ドラマも何度も見ていますがやはり原作が最強ですね。
大好きです。
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贖罪 (双葉文庫) 文庫 – 2012/6/6
湊 かなえ
(著)
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購入オプションとあわせ買い
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った──あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!? 〈特別収録〉黒沢清監督インタビュー。
- 本の長さ316ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2012/6/6
- 寸法10.7 x 1.3 x 15 cm
- ISBN-104575515035
- ISBN-13978-4575515039
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商品の説明
著者について
1973年広島県生まれ。2005年第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。07年第35回創作ラジオドラマ大賞受賞。同年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は、「週刊文春08年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞した。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門受賞。その他の作品に『少女』『贖罪』『Nのために』『夜行観覧車』『往復書簡』『境遇』『花の鎖』『サファイア』がある。
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2012/6/6)
- 発売日 : 2012/6/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 316ページ
- ISBN-10 : 4575515035
- ISBN-13 : 978-4575515039
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,441位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 45位双葉文庫
- - 46位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年、第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選、07年、第35回創作ラジオドラマ大賞受賞。同じ年、第29回小説推理新人賞を「聖職者」で受賞。
08年、「聖職者」を第一章に、その後の顛末までを描いた長篇小説『告白』を刊行。同作が2008年週刊文春ミステリーベスト10第1位、第6回本屋大賞を受賞する。「告白」は2010年6月、松たか子主演で映画公開。著作:告白(2008年8月 双葉社 / 2010年4月 双葉文庫)、少女(2009年1月 早川書房)、贖罪(2009年6月 東京創元社)、Nのために(2010年1月 東京創元社)、夜行観覧車(2010年6月 双葉社)、白ゆき姫殺人事件(2012年7月 集英社)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スリラーの真髄が堪能できました。
2020年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グイグイと引き込まれていく物語で、ラストまで一気に楽しめます。
それぞれの登場人物の過去と現在と未来が交錯し行き来し、作者はどうなふうに物語を終結させるのだろう、と固唾を飲んで(?)読み進めました。
ラストはアッと驚く結末が用意されていて、なんとも言えない読後感に浸りました。
アクロバティックな結末にはガーン!と脳天を打ち砕かれますが、これが小説、これぞエンターテインメント小説だよな、と湊かなえさんワールドを堪能しました。
それぞれの登場人物の過去と現在と未来が交錯し行き来し、作者はどうなふうに物語を終結させるのだろう、と固唾を飲んで(?)読み進めました。
ラストはアッと驚く結末が用意されていて、なんとも言えない読後感に浸りました。
アクロバティックな結末にはガーン!と脳天を打ち砕かれますが、これが小説、これぞエンターテインメント小説だよな、と湊かなえさんワールドを堪能しました。
2024年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
罪の意識、責任転嫁、親が子を思う気持ち、色々な想いが負のスパイラルに陥っていく…
こういう連鎖って、もしかしたら様々なところで起こってるのかもしれない。
こういう連鎖って、もしかしたら様々なところで起こってるのかもしれない。
2023年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
残酷なミステリー、どろどろした結末というよりかは、ややスッキリしたもの。
ただ、悪い読後感ではない。
人の内面を浮き彫りにするような場面もある。響く言葉も何点かある。
買って良かった。
ただ、悪い読後感ではない。
人の内面を浮き彫りにするような場面もある。響く言葉も何点かある。
買って良かった。
2023年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ殺人事件だ。だけど目撃者それぞれに違う体験と感情がある。時には、何気ない一言が人の人生を大きく左右することもある。そんなことを考えると、人間の生きる世界は一筋縄ではいかない複雑なものだと思う。
2024年3月27日に日本でレビュー済み
日本一空気のきれいな田舎町で、15年前に起きた一人の美少女の残虐な殺害事件。
事件直前までこの少女と校庭でバレーボールをしていた4人の少女たちは、
犯人と会話までしたのに、なぜかこの男性の顔や服装などを記憶しておらず、
事件は暗礁に乗り上げます。
殺された少女は東京から転校して来た美少女の「エミリ」でした。
大切な娘を失って鬱状態になってしまった母親の「麻子」は、東京に戻る直前に、
4人の少女「紗英」「真紀」「晶子」「由香」を自宅に呼び出し、
「私はあんたたちを許さない。時効までに犯人を見つけなさい。それができないのなら、
私が納得できるような償いをしなさい」
といって脅かします。
全編を通して見え隠れするのは、「エミリ」の母親である「麻子」の存在です。
この麻子が4人の「元少女」たちに送った手紙を通して、真実が明かされていきます。
事件直前までこの少女と校庭でバレーボールをしていた4人の少女たちは、
犯人と会話までしたのに、なぜかこの男性の顔や服装などを記憶しておらず、
事件は暗礁に乗り上げます。
殺された少女は東京から転校して来た美少女の「エミリ」でした。
大切な娘を失って鬱状態になってしまった母親の「麻子」は、東京に戻る直前に、
4人の少女「紗英」「真紀」「晶子」「由香」を自宅に呼び出し、
「私はあんたたちを許さない。時効までに犯人を見つけなさい。それができないのなら、
私が納得できるような償いをしなさい」
といって脅かします。
全編を通して見え隠れするのは、「エミリ」の母親である「麻子」の存在です。
この麻子が4人の「元少女」たちに送った手紙を通して、真実が明かされていきます。
2023年7月17日に日本でレビュー済み
湊さんの『告白』を読まれたことのある方なら、類似の雰囲気だなあと感じてもらえると思います。あるいは『告白』パート2か、と思われるかもしれません。
つまりは所謂イヤミス系の作品であります。
筋は色々なところに書いてあろうかと思いますので敢えて書きませんが、とある少女の殺人事件を巡り、その友達たちが人生を狂わせていくという話です。
・・・
さて。ふと、湊さんの作品の「イヤミス」の「イヤ」の理由が気になりました。
いやな気になるのは読後でなく、読中で既にそうなんですが、なぜこんなに作中人物に嫌悪感?違和感?を感じるのか。なぜこんなにいやらしい人物であると感じるのかと。
で、私が一番感じたのは登場人物の「独善性」ということです。
本作のメインキャラは女性4人と、その友達だった亡くなった子の母親、計5人です。作品の構成上、各章がそれぞれこの5人の独白の形式になっていることも独善的雰囲気を強める結果にはなっているかとは思います。
どういうことか。
この5人が5人とも、「〇〇する方が良いと思った」というような口調なのです。しかし、その感じた・思ったという判断は、コニュニケーションを経て判断したということでなく、そう感じたから・普通そうでしょ、といった印象判断である雰囲気が強いのです。そこに自分を疑う・過誤の可能性を疑うことがないことから、独善的態度の印象が強くなります。
また、こういう態度は確かに「ありがち」であることが、読者を(良い意味で)イヤーな気持ちにして離さないのかもしれません。かくいう私の家内や母親も「良かれと思って」動くタイプ。いや迷惑なんだけど・・・、何で話してくれないのかな・・・みたいな。善意から始まる「はた迷惑」と言っては申し訳ないのですが、そういう雰囲気。
フィクションなので、多少過剰感はあるのですが、あながち居てもおかしくない位の独善さがイヤーな感じにさせます。
・・・
もう一つ。映像美が頭に浮かぶ!
むべなるかな、本作はWOWOWでドラマ化されていますが、映像化が非常に合いそうだなあと感じました。
空気がきれいだと、それだけが取り柄の超ド田舎の街。そこに越してきた都会っ子。その都会っ子と仲良くなる四人。計五人のグループはとある夏休み、学校の校庭で遊ぶ。工事のおじさんという不審者。不審者と手をつないで消えていく都会っ子。
こうした夏の暑い日の状況が自然と頭の中に浮かびました。あるいはこの舞台設定が昭和的日本人に刺さるというだけかもしれませんが笑。
なお、キャストを見るとこれまた魅力的な皆様です。読後にドラマで見返すのも乙なものです。
・・・
ということで湊氏のイヤミス系作品でした。
最近キリスト教系の本ばかり読んでいるためか贖罪というとAtonementというキリストが人類の罪を代わりにかぶってくれたという話を想起するのですが、そういうものではありませんでした。
猛暑の今、夏休みの今、舞台設定と同様の季節です。木陰の下や帰省の行き来など、類似の設定でスリラーを楽しんでいただけたら幸いです。
つまりは所謂イヤミス系の作品であります。
筋は色々なところに書いてあろうかと思いますので敢えて書きませんが、とある少女の殺人事件を巡り、その友達たちが人生を狂わせていくという話です。
・・・
さて。ふと、湊さんの作品の「イヤミス」の「イヤ」の理由が気になりました。
いやな気になるのは読後でなく、読中で既にそうなんですが、なぜこんなに作中人物に嫌悪感?違和感?を感じるのか。なぜこんなにいやらしい人物であると感じるのかと。
で、私が一番感じたのは登場人物の「独善性」ということです。
本作のメインキャラは女性4人と、その友達だった亡くなった子の母親、計5人です。作品の構成上、各章がそれぞれこの5人の独白の形式になっていることも独善的雰囲気を強める結果にはなっているかとは思います。
どういうことか。
この5人が5人とも、「〇〇する方が良いと思った」というような口調なのです。しかし、その感じた・思ったという判断は、コニュニケーションを経て判断したということでなく、そう感じたから・普通そうでしょ、といった印象判断である雰囲気が強いのです。そこに自分を疑う・過誤の可能性を疑うことがないことから、独善的態度の印象が強くなります。
また、こういう態度は確かに「ありがち」であることが、読者を(良い意味で)イヤーな気持ちにして離さないのかもしれません。かくいう私の家内や母親も「良かれと思って」動くタイプ。いや迷惑なんだけど・・・、何で話してくれないのかな・・・みたいな。善意から始まる「はた迷惑」と言っては申し訳ないのですが、そういう雰囲気。
フィクションなので、多少過剰感はあるのですが、あながち居てもおかしくない位の独善さがイヤーな感じにさせます。
・・・
もう一つ。映像美が頭に浮かぶ!
むべなるかな、本作はWOWOWでドラマ化されていますが、映像化が非常に合いそうだなあと感じました。
空気がきれいだと、それだけが取り柄の超ド田舎の街。そこに越してきた都会っ子。その都会っ子と仲良くなる四人。計五人のグループはとある夏休み、学校の校庭で遊ぶ。工事のおじさんという不審者。不審者と手をつないで消えていく都会っ子。
こうした夏の暑い日の状況が自然と頭の中に浮かびました。あるいはこの舞台設定が昭和的日本人に刺さるというだけかもしれませんが笑。
なお、キャストを見るとこれまた魅力的な皆様です。読後にドラマで見返すのも乙なものです。
・・・
ということで湊氏のイヤミス系作品でした。
最近キリスト教系の本ばかり読んでいるためか贖罪というとAtonementというキリストが人類の罪を代わりにかぶってくれたという話を想起するのですが、そういうものではありませんでした。
猛暑の今、夏休みの今、舞台設定と同様の季節です。木陰の下や帰省の行き来など、類似の設定でスリラーを楽しんでいただけたら幸いです。