週刊誌記者の山本武志(妻夫木聡)は、1年前の未解決殺人事件を
再調査していた。
彼は実は犯人を知っていて、その犯人と疑う人物の確証を掴むために
再調査していたのではないのか?
私は観終えて、そんな感想を持った。
事件①
一年前。
エリート会社員・田向(小出恵介)妻(旧姓・夏原さん)と女児が惨殺された。
山本は田向と妻の交友関係を調べて人となりを探ってゆく。
すると田向は女友達を次々と変えて、ガールフレンドの父親の伝手で
就職を画策したりする男だった。
妻の大学時代の学友の宮村(臼田あさ美)からは夏原さん(田向の妻)の
良からぬ噂と恨みつらみを聞かされることになる。
大学の内部生と外部生のヒエラルキーは置いておくとして、
宮村は恋人中村倫也)の心変わりが夏村さんのせいだと考えている。
宮村と面談を重ねるうちに、
「夏村さんから酷いダメージを受けた女子学生がいた」
との証言を得る。
事件②
山本光子(満島ひかり)は父親の知れない子供を出産して、
その後その乳児が頭に酷いダメージを受けたことから、乳児虐待を疑われて
収監されている。
精神状態に異常がみられて精神鑑定を受けている。
光子は実は武志の実の妹で、小学校高学年から実父の性的虐待を受けていた。
兄の武志はそのことを薄々気付いていたが、自身も父親から暴力を振るわれ
高校3年になったある日、父親をボッコボコに痛めつけて、
それをキッカケに父親は家を出て行く。
拘置所に何回も面会に行く武志。
武志の鬱屈と心の歪みは、見ていても痛ましいほどだ。
妻夫木聡は冒頭の、バスで老女に席を譲るように促されて立ち上がり、
通路でよろけて這いつくばり、降車後は大きく足を引きずる。
バスが遠ざかると健常者として普通に歩行する。
彼の心の歪みをまざまざと見せつけるシーンだ。
宮村の証言の女とは?
光子は父親の失踪後勉学に励み夏原さんや田向や良家の子女が多く通う
有名大学に進学する。
夏原さんとその取り巻きに憧れを抱く。
光子は美しかったからヒエラルキー最下層ながらも夏原さんから
仲間に入れて貰う。
しかしそれが実は、良家のお坊ちゃんたちの性奴隷的ポジションだった。
夏原さんは男の子たちに光子を斡旋して利用していた。
その宮村の証言を無表情に聞いていた武志は、突然近付き宮原を
撲殺する。
さらに光子の弁護士橘(濱田マリ)が武志と光子の母親の再婚先に向かい
聞いた事実は時雨劇的だった。
光子の子供の父親は武志なのだった。
この映画(原作小説)は実は現実にあり得ることで、様々な事件の背後には
こんなあり得ないような闇の事実が潜んでいるのではないでしょうか?
人間の負の感情の強さと、それが増幅する様はリアルでした。
石川慶監督はこの後「蜜蜂と遠雷」を撮り、
妻夫木聡を主役に「ある男」で、高い評価を受ける。
愚行録 [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 臼田あさ美, 平田満, 石川慶, 眞島秀和, 市川由衣, 満島ひかり, 小出恵介, 松本若菜, 濱田マリ, 妻夫木聡, 中村倫也 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 2 分 |
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メーカーによる説明
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愚行録 (特装限定版) [Blu-ray] | 愚行録 [DVD] | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.0
64
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5つ星のうち4.0
64
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価格 | ¥5,109¥5,109 | ¥3,213¥3,213 |
製品仕様 | Blu-ray | DVD |
発売日 | 2017/8/29 | 2017/8/29 |
商品の説明
第73回ベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門正式上映作品!
貫井徳郎による原作小説(第135回直木賞候補作)を、妻夫木 聡&満島ひかり共演で完全映画化!
予想を覆す展開に圧倒的な衝撃が走るミステリーエンタテインメント!
他人を語り、本性を現すのは、誰だ?
◎仕様◎
【特典】
特報・予告編・TVスポット
◎内容◎
【収録内容】
エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向(たこう)一家。
絵に描いたように幸せな家族を襲った一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。
週刊誌の記者である田中は、改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始する。
殺害された夫・田向浩樹の会社同僚の渡辺正人。 妻・友希恵の大学同期であった宮村淳子。 その淳子の恋人であった尾形孝之。
そして、大学時代の浩樹と付き合っていた稲村恵美。
ところが、関係者たちの証言から浮かび上がってきたのは、理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像、
そして、証言者たち自らの思いもよらない姿であった。
その一方で、田中も問題を抱えている。妹の光子が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ――
◎キャスト◎
妻夫木 聡/満島ひかり
小出恵介/臼田あさ美/市川由衣/松本若菜/中村倫也/眞島秀和/濱田マリ/平田 満
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
- EAN : 4934569648488
- 監督 : 石川慶
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 2 分
- 発売日 : 2017/8/29
- 出演 : 妻夫木聡, 満島ひかり, 小出恵介, 臼田あさ美, 市川由衣
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : バンダイビジュアル
- ASIN : B071W4S3HT
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 46,032位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 483位日本のミステリー・サスペンス映画
- - 2,281位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー

5 星
DVD 「愚行録」
冒頭で先ず、週刊誌の記者である田中武志=(妻夫木聡)が留置場を訪れて、妹の光子=(満島ひかり)と面会室にて対面する所から始まる。妹の光子は育児放棄で幼児虐待の罪で逮捕されているのだが、光子の様子におかしな点がみられる事から精神鑑定を受ける事になる。そんな状況下に置かれた妹が一人居る武志=(妻夫木聡)だが、仕事で1年前に起きた犯人不明のまま未解決となっている一家惨殺事件の真相を探る為、被害家族の関係者へ次々と取材をしていく事になり、そこで徐々に明らかになっていく被害者と妹との接点と関係が見えてくるのである。武志の妹である光子の育児放棄の件だが親から虐待を受けて育った子供は今度は自分の子供を虐待してしまうと云うケースを耳にするが、いじめ問題も同様で特に幼少期にいじめや虐待をされた経験がある人は、自分よりも下の立場に居る者に対して、今度は自分がいじめる側に回ってしまうという[負の連鎖]が起こりやすいと云う。虐待やいじめがトラウマとなり、メンタルが病んでしまうのである。虐待やいじめられた記憶は、消したくても消える事は無いのだ。思い出したくもないから無意識に忘れようと勝手に脳が働きかけているだけで、実際に記憶から消えはしない。いじめや虐待はまさしく低俗な人間が行う「愚行」の一つだが、[負の連鎖]が無くならないのも事実だ。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月21日に日本でレビュー済み
1年前に起きた一家惨殺の未解決事件を追う雑誌記者の考察から、鑑賞者は事件の全容をつかんでいく構成だが、推理ものとしてはやや粗さが見受けられた。しかし、脈絡のないように思われる個々のエピソードが、細い糸でつながっていき、全容が解明するクライマックスは見ごたえがあった。作品全体にも大きな仕掛けが施されており、ラストでは映像の持つ表現の奥深さを体感できたのは喜びであった。作品を鑑賞した後には、タイトルに含まれる多くの意味が感じとれることだろう。
特筆すべきは女優陣の女の情念の描写が生々しく、テーマの一つである階級社会の表現が後押しし、一家惨殺事件の裏にある根深い業が見事に描かれていた。
D・フィンチャー監督の”ゴーンガール”鑑賞時にうけたのとおなじような衝撃を今作で喰らったのは嬉しくもあり、石川慶監督のデビュー作の完成度の高さには驚かされた。その後の作品も寡作だが、良作を製作しており、最も新作が待遠しい作家のひとりである。
特筆すべきは女優陣の女の情念の描写が生々しく、テーマの一つである階級社会の表現が後押しし、一家惨殺事件の裏にある根深い業が見事に描かれていた。
D・フィンチャー監督の”ゴーンガール”鑑賞時にうけたのとおなじような衝撃を今作で喰らったのは嬉しくもあり、石川慶監督のデビュー作の完成度の高さには驚かされた。その後の作品も寡作だが、良作を製作しており、最も新作が待遠しい作家のひとりである。
2023年7月5日に日本でレビュー済み
冒頭で先ず、週刊誌の記者である田中武志=(妻夫木聡)が留置場を訪れて、妹の光子=
(満島ひかり)と面会室にて対面する所から始まる。妹の光子は育児放棄で幼児虐待の罪で
逮捕されているのだが、光子の様子におかしな点がみられる事から精神鑑定を受ける事に
なる。そんな状況下に置かれた妹が一人居る武志=(妻夫木聡)だが、仕事で1年前に起き
た犯人不明のまま未解決となっている一家惨殺事件の真相を探る為、被害家族の関係者へ
次々と取材をしていく事になり、そこで徐々に明らかになっていく被害者と妹との接点と
関係が見えてくるのである。武志の妹である光子の育児放棄の件だが親から虐待を受けて
育った子供は今度は自分の子供を虐待してしまうと云うケースを耳にするが、いじめ問題
も同様で特に幼少期にいじめや虐待をされた経験がある人は、自分よりも下の立場に居る
者に対して、今度は自分がいじめる側に回ってしまうという[負の連鎖]が起こりやすいと
云う。虐待やいじめがトラウマとなり、メンタルが病んでしまうのである。虐待やいじめ
られた記憶は、消したくても消える事は無いのだ。思い出したくもないから無意識に忘れ
ようと勝手に脳が働きかけているだけで、実際に記憶から消えはしない。いじめや虐待は
まさしく低俗な人間が行う「愚行」の一つだが、[負の連鎖]が無くならないのも事実だ。
(満島ひかり)と面会室にて対面する所から始まる。妹の光子は育児放棄で幼児虐待の罪で
逮捕されているのだが、光子の様子におかしな点がみられる事から精神鑑定を受ける事に
なる。そんな状況下に置かれた妹が一人居る武志=(妻夫木聡)だが、仕事で1年前に起き
た犯人不明のまま未解決となっている一家惨殺事件の真相を探る為、被害家族の関係者へ
次々と取材をしていく事になり、そこで徐々に明らかになっていく被害者と妹との接点と
関係が見えてくるのである。武志の妹である光子の育児放棄の件だが親から虐待を受けて
育った子供は今度は自分の子供を虐待してしまうと云うケースを耳にするが、いじめ問題
も同様で特に幼少期にいじめや虐待をされた経験がある人は、自分よりも下の立場に居る
者に対して、今度は自分がいじめる側に回ってしまうという[負の連鎖]が起こりやすいと
云う。虐待やいじめがトラウマとなり、メンタルが病んでしまうのである。虐待やいじめ
られた記憶は、消したくても消える事は無いのだ。思い出したくもないから無意識に忘れ
ようと勝手に脳が働きかけているだけで、実際に記憶から消えはしない。いじめや虐待は
まさしく低俗な人間が行う「愚行」の一つだが、[負の連鎖]が無くならないのも事実だ。

冒頭で先ず、週刊誌の記者である田中武志=(妻夫木聡)が留置場を訪れて、妹の光子=
(満島ひかり)と面会室にて対面する所から始まる。妹の光子は育児放棄で幼児虐待の罪で
逮捕されているのだが、光子の様子におかしな点がみられる事から精神鑑定を受ける事に
なる。そんな状況下に置かれた妹が一人居る武志=(妻夫木聡)だが、仕事で1年前に起き
た犯人不明のまま未解決となっている一家惨殺事件の真相を探る為、被害家族の関係者へ
次々と取材をしていく事になり、そこで徐々に明らかになっていく被害者と妹との接点と
関係が見えてくるのである。武志の妹である光子の育児放棄の件だが親から虐待を受けて
育った子供は今度は自分の子供を虐待してしまうと云うケースを耳にするが、いじめ問題
も同様で特に幼少期にいじめや虐待をされた経験がある人は、自分よりも下の立場に居る
者に対して、今度は自分がいじめる側に回ってしまうという[負の連鎖]が起こりやすいと
云う。虐待やいじめがトラウマとなり、メンタルが病んでしまうのである。虐待やいじめ
られた記憶は、消したくても消える事は無いのだ。思い出したくもないから無意識に忘れ
ようと勝手に脳が働きかけているだけで、実際に記憶から消えはしない。いじめや虐待は
まさしく低俗な人間が行う「愚行」の一つだが、[負の連鎖]が無くならないのも事実だ。
(満島ひかり)と面会室にて対面する所から始まる。妹の光子は育児放棄で幼児虐待の罪で
逮捕されているのだが、光子の様子におかしな点がみられる事から精神鑑定を受ける事に
なる。そんな状況下に置かれた妹が一人居る武志=(妻夫木聡)だが、仕事で1年前に起き
た犯人不明のまま未解決となっている一家惨殺事件の真相を探る為、被害家族の関係者へ
次々と取材をしていく事になり、そこで徐々に明らかになっていく被害者と妹との接点と
関係が見えてくるのである。武志の妹である光子の育児放棄の件だが親から虐待を受けて
育った子供は今度は自分の子供を虐待してしまうと云うケースを耳にするが、いじめ問題
も同様で特に幼少期にいじめや虐待をされた経験がある人は、自分よりも下の立場に居る
者に対して、今度は自分がいじめる側に回ってしまうという[負の連鎖]が起こりやすいと
云う。虐待やいじめがトラウマとなり、メンタルが病んでしまうのである。虐待やいじめ
られた記憶は、消したくても消える事は無いのだ。思い出したくもないから無意識に忘れ
ようと勝手に脳が働きかけているだけで、実際に記憶から消えはしない。いじめや虐待は
まさしく低俗な人間が行う「愚行」の一つだが、[負の連鎖]が無くならないのも事実だ。
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2018年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作は☆5つ。それで映像化されたものを見てみたくなり,DVDを購入。結果は,監督(演出)の能力不足で,原作のポイントとなるところが適切に映像化で解決されていない。もちろん,原作が映像化には向いていないので,大変だったことは理解できるが,それを承知で映像化を試みたのだろうから,やはり監督・演出の力量不足は否定できない(昨今の映画・テレビ等における演出のレベル低下はひどいもので,NHKの朝ドラでさえ,高校の学芸会レベルである)。
具体的には,本作のポイントは,2つのストーリーが1つになる点(ここで初めてすべてが明らかになる)が,ある重要人物(まだ見ていない人に対するネタバレを防ぐため)を早めに映像化してしまったために,ストーリーの早い段階で明らかになってしまい,クライマックスが(しいては本作の最大の売りが)なくなっていること。これは,エンディング直前まで,他の登場人物による「語り」で当該人物を間接的に描写するなどの演出上の工夫で十分に解決できたはずなので(その方が原作にも沿っている)安易な映像化は失敗である。それに伴い,ドラマの主人公(被害者家族の一人)を知るものの一人(大学時代の友人)が,突然殺害されるが,これも上記の主要人物の早めの映像化によって謎がなくなり,ストーリー展開をつまらなくしている。
以上のように,原作の重要な点を理解していない(あるいは消化できていない)映像化のため,これは失敗作といってもいいと思われる。☆は1つでもいいと思ったが,出演者の演技はレベルが高いので(ただし,主人公の一人妻夫木氏の演技は,その役柄=人物像を考慮しても不自然で,唯一???)☆2つとしておく。原作で感動(感心)した人には,お薦めできない(見ない方がいいです)。
具体的には,本作のポイントは,2つのストーリーが1つになる点(ここで初めてすべてが明らかになる)が,ある重要人物(まだ見ていない人に対するネタバレを防ぐため)を早めに映像化してしまったために,ストーリーの早い段階で明らかになってしまい,クライマックスが(しいては本作の最大の売りが)なくなっていること。これは,エンディング直前まで,他の登場人物による「語り」で当該人物を間接的に描写するなどの演出上の工夫で十分に解決できたはずなので(その方が原作にも沿っている)安易な映像化は失敗である。それに伴い,ドラマの主人公(被害者家族の一人)を知るものの一人(大学時代の友人)が,突然殺害されるが,これも上記の主要人物の早めの映像化によって謎がなくなり,ストーリー展開をつまらなくしている。
以上のように,原作の重要な点を理解していない(あるいは消化できていない)映像化のため,これは失敗作といってもいいと思われる。☆は1つでもいいと思ったが,出演者の演技はレベルが高いので(ただし,主人公の一人妻夫木氏の演技は,その役柄=人物像を考慮しても不自然で,唯一???)☆2つとしておく。原作で感動(感心)した人には,お薦めできない(見ない方がいいです)。
2018年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画館で観終わった後、衝撃でしばらく席を立てませんでした。
白ゆき姫殺人事件や怒りなど、湊かなえや吉田修一の作品が好きな人には向いていると思います。
白ゆき姫殺人事件や怒りなど、湊かなえや吉田修一の作品が好きな人には向いていると思います。
2020年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しいお話ですね!この世界は恐ろしいです!
詳しく言うと一人一人の人間が怖いです!
そう言った面ではやっぱり演技の力は凄いなぁと思います!そうやって物語が作られるのだから、すごいです!
そして、山本役の松本まりかが良い存在を表しています!この役は松本まりかさんによく合っていました。松本まりかさんの色気が山本に活かされていました。ああいう人が恋人だったら私だったら真剣に愛していますね!山本から感じる漂わぬ色気がたまんないです!
皆様も是非山本の漂わぬ色気を堪能して下さい!!!あの会社に行って彼女を助けたいわ!
詳しく言うと一人一人の人間が怖いです!
そう言った面ではやっぱり演技の力は凄いなぁと思います!そうやって物語が作られるのだから、すごいです!
そして、山本役の松本まりかが良い存在を表しています!この役は松本まりかさんによく合っていました。松本まりかさんの色気が山本に活かされていました。ああいう人が恋人だったら私だったら真剣に愛していますね!山本から感じる漂わぬ色気がたまんないです!
皆様も是非山本の漂わぬ色気を堪能して下さい!!!あの会社に行って彼女を助けたいわ!
2017年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当にいい日本の映画です。 妻夫木聡の演技力が光を放つ。 彼はいつもハンサムたが、この作品では特にもっとハンサムです。
2020年11月5日に日本でレビュー済み
一家殺人、殺人、幼児虐待、児童虐待、性的虐待、インセスト・タブーしかもダブルで……いくら何でも創り過ぎだろう。
しかし、幕開けのバス場面から、グッと惹き込まれてしまう。
以降、有名私大における下からエスカレーター式に上がって来る内部進学生、受験で入学する外部生の差異をストーリーに落とし込み、日本は格差社会ではなく、階級社会だということを台詞でまで伝えている。
原作者の貫井徳郎は早稲田の商学部卒、物語内で殺された田向浩樹と同じ大学、同じ会社の渡辺正人との耽溺的な友情関係は如何にも昔のワセダ男子学生にありがちで、自らの体験か見聞きしたことと思われまあまあリアル。
俳優陣が皆それぞれに持ち味を発揮しているのだけれど、とりわけ満島ひかりの凄味、怖さを再確認させられた。
今は判らないものの、かつて早大男子は同じキャンパスの女子より、慶應女子に報われぬ憧憬を抱くケースが非常に多く、田中武志(妻夫木聡)が宮村淳子(臼田あさ美)に殺意を抱くのは、妹を侮辱されたからというより、原作者または周辺にそういった辛い経験をした者がいて、その恨みを創作内で晴らそうとした疑惑が持たれる。
実際、二学年上の先輩が五木寛之『青春の門』にあやかり、長篇小説を幾つも書いていたっけ。
『凄旬の悶 慶大女子篇』(副題:ラヴレター一日三通、半年間)、『同 津田塾篇』(副題:東京タワーの下で待合わせ、十時間の地獄)、『同 日本女子大篇』(哀襲デート、告訴するかよ!)、『同 大妻篇』(副題:あなたの彼は左利き)、『同 フェリス篇』(副題:恋すれど愛すれど 僕の何処がいけないの? )、etc。
先輩、どうしていますか、元気かなあ……。
しかし、幕開けのバス場面から、グッと惹き込まれてしまう。
以降、有名私大における下からエスカレーター式に上がって来る内部進学生、受験で入学する外部生の差異をストーリーに落とし込み、日本は格差社会ではなく、階級社会だということを台詞でまで伝えている。
原作者の貫井徳郎は早稲田の商学部卒、物語内で殺された田向浩樹と同じ大学、同じ会社の渡辺正人との耽溺的な友情関係は如何にも昔のワセダ男子学生にありがちで、自らの体験か見聞きしたことと思われまあまあリアル。
俳優陣が皆それぞれに持ち味を発揮しているのだけれど、とりわけ満島ひかりの凄味、怖さを再確認させられた。
今は判らないものの、かつて早大男子は同じキャンパスの女子より、慶應女子に報われぬ憧憬を抱くケースが非常に多く、田中武志(妻夫木聡)が宮村淳子(臼田あさ美)に殺意を抱くのは、妹を侮辱されたからというより、原作者または周辺にそういった辛い経験をした者がいて、その恨みを創作内で晴らそうとした疑惑が持たれる。
実際、二学年上の先輩が五木寛之『青春の門』にあやかり、長篇小説を幾つも書いていたっけ。
『凄旬の悶 慶大女子篇』(副題:ラヴレター一日三通、半年間)、『同 津田塾篇』(副題:東京タワーの下で待合わせ、十時間の地獄)、『同 日本女子大篇』(哀襲デート、告訴するかよ!)、『同 大妻篇』(副題:あなたの彼は左利き)、『同 フェリス篇』(副題:恋すれど愛すれど 僕の何処がいけないの? )、etc。
先輩、どうしていますか、元気かなあ……。

一家殺人、殺人、幼児虐待、児童虐待、性的虐待、インセスト・タブーしかもダブルで……いくら何でも創り過ぎだろう。
しかし、幕開けのバス場面から、グッと惹き込まれてしまう。
以降、有名私大における下からエスカレーター式に上がって来る内部進学生、受験で入学する外部生の差異をストーリーに落とし込み、日本は格差社会ではなく、階級社会だということを台詞でまで伝えている。
原作者の貫井徳郎は早稲田の商学部卒、物語内で殺された田向浩樹と同じ大学、同じ会社の渡辺正人との耽溺的な友情関係は如何にも昔のワセダ男子学生にありがちで、自らの体験か見聞きしたことと思われまあまあリアル。
俳優陣が皆それぞれに持ち味を発揮しているのだけれど、とりわけ満島ひかりの凄味、怖さを再確認させられた。
今は判らないものの、かつて早大男子は同じキャンパスの女子より、慶應女子に報われぬ憧憬を抱くケースが非常に多く、田中武志(妻夫木聡)が宮村淳子(臼田あさ美)に殺意を抱くのは、妹を侮辱されたからというより、原作者または周辺にそういった辛い経験をした者がいて、その恨みを創作内で晴らそうとした疑惑が持たれる。
実際、二学年上の先輩が五木寛之『青春の門』にあやかり、長篇小説を幾つも書いていたっけ。
『凄旬の悶 慶大女子篇』(副題:ラヴレター一日三通、半年間)、『同 津田塾篇』(副題:東京タワーの下で待合わせ、十時間の地獄)、『同 日本女子大篇』(哀襲デート、告訴するかよ!)、『同 大妻篇』(副題:あなたの彼は左利き)、『同 フェリス篇』(副題:恋すれど愛すれど 僕の何処がいけないの? )、etc。
先輩、どうしていますか、元気かなあ……。
しかし、幕開けのバス場面から、グッと惹き込まれてしまう。
以降、有名私大における下からエスカレーター式に上がって来る内部進学生、受験で入学する外部生の差異をストーリーに落とし込み、日本は格差社会ではなく、階級社会だということを台詞でまで伝えている。
原作者の貫井徳郎は早稲田の商学部卒、物語内で殺された田向浩樹と同じ大学、同じ会社の渡辺正人との耽溺的な友情関係は如何にも昔のワセダ男子学生にありがちで、自らの体験か見聞きしたことと思われまあまあリアル。
俳優陣が皆それぞれに持ち味を発揮しているのだけれど、とりわけ満島ひかりの凄味、怖さを再確認させられた。
今は判らないものの、かつて早大男子は同じキャンパスの女子より、慶應女子に報われぬ憧憬を抱くケースが非常に多く、田中武志(妻夫木聡)が宮村淳子(臼田あさ美)に殺意を抱くのは、妹を侮辱されたからというより、原作者または周辺にそういった辛い経験をした者がいて、その恨みを創作内で晴らそうとした疑惑が持たれる。
実際、二学年上の先輩が五木寛之『青春の門』にあやかり、長篇小説を幾つも書いていたっけ。
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先輩、どうしていますか、元気かなあ……。
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