長さ約37cm、幅約5.5cm、高さ約6cm(フルハル)。部品点数約240点余り。
(接着を要する“ボーナスパーツ”を加えると、上記に追加40点ほど。)
搭載機は零戦21型、99艦爆11型(いずれも明灰白色)、97艦攻3号(濃緑色)が各3機=計9機入り。搭載機は基本的にプロペラ含め一体成形で、好みに応じ、脚部を切除して別パーツに換える仕様。これは別売してほしいくらいに好印象。
大和型3隻(うち1隻は架空艦紀伊)に続くNEXTシリーズで、キット化順としては至極当然な流れだと思います。成形色は「武蔵」、「大和」らより暗いグレーで、無塗装で作ると一番重厚感があるように思えます。
ちなみに、重心と貼り合わせ部の水密にさえ気をつければ浮かびますし、水中モーターを付ければ走りますが、今日日のモデラーはこれを浮かべてお風呂場では遊ばない・・かな。
洋上仕様にもなりますが、ウォーターライン用の艦底は無いのでやや不格好です。
とにかく凄いディテールで、フジミ社さん自身が6年前(投稿時現在)に発売し、大歓迎された同1/700スケールの「赤城」をも旧式化させてしまった印象。
組立説明書もNEXTシリーズらしく、分かりやすいもの。畑中省吾氏の文による赤城の解説。藤井美智子氏のイラストを加えた艦橋や兵装の解説、某下士官さんのワンポイントアドバイス。なにせ、特シリーズ「赤城」に比べ、劇的に見やすい組み立て手順が一番嬉しいです。(片面は恒例のカラー。両面だともっと嬉しいが価格が・・)
パーツ面は、いずれも特「赤城」を凌駕するものですが、高角砲や機銃と台座との接合部は、「大和」らが、“台座が凹、機銃(高角砲)が凸”に対し、この「赤城」は、正反対(凹(銃砲)と凸(台座))になっています。
(接着剤使用の時にはこちらの方が世話が無く、ありがたかったです。)
また、先日出たばかりの「飛鷹」に準じて、艦橋上や舷側の双眼望遠鏡(ボーナスパーツ)や、着艦指導灯照星灯等があり。両舷の無線檣4本は、ちび丸の空母群同様に一体成形で起倒します。
一方で、飛行甲板(木甲板部)のリアルシールが濃いタン一色で、若干残念。
おそらく、今後、別売の精巧なシール(デカール)が出てくるのでしょうが。
(このリアルシールを使用しない場合は、タン色で成形された飛行甲板の上に、白線デカールを貼ることになります。搭載機の日の丸も同様に2通りあります。)
ライバルは、フルハル対決ならば
ハセガワ 1/700 CH117 日本海軍 航空母艦 赤城 フルハルバージョン
。
“接着、塗装不要”という特色がある分、フジミが(一見)断然優位な気もしますが、『初心者でも組み上げられる』という点では、ハセガワも負けていないと思います。(ウォーターライン仕様のハセガワ赤城なら部品数170点余りと、フジミより3割程度、部品数が少ないのです。)