この本、
平成28年(2016)の7月に買って読み終わったときに、
次の年の最初のレビューの一翼を飾るに相応しいと決め、今日まで隠しておきました。
平成28年にアマゾンで買った200冊以上の本の中で、
他の本と同率の3位で、面白い本でした(同率のもう一冊は、雑喉潤先生の「三国志と日本人」。これも大傑作)。
・
・
さて、洋の東西を問わず< 歴史的なるもの >が大好きです。
たとえば、お隣中国なら
「春秋戦国時代(チュンチュウジァングォーシュディ)」や「三国志演義(サングォージィーイェイイー)」、
遠くヨーロッパなら、
アーサー王と円卓の騎士や、シャルルマーニュの12騎士、あるいはベオウルフ、
ロシアなら幻のサンニコフ島、中央アジアならアム・ダリヤのホラズム文明・・・。
挙げればキリがありませんが、
とにかく< 歴史 >というものは本当に面白いです。
ところがアメリカの歴史、これだけは死ぬほどクソつまんねぇです。
いえ、正しくは面白い時代もあります。
それは、いわゆる< フロンティア >と呼ばれた時代。
そう、西部劇の時代です。
・
・
津神久三という人の「フロンティアの英雄たち」という、
むっちゃ面白い本に書かれていたことなのですが、
「 (前略) フロンティア理論の創始者ジャクスン・ターナーによれば、辺境の終焉は1890年とされる。
1776年の建国からこの間わずか120年ほどにすぎない」 ・・・そうです。
これを本書で確かめると、
初代ジョージ・ワシントンから、第26代セオドア・ローズベルトまでがだいたいこの時代にあたります。
・
巻末の「主要なアメリカ合衆国大統領 合計スコアランキング」によると、
加点である☆が付いている19位までに
この< フロンティア >時代の約120年間の大統領が6人も入っていて、
これは津神久三氏いうところの、
「なおアメリカ人の魂を魅了してやまない、若き日のアメリカの鮮烈な青春」、
これを実際に駆け抜けた人たちは、(善悪は別として)物凄く偉かったということなのでしょうか。
そしてたしかに、< フロンティア >時代以降のアメリカの歴史は徐々にいびつになっていきますし、
第27代タフトの後釜であるウッドロー・ウィルソンなど、
「無貌の仮面」ニャルラトホテプの化身としか思えません。
・
・
本書にはさまざまなお話が収録されているのですが、
とくに第4章の24人の大統領の解説は面白いです。
< アメリカ >の本なのに、
「スケバン刑事」の話をマジメに論じる本など、この世にこれ一冊しかないでしょう。
「~日英近現代史」から、マンガネタをほとんど使わずとも面白く書くようにし、
「太平記の時代」で、あのクソつまんねぇ室町時代を死ぬほど面白く描き出したのですから、
クララ先生は新たな道へと入っていったようです。
これからも期待しています。
・
ちなみに、自分が本書の中で最も好きなのは、帯のクララ先生の写真。
属性「悪」に磨きがかかってきましたね。
こういう写真、大好きです。
ぜひとも大和(ヤマト)の曹操(サオサオ)か、朱元璋(ズゥユゥエンザン)を目指してください。
このレビューが参考になれば幸いです。 (*^ω^*)
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,222¥1,222 税込
ポイント: 37pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥1,222¥1,222 税込
ポイント: 37pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥192
中古品:
¥192

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
大間違いのアメリカ合衆国 単行本 – 2016/7/26
倉山 満
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,222","priceAmount":1222.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,222","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"%2BqNEq9IzG%2BceWIfbY3jeh4AwWeKV6OHXXpSf9jC%2FwNMSFaCZ6L%2FnimbGcZP4UV52vHUC3vnULsJkAlFkT7YKDe%2F%2FQJhgoPXDojjAECFXeM8CTK3rVM8JABJX8FkZMLvjHSl0kd8Qv7c%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥192","priceAmount":192.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"192","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"%2BqNEq9IzG%2BceWIfbY3jeh4AwWeKV6OHXTeHMXf%2BJaiRbnCHfXmzfovSv5fovFdngRAijSM7r%2FQMAGb7znHRtodVd5ZnG5U7BqgEmgBNB7NveZkeGTvPyq9V0jmbr%2BLe9U%2B2fvThVFEycLbS5yqncU4GZMwbD4tIeiwiwbkYuMsj3WAz5oWUW9Q%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
◆友情・敵対・隷属! 日米150年の真実!
◆日米戦争は、双方の保守派の敗北だった! !
トランプ大統領に備えろ!
日本の自主独立のためのアメリカ史
◆日本が生き残るための方法とは! !
◎実に幼稚な、アメリカ陰謀論の系譜
◎「ユダヤが解ると世界が見えてくる」と信じていた頃
◎陰謀論への対処は幕末の志士たちに学べ
◎アメリカは織田信長で止まっている国! !
◎副大統領──人類が作った最も不要な職
◎選挙の流れ──田中角栄などクリーンな政治家
◎覇権国家アメリカの国益とは何か! ?
◎トランプはなぜ台頭したのか
◎ウィーク・ジャパン・ポリシー派とストロング・ジャパン・ポリシー派
◎正気を保ったか?国益は守ったか?世界への貢献度?で歴代アメリカ大統領を採点
◆本書の内容
第一章 アメリカ陰謀論の虚実
~こんな大人に騙されてはいけない~
第二章 アメリカ大統領選挙のルール
~アメリカを近代国家だと思ってはいけない~
第三章 アメリカがクシャミをすれば
日本は肺炎になる? ~世界はこうなる~
第四章 友情・敵対・隷属!
日米百五十年の歴史を振り返る
■アメリカよ、お前たちは間違っている。存在そのものが間違っている。生まれたときから間違っている。何もかもが間違っている。
一人くらい、それくらいのことを言う人がいてもいいと思うのだが、そんなことを言うのは他にあまり見当たらない。別にみんなで口に出す必要はないが、敗戦国が戦勝国と仲良くしたければ、それくらいのことを思っていなければ、友好でなく従属ではないか。昭和初期の満洲事変以降、我が国は対外政策を失敗し破滅への道へと転がり落ちていく。その理由の最たるものが、正論が通らない社会になっていったことであることは、多くの著書でこれでもかと強調してきた。
一方、アメリカでも保守勢力が発言力をなくしていたことは、あまり知られていない。私も本書で初めて強調した。当時のハーバート・フーバー大統領が個人の資質としては極めて聡明で政治家としても有能であったにもかかわらず、世界大恐慌への対処ですべての信用をなくしてしまった。結果、共産主義者と見まごうようなフランクリン・ローズベルトによる長期政権の下で、日米は戦争に至る。これは日本だけでなく、アメリカにとっても敗戦であった。(本文より)
◆日米戦争は、双方の保守派の敗北だった! !
トランプ大統領に備えろ!
日本の自主独立のためのアメリカ史
◆日本が生き残るための方法とは! !
◎実に幼稚な、アメリカ陰謀論の系譜
◎「ユダヤが解ると世界が見えてくる」と信じていた頃
◎陰謀論への対処は幕末の志士たちに学べ
◎アメリカは織田信長で止まっている国! !
◎副大統領──人類が作った最も不要な職
◎選挙の流れ──田中角栄などクリーンな政治家
◎覇権国家アメリカの国益とは何か! ?
◎トランプはなぜ台頭したのか
◎ウィーク・ジャパン・ポリシー派とストロング・ジャパン・ポリシー派
◎正気を保ったか?国益は守ったか?世界への貢献度?で歴代アメリカ大統領を採点
◆本書の内容
第一章 アメリカ陰謀論の虚実
~こんな大人に騙されてはいけない~
第二章 アメリカ大統領選挙のルール
~アメリカを近代国家だと思ってはいけない~
第三章 アメリカがクシャミをすれば
日本は肺炎になる? ~世界はこうなる~
第四章 友情・敵対・隷属!
日米百五十年の歴史を振り返る
■アメリカよ、お前たちは間違っている。存在そのものが間違っている。生まれたときから間違っている。何もかもが間違っている。
一人くらい、それくらいのことを言う人がいてもいいと思うのだが、そんなことを言うのは他にあまり見当たらない。別にみんなで口に出す必要はないが、敗戦国が戦勝国と仲良くしたければ、それくらいのことを思っていなければ、友好でなく従属ではないか。昭和初期の満洲事変以降、我が国は対外政策を失敗し破滅への道へと転がり落ちていく。その理由の最たるものが、正論が通らない社会になっていったことであることは、多くの著書でこれでもかと強調してきた。
一方、アメリカでも保守勢力が発言力をなくしていたことは、あまり知られていない。私も本書で初めて強調した。当時のハーバート・フーバー大統領が個人の資質としては極めて聡明で政治家としても有能であったにもかかわらず、世界大恐慌への対処ですべての信用をなくしてしまった。結果、共産主義者と見まごうようなフランクリン・ローズベルトによる長期政権の下で、日米は戦争に至る。これは日本だけでなく、アメリカにとっても敗戦であった。(本文より)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2016/7/26
- 寸法13 x 2.1 x 18.8 cm
- ISBN-104584137366
- ISBN-13978-4584137369
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 大間違いのアメリカ合衆国
¥1,222¥1,222
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り1点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。 1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める。著書に、ベストセラーになった「?だらけシリーズ」(『?だらけの日英近現代史』など)『歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由』(PHP研究所)『大間違いの太平洋戦争』『真・戦争論 世界大戦と危険な半島』(いずれも小社刊)など多数。現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」(https://kurayama.cd-pf.net/)や「チャンネルくらら」(https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg)などで積極的に言論活動を行っている。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2016/7/26)
- 発売日 : 2016/7/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4584137366
- ISBN-13 : 978-4584137369
- 寸法 : 13 x 2.1 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 529,427位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
イメージ付きのレビュー

5 星
親中のクリントン女史が大統領ならば、日本には茨の道だったろう。
卓越した表現力。「大統領選は四年に一度、州ごとにやっている南北戦争」など比喩が面白く、中高生のころなら大喜びしたかも。レトリックに割いているせいか、情報少なく新しい知識も得られず、大人には物足りない印象。◇トランプ氏に関する記述に共感した。日本の報道を見て、この国はここまでバカだったの?と思っていた。既に決着ありとの見込み、数日前からヒラリーは余裕の振る舞いだが、どうなるかわからなかった程のトランプ現象。米国の内実が垣間見えた選挙だった。親中のクリントン、日本には茨の道だろう。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
卓越した表現力。
「大統領選は四年に一度、州ごとにやっている南北戦争」など比喩が面白く、中高生のころなら大喜びしたかも。
レトリックに割いているせいか、情報少なく新しい知識も得られず、大人には物足りない印象。
◇トランプ氏に関する記述に共感した。
日本の報道を見て、この国はここまでバカだったの?と思っていた。
既に決着ありとの見込み、数日前からヒラリーは余裕の振る舞いだが、どうなるかわからなかった程のトランプ現象。
米国の内実が垣間見えた選挙だった。
親中のクリントン、日本には茨の道だろう。
「大統領選は四年に一度、州ごとにやっている南北戦争」など比喩が面白く、中高生のころなら大喜びしたかも。
レトリックに割いているせいか、情報少なく新しい知識も得られず、大人には物足りない印象。
◇トランプ氏に関する記述に共感した。
日本の報道を見て、この国はここまでバカだったの?と思っていた。
既に決着ありとの見込み、数日前からヒラリーは余裕の振る舞いだが、どうなるかわからなかった程のトランプ現象。
米国の内実が垣間見えた選挙だった。
親中のクリントン、日本には茨の道だろう。

卓越した表現力。
「大統領選は四年に一度、州ごとにやっている南北戦争」など比喩が面白く、中高生のころなら大喜びしたかも。
レトリックに割いているせいか、情報少なく新しい知識も得られず、大人には物足りない印象。
◇トランプ氏に関する記述に共感した。
日本の報道を見て、この国はここまでバカだったの?と思っていた。
既に決着ありとの見込み、数日前からヒラリーは余裕の振る舞いだが、どうなるかわからなかった程のトランプ現象。
米国の内実が垣間見えた選挙だった。
親中のクリントン、日本には茨の道だろう。
「大統領選は四年に一度、州ごとにやっている南北戦争」など比喩が面白く、中高生のころなら大喜びしたかも。
レトリックに割いているせいか、情報少なく新しい知識も得られず、大人には物足りない印象。
◇トランプ氏に関する記述に共感した。
日本の報道を見て、この国はここまでバカだったの?と思っていた。
既に決着ありとの見込み、数日前からヒラリーは余裕の振る舞いだが、どうなるかわからなかった程のトランプ現象。
米国の内実が垣間見えた選挙だった。
親中のクリントン、日本には茨の道だろう。
このレビューの画像

2016年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倉山満先生 病後回復されてから
凄く感度鋭い感覚を現されていると
思いました。
米国の属国 日本をしっかりと日本人は意識していかないといけない。
ぬるま湯から飛び出せとの言葉に
どう!反応することが一番なのか
それが課題である。
凄く感度鋭い感覚を現されていると
思いました。
米国の属国 日本をしっかりと日本人は意識していかないといけない。
ぬるま湯から飛び出せとの言葉に
どう!反応することが一番なのか
それが課題である。
2017年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トランプは70代です。何かの使命感に導かれ大統領選挙に勝利したのです。アメリカの復活、グローバリズムよりナショナリズムだ。日本と一番関係の深いアメリカの深層のひとつに触れている。わかりやすく講談風に書かれているところがむつかしい政治経済歴史書と違うところ。著者の心意気が出ている。読者に伝えるスキルは抜群のものがある。
日本と同じようにそれ以上に負けっぱなしだったアメリカの保守はトランプの出現により、”傍観者”であることを辞めようとしている。
アクター行動せよだ。何ができるかが問われる。
トランプ現象自体が日本に取って必ずしもプラスに作用するとは限らないが、健全な敢闘の精神を忘れてしまった日本が”傍観者”から行動者へ変わるかどうか、憲法改正でしょう、
アメリカにとって単なる”足手まとい”にしかならないのではないか、いや歓迎するでしょうむしろアメリカは。
60年代70年代80年代90年代は、今と比べて、政治経済軍事映画や音楽からのアメリカの影響が大きかった時代でした。
ゆうゆうワイドの極東FENでした。
インターネットのない時代。想像の中でただただ存在感が大きい、等身大のアメリカでなく以上に肥大化したアメリカに圧倒されていた。
苦しむアメリカを立て直すトランプは政治家です
日本と同じようにそれ以上に負けっぱなしだったアメリカの保守はトランプの出現により、”傍観者”であることを辞めようとしている。
アクター行動せよだ。何ができるかが問われる。
トランプ現象自体が日本に取って必ずしもプラスに作用するとは限らないが、健全な敢闘の精神を忘れてしまった日本が”傍観者”から行動者へ変わるかどうか、憲法改正でしょう、
アメリカにとって単なる”足手まとい”にしかならないのではないか、いや歓迎するでしょうむしろアメリカは。
60年代70年代80年代90年代は、今と比べて、政治経済軍事映画や音楽からのアメリカの影響が大きかった時代でした。
ゆうゆうワイドの極東FENでした。
インターネットのない時代。想像の中でただただ存在感が大きい、等身大のアメリカでなく以上に肥大化したアメリカに圧倒されていた。
苦しむアメリカを立て直すトランプは政治家です
2016年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『嘘だらけの日米近現代史』につぐ2冊目のアメリカに関する著書。やっぱり倉山氏の書く本は面白い。何が面白いかというと、アメリカ陰謀論の虚実、アメリカ大統領選挙のルール、アメリカとの関係が倉山氏の黒歴史と共に語られます(笑)。しかもその結末が妙に感動的でもあります。
アメリカ陰謀論を語る人たちの「アメリカ」とは、日本を弱体化させてアジアの安定を図る所謂「ウィークリー・ジャパン・ポリシー」派と呼ばれる人達で、彼らはそういった人達の方ばかり見ているのではないでしょうか。アメリカは一枚岩ではなく、中には「ストロング・ジャパン・ポリシー」派と呼ばれる強い日本と共にアジアの平和を守っていく方がいいと考えている人たちもいます。勿論、彼らとて一番に考えているのはアメリカの国益ですが、我々のすべきことは前者を叩くことより、後者と手を組んで、どうすればこの先我が国が生き残れるかを考えることではないでしょうか。
今まさに、アメリカ大統領選でヒラリーとトランプが戦っています。どちらが大統領になるのか?そうなったらどうなるのかを語る人は多いですが、我々にとって大切なのは「どうなるのか」ではなく「どうするのか」を考えることではないでしょうか。世の中が「どうなっているのだ?」と迷い続けていた倉山満少年が、「どうするのだ?」という視点を持つようになって変わったように。それを考えさせる一助になってくれる本だと思います。
アメリカ陰謀論を語る人たちの「アメリカ」とは、日本を弱体化させてアジアの安定を図る所謂「ウィークリー・ジャパン・ポリシー」派と呼ばれる人達で、彼らはそういった人達の方ばかり見ているのではないでしょうか。アメリカは一枚岩ではなく、中には「ストロング・ジャパン・ポリシー」派と呼ばれる強い日本と共にアジアの平和を守っていく方がいいと考えている人たちもいます。勿論、彼らとて一番に考えているのはアメリカの国益ですが、我々のすべきことは前者を叩くことより、後者と手を組んで、どうすればこの先我が国が生き残れるかを考えることではないでしょうか。
今まさに、アメリカ大統領選でヒラリーとトランプが戦っています。どちらが大統領になるのか?そうなったらどうなるのかを語る人は多いですが、我々にとって大切なのは「どうなるのか」ではなく「どうするのか」を考えることではないでしょうか。世の中が「どうなっているのだ?」と迷い続けていた倉山満少年が、「どうするのだ?」という視点を持つようになって変わったように。それを考えさせる一助になってくれる本だと思います。
2017年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の時、アメリカドラマを見て、その家の開放的なことに驚愕した。表通りから玄関まで、一本足の郵便受けがあるのみ、芝生が打ってあり、もちろん壁はない。あれは何だったか。刑事コロンボだったかサンセットセブンティセブン通りだったか、じゃじゃ馬億万長者?(まあ放送時期が違いすぎるが、私は記憶力は弱いので)それは失念した
驚愕したってことはつまり私の周囲は壁だらけだったのだ。米は壁の文化、日本は壁のない文化ってどういうこと? じゃあ垣間見とか築地(つきじ、じゃないよ)ってなんのことだ。古典文学に多少親しんでおれば、日本は壁だらけであったことがすぐにわかる
この手のいい加減な放言が多すぎる。米は銃社会だから豊臣政権以前というが、個人の独立という理念に基づく米なりの民主主義の在り方であり、他国がどうこう言うべき問題ではない。銃の個人所有が多い北欧やスイス、イスラエルなどは、では中国や韓国よりはるかに遅れた国なのか? 元首がシャーマンである国は二千年は世界標準から取り残されていると言われても、それは固有の歴史であり、日本なりの民主主義の在り方であると返せるが、それなら米だってそうだろう
米大統領の権限のなさ加減を冒頭で書いておいて、後にトルーマンやローズヴェルトが世界秩序を破壊したという。じゃあ、極めて強大な影響力を個人的にふるえたってことじゃん
ユダヤ陰謀論の否定やスケバン刑事のエピソードがその後の論理展開にどうかかわるかについても、私にはまるでつながりが読み取れない。総じていえば、細部の裏付けがまるでだめ、そんなものの上に正しい思考は乗りようがないのだよ
そもそもの問題として、他国をけなすことで、やる気が煽られるものなのか。私は米の素晴らしさ、中国の古典文化の奥深さを知るほど、自分も頑張らねばと思う。必要以上に褒め上げて、相手の策略にはまるのはもちろんいかがなものかとは思う。しかし口汚い罵りは何一つ次につながらない
驚愕したってことはつまり私の周囲は壁だらけだったのだ。米は壁の文化、日本は壁のない文化ってどういうこと? じゃあ垣間見とか築地(つきじ、じゃないよ)ってなんのことだ。古典文学に多少親しんでおれば、日本は壁だらけであったことがすぐにわかる
この手のいい加減な放言が多すぎる。米は銃社会だから豊臣政権以前というが、個人の独立という理念に基づく米なりの民主主義の在り方であり、他国がどうこう言うべき問題ではない。銃の個人所有が多い北欧やスイス、イスラエルなどは、では中国や韓国よりはるかに遅れた国なのか? 元首がシャーマンである国は二千年は世界標準から取り残されていると言われても、それは固有の歴史であり、日本なりの民主主義の在り方であると返せるが、それなら米だってそうだろう
米大統領の権限のなさ加減を冒頭で書いておいて、後にトルーマンやローズヴェルトが世界秩序を破壊したという。じゃあ、極めて強大な影響力を個人的にふるえたってことじゃん
ユダヤ陰謀論の否定やスケバン刑事のエピソードがその後の論理展開にどうかかわるかについても、私にはまるでつながりが読み取れない。総じていえば、細部の裏付けがまるでだめ、そんなものの上に正しい思考は乗りようがないのだよ
そもそもの問題として、他国をけなすことで、やる気が煽られるものなのか。私は米の素晴らしさ、中国の古典文化の奥深さを知るほど、自分も頑張らねばと思う。必要以上に褒め上げて、相手の策略にはまるのはもちろんいかがなものかとは思う。しかし口汚い罵りは何一つ次につながらない
2016年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ニューヨークとワシントンだけがアメリカではなく,
ニューヨークもワシントンもアメリカではない.
アメリカ史,アメリカと日本の関係ほど歪曲されて,しかも受け入れられているものはない.
事実を知る索引となる1冊である.
ニューヨークもワシントンもアメリカではない.
アメリカ史,アメリカと日本の関係ほど歪曲されて,しかも受け入れられているものはない.
事実を知る索引となる1冊である.
2019年8月15日に日本でレビュー済み
社会科学畑の貴重な保守言論人として応援したい。
が、重複する論点を分散して様々な出版社から出されているのは
若干散漫な印象を受ける。
『嘘だらけの日米近現代史』のライトな増補版?という印象を受けた。
口述筆記??
倉山氏の『検察庁の近現代史』『歴史問題は解決しない』『帝国憲法物語』
の3冊と伝わってくる熱量が違う気がするのだが・・・。
各大統領の採点表については、日本側から見たら何点という尺度が
あったら面白かったように思う。
特に、トルーマンに本書のような点数はつけられるだろうか。
和平交渉打診も、通告もせず、非戦闘員を対象に
日本に2発も原爆を落とした、非道、外道な大統領にしか思えないのだが。
あげくその威力にためらって、朝鮮戦争では使わなかったのだから
何をかいわんやである。
が、重複する論点を分散して様々な出版社から出されているのは
若干散漫な印象を受ける。
『嘘だらけの日米近現代史』のライトな増補版?という印象を受けた。
口述筆記??
倉山氏の『検察庁の近現代史』『歴史問題は解決しない』『帝国憲法物語』
の3冊と伝わってくる熱量が違う気がするのだが・・・。
各大統領の採点表については、日本側から見たら何点という尺度が
あったら面白かったように思う。
特に、トルーマンに本書のような点数はつけられるだろうか。
和平交渉打診も、通告もせず、非戦闘員を対象に
日本に2発も原爆を落とした、非道、外道な大統領にしか思えないのだが。
あげくその威力にためらって、朝鮮戦争では使わなかったのだから
何をかいわんやである。