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北条氏と鎌倉幕府 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2011/3/11

4.3 5つ星のうち4.3 184個の評価

北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか。なぜ鎌倉武士たちはあれほどに抗争を繰り返したのか。執権政治、得宗専制を成立せしめた論理と政治構造とは──。承久の乱を制し、執権への権力集中を成し遂げた義時と、蒙古侵略による危機の中、得宗による独裁体制を築いた時宗。この二人を軸にして、これまでになく明快に鎌倉幕府の政治史を見通す画期的論考! (講談社選書メチエ)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2011/3/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/3/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062584948
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062584944
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 184個の評価

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細川 重男
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北条得宗の話とか誰々の生まれ変わりとかなどなど、面白かったです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月13日に日本でレビュー済み
武家政権の成立は頼朝による鎌倉幕府の開府が画期となるが、完成となると北条氏による執権体制の確立を待つことになる。その始まりを義時、完成を時宗が担い、その死去とともに迷走を始める。それは執権による独裁の完成と後継者に恵まれない独裁の維持の困難さを示す歴史でもある。
鎌倉幕府の特異性として将軍を戴きながら当初は源氏、次に摂関家、それから親王と変化している。これだけを見ると徐々に将軍の家柄が上昇しているように見えるが、そう単純なものでもない。特に時宗は元寇に対処するにあたり皇族から源氏に臣籍降下させている。一時的であるが源氏が将軍を襲職したことで鎌倉幕府の体制強化を図った。
本書の記述はわかりやすさを重視したためか卑近な表現を多用している。それはそれで効果的だが、時宗の評価については疑問が残る。時宗が外交音痴で戦争しか能が無い独裁者として描いているが、疑問が残る。当時の状況としてモンゴルが世界を席巻していることは日本にも伝わっている。当然のことながら、モンゴルに対峙して諸国の運命も周辺に伝わっている。日本の為政者として時宗がそれらを前提に対峙することは当たり前である。
モンゴルは常に敵対国を滅ぼしている。その国民は皆殺しが通例であり、属国として生き残れば僥倖でしかない。その場合、属国になることを選べば日本はモンゴルの分国の一つに成り下がる。なんとか汗国などという蔑称を冠して歴史に汚点を残すことになっただろう。否、日本人はいなくなり他の民族が日本列島に盤踞した可能性すらある。
つまり、この本が世に出たのは時宗が日本の武士を鼓舞し統合しことに対処したからこそであろう。その視点を欠く本書への評価はどうしたものか。時宗への評価を誤っていることは間違いないが、武家政権の発達について綿密に描き出したことは評価できる。この部分こそ重く見たい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者は『はじめに』で、「北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか?」という疑問を提示している。筆者は、この疑問に対するよくある回答は、鎌倉時代の武家社会と朝廷身分秩序における北条氏の「家柄の低さ」にその原因を求め、つまり、「なれなかった」とするのであり、これには当然、「なれるものなら、なりたかったはずである」という前提が存在するとしている。しかし筆者は、この見解は、北条氏の鎌倉幕府支配を正当性を欠いたものとする負の評価へと通じるものてあり賛成しかねるとし、本書では、これまでほとんど検討されてこなかった「北条氏の鎌倉幕府支配を支えた論理」について考えることを最大の課題とし、冒頭に記した素朴な疑問「北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか?」に答を見つけたいとしている。また筆者は、この課題に辿り着くためには、片づけなければならないさらなる素朴な疑問があるとして3点を挙げ、これらの問題を追及するためには、表面的に幕府や北条氏の歴史をなぞっても答には辿り着けないとし、キーマンとして第二代執権北条義時と第八代執権北条時宗を選び、この二人の人生に注目することにより、その答に迫りたいとしている。 

ここで筆者が挙げているさらなる素朴な疑問とは、①鎌倉北条氏は、そもそもどのような家であったのか、②「得宗」とは、いったいどういう意味なのか、③第七代将軍惟康親王は、長期にわたり源氏を名乗っていた実は四人目の源氏将軍であったのだが、空前の強敵蒙古帝国と対峙したこの時期、なぜ鎌倉幕府は源氏の将軍を戴いていたのであろうか、の3点だとしている。 

ここまで長々と『はじめに』の内容を引用したが、それは、実際に本書を読んでみると、筆者はこの3点の疑問を解き明かすこと(①は第一章、②は第二章、第四章、③は第四章)と、義時と時宗の事績を検討すること(義時は第二章、第四章、時宗は第三章、第四章)によって、「北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか?」の答を導き出しており、本書の全貌・概要を端的に言い表しているこの『はじめに』の内容をあらかじめしっかり頭に入れておいたうえで本書を読んだ方が、理解しやすく、かつ理解が深まると思ったからなのだ。 

「北条氏は、自ら将軍になる必要もなく、また、なりたくもなかった」とする筆者の答は別として、筆者が本書で提示している「得宗専制政治」の論理やその歴史的位置づけが、専門家から通説あるいは有力説としての評価を受けるに値するものであるのかどうかは私のような素人にはわからないが、少なくとも、筆者が各章で積み上げてきた考証の結果からは、十分に説得力が感じられるものだった。 

ちなみに、②の「得宗」とは何かについて筆者は、「北条義時に関係する何かであるとされている」が、「義時の何であるかについては、…実はよくわからないのである」としつつ、時頼が義時に贈った追号「徳崇」の当て字、略字化なのではなかろうかとし、徳崇を義時に追号した理由を示しているのだが、『週刊 新発見!日本の歴史』20号(2013年11月5日発売)でも、秋山哲雄氏が「徳崇とは、北条時頼が曾祖父にあたる北条義時に贈った追号だといわれている」とし、筆者と同趣旨の追号理由を挙げるとともに、徳崇が後に得宗となったとしている(ただし、ここで言っているのは、得宗という言葉の起源が追号であることと追号した理由であり、本書で検討し、解き明かしている「得宗とは」の意味は、もっと深い)。 
50人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作者は、武力という物を、否定的に捉え過ぎていると思いました。武力=野蛮という考え方には同調しかねます。北条時宗を外交感覚が無い野蛮な人物という捉え方でしたが、当時の元王朝と高麗王朝の関係や幕府と朝廷の関係、幕府と御家人との関係等を考えた時、時宗の対応は当然だったのではないでしょうか?
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は一応研究者であるということですから、歴史的事実の適切な指摘がなされているものと思われるのですが、本書の文章の論理的構成やそもそも表現力に大いに難があるような気がしてしまいます。
加えて、全体的な流れとしてすでに論じられ尽くしている事実を無理に繋ぎ合わせて、ムック本などで歴史をかじった程度の人が持つ素朴な疑問に答えようとして答えきれてないというか…。

歴史書籍は学者が書いたものに限ると思いますが、そのような書籍も割とピンキリなのでしょうか。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月1日に日本でレビュー済み
 本郷恵子『京・鎌倉 ふたつの王権』小学館2008で、特
に説明もないまま得宗政権という言葉が頻出したのには、
大いに戸惑ったものです。この言葉の由来を極めてくれ
ただけでも助かりました。また、門葉、家子、侍の違いの
説明をした上で、北条義時が家子専一(筆頭)であった
ことに覇権確立の根拠を求めたり、氏、姓、苗字の違い
の説明から最後の源氏将軍惟康の異様さ(将軍には源
氏の血統を重視していた)を指摘する件も、著者の蘊蓄
が感じられて興味深いものでした。北条氏が執権に留ま
り将軍になろうとしなかった理由を探求するに際し、武
内宿彌の再誕伝説に注目したのも卓見だと思いました。
 何より選書というハンディで読みやすいスタイルを用
いて、現在の常識が通じぬ遠い歴史世界を、敢て現代
の言葉で語り切ろうとした姿勢に好感が持てました。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鎌倉幕府とは何か?北条氏とは何か?を分かりやすく解説してくれました。自分の中にあったいくつもの?が次々に溶けていく快感を味わえました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この著者のアプローチはとてもチャーミング。 なぜ将軍にならないほうが良かったかが良く判った。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート