
唯一の欠点が、再現を担当された美容師さんが全員関西在住のためか、紹介されている髪型が上方/関西系統の物に偏っていること。大奥御殿女中の髪型や江戸の町人の髪型はほぼ紹介されてません。
日本髪に興味のある方は絶対損はしない内容。子どもに日本髪を結ってみたい人にもお勧めします。
以前着物から派生して日本髪にも興味が湧き、『 日本の髪形と髪飾りの歴史 』を入手したことがあったのですが、これが実際の髪型の写真や図が殆ど載ってないという代物で、予想と外れてがっくりと言うことがありました。
しかし、この本は違います!実際にちゃんと人間の髪の毛を結って、日本髪を再現しています。
内容は以下の通り
(1)花街の日本髪
(2)日本髪の歴史
(3)新日本髪
(4)男性の日本髪
花街の日本髪では、祇園の現役の舞妓、そして京都島原の現役大夫をモデルにしています。
芸妓/舞妓の髪型はよくテレビでも紹介されますが、遊郭系の髪型再現は珍しいです。実際に結える技術者も一人しかいらっしゃらないとか。
日本髪の歴史は古代から明治/大正時代まで。京都で行われる「櫛祭り」で実際に結われた様子を基本的に正面+横+後ろの3点写真で紹介しています。ごく希に1枚しか載ってない場合があるのが残念ですが。晴信風島田、灯籠鬢の丸髷、女官の葵づとは結い方も紹介。
新日本髪では、一人でも結える?新日本髪3パターンと、あの中原純一が考案したという新日本髪2パターンを実技写真も添えて紹介。戦後まもなくに女性向けに西洋文化を紹介したとして知られる中原が日本髪まで考えていたという話はファンも知らない人が多いのでは。
最後は、意外にも日本髪の歴史では割愛されることが多かった男性のちょんまげ(※但しこの本の解説によると本来の「丁髷」というのは年寄り限定の髪型をさすそうだが)。琴奨菊関をモデルにして大銀杏と丁髷の結い方を、元床山さんにより実技公開。男性の方で興味ある方はチャレンジを(苦笑)。ただ、髪型の紹介は女性に比べて殆どないです…。需要がないからだろうか…。
ちょっとお値段は張りますが、オールカラーで実際の髪型の様子がよく分かりますし、何しろ実際に結っている実演が載っている本は非常に珍しいです。また、実演されているモデルが着用している着物も実はその当時の物かと思います。『 女子宮廷服と構成技法〈和服篇〉 (1982年) 』で大正時代に女官が使っていた着物と帯を着用されているのを見つけました。日本髪の本ですが、着物や化粧などそれ以外の部分の再現もぬかりないところがすごいです。
合間合間に挟まっている関係業者の小話やコラムも中々興味深い内容です。鬢付け油の専門業者は初めて拝見しました。
著者として名前が挙がっている田中圭子氏は、本来近世日本美術史が専門で、歴史部分の解説や資料収集などを担当された物と思われます。この歴史資料も、今は無き島原の花魁道中の写真とか、伊豆大島の幻の「島田髷」とか興味深い内容です。
唯一の欠点が、再現を担当された美容師さんが全員関西在住のためか、紹介されている髪型が上方/関西系統の物に偏っていること。大奥御殿女中の髪型や江戸の町人の髪型はほぼ紹介されてません。
日本髪に興味のある方は絶対損はしない内容。子どもに日本髪を結ってみたい人にもお勧めします。
2016年8月6日に日本でレビュー済み
たいへんおしゃれでバラエティーに富む本。わかりやすい日本髪の通史であり、日本髪を結って生活する舞妓・芸妓・太夫の暮しやそうした結髪を支える人々、また、櫛やかんざしといった身の回り品、さらには、数多ある日本髪を紹介するとともに、その結い方の基本手順を教えてくれる本。写真集でもあれば、インタビュー本でもあり、ファッションアドバイザーの先駆け中原淳一(と「新日本髪」)のイラストの掲載もあれば、漫画家:杉浦日向子『百日紅』のアニメ製作に際し「江戸の人びとを描く アニメーション」作家のご苦労の記事もあれば、果ては、相撲の『大銀杏と丁髷」で大関・琴奨菊も登場する・・・バラエティーに富み、読んでいて飽きない。
しかし、そうした内容でありながら、全編、伝わってくるのは伝統の継承と継承への意欲である。(以下、引用)
《昭和2年(1927)から(吉川)観方が主催した「故実研究会」は、時代扮装の写生・撮影会、講演会、陳列会などを組み合わせた、観方の風俗史研究の実践と啓蒙の場でした。そこには、昭和期に京都で活躍した画家や図案家、染織家、その他の伝統文化産業に携わる職人たちが集いました。とりわけ熱心な参加者は上村松園をはじめとする美人画家たちで・・・// 現在、時代風俗の美粧の研究と技術の継承に携わっている京都美容文化クラブの南登美子先生や山中恵美子先生も、故実研究会に参加し着付けや結髪・化粧を観方に学んでいます》。
《(吉川)観方は故実研究会の傍ら、風俗研究の成果を著作や展覧会を通して広く一般に公開しました。こうした活動が、日本の伝統文化に関心のある人々にどれだけ大きな衝撃を及ぼしたかは、計り知れません。観方が行った物証に基づいた「かたち」の再現性を追及した実践的な風俗研究は、いまも京都の伝統文化を継承していくためのさまざまな取り組みの中に、通奏低音のごとく受け継がれています(「風俗史家・吉川観方」)
《日本髪を結う上で大切なことは何でしょうか。// 「観方先生は『顔をつくるには絵がかけなあかん』と常々おっしゃっていました。髪を結う場合も、まず絵を描かなくてはできません。日本髪は、ここはこう、次はこの方向、と手順を教えるだけでは結えるようにならないんです。センチや角度では測れない。『絵になるかたち』を目指すのが日本髪の結髪です。// 髪を結うときは、出来上りの形を頭の中に思い描きながら集中して結います。ちょっとでも気が散ったり、違うことを考えた途端に、思い通りのかたちにならなくなってしまいます。満足のいくかたちに結い上げることは本当に難しいですが、確かな技術で、思うように髪が結えたときの喜びは格別です。その喜びが、これからも髪を結い続ける元気を私に与えてくれます。// 日本髪の歴史を守り伝えていくためには、まだまだ私もがんばらなければいけません。生涯勉強を続け、次の世代に有職美容師の技を繋いでいくことが私の使命です」(日本髪の美を次代に伝えるー有職美容師:南登美子》。
「あとがき」で著者は、上村松園の言葉を引用して記す。《本書を手に取ってくださった皆さまに、「日本髪という美しい故郷」があること、そしてそれが結髪師たちの技によって、現代に生き続けていることを感じていただければ幸いです》。
しかし、そうした内容でありながら、全編、伝わってくるのは伝統の継承と継承への意欲である。(以下、引用)
《昭和2年(1927)から(吉川)観方が主催した「故実研究会」は、時代扮装の写生・撮影会、講演会、陳列会などを組み合わせた、観方の風俗史研究の実践と啓蒙の場でした。そこには、昭和期に京都で活躍した画家や図案家、染織家、その他の伝統文化産業に携わる職人たちが集いました。とりわけ熱心な参加者は上村松園をはじめとする美人画家たちで・・・// 現在、時代風俗の美粧の研究と技術の継承に携わっている京都美容文化クラブの南登美子先生や山中恵美子先生も、故実研究会に参加し着付けや結髪・化粧を観方に学んでいます》。
《(吉川)観方は故実研究会の傍ら、風俗研究の成果を著作や展覧会を通して広く一般に公開しました。こうした活動が、日本の伝統文化に関心のある人々にどれだけ大きな衝撃を及ぼしたかは、計り知れません。観方が行った物証に基づいた「かたち」の再現性を追及した実践的な風俗研究は、いまも京都の伝統文化を継承していくためのさまざまな取り組みの中に、通奏低音のごとく受け継がれています(「風俗史家・吉川観方」)
《日本髪を結う上で大切なことは何でしょうか。// 「観方先生は『顔をつくるには絵がかけなあかん』と常々おっしゃっていました。髪を結う場合も、まず絵を描かなくてはできません。日本髪は、ここはこう、次はこの方向、と手順を教えるだけでは結えるようにならないんです。センチや角度では測れない。『絵になるかたち』を目指すのが日本髪の結髪です。// 髪を結うときは、出来上りの形を頭の中に思い描きながら集中して結います。ちょっとでも気が散ったり、違うことを考えた途端に、思い通りのかたちにならなくなってしまいます。満足のいくかたちに結い上げることは本当に難しいですが、確かな技術で、思うように髪が結えたときの喜びは格別です。その喜びが、これからも髪を結い続ける元気を私に与えてくれます。// 日本髪の歴史を守り伝えていくためには、まだまだ私もがんばらなければいけません。生涯勉強を続け、次の世代に有職美容師の技を繋いでいくことが私の使命です」(日本髪の美を次代に伝えるー有職美容師:南登美子》。
「あとがき」で著者は、上村松園の言葉を引用して記す。《本書を手に取ってくださった皆さまに、「日本髪という美しい故郷」があること、そしてそれが結髪師たちの技によって、現代に生き続けていることを感じていただければ幸いです》。
他の国からのトップレビュー

Victor J. Tong
5つ星のうち5.0
A very useful book indeed
2019年12月8日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Very comprehensive information and very nice photos in understanding traditional Japanese hair style. Highly recommand!