RPGとは謳いながらも,バトルばかりでそれを含めて大きな見どころのない中盤までと,
怒濤の論理に圧倒はされるものの,延々と続く解説がしんどいそれ以降という印象です.
また,RPGパートは終盤のミステリパートの前座のようで,『魔王』の正体やその誕生,
それに絡む主人公の過去からの脱却には既視感を覚え,特筆すべき点は見当たりません.
並行する事件には超能力が関係し,確かにその能力が使えれば…というものでしたが,
現実感に乏しいためイメージも湧きづらく,今ひとつ入り込んで行くことができません.
加えて,唐突に登場する探偵のキャラクタと,その芝居じみた解説も却って興を削ぎます.
RPGとミステリの融合も,繋がりはありますがどちらも別々に置かれているように感じ,
西洋風ファンタジRPGの世界観において,超能力が前に来ることにも違和感が拭えません.
結果,結末や論理ありきで著者だけが楽しみ,読む側が置き去りにされてしまっています.

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RPGスクール (講談社ノベルス) 新書 – 2015/8/6
早坂 吝
(著)
高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。ある日、超能力体験学習のため来校した超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが。驚愕の「新感覚」本格ミステリ
「私は君たちにゲームを挑む」
すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ。
『○○○○○○○○殺人事件』の奇才による青春バトルミステリ!
高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、
幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。
ある日、超能力体験学習のため来校した
超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。
すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」
という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。
剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが……。
魔王の正体とは? そしてイマワを殺害したのは?
驚愕の「新感覚」本格ミステリ!
「私は君たちにゲームを挑む」
すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ。
『○○○○○○○○殺人事件』の奇才による青春バトルミステリ!
高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、
幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。
ある日、超能力体験学習のため来校した
超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。
すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」
という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。
剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが……。
魔王の正体とは? そしてイマワを殺害したのは?
驚愕の「新感覚」本格ミステリ!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/8/6
- ISBN-104062990547
- ISBN-13978-4062990547
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/8/6)
- 発売日 : 2015/8/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4062990547
- ISBN-13 : 978-4062990547
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,024,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいたところに丁度王様のブランチで紹介されていました。ちょっと驚きました。
既発表の2作とは毛色が違い、新たな読者層を取り込もうとする意気込みがうかがえるような気もします。
(前2作と同じ作風だと、王様のブランチで紹介されるかどうか…?)
タイトル通りRPGの楽しみを小説にあらわそうとしていますが、
序盤がいささか単調であること、導入が置いてけぼりになってしまうことが残念。
中盤以降は強力なモンスターをどう倒すかという工夫も見られ、謎ともあいまって盛り上がってきます。
イマワを殺害した犯人は誰か?そこに対するロジックへのこだわりは今まで以上で、
徹底した別解消去はミステリファンも唸らせます。(京大推理小説研究会らしいといえばそうかも)
個々では楽しいのですが、それを見事に融合させるには何かが足りなかったかも?
かつて楽しんだRPGを思い出したり、高校生活を懐かしんだり、
自分にとってはノスタルジーも満喫しました。
既発表の2作とは毛色が違い、新たな読者層を取り込もうとする意気込みがうかがえるような気もします。
(前2作と同じ作風だと、王様のブランチで紹介されるかどうか…?)
タイトル通りRPGの楽しみを小説にあらわそうとしていますが、
序盤がいささか単調であること、導入が置いてけぼりになってしまうことが残念。
中盤以降は強力なモンスターをどう倒すかという工夫も見られ、謎ともあいまって盛り上がってきます。
イマワを殺害した犯人は誰か?そこに対するロジックへのこだわりは今まで以上で、
徹底した別解消去はミステリファンも唸らせます。(京大推理小説研究会らしいといえばそうかも)
個々では楽しいのですが、それを見事に融合させるには何かが足りなかったかも?
かつて楽しんだRPGを思い出したり、高校生活を懐かしんだり、
自分にとってはノスタルジーも満喫しました。
2015年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「超能力が使えたら、トリックなんか必要ないのに……」
そう思ったことのないミステリーファンは、ほとんどいないのではないでしょうか。
そんな「禁断の手」を、そもそもの舞台設定から使ってきている大胆な一作です。
超能力者なんて出してしまって大丈夫か、とハラハラする読者が引っ張り込まれて行く先は、なんとゲームの世界。
そこで繰り広げられる青春、バトル、謎解き。ミステリー作品を読んでいる感覚はあまりないのに、いつの間にか謎が現れては解かれていく。
なんのことはない、楽しめばいいのです。作者の用意した舞台で思いっきり楽しんで下さい。
きっと読後には、「あぁ、私はミステリーを読んでいたのだ」と納得できることと思います。
早坂氏といえば、デビューからの2作でミステリー好き達にここぞとばかりに挑戦状を送り付けてきた人物。
毛色は全く違えど、今作もある意味での挑戦状なのだと感じました。
エロくない早坂吝の今後も楽しみです。
そう思ったことのないミステリーファンは、ほとんどいないのではないでしょうか。
そんな「禁断の手」を、そもそもの舞台設定から使ってきている大胆な一作です。
超能力者なんて出してしまって大丈夫か、とハラハラする読者が引っ張り込まれて行く先は、なんとゲームの世界。
そこで繰り広げられる青春、バトル、謎解き。ミステリー作品を読んでいる感覚はあまりないのに、いつの間にか謎が現れては解かれていく。
なんのことはない、楽しめばいいのです。作者の用意した舞台で思いっきり楽しんで下さい。
きっと読後には、「あぁ、私はミステリーを読んでいたのだ」と納得できることと思います。
早坂氏といえば、デビューからの2作でミステリー好き達にここぞとばかりに挑戦状を送り付けてきた人物。
毛色は全く違えど、今作もある意味での挑戦状なのだと感じました。
エロくない早坂吝の今後も楽しみです。
2021年7月23日に日本でレビュー済み
超能力者ありきの世界という設定も謎だけど、普通に青春モノなのかな、と思いきやリアルな殺人が起こり、青春ミステリと思いきや突如謎のロールプレイングゲームの世界へ突入、、。
要素がありすぎてもはやカオスですが、なかなかに展開も急。ただこういう訳のわからない話は斬新でとてもすきです。
そもそもが訳のわからない世界のルールの話なので、説明も結構あったのですが(説明がないとわからない)、訳のわからないことの説明もすんなり頭に入るくらいとてもわかりやすいので、全然苦にはならなかったです。楽しくて一気読みしました。ただ、一般ウケは、、どうかな?という感じですかね。
要素がありすぎてもはやカオスですが、なかなかに展開も急。ただこういう訳のわからない話は斬新でとてもすきです。
そもそもが訳のわからない世界のルールの話なので、説明も結構あったのですが(説明がないとわからない)、訳のわからないことの説明もすんなり頭に入るくらいとてもわかりやすいので、全然苦にはならなかったです。楽しくて一気読みしました。ただ、一般ウケは、、どうかな?という感じですかね。
2015年10月4日に日本でレビュー済み
RPGゲームの世界で本格ミステリーっていう設定に面白そうだなと思って読みましたが、なんかちぐはぐでした。前半のRPG部分は、定番通りで文字で読んでもあんまり楽しくないし、延々と続く謎解き解説部分は、起伏が乏しく飽きてしまいます。
目新しいことをしようとしているよんでいて、西澤靖彦や山口雅也といった先人のオリジナリティには及ばず、なんで今、これを書くのか解りませんでした。
作者だけが愉しんでいるというか、、、
目新しいことをしようとしているよんでいて、西澤靖彦や山口雅也といった先人のオリジナリティには及ばず、なんで今、これを書くのか解りませんでした。
作者だけが愉しんでいるというか、、、