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本当はブラックな江戸時代 単行本(ソフトカバー) – 2016/11/2
永井 義男
(著)
《江戸はあなたが想うようなユートピアではない! 》
江戸を疑え! 本当に人情に溢れ安全で清潔だったのか?
よく「昔は良かった! 」という言葉を聞きますが、本当に江戸時代も「良き時代」だったのでしょうか?
本書は、当時の資料を元に、江戸時代がいかに"ブラック"な時代だったかを徹底検証していく一冊になります。
【構成】
●第一章 江戸はブラック企業だらけ
休日は年に二日しかなかった/休暇がもらえるのは九年目/江戸でもっともブラックな世界
さらにブラックな社会もあった/奉公人に求められたのは我慢
●第二章 安全ではなかった江戸の町
危険な警察業務は庶民がになう/町奉行所に市民を守る意識は希薄/通り魔事件は多かった
刑罰は死刑が主体/過酷すぎる刑罰が隠蔽を生んだ/身分による刑罰の不公平/拷問は当たり前だった
●第三章 食の安全・安心などはなかった
江戸の水を飲むと下痢/旬の食材はそれしかなかったから/腐った魚が流通していた
庶民の食事は粗末で単調/武士の食事も単調で質素/白米はご馳走だった/江戸の人々の米食願望は強かった
●第四章 きたなくて残酷だった江戸の町
江戸はリサイクル都市だったのか/異臭が鼻をついた裏長屋/江戸っ子は毎日、風呂にはいっていたのか
〝江戸は人情社会〟はウソ/江戸は子供の虐待が多かった/江戸は若い命を奪うアリ地獄だった
●第五章 高い識字率のまやかし
識字率世界一は本当か/お寒い武士の教養、文武両道はウソ/武士社会の陰湿ないじめ
剣術の実態/残酷で無慈悲だった敵討ち/社会的弱者に冷たく残酷だった
【筆者プロフィール】
1949年福岡生まれ。東京外国語大学卒業。1997年『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る。
主な著書に『図説 吉原事典』『剣術修行の旅日記 佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む』『江戸の糞尿学』『江戸の売春』『下級武士の日記でみる江戸の「性」と「食」』などがある。
江戸を疑え! 本当に人情に溢れ安全で清潔だったのか?
よく「昔は良かった! 」という言葉を聞きますが、本当に江戸時代も「良き時代」だったのでしょうか?
本書は、当時の資料を元に、江戸時代がいかに"ブラック"な時代だったかを徹底検証していく一冊になります。
【構成】
●第一章 江戸はブラック企業だらけ
休日は年に二日しかなかった/休暇がもらえるのは九年目/江戸でもっともブラックな世界
さらにブラックな社会もあった/奉公人に求められたのは我慢
●第二章 安全ではなかった江戸の町
危険な警察業務は庶民がになう/町奉行所に市民を守る意識は希薄/通り魔事件は多かった
刑罰は死刑が主体/過酷すぎる刑罰が隠蔽を生んだ/身分による刑罰の不公平/拷問は当たり前だった
●第三章 食の安全・安心などはなかった
江戸の水を飲むと下痢/旬の食材はそれしかなかったから/腐った魚が流通していた
庶民の食事は粗末で単調/武士の食事も単調で質素/白米はご馳走だった/江戸の人々の米食願望は強かった
●第四章 きたなくて残酷だった江戸の町
江戸はリサイクル都市だったのか/異臭が鼻をついた裏長屋/江戸っ子は毎日、風呂にはいっていたのか
〝江戸は人情社会〟はウソ/江戸は子供の虐待が多かった/江戸は若い命を奪うアリ地獄だった
●第五章 高い識字率のまやかし
識字率世界一は本当か/お寒い武士の教養、文武両道はウソ/武士社会の陰湿ないじめ
剣術の実態/残酷で無慈悲だった敵討ち/社会的弱者に冷たく残酷だった
【筆者プロフィール】
1949年福岡生まれ。東京外国語大学卒業。1997年『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る。
主な著書に『図説 吉原事典』『剣術修行の旅日記 佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む』『江戸の糞尿学』『江戸の売春』『下級武士の日記でみる江戸の「性」と「食」』などがある。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社辰巳出版
- 発売日2016/11/2
- ISBN-104777817806
- ISBN-13978-4777817801
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
本当はブラックな江戸時代 [著]永井義男
江戸時代を無邪気に礼賛する風潮に一石を投じる一冊。江戸は本当に人情味に溢れ、清潔で安全だったのか。遊郭はユートピアだったのか。著者が明らかにするのは現代からすれば顔をしかめたくなる現実だ。 裏長屋は糞尿や生ゴミの腐臭が漂い、街中では肥桶を引っ繰りかえす事故が頻発していた。江戸っ子は「一日二回入る」ほどの風呂好きとも言われるが、1週間にせいぜい1回程度。治安が良かったわけでなく事件が起きても当事者同士の金による示談が多く、表沙汰にならなかっただけ。遊女も年季の途中で感染症で病死する者が大半だったとか。 タイトルは過激なものの、江戸時代を暗黒時代として捉えたいわけではなく、視点はあくまでも客観的。当時の写真や戯作の挿絵などを用いながら、江戸の実態を浮かび上がらせている。
評者:栗下直也
(週刊朝日 掲載)登録情報
- 出版社 : 辰巳出版 (2016/11/2)
- 発売日 : 2016/11/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4777817806
- ISBN-13 : 978-4777817801
- Amazon 売れ筋ランキング: - 238,771位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 246位江戸時代
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは切り口が面白く、歴史に興味が無い人でも楽しめると思います
2018年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、江戸時代を美化し、賞賛するナショナリズム深い書物が多いのに対して、永井氏はできるだけ証拠に基づいて、冷静な本を書きました。「古き良き日本」ばかりを信じている人が読むべきです。
2017年9月23日に日本でレビュー済み
本書のつまらない点は、「あったであろう」、「いってよかろう」、「はずである」、と言った作者の思いや決め付けがやたら出てくる所である。勿論、現代に江戸当時の映像が残っている訳では無いので推論でしか書けないのは仕方が無い。しかしながら、決め付ける論拠が乏しいので、「本当はブラックだったんだよ」と言いたいが為にと感じてしまう。
例えば、識字率が高かったと言う「常識」に対し、著者は様々な例を挙げてそれを否定している。しかし、必ずしも全員が寺小屋などには行けなかったからと言って、識字率が低かったと言う論拠にはならない。
数字は適当だが、例えば当時の欧州の先進的な国の識字率が30~40%程度として、江戸は60%程度だったとする。すると、欧州から見て未開の島国でこの識字率は、やはり非常に高いと言わざるを得ない。しかし、作者は残りの40%を強調して、識字率は高く無いと「いってよかろう」と言う論調をしている。
確かに、なんでもかんでも江戸は良かった江戸は良かったと言うのも正しい認識を持つ事を阻害するので、本書には一定の意義があると思う。もう少し、「こういう風に言われているけど、こういう側面もあったんだよ」と言う文体だったら、もっと楽しめたと思う。
ブラックと言う言葉をタイトルに使っている事からして、著者はセンセーショナルな面を強調して本書を書いているのだろうけれど、自分にはそこが合わなかった。
例えば、識字率が高かったと言う「常識」に対し、著者は様々な例を挙げてそれを否定している。しかし、必ずしも全員が寺小屋などには行けなかったからと言って、識字率が低かったと言う論拠にはならない。
数字は適当だが、例えば当時の欧州の先進的な国の識字率が30~40%程度として、江戸は60%程度だったとする。すると、欧州から見て未開の島国でこの識字率は、やはり非常に高いと言わざるを得ない。しかし、作者は残りの40%を強調して、識字率は高く無いと「いってよかろう」と言う論調をしている。
確かに、なんでもかんでも江戸は良かった江戸は良かったと言うのも正しい認識を持つ事を阻害するので、本書には一定の意義があると思う。もう少し、「こういう風に言われているけど、こういう側面もあったんだよ」と言う文体だったら、もっと楽しめたと思う。
ブラックと言う言葉をタイトルに使っている事からして、著者はセンセーショナルな面を強調して本書を書いているのだろうけれど、自分にはそこが合わなかった。
2019年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただ事実に近い情報を仕入れたいにもかかわらず作者の偏った捉え方の記述が多い。作家の八幡氏に近い。
偏った意見に左右されず、本質だけを読み取っていけば買った価値はある。鵜呑みは危険
偏った意見に左右されず、本質だけを読み取っていけば買った価値はある。鵜呑みは危険
2018年6月23日に日本でレビュー済み
90年代ぐらいまでは江戸は暗黒時代というのが定説だったと思う。
「武士は好き勝手に庶民を切り殺していい」
「農民は収穫した米を食べることができずに粟や稗だけを食べていた」
などなど、今思えば眉唾なことを習ったと思う。
(全くの嘘ではないかもしれないが)
近年になって江戸時代が見直されているのはいい事なのだが、見直しが行き過ぎている。
同時代の他国に比べるとましだったかもしれないが、所詮は150年以上前の封建社会を美化しすぎだ。
「江戸の治安はわずか30人ほどで保たれていた。なんて立派だ。」のわけがない。
人間がそんなに立派なわけがない。
それなのに、江戸の賛美がひどい。
いたって冷静に歴史を書いている人ですら、そうなのだ。
もうちょっと冷めた目で見ようよ。
私の座右の銘は「美談は疑ってかかる」だ。
歴史の見直しの行き過ぎといえば、近現代史もそうだ。
90年代までは大日本帝国を少しでも肯定すれば軍国主義者扱いだった。
2000年代になると、見直しが始まったのはいい事だが、
見直しが行き過ぎて、妄想になっている。
ああいう右翼の本は、歴史ではなくファンタジーの棚がお似合いだ。
「武士は好き勝手に庶民を切り殺していい」
「農民は収穫した米を食べることができずに粟や稗だけを食べていた」
などなど、今思えば眉唾なことを習ったと思う。
(全くの嘘ではないかもしれないが)
近年になって江戸時代が見直されているのはいい事なのだが、見直しが行き過ぎている。
同時代の他国に比べるとましだったかもしれないが、所詮は150年以上前の封建社会を美化しすぎだ。
「江戸の治安はわずか30人ほどで保たれていた。なんて立派だ。」のわけがない。
人間がそんなに立派なわけがない。
それなのに、江戸の賛美がひどい。
いたって冷静に歴史を書いている人ですら、そうなのだ。
もうちょっと冷めた目で見ようよ。
私の座右の銘は「美談は疑ってかかる」だ。
歴史の見直しの行き過ぎといえば、近現代史もそうだ。
90年代までは大日本帝国を少しでも肯定すれば軍国主義者扱いだった。
2000年代になると、見直しが始まったのはいい事だが、
見直しが行き過ぎて、妄想になっている。
ああいう右翼の本は、歴史ではなくファンタジーの棚がお似合いだ。
2017年4月24日に日本でレビュー済み
現代から見れば、江戸時代は不潔で、ブラックで、現代人が憧れるような理想郷ではないということを、様々な観点から論述した本。
現代と比較すりゃ、江戸時代はセーフティネットも整っていない、人間の基本的人権もありゃしない(あるのは親と主人の絶対的人権)、子供や弱者への思いやりなんか知ったこっちゃない、衛生観念も全くなっていない、、ええ、そんなことは当たり前なんです。そう、当たり前。そんな当たり前のことをわざわざ上梓したのは、それだけ江戸を美化しすぎる風潮が、一部にはびこっているからではないかと思います。(あくまで私が思っているに過ぎませんが、明治政府を悪の総元締めに仕立てたいがばかりに、実像以上に江戸を賛美するような著作に向けて書かれたんじゃないかと邪推してしまいました。いや、ただ単に、小説やフィクションの江戸のイメージが広まり過ぎて、注意を促したいだけなのかもしれませんが。)
この著者は、何も江戸が嫌いなわけじゃないでしょう。だってわざわざ、江戸時代を専門に研究されて、何冊も著作を出されているのですから。好きだからこそ、歪んだままの江戸時代像を広まらせたくなかったのではないかと思います。
でも、実像は実像として置いといて、フィクションで描かれる〝古き良き〟江戸の雰囲気はやっぱり好きです。杉浦日向子さんの江戸時代のマンガなど、これを読んだ後でさえ、やっぱり愛おしく思える。
(追記)
杉浦日向子さんの遺作「うつくしく、やさしく、おろかなりー私の惚れた「江戸」」(ちくま書店)にて、このように書かれているらしい。
《近年「江戸ブーム」とやらで、やたら「江戸三百年の智恵に学ぶ」とか「今、エコロジーが手本」とかいうシンポジウムに担ぎ出される。正直困る。つよく、ゆたかで、かしこい現代人が、封建で未開の江戸に学ぶなんて、ちゃんちゃらおかしい。私に言わせれば、江戸は情夫だ。学んだり手本になるもんじゃない。死なばもろともと惚れる相手なんだ。うつくしく、やさしいだけを見ているのじゃ駄目だ。おろかなりのいとしさを、綺堂本に教わってから、出直して来いと言いたい》
杉浦さんは、夢想と現実の区別をきちんとつけて、その上で江戸を愛していらっしゃったのだ。むやみに江戸をユートピアと崇めていた訳ではない。
そういった考え方にこそ、学ぶものがあるように思われる。
現代と比較すりゃ、江戸時代はセーフティネットも整っていない、人間の基本的人権もありゃしない(あるのは親と主人の絶対的人権)、子供や弱者への思いやりなんか知ったこっちゃない、衛生観念も全くなっていない、、ええ、そんなことは当たり前なんです。そう、当たり前。そんな当たり前のことをわざわざ上梓したのは、それだけ江戸を美化しすぎる風潮が、一部にはびこっているからではないかと思います。(あくまで私が思っているに過ぎませんが、明治政府を悪の総元締めに仕立てたいがばかりに、実像以上に江戸を賛美するような著作に向けて書かれたんじゃないかと邪推してしまいました。いや、ただ単に、小説やフィクションの江戸のイメージが広まり過ぎて、注意を促したいだけなのかもしれませんが。)
この著者は、何も江戸が嫌いなわけじゃないでしょう。だってわざわざ、江戸時代を専門に研究されて、何冊も著作を出されているのですから。好きだからこそ、歪んだままの江戸時代像を広まらせたくなかったのではないかと思います。
でも、実像は実像として置いといて、フィクションで描かれる〝古き良き〟江戸の雰囲気はやっぱり好きです。杉浦日向子さんの江戸時代のマンガなど、これを読んだ後でさえ、やっぱり愛おしく思える。
(追記)
杉浦日向子さんの遺作「うつくしく、やさしく、おろかなりー私の惚れた「江戸」」(ちくま書店)にて、このように書かれているらしい。
《近年「江戸ブーム」とやらで、やたら「江戸三百年の智恵に学ぶ」とか「今、エコロジーが手本」とかいうシンポジウムに担ぎ出される。正直困る。つよく、ゆたかで、かしこい現代人が、封建で未開の江戸に学ぶなんて、ちゃんちゃらおかしい。私に言わせれば、江戸は情夫だ。学んだり手本になるもんじゃない。死なばもろともと惚れる相手なんだ。うつくしく、やさしいだけを見ているのじゃ駄目だ。おろかなりのいとしさを、綺堂本に教わってから、出直して来いと言いたい》
杉浦さんは、夢想と現実の区別をきちんとつけて、その上で江戸を愛していらっしゃったのだ。むやみに江戸をユートピアと崇めていた訳ではない。
そういった考え方にこそ、学ぶものがあるように思われる。
2018年4月24日に日本でレビュー済み
わかる内容はわかるのですが少しわたし的には難しいと思うところがありました。
2017年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書いてあることが、江戸時代どころか、戦前・戦中・戦後もしばらくは、ごく当たり前だったことばかりで失望。
江戸時代はもっともっとブラックだったはずなのに、そういう知見は非常に乏しい。実地に当たらず、本で調べただけで、それも内容が薄い。
買って損した。
江戸時代はもっともっとブラックだったはずなのに、そういう知見は非常に乏しい。実地に当たらず、本で調べただけで、それも内容が薄い。
買って損した。