本作は、作者の「フォーチュン・クエスト」では伝説として、
「デュアン・サーク」では現役時代の活躍がわかる、
クレイ・ジュダの物語の詰め合わせです。全三話です。
●サラスの章
「フォーチュン・クエスト」で度々話題になるクレイ・ジュダのシドの剣。
彼がそれを手に入れたときの顛末と、件の作品にも登場したサラスという
奇妙なモンスターのおぞましい秘密が語られます。
●ランドの章
「デュアン・サーク5、6 銀ねずみ城の黒騎士団」の直前であり、
クレイ・ジュダの相棒のランドが彼と出会う話です。
ランドは、「フォーチュン・クエスト」のメインメンバーである
トラップのご先祖でもあります。
●ミルダの章
「デュアン・サーク7、8 氷雪のオパール アサッシン殺し」の直後であり、
強力なモンスターとの戦いで死にかけたクレイ・ジュダが、
ミルダという娘に命がけで助けられる話です。
文体が平易ですし、
人がよくて誠実なクレイ・ジュダが主人公だけに、
どの話も気楽に読めてよかったです。
どの章も楽しいことや明るいことばかりではなく、
むしろ悲劇や陰気なことが多いのですけれど、
ミルダが健気にクレイ・ジュダを助ける彼女の章にはほっこりします。
トラップみたいな性格なものの、一段と口の悪いランドと
クレイ・ジュダのコンビも面白く読めました。

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青の聖騎士伝説 LEGEND OF THE BLUE PALADIN 単行本 – 2002/2/8
- 本の長さ193ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2002/2/8
- ISBN-104840220433
- ISBN-13978-4840220439
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
月光を照り返す、冷たい光。見たこともない文様が刻みこまれた柄。もしや、これが…シドの剣なのか? 「フォーチュン・クエスト」「デュアン・サーク」に続く、もうひとつの冒険譚。『電撃hp』掲載作等を収録。
登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2002/2/8)
- 発売日 : 2002/2/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 193ページ
- ISBN-10 : 4840220433
- ISBN-13 : 978-4840220439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,399,904位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 228,148位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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武蔵野美術大学造形学部卒。小説家(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『新フォーチュン・クエスト〈16〉いざ、聖騎士の塔へ!?〈上〉』(ISBN-10:4048687735)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頼まれて注文しました。
面白かったと入ってこないので、そんなによくなかったのかもしれません。
面白かったと入ってこないので、そんなによくなかったのかもしれません。
2002年3月19日に日本でレビュー済み
フォーチュンクエストやデュアンサークに深く関わりのある青の聖騎士、クレイ・ジュダの物語です。ハードカバーの本というだけでも圧倒されそうな威圧感がありますが、内容に関しましてもフォーチュンやデュアンとは一線を画す重厚感あふれる「本格派」ファンタジーに仕上がっています。構成としましては、クレイの持つ名刀シドの剣を手に入れるまでの経緯を描いた第一章、トラップの曽祖父とクレイの曽祖父がどのようにして出会ったのかを描く第二章、そしてクレイ・ジュダが出会ったある女性との1ページを描いた第三章で綴られています。一章、二章もフォーチュンなどの世界観を知る上で大変貴重な資料ですが、中でも私がオススメするのは第三章です。胸をギュッと締め付けるような、それは素敵な大人の恋が描かれた印象的なお話になっています。ぜひ一度読んでみて下さい。心の栄養になること間違いなし、です。
2012年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
銀ねず城の戦いの前のお話。
でもデュアン本編とだぶる話も多く、いまいち感は否めない。
中古1円で購入したが、これを定価で購入するのは高すぎるだろう。
デュアンは1シーズン目は面白かったが、2シーズン目からは面白くなくなった。
個人的には英雄となるデュアンではなく、英雄を夢見るデュアンが見たかった。
でもデュアン本編とだぶる話も多く、いまいち感は否めない。
中古1円で購入したが、これを定価で購入するのは高すぎるだろう。
デュアンは1シーズン目は面白かったが、2シーズン目からは面白くなくなった。
個人的には英雄となるデュアンではなく、英雄を夢見るデュアンが見たかった。
2006年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「デュアン・サーク」や「フォーチュンクエスト」の明るい感じとは違って、全体的にシリアスな感じでした。
「デュアン」や「フォーチュン」のサイドストーリー的で、普段とは違う大人っぽい雰囲気です。深沢美潮先生の新境地を見た感じがして、大変面白かったです。
ただ、せめて「デュアン」を読んでいないと、内容がよく解らないと思います。
「デュアン・サーク」・「フォーチュンクエスト」のファンの為の本っぽいので、初心者の方にはお勧めしません。
ファンの方は必見ですよ!!
「デュアン」や「フォーチュン」のサイドストーリー的で、普段とは違う大人っぽい雰囲気です。深沢美潮先生の新境地を見た感じがして、大変面白かったです。
ただ、せめて「デュアン」を読んでいないと、内容がよく解らないと思います。
「デュアン・サーク」・「フォーチュンクエスト」のファンの為の本っぽいので、初心者の方にはお勧めしません。
ファンの方は必見ですよ!!
2004年6月30日に日本でレビュー済み
若年層向けファンタジーの第一人者、深沢美潮のハードカバーでのファンタジー作品。
後に《青の聖騎士》と呼ばれる事になる剣士クレイ・ジュダ・アンダーソンの旅をえがく。
この本を、他シリーズとは無関係の一つの作品として見ると、クオリティは低いと言わざるを得ない。
世界の説明は少ないのに、「フォーチュン・クエスト」や「デュアン・サーク」などの設定は出てくるし、それらの話のあらすじも出てくる。
また、既存の言語が頻出するのも頂けない。フォーチュン・クエストなどでは、我々が日常的に使う言葉が同じように出てくることで読みやすさと親しみやすさを出しているのだが、それらのシリーズの名を冠さないハードカバー装丁である以上、日本語で書く以上は、「アイテム」「パニック」「モンスター」等という英語を安易に交ぜるべきではないと私は考えている。なぜなら、深沢美潮を知らない一ファンタジーファンが手に取る事が予想されるからだ。異世界を日本語で表現する限り、そこに(日本語での言い換えが安易な)英語が混ざることは現実に引き戻すことになりかねない。
文量としても一冊の薄い文庫本に入る程度(文章体裁は電撃文庫と同じ42文字x17行で193ページ)なのに、文体までジュニアノベルの癖を引きずっていては、背伸びしたジュニアノベルにしかならない。
素材は良いのだが、やはり惜しい。ジュニアノベルの装丁と値段で発行していれば素直にお薦めできたのだが……。
ただし、この本を「デュアンやフォーチュンのサイドストーリー」として読むと、面白い作品だということは保証する。《ミルダの章》などは、本当にファンタジーの短編らしい短編で、とても面白い。
なお読む前にデュアン・サークの5~8巻を読んでいないと、本書が理解できず、またデュアン本編のネタバレにもなるので注意して欲しい。
後に《青の聖騎士》と呼ばれる事になる剣士クレイ・ジュダ・アンダーソンの旅をえがく。
この本を、他シリーズとは無関係の一つの作品として見ると、クオリティは低いと言わざるを得ない。
世界の説明は少ないのに、「フォーチュン・クエスト」や「デュアン・サーク」などの設定は出てくるし、それらの話のあらすじも出てくる。
また、既存の言語が頻出するのも頂けない。フォーチュン・クエストなどでは、我々が日常的に使う言葉が同じように出てくることで読みやすさと親しみやすさを出しているのだが、それらのシリーズの名を冠さないハードカバー装丁である以上、日本語で書く以上は、「アイテム」「パニック」「モンスター」等という英語を安易に交ぜるべきではないと私は考えている。なぜなら、深沢美潮を知らない一ファンタジーファンが手に取る事が予想されるからだ。異世界を日本語で表現する限り、そこに(日本語での言い換えが安易な)英語が混ざることは現実に引き戻すことになりかねない。
文量としても一冊の薄い文庫本に入る程度(文章体裁は電撃文庫と同じ42文字x17行で193ページ)なのに、文体までジュニアノベルの癖を引きずっていては、背伸びしたジュニアノベルにしかならない。
素材は良いのだが、やはり惜しい。ジュニアノベルの装丁と値段で発行していれば素直にお薦めできたのだが……。
ただし、この本を「デュアンやフォーチュンのサイドストーリー」として読むと、面白い作品だということは保証する。《ミルダの章》などは、本当にファンタジーの短編らしい短編で、とても面白い。
なお読む前にデュアン・サークの5~8巻を読んでいないと、本書が理解できず、またデュアン本編のネタバレにもなるので注意して欲しい。
2004年3月30日に日本でレビュー済み
ちょっと物足りないかもしれません。
いつものシリーズと違って、シリアスちっくです。
いつものシリーズと違って、シリアスちっくです。