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お伽草紙 Kindle版
「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編小説。初出は「おとぎ草紙」[筑摩書房、1945(昭和20)年]。5歳の女の子のために絵本を読んで聞かせる父は、その胸中におのずから別個の物語が出現する。「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切雀」といったお馴染みのおとぎ話が太宰流にアレンジされている。
- 言語日本語
- 発売日2012/9/27
- ファイルサイズ374 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
人の心をのぞきみると、こんなにも恐ろしい日本昔話-。古くから誰もが親しむ「瘤取りじいさん」「浦島太郎」「カチカチ山」「舌切雀」などの昔話に、新たな息吹を与える太宰文学。
登録情報
- ASIN : B009IXAZJ6
- 発売日 : 2012/9/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 374 KB
- 同時に利用できる端末数 : 無制限
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 111ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: 無料タイトル - 525位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 72位評論・文学研究 (Kindleストア)
- - 88位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。
在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月31日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
これは、読書好きでなくとも人生の中で読んでみるべきと言われ得るようような良書です。
役に立った
2021年10月27日に日本でレビュー済み
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昔のよく知っているおとぎ話が、太宰自身の心情に置き換え、以外な目からみた話に展開されて、面白い。
2019年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
This story is so easy to identify with and especially so if you are from a small town....by small I mean the kind of small that only has one or two traffic lights
I don't know why I bought this book as it isn't something I'd usually go for. It is different but I really did enjoy it. A well told story ,mainly about life, death ,and how one is able to come to terms with grief and deal with it .
I knew nothing else about it and that served me well as I did not know there was a big surprise twist coming.
I don't know why I bought this book as it isn't something I'd usually go for. It is different but I really did enjoy it. A well told story ,mainly about life, death ,and how one is able to come to terms with grief and deal with it .
I knew nothing else about it and that served me well as I did not know there was a big surprise twist coming.
2019年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
This was one of the most interesting books I've ever read.
I look forward to more from this author!! Read this Book!
I started this book and I was hooked before chapter one. In the introduction letter it felt like the author was calling me out.
If you read this review, please read this book, it was totally wonderful. 10 stars!
I do actually recommend the kindle version because you really feel the impact of this book
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2021年9月18日に日本でレビュー済み
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太宰による『瘤取り爺さん』『浦島太郎』『カチカチ山』『舌切り雀』。
冒頭に、戦時の防空壕の中で父親が5歳の娘にお話しをしてあげる場面があるが、この冒頭の1ページが断然いかしている。
「この父親は服装貧しく容貌も愚なるに似ているが、しかし、元来ただものではないのである。物語を創作するというまことに奇異なる術を体得している男なのだ」
この父親が自ら創作した御伽噺を『瘤取り』『浦島さん』『カチカチ山』『舌切り雀』と順にしていく。
『瘤取り』では、「このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。酒飲みというものは、その家庭において、たいてい孤独なものである」と、到底5歳の女の子に話す内容とは思えない展開を胸中に描き出すあたりからしてもう可笑しい。
また、お伽噺話においては、たいてい悪いことをした人が悪い報いを受けるものだが、太宰のお伽噺話では、何ら悪事を働かぬ隣の爺さんが酷い目にあってしまう。では、ここにどのような教訓があるのかと聞かれると「性格の悲喜劇というものです。人間生活の底には、いつも、この問題が流れています」と答えておくよりほかはない。
『浦島さん』では浦島太郎が「人はなぜお互い批判しあわなければ生きていけないのだろう」と思弁しているところ亀から「無理もねえよ、分かるさ」と話しかけられます。
この亀の江戸っ子のような話しぶりがまた可笑しい。
「恨むぜ、若旦那」「心意気をかってくんな」「たまらねえ」「紳士はこれだからいやさ。自分がヒトに親切を施すのは大変な美徳で、ひとの親切には、いやもうひどい警戒で、あいつと対等の付き合いになってはかはぬなどと考えているんだから、げっそりしますよ」「言葉というものは、生きていることの不安から芽生えてきたものじゃないですかね」
などと真理を述べたりするからこれまた面白い。
『カチカチ山』のウサギは16歳の美少女、狸はそのウサギの少女に恋している醜男。
何度も何度も徹底的に酷い目にあわされても、それに気づかず最後は殺されてしまう狸。
「惚れたが悪いか」
そして最後の『舌切り雀』を語るにあたり、おとぎ話と言えば『桃太郎』がないではないかと思う読者に向け、「桃太郎だけは、このままの単純な形で残しておきたい、これはもう物語ではない。日本の詩である。これをいじくりまわすのは日本に対してすまぬ。瘤取り爺さんも浦島さんもカチカチ山の狸さんも決して日本一ではないんだぞ、桃太郎だけが日本一なのだぞ、この「お伽噺草紙」に登場するのは凡庸な人物ばかりである」とくだくだと法螺を吹くあたりからして可笑しい。
そして『舌切り雀』のお話は、どこか物悲しさも感じさせるいいお話になっています。
という訳で、このお伽草子、太宰のユーモアとセンスのよさが感じられる傑作です。
冒頭に、戦時の防空壕の中で父親が5歳の娘にお話しをしてあげる場面があるが、この冒頭の1ページが断然いかしている。
「この父親は服装貧しく容貌も愚なるに似ているが、しかし、元来ただものではないのである。物語を創作するというまことに奇異なる術を体得している男なのだ」
この父親が自ら創作した御伽噺を『瘤取り』『浦島さん』『カチカチ山』『舌切り雀』と順にしていく。
『瘤取り』では、「このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。酒飲みというものは、その家庭において、たいてい孤独なものである」と、到底5歳の女の子に話す内容とは思えない展開を胸中に描き出すあたりからしてもう可笑しい。
また、お伽噺話においては、たいてい悪いことをした人が悪い報いを受けるものだが、太宰のお伽噺話では、何ら悪事を働かぬ隣の爺さんが酷い目にあってしまう。では、ここにどのような教訓があるのかと聞かれると「性格の悲喜劇というものです。人間生活の底には、いつも、この問題が流れています」と答えておくよりほかはない。
『浦島さん』では浦島太郎が「人はなぜお互い批判しあわなければ生きていけないのだろう」と思弁しているところ亀から「無理もねえよ、分かるさ」と話しかけられます。
この亀の江戸っ子のような話しぶりがまた可笑しい。
「恨むぜ、若旦那」「心意気をかってくんな」「たまらねえ」「紳士はこれだからいやさ。自分がヒトに親切を施すのは大変な美徳で、ひとの親切には、いやもうひどい警戒で、あいつと対等の付き合いになってはかはぬなどと考えているんだから、げっそりしますよ」「言葉というものは、生きていることの不安から芽生えてきたものじゃないですかね」
などと真理を述べたりするからこれまた面白い。
『カチカチ山』のウサギは16歳の美少女、狸はそのウサギの少女に恋している醜男。
何度も何度も徹底的に酷い目にあわされても、それに気づかず最後は殺されてしまう狸。
「惚れたが悪いか」
そして最後の『舌切り雀』を語るにあたり、おとぎ話と言えば『桃太郎』がないではないかと思う読者に向け、「桃太郎だけは、このままの単純な形で残しておきたい、これはもう物語ではない。日本の詩である。これをいじくりまわすのは日本に対してすまぬ。瘤取り爺さんも浦島さんもカチカチ山の狸さんも決して日本一ではないんだぞ、桃太郎だけが日本一なのだぞ、この「お伽噺草紙」に登場するのは凡庸な人物ばかりである」とくだくだと法螺を吹くあたりからして可笑しい。
そして『舌切り雀』のお話は、どこか物悲しさも感じさせるいいお話になっています。
という訳で、このお伽草子、太宰のユーモアとセンスのよさが感じられる傑作です。
2015年12月11日に日本でレビュー済み
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カチカチ山の話が一番印象的。どこか間抜けで憎めない男と、処女の残虐性という対比は現実世界でもありそう。太宰の女性観が垣間見えて面白い。
2021年6月8日に日本でレビュー済み
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昔から親しまれているお話を ストーリーはそのままに 新たな解釈で描かれているのが面白い。