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手塚治虫の原作をもとに、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの西崎義展のプロデュース、『機動戦士ガンダム』シリーズの富野喜幸(現・ 由悠季)の演出により1972年に放送されたアニメーション全27話を収録したボックスセット。
かつてアトランティス大陸に住んでいた人々の子孫、海を愛するトリトン族の末裔(まつえい)の少年トリトンが、海の平和を守るため、オリハルコンの剣とイルカたちを味方に海の独裁者ポセイドン一族と戦う。なぜ戦わねばならないのか? ポセイドン族とは、トリトン族とは一体何なのか? 毎回現れるポセイドンの手下の怪物と戦いながらも、物語は大河ドラマ的に展開。そして原作とはまったく異なる衝撃的なクライマックス。いま観ても決して色あせない海洋冒険ファンタジーの傑作。(田中 元)
レビュー
ヒデ夕木の歌う主題歌「GO! GO! トリトン」に思わず胸が高鳴る。この作曲がジャズ・ピアニスト、鈴木宏昌の手によるものだと初めて知り、あらためて感動! しかもオープニング・テロップが始まると原作・手塚治虫を筆頭に、『ヤマト』の西崎展典、『ガンダム』の富野喜幸(現・由悠季)、『ナウシカ』の羽根章悦といった日本のアニメ史を彩った人物の名がズラリ。『海のトリトン』が名作となったのもうなずける。かつてトリトン族は世界の海を支配するポセイドン族によって滅ぼされた。その生き残りであるトリトンが海に戻り、平和のために危険な冒険へと旅立つのだ。前半は、闘う意味が見出せないトリトンの苦悩や同じ末裔であるピピとの出会いと彼女の葛藤などが描かれ、後半ではいよいよポセンドン族との激しい闘いが綴られる。後の富野アニメの原点となりうる描写やセリフが登場したり、『白鯨』や『吸血鬼カミーラ』などの小説の引用があったりと興味深いエピソードも少なくない。解説書の内容も濃く、購入必至の出来映えだ。 (米田由美) --- 2001年11月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
原作: 手塚治虫 演出: 富野由悠季 作画監督: 羽根章悦 声の出演: 塩谷翼/広川あけみ/北浜晴子
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)